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植物図鑑
🥬
葉つきの深紅色のビーツ(テーブルビート)の根
🥬 野菜

ビーツ

Beta vulgaris Beetroot / Table Beet

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は200〜400円

ビーツは、切ると、中まで、鮮やかな、深紅(しんく)色をした、まるい根を、食べる、ヨーロッパ生まれの、根菜です。和名を「テーブルビート」「火焔...

かんたんに言うと

ビーツ(テーブルビート)は、中まで深紅の、栄養豊富な根菜。ボルシチでおなじみで、サラダやピクルスにも人気です。涼しい気候を好み、春まき・秋まきができ、家庭菜園でも育てやすい。種は数粒がかたまった形で、複数の芽が出るので間引いて育てます。根も若い葉も食べられます。

Profile

基本情報

ビーツは、切ると、中まで、鮮やかな、深紅(しんく)色をした、まるい根を、食べる、ヨーロッパ生まれの、根菜です。和名を「テーブルビート」「火焔菜(かえんさい)」といい、その、目の覚めるような、赤紫色と、ほんのりとした、土のような、独特の甘みが特徴。

ロシアや、東欧の、真っ赤なスープ「ボルシチ」に、欠かせない野菜として、知られ、近年は、日本でも、サラダや、ピクルス、スムージーなどで、人気が、高まっています。あの、鮮やかな赤は「ベタレイン(ベタシアニン)」という、色素によるもので、抗酸化作用が、期待されるほか、ビーツは、葉酸や、カリウム、食物繊維、鉄分などを、含み、その、栄養価の高さから「飲む輸血」「奇跡の野菜」などと、呼ばれることも、あります。

ビーツは、ホウレンソウや、フダンソウ(スイスチャード)と、同じ、ヒユ科(アカザ科)の、仲間。根を、食べるだけでなく、若い葉も、栄養豊富で、サラダや、炒め物で、食べられます。涼しい気候を好む、ヨーロッパの、野菜ですが、比較的、丈夫で、育てやすく、春まきと、秋まきが、でき、家庭菜園でも、栽培できます。

種は、数粒が、かたまった、独特の形で、1か所から、複数の芽が出るので、間引きを、して、育てます。鮮やかな赤と、栄養価の高さで、注目される、おしゃれな、根菜です。

ヒユ科
分類
野菜 / 根菜
原産地
地中海沿岸、ヨーロッパ、北アフリカ
別名
ビーツ、テーブルビート、ビート、カエンサイ、火焔菜、ビートルート
適期
種まき・植え付けは4・9月
価格目安
苗は200〜400円

💡豆知識

ビーツの、鮮やかな、深紅色は「ベタレイン(ベタシアニン)」という、天然色素によるもので、この色は、たいへん濃く、調理すると、手や、まな板、ほかの食材まで、赤く、染まるほど。じつは、この、ビーツの色素は、食品を、赤やピンクに、染める、天然の、着色料としても、利用されています。

ビーツは、同じ「Beta vulgaris」という、学名の、植物の、一品種で、じつは、砂糖の原料になる「テンサイ(砂糖大根=サトウダイコン)」や、葉を食べる「フダンソウ(スイスチャード)」、家畜の飼料になる「飼料用ビート」とも、もとは、同じ仲間。

同じ種から、根を、甘くしたもの、葉を、大きくしたもの、と、用途に応じて、改良されて、きました。ビーツの、栄養価は、たいへん高く、葉酸、カリウム、鉄分、食物繊維のほか、近年は、血管を、広げる働きが、期待される「硝酸塩(しょうさんえん)」を、多く含むことから、運動の、パフォーマンス向上に、役立つ、として、アスリートにも、注目されています。

「飲む輸血」「奇跡の野菜」などと、呼ばれるのも、この、栄養価の高さ、ゆえです。ビーツの、種は、じつは、一粒に、見えても、数粒の、種が、かたまった「種球(しゅきゅう)」という、独特の、形を、していて、ひとつ、まいただけで、数本の芽が、出てくるので、間引きが、必要です。

輪切りにすると、品種によっては、赤と白の、うずまき模様(渦巻きビーツ)が、現れる、美しいものも、あり、見た目でも、楽しませてくれる、おしゃれな野菜です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
6月は収穫
11月は収穫
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
6月は収穫
11月は収穫
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
6月は収穫
11月は収穫

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜40cm
株張り
15〜25cm
実のサイズ
径5〜8cmの球形の根(赤紫)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-3℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。乾燥させすぎない。
肥料
化成肥料・有機質肥料(元肥+追肥)

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき(春まき・秋まき)

    約14日

    ビーツは、涼しい気候を好む、根菜なので、種まきの適期は、春(3〜5月)と、秋(9〜10月)の、2回。とくに、暑さを避けられる、秋まきは、育てやすく、おすすめです。真夏や、真冬の、種まきは、避けます。ビーツは、直根(ちょっこん)を、まっすぐ、下に伸ばして、根を、太らせるので、移植を、やや嫌います。

