オレガノ
Origanum vulgare Oregano
オレガノは、トマト料理やピザに欠かせない、すっきりと爽やかでスパイシーな香りが特徴のシソ科の多年草ハーブです。「ピザのハーブ」とも呼ばれ、イ...
かんたんに言うと
オレガノは日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥に強く過湿を避けて育てれば毎年茂る、ピザやトマト料理に使える多年草ハーブです。
Profile
基本情報
オレガノは、トマト料理やピザに欠かせない、すっきりと爽やかでスパイシーな香りが特徴のシソ科の多年草ハーブです。「ピザのハーブ」とも呼ばれ、イタリア料理やメキシコ料理で大活躍。地中海沿岸が原産で、乾燥と暑さに非常に強く、やせ地でもよく育つ丈夫さから、一度植えれば毎年こんもりと茂って長く収穫できます。
初夏には白やピンクの小さな花も咲かせ、観賞用やドライフラワー、グランドカバーとしても楽しめます。育て方は、同じ地中海生まれのタイムやローズマリーとよく似ていて、最大のポイントは「過湿を避けること」。乾燥には強い一方、多湿と蒸れには弱く、日本の梅雨どきに株が蒸れて傷みやすいので、水はけの良い土に植え、梅雨前に刈り込んで風通しを良くするのがコツです。
水のやりすぎによる根腐れが最大の失敗要因なので、乾かし気味に管理します。オレガノの面白い特徴は、生よりも乾燥させたほうが香りが強くなること。収穫した枝を吊るして乾かせば、料理に使いやすいドライオレガノになります。挿し木や株分けで簡単に増やせ、初心者でも扱いやすいうえ、こんもり茂る姿はグランドカバーや花壇のアクセントとしても楽しめる、料理にも観賞にも役立つ万能なハーブです。
💡豆知識
オレガノの名は、ギリシャ語の「oros(山)」+「ganos(喜び・輝き)」=「山の喜び」に由来するといわれ、地中海の山野に自生して甘い香りを放つ姿が表れています。古代ギリシャ・ローマでは、幸福や繁栄の象徴とされ、結婚式で花嫁が冠にしたとも伝わります。
料理のハーブとしては、生の葉よりも乾燥させたもののほうが香りが強くなるという、ハーブの中では珍しい性質を持ち、ドライオレガノが広く使われます。和名の「ハナハッカ(花薄荷)」は、ハッカに似た香りの花が咲くことに由来します。近縁種に、より甘くやさしい香りの「スイートマジョラム」があります。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 3月は植え付け | 4月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 7月は開花 | 8月は開花 | ||||||||||
| 収穫 | 5月は収穫 | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 3月は植え付け | 4月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 7月は開花 | |||||||||||
| 収穫 | 5月は収穫 | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 3月は植え付け | 4月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 7月は開花 | |||||||||||
| 収穫 | 5月は収穫 | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 20〜60cm
- 株張り
- 30〜60cm
- 花のサイズ
- 小さな白〜淡紅の花
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- -10℃
- 耐暑温度
- 35℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.5
- 水やり
- 乾かし気味に。土が乾いてからたっぷり、過湿厳禁。
- 肥料
- 緩効性化成肥料(少量)
How to grow
育て方ステップ
-
1
苗の植え付け
約1日オレガノは種からも育ちますが、手軽で確実なのは苗からの植え付けです。適期は気候の穏やかな春(3〜5月)か秋。過湿を嫌うので、日当たりと風通しが良く、水はけの良い場所を選びます。用土は市販のハーブ用培養土に赤玉土やパーライトを混ぜて水はけを高めるのが理想。
鉢は通気性の良い素焼き鉢が向きます。横に広がって茂るので、株間は30cmほどあけ、グランドカバーとして使う場合はやや密に植えます。植え付け後はたっぷり水を与えて活着させ、以後は乾かし気味に管理に切り替えます。
💡水はけ最優先。用土に赤玉土やパーライトを混ぜると失敗が減ります。
-
2
水やり
約365日オレガノは地中海生まれで乾燥に非常に強く、逆に過湿による根腐れが枯死の最大の原因になります。鉢植えは、土の表面が乾いてさらに中まで乾いたのを確認してから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える「乾いたらたっぷり」のメリハリが基本です。受け皿に溜まった水は必ず捨てます。
地植えで根づいたあとは、よほど乾燥が続かない限り水やりはほとんど不要です。「水のやりすぎで枯らす」ことが多いハーブなので、迷ったら控えるくらいでちょうど良く育ちます。乾かし気味の管理が、香りの良い丈夫な株を育てるコツです。
