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植物図鑑
🌿
茂るオレガノの葉
🌿 ハーブ

オレガノ

Origanum vulgare Oregano

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は300〜600円

オレガノは、トマト料理やピザに欠かせない、すっきりと爽やかでスパイシーな香りが特徴のシソ科の多年草ハーブです。「ピザのハーブ」とも呼ばれ、イ...

かんたんに言うと

オレガノは日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥に強く過湿を避けて育てれば毎年茂る、ピザやトマト料理に使える多年草ハーブです。

Profile

基本情報

オレガノは、トマト料理やピザに欠かせない、すっきりと爽やかでスパイシーな香りが特徴のシソ科の多年草ハーブです。「ピザのハーブ」とも呼ばれ、イタリア料理やメキシコ料理で大活躍。地中海沿岸が原産で、乾燥と暑さに非常に強く、やせ地でもよく育つ丈夫さから、一度植えれば毎年こんもりと茂って長く収穫できます。

初夏には白やピンクの小さな花も咲かせ、観賞用やドライフラワー、グランドカバーとしても楽しめます。育て方は、同じ地中海生まれのタイムやローズマリーとよく似ていて、最大のポイントは「過湿を避けること」。乾燥には強い一方、多湿と蒸れには弱く、日本の梅雨どきに株が蒸れて傷みやすいので、水はけの良い土に植え、梅雨前に刈り込んで風通しを良くするのがコツです。

水のやりすぎによる根腐れが最大の失敗要因なので、乾かし気味に管理します。オレガノの面白い特徴は、生よりも乾燥させたほうが香りが強くなること。収穫した枝を吊るして乾かせば、料理に使いやすいドライオレガノになります。挿し木や株分けで簡単に増やせ、初心者でも扱いやすいうえ、こんもり茂る姿はグランドカバーや花壇のアクセントとしても楽しめる、料理にも観賞にも役立つ万能なハーブです。

シソ科
分類
ハーブ / 芳香・観賞
原産地
地中海沿岸
別名
ハナハッカ、ワイルドマジョラム
適期
植え付けは3〜4月
価格目安
苗は300〜600円

💡豆知識

オレガノの名は、ギリシャ語の「oros(山)」+「ganos(喜び・輝き)」=「山の喜び」に由来するといわれ、地中海の山野に自生して甘い香りを放つ姿が表れています。古代ギリシャ・ローマでは、幸福や繁栄の象徴とされ、結婚式で花嫁が冠にしたとも伝わります。

料理のハーブとしては、生の葉よりも乾燥させたもののほうが香りが強くなるという、ハーブの中では珍しい性質を持ち、ドライオレガノが広く使われます。和名の「ハナハッカ(花薄荷)」は、ハッカに似た香りの花が咲くことに由来します。近縁種に、より甘くやさしい香りの「スイートマジョラム」があります。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
8月は開花
収穫
5月は収穫
剪定
6月は剪定
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
収穫
5月は収穫
剪定
6月は剪定
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
収穫
5月は収穫
剪定
6月は剪定
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜60cm
株張り
30〜60cm
花のサイズ
小さな白〜淡紅の花

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-10℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜7.5
水やり
乾かし気味に。土が乾いてからたっぷり、過湿厳禁。
肥料
緩効性化成肥料(少量)

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け

    約1日

    オレガノは種からも育ちますが、手軽で確実なのは苗からの植え付けです。適期は気候の穏やかな春(3〜5月)か秋。過湿を嫌うので、日当たりと風通しが良く、水はけの良い場所を選びます。用土は市販のハーブ用培養土に赤玉土やパーライトを混ぜて水はけを高めるのが理想。

    鉢は通気性の良い素焼き鉢が向きます。横に広がって茂るので、株間は30cmほどあけ、グランドカバーとして使う場合はやや密に植えます。植え付け後はたっぷり水を与えて活着させ、以後は乾かし気味に管理に切り替えます。

    💡水はけ最優先。用土に赤玉土やパーライトを混ぜると失敗が減ります。

  2. 2

    水やり

    約365日

    オレガノは地中海生まれで乾燥に非常に強く、逆に過湿による根腐れが枯死の最大の原因になります。鉢植えは、土の表面が乾いてさらに中まで乾いたのを確認してから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える「乾いたらたっぷり」のメリハリが基本です。受け皿に溜まった水は必ず捨てます。

    地植えで根づいたあとは、よほど乾燥が続かない限り水やりはほとんど不要です。「水のやりすぎで枯らす」ことが多いハーブなので、迷ったら控えるくらいでちょうど良く育ちます。乾かし気味の管理が、香りの良い丈夫な株を育てるコツです。

    💡乾かし気味が鉄則。過湿を避け、受け皿の水はためないようにします。

  3. 3

    刈り込み(蒸れ対策)

