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植物図鑑
🥬
多肉質で細い緑の葉が海藻のヒジキのように茂ったオカヒジキ
🥬 野菜

オカヒジキ

Salsola komarovii Saltwort / Land seaweed

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜350円

オカヒジキは、多肉質の、細い緑の葉が、海藻のヒジキに、よく似ていることから、その名がついた、シャキシャキとした、独特の歯ざわりが、魅力の葉物...

かんたんに言うと

オカヒジキ(陸鹿尾菜)は、多肉質の細い葉が海藻のヒジキに似た、シャキシャキ食感が魅力の葉物野菜。もとは海岸の砂地に自生する海浜植物で、暑さ・乾燥に強く育てやすい。さっとゆでておひたしやサラダに。カリウム・カルシウム・β-カロテンが豊富な夏のヘルシー野菜です。

Profile

基本情報

オカヒジキは、多肉質の、細い緑の葉が、海藻のヒジキに、よく似ていることから、その名がついた、シャキシャキとした、独特の歯ざわりが、魅力の葉物野菜です。漢字では「陸鹿尾菜(おかひじき)」と書き、「陸(おか)に生える、ヒジキ」という意味。もともとは、日本各地の、海岸の砂地に、自生する植物で、塩分や、乾燥に強い、海浜植物です。

その、多肉質で、円柱状の、細い葉を、若いうちに、摘んで食べると、プチプチ、シャキシャキとした、独特の食感が、楽しめます。くせや、苦みが少なく、ほのかな塩けと、青くささが、さわやかで、さっとゆでて、おひたしや、和え物、サラダ、酢の物などにすると、たいへん、おいしい、夏のヘルシー野菜です。

オカヒジキは、カリウムや、カルシウム、β-カロテン、鉄、ビタミンKなどを、豊富に含み、低カロリーで、ミネラル豊富な、健康野菜として、注目されています。山形県では、古くから栽培される、伝統野菜(在来作物)としても知られ、初夏の、食卓を彩る、季節の味として、親しまれてきました。

生育が、たいへん早く、暑さにも、強く、海岸植物だけあって、乾燥や、やせ地にも、比較的、強いので、家庭菜園でも、種から手軽に育てられ、初夏から夏に、やわらかい若い茎葉を、次々と摘んで、収穫できます。プランターでも、育てやすく、シャキシャキの食感と、さわやかな風味を、とれたてで、味わえるのが、家庭菜園ならではの、よろこびです。

ヒユ科
分類
野菜 / 葉菜
原産地
日本、東アジア
別名
オカヒジキ、陸鹿尾菜、おかひじき、ミルナ、水松菜
適期
種まき・植え付けは4月
価格目安
苗は150〜350円

💡豆知識

オカヒジキ(陸鹿尾菜)という、おもしろい名前は、その姿に、由来します。多肉質で、円柱状の、細い緑の葉が、何本も、枝分かれして茂る姿が、海でとれる海藻の「ヒジキ(鹿尾菜)」に、そっくりなことから、「陸(おか)に生えるヒジキ」という意味で、「オカヒジキ」と、名づけられました。

実際、ゆでて、しょうゆをかけると、見た目も、食感も、どこか海藻を、思わせます。オカヒジキは、もともと、栽培野菜ではなく、日本各地の、海岸の、砂浜や砂地に、自生する、野生の海浜植物です。海辺という、塩分が多く、乾燥しやすく、養分も少ない、きびしい環境に適応しているため、塩や、乾燥、やせ地に、たいへん強い、たくましさを、もっています。

この、たくましさが、家庭菜園での、育てやすさにも、つながっています。野菜としての栽培は、山形県が、よく知られ、置賜(おきたま)地方などで、江戸時代から、栽培されてきた、伝統野菜(在来作物)として、有名です。かつて、内陸の山形で、海藻のかわりに、ミネラル源として、重宝されたとも、いわれます。

別名を「ミルナ(水松菜)」ともいい、これも、海藻のミル(海松)に、見立てた名前。近年は、その、シャキシャキ食感と、栄養価の高さ、低カロリーさから、健康志向の、サラダ野菜としても、人気が高まり、スーパーでも、見かけるように、なりました。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
収穫
6月は収穫
7月は収穫
追肥
7月は追肥
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
収穫
6月は収穫
7月は収穫
追肥
7月は追肥
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
収穫
6月は収穫
7月は収穫
追肥
7月は追肥

