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植物図鑑
🌿
青々とした青じそ(大葉)の葉
🌿 ハーブ

シソ

Perilla frutescens var. crispa Shiso / Perilla

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜400円

シソ(大葉)は、和食に欠かせない香味野菜・ハーブで、家庭菜園でも非常に育てやすい一年草です。爽やかな独特の香りは、刺身のつまや薬味、天ぷら、...

かんたんに言うと

シソ(大葉)は日当たり〜半日陰で水を切らさず育て、摘心を繰り返すと夏中たくさんの葉が収穫できる、育てやすい香味ハーブです。

Profile

基本情報

シソ(大葉)は、和食に欠かせない香味野菜・ハーブで、家庭菜園でも非常に育てやすい一年草です。爽やかな独特の香りは、刺身のつまや薬味、天ぷら、ジュースや梅干しの色付けなど、用途が幅広いのが魅力。葉が緑色の「青じそ(大葉)」と、赤紫色の「赤じそ」があり、青じそは薬味として、赤じそは梅干しやしそジュースの色付けによく使われます。

日当たりから半日陰まで適応し、暑さに強く生育旺盛で、こぼれ種から翌年も芽を出すほど丈夫。摘心を繰り返すと枝数が増え、夏じゅう次々と葉を収穫できます。栽培で気をつけたいのは、第一に、乾燥に弱く水切れすると葉が硬くなるので、水を切らさないこと。

第二に、シソはアブラムシやハダニ、ベニフキノメイガ(葉を巻く幼虫)などの害虫がつきやすいので、葉裏もよく観察すること。第三に、夏の終わりに花穂(穂じそ)が出ると葉が硬くなるため、葉を長く収穫したいなら花穂を早めに摘むことです。摘んだ花穂(穂じそ・花穂じそ)も薬味や天ぷらとして楽しめます。

プランターひとつあれば必要なときに摘み取れる、食卓で重宝する一株です。薬味からしそジュース、塩漬けなどの保存食まで活躍の幅が広く、栄養価も高い「和のハーブ」として、一家に一株あるととても便利な存在です。

シソ科
分類
ハーブ / 料理用
原産地
中国、ヒマラヤ、東南アジア
別名
大葉、青じそ、赤じそ
適期
種まき・植え付けは5〜6月
価格目安
苗は150〜400円

💡豆知識

シソの和名「紫蘇」は、その昔、食中毒で命の危機にあった人が、赤じそを煎じて飲んだところ「紫」の葉で命が「蘇(よみがえ)った」という中国の故事に由来すると伝えられています。実際にシソには強い抗菌・防腐作用があり、刺身にシソが添えられるのは、彩りだけでなく食中毒を防ぐ昔の人の知恵でもありました。

青じそと赤じそは同じ植物の変種で、赤じその色素は梅干しを鮮やかな赤に染める天然色素「シソニン」です。シソとよく似たエゴマ(荏胡麻)も同じ仲間で、交雑すると香りが落ちるため、近くで育てるときは注意が必要です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
植え付け
5月は植え付け
6月は植え付け
収穫
6月は収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
植え付け
6月は植え付け
収穫
6月は収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
植え付け
5月は植え付け
収穫
6月は収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ とても早い
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
30〜80cm
株張り
30〜50cm
花のサイズ
小さな白〜淡紫の穂状花

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
10℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
乾燥に弱い。土が乾いたらたっぷり、夏は朝夕。
肥料
化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・苗の植え付け

    約14日

    シソは種からでも苗からでも簡単に育ちます。種は「好光性種子」で、発芽に光を必要とするため、覆土はごく薄く(種が隠れる程度)にするのがコツです。種まき・植え付けの適期は、十分に暖かくなる5〜6月。発芽適温は20〜25℃とやや高めなので、焦らず暖かくなってから始めます。

    手軽さでは苗からがおすすめで、本葉のそろった苗を株間25〜30cmで植えます。日当たり〜半日陰の、乾きにくい場所を選びます。プランターは深さ20cm以上のものに、野菜・ハーブ用培養土を使います。植え付け後はたっぷり水を与えます。

    💡種は好光性。覆土は薄く。手軽さなら苗からの植え付けがおすすめです。

  2. 2

    水やり

    約120日

    シソは乾燥に弱く、水切れを起こすと葉が硬くゴワゴワになり、香りも食感も落ちてしまいます。やわらかくみずみずしい葉を収穫するには、土を乾かさないことが何より大切です。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水を与えます。とくに気温が上がり葉が茂る真夏は、土がぐんぐん乾くので、朝と夕方の1日2回必要になることもあります。

    プランターは特に乾きやすいので注意します。半日陰でも育つ性質を活かし、真夏は西日を避けられる場所に置くと、乾燥と葉焼けを防げて葉質が良くなります。

    💡水切れは葉が硬くなる原因。真夏は朝夕の水やりでみずみずしく保ちます。

  3. 3

    摘心

    約1日

    シソをたくさん収穫するための重要作業が「摘心」です。草丈が20〜30cmほどに育ったら、茎の先端を摘み取ります。すると、わき芽が伸びて枝数が増え、収穫できる葉の量が大幅に増えます。摘み取った先端のやわらかい葉は、もちろんそのまま薬味に使えます。