    約1日

    オレガノは生育が旺盛で枝葉が密に茂るため、放っておくと株の内部が蒸れて風通しが悪くなり、高温多湿の日本の梅雨に弱点をさらします。蒸れると内側から枯れ込んだり病気が出たりするので、梅雨入り前に株全体を半分ほどの高さに刈り込み、風が株の中を通り抜けるようにします。

    この刈り込みは収穫も兼ねられて一石二鳥です。木質化した古い枝の途中で切ると芽吹きにくいので、緑の葉が残る位置で切るのがコツ。これを毎年繰り返すことで、株が蒸れで弱るのを防ぎ、若い枝葉をこんもりと保てます。夏越しの成功率も上がります。

    💡梅雨前の刈り込みで蒸れを防止。収穫も兼ねられて一石二鳥です。

  4. 4

    収穫・乾燥保存

    約200日

    オレガノは、必要なときに枝先を切り取って収穫できます。香りがもっとも高まるのは、花が咲く直前の初夏のころ。この時期に収穫すると、香り成分が最も豊かです。オレガノは生の葉より乾燥させたほうが香りが強くなる珍しいハーブなので、収穫した枝を小束にして、風通しの良い日陰に吊るして乾燥させ、ドライオレガノにするのが定番の使い方です。

    よく乾いたら葉をしごいて密閉容器で保存すれば、ピザやパスタ、トマト料理にいつでも使えます。生のままでも、刻んで料理の仕上げに使えます。たくさん茂る初夏にまとめて収穫・乾燥させておくと便利です。

    💡開花直前が香りのピーク。乾燥させると香りが強まり、長期保存できます。

  5. 5

    増やし方・株の更新

    約1日

    オレガノは挿し木や株分けでとても簡単に増やせます。挿し木は春か秋に、若い枝を10cmほど切って下葉を取り、水はけの良い土に挿すと数週間で発根します。株分けは、大きく育った株を春か秋に掘り上げて、根のついた状態でいくつかに分けて植え直します。

    数年育てて株元が木質化して中心が枯れ込み、生育が衰えてきたら、こうして挿し木や株分けで新しい株に更新すると、また若々しく香りの良い枝葉を収穫できます。地下茎や地際の茎が広がって増えることもあるので、広げたくない場合は鉢植えや、根域を区切った場所で育てます。

    💡挿し木・株分けで簡単に増やせます。数年ごとの更新で若い株を保てます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • オレガノの苗

    料理用のコモンオレガノが定番。

    300〜600円
  • ハーブ用培養土(水はけ重視)

    赤玉土を混ぜると良い。

    400〜900円
  • 素焼き鉢など

    通気性の良い鉢が向く。

    500〜1,500円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜3,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

病気

うどんこ病

時々

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
66kcal
ビタミンC
7mg
ビタミンA
52μg
葉酸
120μg
13mg
カルシウム
480mg
カリウム
460mg
食物繊維
14g

旬・味: 初夏が香りのピーク。乾燥で香りが強まる。

保存: 小束を吊るして乾燥保存。密閉容器で保管。

🍴 ピザ🍴 トマトソース🍴 パスタ🍴 肉の香りづけ

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 過湿による根腐れ

株全体が茶色く枯れ込みます。

原因: 水のやりすぎや水はけの悪い用土。

対策: 乾かし気味に管理し、水はけの良い用土に植え替えます。

⚠ 梅雨の蒸れ

内側の茎葉が枯れ込み弱ります。

原因: 茂りすぎと多湿による蒸れ。

対策: 梅雨前に半分ほどに刈り込み、風通しを良くします。

⚠ 株の木質化・老化

茎が硬くなり中心が枯れ生育が衰えます。

原因: 数年経過による自然な老化。

対策: 挿し木や株分けで新しい株に更新します。

FAQ

よくある質問

最も多いのは過湿による根腐れと梅雨の蒸れです。乾かし気味に管理し、水はけの良い用土を使い、梅雨前に刈り込んで風通しを確保しましょう。

オレガノは乾燥させると香りが強まる珍しいハーブで、ドライオレガノが定番です。生でも刻んで料理の仕上げに使えますが、保存と香りの強さでは乾燥がおすすめです。

簡単に増やせます。春か秋に若い枝を10cmほど切り、下葉を取って水はけの良い土に挿すと数週間で発根します。株分けでも増やせます。

耐寒性が高く、屋外で冬を越せます。寒冷地では地上部が枯れても根が生きていて春に芽吹きます。鉢は凍結しすぎない場所に置くと安心です。

やせ地でも育つため、肥料はほとんど不要です。与えるなら春と秋に少量で十分。多肥は間延びして香りを弱めます。

地際の茎や地下茎で横に広がることがあります。広げたくない場合は鉢植えにするか、根域を区切った場所で育てると管理しやすいです。

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