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ とても早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜40cm
株張り
15〜30cm
花のサイズ
緑色の目立たない小花(夏〜秋)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
5℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜7.5
水やり
土が乾いたら与える。海浜植物で乾燥に強いが、若い茎葉をやわらかく育てるには乾かしすぎない。
肥料
化成肥料・有機質肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき

    約14日

    オカヒジキは、種から、手軽に育てられる野菜です。種まきの適期は、春から初夏(4〜6月ごろ)。暖かくなってから、まきます。オカヒジキの種は、やや、発芽がそろいにくいことがあるので、まく前に、一晩、水につけておくと、発芽が、よくなります。種は、畑や、プランターに、すじまき(線状にまく)するか、ばらまきします。

    覆土は、5mm〜1cmほどと、薄めにし、まいたあとは、たっぷり水を与えて、発芽までは、土の表面を、乾かさないように、管理すると、5日から2週間ほどで、芽が出ます。発芽したら、混み合ったところを、間引いて、株間が、5〜10cmほどになるようにします。

    間引いた、小さな芽も、やわらかくて、食べられます。植え付け場所は、日当たりのよい場所が基本。オカヒジキは、もともと、海岸の砂地に生える、海浜植物なので、水はけのよい土を好み、やせ地や、乾燥にも、比較的強い、たくましい性質です。とはいえ、家庭菜園で、やわらかい茎葉を、たくさん収穫するには、適度に、肥えた土のほうが、よく育ちます。

    植え付け前に、堆肥や、元肥を、すき込んでおくとよいでしょう。生育が、たいへん早いのも、オカヒジキの特徴で、まいてから、1か月ほどで、収穫を始められます。

    💡春〜初夏に種まき。種は一晩水につけると発芽がそろう。覆土は薄く、株間5〜10cmに間引く。日当たり・水はけよく。生育が早い。

  2. 2

    水やりと追肥

    約20日

    オカヒジキは、海岸の砂地に生える、海浜植物だけあって、乾燥には、比較的、強い野菜ですが、家庭菜園で、やわらかく、おいしい若い茎葉を、たくさん収穫するには、適度な、水やりが、大切です。土の表面が、乾いたら、たっぷりと、水を与えます。とくに、生育の盛んな、初夏から夏は、乾きやすいので、水切れに、注意します。

    水が、極端に不足すると、茎葉が、硬くなったり、生育が、鈍ったり、するので、乾かしすぎないように、します。一方、もともと、水はけのよい砂地を好む植物なので、いつも、じめじめした、過湿の状態は、根を傷めることがあり、避けます。プランター栽培は、畑より乾きやすいので、夏は、土の乾き具合を、こまめに見て、水やりします。

    肥料は、収穫が、続くので、追肥が、効果的。植え付け時の、元肥に加えて、収穫が、始まったら、2〜3週間に一度を目安に、化成肥料や、液体肥料を、追肥すると、次々と、やわらかい茎葉が出て、長く収穫を、楽しめます。肥料が、切れると、茎葉が、硬くなったり、収穫量が、落ちたり、するので、収穫しながら、こまめに、肥料を補うのが、コツです。

    💡海浜植物で乾燥に強いが、やわらかく育てるには乾かしすぎない。過湿は避ける。収穫が続くので2〜3週に一度の追肥を。

  3. 3

    若い茎葉を摘み取って収穫する

    約60日

    オカヒジキの収穫は、草丈が、15〜20cmほどに育ち、茎葉が、やわらかいうちに、始めます。種まきから、おおむね1か月ほどが、目安で、生育が早いので、待たされません。収穫の方法は「摘み取り」。茎の先の、やわらかい部分(先端から5〜10cmほど)を、手で摘むか、ハサミで、切り取って収穫します。

    このとき、株を、根から、抜いてしまわずに、わき芽を、残して、その上で摘むのが、コツ。摘み取った後、残したわき芽が、伸びて、新しい収穫枝になり、収穫すればするほど、枝数が増えて、こんもりと茂り、長い期間、繰り返し、収穫できます。オカヒジキで、いちばん大切なのは、「とう立ち(花茎が伸びて、かたくなること)する前の、やわらかい若い茎葉を、収穫すること」です。