💡乾かし気味が鉄則。過湿を避け、受け皿の水はためないようにします。
-
3
刈り込み(蒸れ対策)
約1日オレガノは生育が旺盛で枝葉が密に茂るため、放っておくと株の内部が蒸れて風通しが悪くなり、高温多湿の日本の梅雨に弱点をさらします。蒸れると内側から枯れ込んだり病気が出たりするので、梅雨入り前に株全体を半分ほどの高さに刈り込み、風が株の中を通り抜けるようにします。
この刈り込みは収穫も兼ねられて一石二鳥です。木質化した古い枝の途中で切ると芽吹きにくいので、緑の葉が残る位置で切るのがコツ。これを毎年繰り返すことで、株が蒸れで弱るのを防ぎ、若い枝葉をこんもりと保てます。夏越しの成功率も上がります。
💡梅雨前の刈り込みで蒸れを防止。収穫も兼ねられて一石二鳥です。
-
4
収穫・乾燥保存
約200日オレガノは、必要なときに枝先を切り取って収穫できます。香りがもっとも高まるのは、花が咲く直前の初夏のころ。この時期に収穫すると、香り成分が最も豊かです。オレガノは生の葉より乾燥させたほうが香りが強くなる珍しいハーブなので、収穫した枝を小束にして、風通しの良い日陰に吊るして乾燥させ、ドライオレガノにするのが定番の使い方です。
よく乾いたら葉をしごいて密閉容器で保存すれば、ピザやパスタ、トマト料理にいつでも使えます。生のままでも、刻んで料理の仕上げに使えます。たくさん茂る初夏にまとめて収穫・乾燥させておくと便利です。
💡開花直前が香りのピーク。乾燥させると香りが強まり、長期保存できます。
-
5
増やし方・株の更新
約1日オレガノは挿し木や株分けでとても簡単に増やせます。挿し木は春か秋に、若い枝を10cmほど切って下葉を取り、水はけの良い土に挿すと数週間で発根します。株分けは、大きく育った株を春か秋に掘り上げて、根のついた状態でいくつかに分けて植え直します。
数年育てて株元が木質化して中心が枯れ込み、生育が衰えてきたら、こうして挿し木や株分けで新しい株に更新すると、また若々しく香りの良い枝葉を収穫できます。地下茎や地際の茎が広がって増えることもあるので、広げたくない場合は鉢植えや、根域を区切った場所で育てます。
💡挿し木・株分けで簡単に増やせます。数年ごとの更新で若い株を保てます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓300〜600円
オレガノの苗
料理用のコモンオレガノが定番。
-
✓400〜900円
ハーブ用培養土(水はけ重視)
赤玉土を混ぜると良い。
-
✓500〜1,500円
素焼き鉢など
通気性の良い鉢が向く。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
まれ症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
うどんこ病
時々症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。
予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。
Nutrition
栄養と食べ方
- エネルギー
- 66kcal
- ビタミンC
- 7mg
- ビタミンA
- 52μg
- 葉酸
- 120μg
- 鉄
- 13mg
- カルシウム
- 480mg
- カリウム
- 460mg
- 食物繊維
- 14g
旬・味: 初夏が香りのピーク。乾燥で香りが強まる。
保存: 小束を吊るして乾燥保存。密閉容器で保管。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 過湿による根腐れ
株全体が茶色く枯れ込みます。
原因: 水のやりすぎや水はけの悪い用土。
対策: 乾かし気味に管理し、水はけの良い用土に植え替えます。
⚠ 梅雨の蒸れ
内側の茎葉が枯れ込み弱ります。
原因: 茂りすぎと多湿による蒸れ。
対策: 梅雨前に半分ほどに刈り込み、風通しを良くします。
⚠ 株の木質化・老化
茎が硬くなり中心が枯れ生育が衰えます。
原因: 数年経過による自然な老化。
対策: 挿し木や株分けで新しい株に更新します。
FAQ
よくある質問
最も多いのは過湿による根腐れと梅雨の蒸れです。乾かし気味に管理し、水はけの良い用土を使い、梅雨前に刈り込んで風通しを確保しましょう。
オレガノは乾燥させると香りが強まる珍しいハーブで、ドライオレガノが定番です。生でも刻んで料理の仕上げに使えますが、保存と香りの強さでは乾燥がおすすめです。
簡単に増やせます。春か秋に若い枝を10cmほど切り、下葉を取って水はけの良い土に挿すと数週間で発根します。株分けでも増やせます。
耐寒性が高く、屋外で冬を越せます。寒冷地では地上部が枯れても根が生きていて春に芽吹きます。鉢は凍結しすぎない場所に置くと安心です。
やせ地でも育つため、肥料はほとんど不要です。与えるなら春と秋に少量で十分。多肥は間延びして香りを弱めます。
地際の茎や地下茎で横に広がることがあります。広げたくない場合は鉢植えにするか、根域を区切った場所で育てると管理しやすいです。
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Compare
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