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植物図鑑
🥬
白くまるい収穫したカブ
🥬 野菜

カブ

Brassica rapa var. rapa Turnip

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 種は150〜400円

カブは、まるく愛らしい根と、栄養豊富な葉の両方を楽しめる、家庭菜園向きのアブラナ科の野菜です。生育が早く、小カブなら種まきから40〜60日ほどで...

かんたんに言うと

カブは種をまいて間引きながら育てると、小カブなら約1.5か月で収穫できる、根も葉も楽しめる育てやすい野菜です。

Profile

基本情報

カブは、まるく愛らしい根と、栄養豊富な葉の両方を楽しめる、家庭菜園向きのアブラナ科の野菜です。生育が早く、小カブなら種まきから40〜60日ほどで収穫でき、暑さ寒さの厳しい時期を除けばほぼ周年栽培が可能。プランターでも手軽に育てられ、コマツナなどと並ぶ葉物・根菜の入門野菜です。

みずみずしく甘い根は、サラダ・浅漬け・煮物・汁の実にと幅広く使え、ビタミンCを含む葉のほうはβカロテンやカルシウム・鉄分が豊富で、捨てずに食べたい優秀な部位です。春の七草の「すずな」としても古くから親しまれてきました。育て方のコツは、第一に、混み合うと根が太らないので、2回ほどに分けてしっかり間引き、株間を確保すること。

第二に、土の乾湿差が大きいと根が割れる(裂根)ので、水を切らさず一定に保つこと。第三に、アブラナ科のためアオムシ(モンシロチョウの幼虫)などの害虫がつきやすいので、種まき直後から防虫ネットで覆って守ることです。とくに秋まきは害虫が少なく、霜に当たると甘みが増しておいしくなるため、初めての栽培には秋が一番のおすすめ。

小カブから大カブまで品種が豊富で、用途に合わせて選べます。短期間で収穫でき、根も葉も丸ごと味わえる、家庭菜園にうれしい万能な野菜です。

分類
野菜 / 根菜
原産地
地中海沿岸、アフガニスタン
別名
蕪、すずな、かぶら
適期
種まき・植え付けは3〜4・9〜10月
価格目安
種は150〜400円

💡豆知識

カブはアブラナ科の野菜で、ダイコンやハクサイ、コマツナなどと同じ仲間です。日本では古くから各地で栽培され、地域ごとに個性豊かな在来種が数多く残っています。京都の「聖護院かぶ」、滋賀の「日野菜かぶ」、東日本に多い小型の「金町小かぶ」など、その土地に根づいた品種は伝統野菜として親しまれています。

春の七草のひとつ「すずな(鈴菜)」はカブのことで、まるい根を鈴に見立てた呼び名です。私たちが食べるまるい部分は、根の上部と「胚軸(はいじく)」と呼ばれる茎の根元が一緒にふくらんだもの。葉には根よりも多くのビタミンやミネラルが含まれ、栄養面でも優秀な野菜です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
9月は種まき
10月は種まき
収穫
5月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
4月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
9月は種まき
10月は種まき
収穫
5月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
4月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
9月は種まき
10月は種まき
収穫
5月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
4月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜40cm
株張り
10〜25cm
実のサイズ
小カブで直径5〜8cmの根

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-3℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
土を乾かさないよう、表面が乾いたらこまめに。
肥料
元肥中心(化成肥料)・追肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき

    約4日

    カブは植え替えを嫌うので、育てる場所に直接まく「直まき」が基本です。プランターは深さ15〜20cmあれば小カブを育てられます。深さ約1cmのまき溝をつくり、種を1cm間隔ですじまきにして、両側から薄く土をかぶせ、手で軽く押さえてからやさしく水をやります。

    発芽適温は20℃前後で、3〜5日で発芽します。種まきの適期は春(3〜4月)と秋(9〜10月)で、とくに秋まきは害虫が少なく失敗しにくいので初心者向き。複数のまき溝をつくるときは、間隔を15cmほどあけると間引きや収穫がしやすくなります。

    💡秋まきは害虫が少なく霜で甘みも増すので、初めてなら秋がおすすめです。

  2. 2

    間引き

    約14日

    カブをまるく太らせるには「間引き」が欠かせません。発芽後、生育に合わせて2〜3回に分けて間引きます。1回目は双葉が開いたころに混み合った部分を、2回目以降は本葉が増えるたびに間隔を広げ、小カブなら最終的に株間8〜10cm、大カブなら15〜20cmを確保します。

    間引かずに密集させたままだと、根が太らず葉ばかりになり、形もいびつになります。間引き菜は、やわらかくおいしいので、サラダや味噌汁、浅漬けで無駄なく食べられます。間引きの際は、残す株の根を傷めないよう、ハサミで地ぎわを切るのが安心です。