    収穫が遅れて、茎が、伸びすぎ、硬くなると、すじっぽくて、おいしくないので、やわらかいうちに、こまめに、摘み取るのが、ポイント。収穫適期は、初夏から夏(6〜8月ごろ)が、中心です。とれたての、オカヒジキは、シャキシャキ、プチプチとした、独特の食感が、身上。

    さっとゆでて、しょうゆや、からし、ごまで、おひたしや、和え物にしたり、サラダや、酢の物にしたりして、とれたての、さわやかな歯ざわりを、楽しみましょう。

    💡草丈15〜20cm、茎葉がやわらかいうちに茎先5〜10cmを摘み取る。わき芽を残すと繰り返し収穫できる。とう立ち前のやわらかい若い茎葉を。

  4. 4

    とう立ちと収穫の終わり

    約30日

    オカヒジキは、生育が進み、気温が高くなり、日が長くなってくると、やがて「とう立ち(抽苔)」して、茎を、上に伸ばし、花を咲かせる準備に、入ります。とう立ちが始まると、茎が、硬く、すじっぽくなり、葉も、かたくなって、食感が、悪くなります。オカヒジキの、おいしさは、なんといっても、やわらかい若い茎葉の、シャキシャキ感に、あるので、とう立ちして、硬くなったものは、食用には、向きません。

    そのため、とう立ちが始まったら、収穫は、終盤の合図。とう立ち前に、やわらかい茎葉を、できるだけ、収穫しておきましょう。収穫を、長く楽しむコツは、(1)こまめに、摘み取って、株を、わき芽更新させ、若い茎葉を、出させ続けること、(2)一度に、たくさん育てず、時期をずらして、何回かに分けて、種をまく「ずらしまき(ずらし播き)」をして、収穫期を、リレーすることです。

    とくに、ずらしまきをすると、初夏から夏にかけて、長い期間、やわらかいオカヒジキを、切らさずに、収穫できます。とう立ちして、硬くなり、収穫が、終わった株は、抜いて、片付けます。花を、咲かせて、種を、採れば、翌年用の、自家採種も、できますが、家庭菜園では、市販の種で、毎年まくのが、手軽です。

    💡とう立ちすると茎葉が硬くなり食感が落ちるので収穫は終盤。とう立ち前にやわらかい茎葉を収穫。ずらしまきで収穫期をリレーすると長く楽しめる。

  5. 5

    長く楽しむコツと片付け

    約60日

    オカヒジキを、長く、たくさん楽しむための、いちばんのコツは、「ずらしまき(時期をずらした種まき)」と「こまめな摘み取り収穫」です。オカヒジキは、生育が早く、収穫期間が、やや短めなので、一度に、まとめてまくと、収穫が、いっぺんに来て、すぐに、とう立ちして、終わってしまいます。

    そこで、2〜3週間ごとに、少しずつ、種をまく「ずらしまき」をすると、収穫期が、ずれて、初夏から夏にかけて、やわらかいオカヒジキを、長い期間、切らさずに、収穫できます。プランターでも、育てやすいので、いくつかの、プランターや、畑のスペースに、時期をずらして、まくのが、おすすめです。

    また、収穫のときに、株ごと抜かず、わき芽を残して、茎先だけを、摘み取るようにすると、わき芽が、次々と伸びて、ひとつの株から、繰り返し、収穫できます。水と肥料を、切らさず、こまめに、摘み取って、株を、若く保つのが、コツ。オカヒジキは、暑さに強く、病害虫も、比較的少ないので、夏の家庭菜園で、手軽に楽しめる、頼れる葉物野菜です。

    とう立ちして、収穫が終わった株は、抜いて、片付けます。海岸生まれの、たくましさで、やせ地や、乾燥にも、強いので、初心者でも、失敗が少なく、とれたての、シャキシャキした食感を、味わえる、夏のヘルシー野菜として、おすすめです。

    💡ずらしまきで収穫期をリレーし、わき芽を残す摘み取りで繰り返し収穫。水と肥料を切らさず株を若く保つ。暑さに強く病害虫も少なめ。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • オカヒジキの種