    そのため、畑や、プランターに、直接、種をまく「直まき」が、基本です。種をまく前に、土を、よく耕し、堆肥や、元肥を、すき込んで、ふかふかの、肥えた土を、つくっておきます。深く、耕しておくと、根が、まっすぐ、きれいに、太ります。ビーツの種は、一粒に、見えても、数粒が、かたまった「種球」なので、ひとつまくと、数本の芽が、出てきます。

    種は、1〜2cmの、深さに、3〜4cm間隔で、点まきするか、すじまきします。種まき後は、軽く、覆土して、たっぷり、水を与え、発芽までは、土を、乾かさないように、管理します。ビーツの発芽は、やや、ゆっくりで、ばらつくこともあるので、気長に、待ちます。

    プランターで育てる場合は、深さの、ある容器を選び、野菜用の培養土を、使います。涼しい時期に、種をまいて、じっくり、育てるのが、おいしい、ビーツづくりの、第一歩です。

    💡春まき・秋まき(秋が育てやすい)。直根性で移植を嫌うので直まき。深く耕した肥えた土に。種球から数本芽が出る。発芽までは乾かさない。

  2. 2

    間引き

    約30日

    ビーツの栽培で、大切な、作業が「間引き」です。前述のとおり、ビーツの種は、数粒が、かたまった「種球」なので、ひとつの、種から、数本の芽が、出てきます。このまま、放っておくと、芽どうしが、ぎゅうぎゅうに、混み合って、根が、太れず、よいビーツが、できないので、間引いて、株の間隔を、あけてやります。

    間引きは、生育に合わせて、2〜3回に分けて、行います。1回目は、本葉が、1〜2枚の、ころに、混み合った、芽を、間引いて、3〜4cm間隔に。2回目は、本葉が、3〜4枚の、ころに、生育の、悪い株を、抜いて、5〜6cm間隔に。最終的に、株間が、10cm前後に、なるように、間引いて、根が、十分に、太れる、スペースを、確保します。

    間引くときは、残す株の、根を、傷めないように、ハサミで、根元を、切るか、土を、軽く押さえながら、そっと、抜きます。間引いた、若い芽(間引き菜)は、捨てずに、サラダや、おひたしに、して、食べられます。ビーツの、若い葉は、栄養豊富で、やわらかく、おいしいので、間引き菜も、楽しみのひとつ。適切に、間引いて、株間を、確保することが、根を、しっかり、太らせる、ポイントです。

    💡種球から数本芽が出るので間引きが必須。2〜3回に分けて最終株間10cm前後に。間引き菜(若葉)はサラダやおひたしで食べられる。

  3. 3

    水やりと追肥

    約30日

    ビーツの水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと、与えます。ビーツは、乾燥を、やや嫌うので、とくに、生育期に、土を、乾燥させすぎると、根の、太りが、悪くなったり、根の中に、すき間が、できる「す入り(すいり)」を、起こしたり、かたく、なったりします。

    一方で、過湿も、根を、傷めるので、水はけは、確保します。適度な、湿り気を、保って、育てるのが、おいしい、ビーツに、なるコツです。プランターは、乾きやすいので、こまめに、水やりします。肥料は、種まき前の、元肥に加えて、間引きの、あとや、生育期に、追肥を、します。

    根を、太らせる、根菜なので、リン酸や、カリ分を、含む肥料が、向きます。ただし、窒素分の、多い肥料を、与えすぎると、葉ばかりが、茂って、根が、太らない、ことがあるので、バランスに、注意します。追肥のあとは、株元に、軽く、土寄せ(土を、寄せる)を、すると、根が、地表に、出て、緑色に、なったり、かたく、なったりするのを、防げます。

    とくに、ビーツの、根の、上部は、土から、出やすいので、土寄せで、覆って、おくと、よいです。適度な、水と、肥料で、じっくり、根を、太らせます。

    💡乾燥を嫌うので乾かしすぎない(す入り・根太り不良の原因)。過湿も避ける。間引き後に追肥(窒素過多は葉ばかり)。土寄せで根の露出を防ぐ。

  4. 4

    収穫

    約14日

    ビーツは、種まきから、60〜90日(約2〜3か月)ほどで、収穫の適期を、迎えます。収穫の、目安は、根の、直径が、5〜8cmほど、(テニスボールくらいまで)に、なったころ。根の、上部(肩)が、土から、少し、見えてくるので、大きさを、確認できます。

    ビーツは、大きく、なりすぎると、かたく、なったり、す入りを、起こしたり、味が、落ちたりするので、適度な、大きさに、なったら、とり遅れないうちに、収穫します。収穫は、葉の、根元を、持って、土から、引き抜くか、根のまわりを、軽く、掘って、抜き取ります。