    💡段階的に間引いて株間を確保。間引き菜も葉ごとおいしく食べられます。

  3. 3

    防虫対策

    約40日

    カブはアブラナ科のため、モンシロチョウの幼虫「アオムシ」やアブラムシ、ダイコンハムシなどの害虫に葉を食べられやすいのが弱点です。とくに葉も食べる野菜なので、被害は見た目にも収量にも直結します。最も効果的な対策は、種まき直後から畝やプランター全体を「防虫ネット」や不織布で覆い、成虫に卵を産み付けさせないこと。

    すそに隙間ができないよう、しっかり押さえて張ります。それでも葉に穴や食害を見つけたら、葉裏に潜む幼虫を探して捕殺します。無農薬で育てたい場合は、この物理的な予防が何より確実で、安心して根も葉も食べられます。

    💡種まき直後の防虫ネットが、無農薬でアオムシ被害を防ぐ最大のコツです。

  4. 4

    水やり・追肥

    約30日

    カブはみずみずしい根を育てるため、土を乾かさないことが大切です。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水を与えます。とくに注意したいのが「裂根(れっこん)」で、土が乾いたあとに急にたっぷり水をやるなど、乾湿の差が大きいと、根が急に水を吸って割れてしまいます。

    水やりは一定のリズムで、土を常に適度な湿り気に保つのがコツです。追肥は、2回目の間引き後に化成肥料を株間に少量施すと、根の肥大が良くなります。ただし窒素過多は葉ばかり茂る原因になるので控えめにします。プランターは特に乾きやすいので、水やりはこまめにチェックします。

    💡乾湿差は根割れのもと。水は一定に保ち、土を乾かしすぎないようにします。

  5. 5

    収穫

    約1日

    小カブは種まきから40〜60日、根の直径が5〜6cmほどになったら収穫適期です(大カブは品種により60〜90日以上)。地面から出ている根の肩の張り具合で、太り方を判断できます。良いサイズになったものから、葉の付け根を持ってまっすぐ引き抜きます。

    カブは収穫が遅れると、根に「す」が入ってスカスカになったり、ひび割れたり、固くなったりして食味が落ちるので、適期を逃さず早めに収穫するのが、やわらかくおいしく食べるコツです。収穫後は、葉が根の養分を吸ってしまうので、すぐに葉と根を切り分けて、それぞれ保存します。葉も栄養豊富なので捨てずに調理しましょう。

    💡とり遅れると「す」が入ります。良いサイズになったら早めに収穫します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • カブの種

    小カブ・大カブなど品種を選ぶ。

    150〜400円
  • 野菜用培養土(14L)

    プランター栽培用。

    400〜800円
  • プランター(深さ15cm以上)

    小カブ向け。

    500〜1,200円
  • 防虫ネット (任意)

    アオムシ対策に。

    300〜800円
初期費用の目安(必須のみ) 1,050〜2,400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

べと病

まれ

症状: 葉表に黄色い角張った斑、葉裏に灰白色のカビ。

予防: 水はけと風通しを改善、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し殺菌剤を散布。

害虫

アオムシ

よく発生

症状: 葉に穴があき緑色の糞が残る。

予防: 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ。

対処: 見つけ次第捕殺、BT剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
18kcal
ビタミンC
19mg
ビタミンA
0μg
ビタミンK
微量
葉酸
48μg
0.3mg
カルシウム
24mg
カリウム
250mg
食物繊維
1.5g

旬・味: 春と秋〜冬が旬。根は甘く、葉は栄養豊富。

保存: 葉と根を切り分け、それぞれポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。

🍴 浅漬け🍴 サラダ🍴 煮物🍴 味噌汁の実

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ アオムシの食害

葉に穴があき、ひどいと葉脈だけになります。

原因: モンシロチョウの産卵・幼虫の食害。

対策: 種まき直後から防虫ネットで覆い、見つけ次第捕殺します。

⚠ 裂根(根割れ)

根が割れて見た目と日持ちが悪くなります。

原因: 土の急な乾湿差、収穫遅れ。

対策: 水やりを一定に保ち、適期に早めに収穫します。

⚠ 根が太らない

葉は茂るが根がふくらみません。

原因: 間引き不足の密植、窒素過多。

対策: しっかり間引いて株間を確保し、追肥を控えめにします。

FAQ

よくある質問

春(3〜4月)と秋(9〜10月)が適期です。とくに秋まきは害虫が少なく、霜に当たると甘みも増すので、初心者には秋が育てやすくおすすめです。

土の乾湿差が大きいと、急な吸水で根が割れます。水やりを一定にして土を乾かしすぎないこと、収穫を遅らせないことで防げます。

間引き不足による密植や、窒素肥料の与えすぎが原因です。しっかり間引いて株間を確保し、追肥は控えめにしましょう。

アオムシなどの食害です。種まき直後から防虫ネットで覆って産卵を防ぎ、見つけたら捕殺します。葉も食べるので無農薬対策がおすすめです。

食べられます。むしろ葉のほうがβカロテンやカルシウム・鉄分が豊富で栄養価が高いので、炒め物や菜飯、味噌汁にして無駄なく活用しましょう。

小カブなら深さ15〜20cmのプランターで十分育てられます。土が乾きやすいので、根割れを防ぐためにも水やりはこまめに行います。

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