    摘心を繰り返すことで株はこんもりと茂り、夏じゅう次々と葉を収穫し続けられます。摘心をせずに放任すると、主枝だけがひょろりと高く伸び、下葉が硬くなって収穫量も伸びません。収穫を兼ねて、こまめに先端を摘んでいくのがコツです。

    💡「収穫を兼ねた摘心」を繰り返すと、こんもり茂って収穫量が増えます。

  4. 4

    害虫対策

    約90日

    シソは香りが強いものの、意外と害虫がつきやすい野菜です。新芽やつぼみにはアブラムシが、乾燥するとハダニが、そして葉を巻いて中を食べる「ベニフキノメイガ」の幼虫がつくことがあります。対策の基本は、こまめな観察です。葉の表だけでなく裏もよく見て、虫や食害跡、葉が巻かれていないかをチェックし、見つけ次第取り除きます。

    食用にするので、できれば農薬は使わず、防虫ネットや手による捕殺で対処したいところ。風通しを良く保ち、水切れさせない健全な株づくりが、害虫やハダニの予防にもつながります。

    💡食べる葉なので無農薬で。葉裏の観察と捕殺、防虫ネットで守ります。

  5. 5

    収穫・花穂の活用

    約90日

    本葉が10枚以上に育ったら、下のほうの大きな葉から順に、必要な分だけ摘み取って収穫します。摘心で増やしながら、夏じゅう長く収穫できます。夏の終わりになると、茎の先端に花の穂(花穂)が伸びてきます。花穂が出ると株は花と種づくりに力を使い、葉が硬くなって収穫が終わりに近づきます。

    葉を長く収穫したい場合は、花穂を早めに摘み取ると葉の収穫期間を延ばせます。摘んだ花穂は、つぼみのうちのものを「穂じそ」、咲きかけを「花穂じそ」として、刺身のつまや天ぷら、塩漬けにして楽しめます。完全に実った種(実じそ)も、佃煮や塩漬けにできます。

    💡花穂を早めに摘むと葉が長持ち。摘んだ穂じそも薬味や天ぷらに使えます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • シソの種

    青じそ・赤じそを選ぶ。

    150〜400円
  • 野菜・ハーブ用培養土(14L)

    乾きにくいものが向く。

    400〜800円
  • プランターまたは鉢

    深さ20cm以上。

    500〜1,500円
  • 液体肥料 (任意)

    収穫期の追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 1,050〜2,700円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
32kcal
ビタミンC
26mg
ビタミンA
880μg
ビタミンK
690μg
葉酸
110μg
1.7mg
カルシウム
230mg
カリウム
500mg
食物繊維
7.3g

旬・味: 夏が旬。爽やかな香りとβカロテンが豊富。

保存: 湿らせた紙で包むか、軸を少量の水に挿して冷蔵。

🍴 刺身のつま🍴 薬味🍴 天ぷら🍴 しそジュース(赤じそ)

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 水切れで葉が硬くなる

葉がゴワゴワに硬く、香りも落ちます。

原因: 乾燥・水やり不足。

対策: 土を乾かさないよう、真夏は朝夕たっぷり水を与えます。

⚠ 葉巻き虫・アブラムシの食害

葉が巻かれて食われる、新芽に虫がつく。

原因: ベニフキノメイガの幼虫やアブラムシ。

対策: 葉裏を観察して捕殺し、防虫ネットで予防します(無農薬推奨)。

⚠ 花穂が出て収穫が終わる

花穂が伸び葉が硬く小さくなります。

原因: 日が短くなり株が花・種づくりへ移行。

対策: 葉を長く採りたい場合は花穂を早めに摘み取ります。

FAQ

よくある質問

シソは発芽に光が必要な「好光性種子」です。土を厚くかぶせると発芽しにくいので、覆土はごく薄くします。発芽適温は20〜25℃なので、暖かくなってからまきましょう。

草丈20〜30cmで摘心し、わき芽を増やすことです。収穫を兼ねて先端をこまめに摘むと枝分かれして、夏中たくさん採れます。

水切れか、花穂が出て株が老化したのが原因です。水を切らさず、葉を長く採りたい場合は花穂を早めに摘み取りましょう。

育ちます。むしろ真夏の強い西日は葉焼けや乾燥を招くので、午後に日陰になる場所のほうがやわらかい葉が収穫できます。

同じ植物の変種です。青じそ(大葉)は薬味や天ぷらに、赤じそは梅干しやしそジュースの色付けに使います。育て方はほぼ同じです。

食べられます。つぼみの穂じそや咲きかけの花穂じそは、刺身のつまや天ぷら、塩漬けに。完全に実った実じそは佃煮などに活用できます。

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