    春〜初夏に出回る。ずらしまき用に多めにあると便利。

    200〜400円
  • 野菜用培養土・元肥 (任意)

    水はけのよい土。プランター栽培にも。

    400〜1,000円
  • プランター (任意)

    ベランダ栽培にも向く。

    300〜1,200円
  • 化成肥料・液体肥料 (任意)

    収穫期の追肥用。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 200〜400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
17kcal
ビタミンC
21mg
ビタミンA
280μg
ビタミンK
310μg
葉酸
93μg
1.3mg
カルシウム
150mg
カリウム
680mg
食物繊維
2.5g

旬・味: 初夏〜夏が旬。ほのかな塩けとさわやかな風味、シャキシャキ・プチプチした食感が身上。カリウム・カルシウム・β-カロテン・鉄が豊富で低カロリー。

保存: 湿らせた紙に包みポリ袋で冷蔵庫の野菜室へ。鮮度が落ちやすいので早めに使う。さっとゆでて冷凍も可。

🍴 塩ゆでしておひたし🍴 からし・ごま和え🍴 サラダ・酢の物🍴 ポン酢・めんつゆで

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ とう立ちで茎葉が硬くなる

茎が伸びて硬く、すじっぽくなり食感が落ちます。

原因: 収穫の遅れ、高温と長日でとう立ちが進む。

対策: とう立ち前のやわらかい若い茎葉をこまめに摘み、ずらしまきで若い株を切らさないようにします。

⚠ 一度にまいて収穫が集中する

収穫がいっぺんに来て、すぐ終わってしまいます。

原因: 生育が早いのに一度にまとめてまいた。

対策: 2〜3週間ごとに少しずつまく「ずらしまき」で収穫期をリレーします。

⚠ 乾かしすぎで茎葉が硬くなる

葉が硬く、生育が鈍ります。

原因: 乾燥に強いからと水を切らしすぎた。

対策: 乾燥に強くても、やわらかく育てるには乾かしすぎず、土が乾いたらたっぷり与えます。

FAQ

よくある質問

はい、オカヒジキは生育が早く、暑さ・乾燥・やせ地に強い、たくましい海浜植物なので、種から手軽に育てられ、初心者にもおすすめです。種まきから1か月ほどで収穫でき、わき芽を残して摘み取れば繰り返し収穫できます。とう立ち前のやわらかい若い茎葉を摘むことだけ覚えておけば、失敗が少ない野菜です。

暖かくなった春から初夏(4〜6月ごろ)が種まきの適期です。種は一晩水につけてからまくと発芽がそろいます。生育が早く、まいてから1か月ほどで収穫でき、収穫の中心は初夏から夏。2〜3週間ごとにずらしてまく「ずらしまき」をすると、長い期間収穫を楽しめます。

「ずらしまき」と「わき芽を残した摘み取り」がコツです。生育が早く収穫期間が短めなので、2〜3週間ごとに少しずつまくと収穫期がリレーされ長く楽しめます。収穫は株を抜かず、わき芽を残して茎先だけを摘むと、わき芽が次々伸びて繰り返し収穫できます。水と肥料を切らさず株を若く保ちましょう。

収穫が遅れて「とう立ち(花茎が伸びる)」し、茎葉が硬くなったサインです。オカヒジキのおいしさはやわらかい若い茎葉のシャキシャキ感にあるので、とう立ち前のやわらかいうちにこまめに摘み取るのがポイント。硬くなった部分は避け、やわらかい茎先だけを使います。ずらしまきで若い株を切らさないようにします。

オカヒジキは低カロリーでミネラルが豊富な健康野菜で、カリウム、カルシウム、β-カロテン、鉄、ビタミンKなどを多く含みます。海岸生まれの植物らしく、ほのかな塩けとさわやかな風味、シャキシャキ・プチプチとした食感が身上。サラダやおひたしで、とれたての歯ざわりを楽しめます。

さっと塩ゆでして冷水にとり、おひたしや和え物、サラダ、酢の物にするのが定番です。くせや苦みが少なく、しょうゆ・からし・ごま・ポン酢などとよく合います。シャキシャキ・プチプチした独特の食感が魅力で、海藻のような見た目と歯ざわりが楽しめます。ゆですぎると食感が落ちるので、ゆで時間は短めにします。

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