    とれた、ビーツは、葉を、切り落として、根を、利用します。このとき、根の、いちばん下の、細い部分(ひげ根)や、葉の、付け根を、切るときは、根の、本体に、傷を、つけすぎないように、します。ビーツは、切り口や、皮を、傷つけると、そこから、赤い色素が、流れ出て、ゆでたときに、色が、抜けてしまうので、ゆでるときは、皮ごと、葉の、付け根を、少し、残して、ゆでると、色鮮やかに、仕上がります。

    収穫した、ビーツは、葉を、切り落とせば、冷蔵庫で、しばらく、保存できます。とれたての、ビーツは、甘みが、強く、格別。サラダや、ピクルス、スープ(ボルシチ)、ローストなど、さまざまに、楽しめます。

    💡種まきから60〜90日、根の直径5〜8cm(肩が見える)が収穫適期。大きすぎるとかたく・す入り。色を生かすなら皮ごと・葉の付け根を残してゆでる。

  5. 5

    とう立ち対策と葉の利用・楽しみ方

    約60日

    ビーツを、育てるうえで、注意したいのが「とう立ち(抽苔=ちゅうだい)」です。ビーツは、一定の、低温に、当たったあと、暖かく、なると、花茎を、伸ばして、花を、咲かせようとする「とう立ち」を、起こすことが、あります。とう立ちすると、株の、エネルギーが、花づくりに、向かって、根が、太らなく、なったり、かたく、なったりして、食用に、向かなく、なります。

    とくに、春まきで、寒い時期に、種をまきすぎたり、苗が、低温に、当たったりすると、とう立ち、しやすいので、種まきの、時期を、適期に、守る(暖かくなってから、または、秋まき)ことが、とう立ち対策に、なります。秋まきは、とう立ちの、心配が、少なく、育てやすいので、おすすめです。

    ビーツは、根だけでなく、葉も、栄養豊富で、おいしく、食べられます。若い葉や、間引き菜は、サラダに、生で、大きくなった葉は、ホウレンソウのように、ゆでて、おひたしや、炒め物に、できます(赤い葉柄も、彩りに)。同じ、ヒユ科の、フダンソウ(スイスチャード)の、仲間らしい、使い方です。

    ビーツの、いちばんの、魅力は、なんといっても、あの、鮮やかな赤と、栄養価の高さ。サラダ、ピクルス、ボルシチ、スムージー、ローストなど、料理に、使うと、ぱっと、華やかな、赤色と、ほんのりした、甘みで、食卓を、彩ります。栄養豊富で、見た目も、美しい、育てがいの、ある野菜です。

    💡とう立ちすると根が太らない→種まきを適期に(秋まきが安心)。葉も栄養豊富でサラダ・おひたし・炒め物に。サラダ/ピクルス/ボルシチ等で華やかに。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ビーツの種

    種球。デトロイトダークレッドなどが定番。

    250〜500円
  • 堆肥・元肥(土づくり) (任意)

    深く耕して肥えたふかふかの土に。

    400〜1,200円
  • 深めのプランター (任意)

    根が深く伸びるので深さのある容器を。

    500〜2,000円
  • 追肥用肥料 (任意)

    リン酸・カリ分を含む肥料。根を太らせる。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 250〜500円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
38kcal
ビタミンC
5mg
ビタミンA
微量
ビタミンK
少量
葉酸
110μg
0.4mg
カルシウム
12mg
カリウム
460mg
食物繊維
2.7g

旬・味: 初夏と秋〜初冬が旬。鮮やかな赤と、ほんのり土のような甘み。葉酸・カリウム・食物繊維を含み、赤色素ベタレインや硝酸塩で注目される。

保存: 葉を切り落とし、根は新聞紙に包んでポリ袋で冷蔵。ゆでて冷凍も可。色が抜けやすいので調理は皮ごと葉の付け根を残してゆでる。

🍴 ボルシチ(ロシア・東欧のスープ)🍴 サラダ・カルパッチョ🍴 ピクルス・酢漬け🍴 ローストビーツ・スムージー

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 根が太らない・かたい

根が小さいまま、またはかたく筋っぽくなります。

原因: 乾燥のしすぎ、間引き不足の混み合い、窒素過多、とう立ち。

対策: 適度に水やりし、しっかり間引いて株間を確保し、リン酸・カリ分の肥料を施します。

⚠ とう立ちで食用に向かなくなる

花茎が伸び、根が太らずかたくなります。

原因: 低温に当たった後の高温、種まき時期のずれ。

対策: 種まきを適期に守り、とくに育てやすい秋まきにします。

⚠ す入り(根にすき間)

根の中にすき間ができ、味が落ちます。

原因: 乾燥、生育の停滞、収穫の遅れ。

対策: 乾燥させすぎず、適度な大きさで早めに収穫します。

FAQ

よくある質問

はい、ビーツは比較的丈夫で、春まき・秋まきができ、深めのプランターでも育てられるので、家庭菜園の初心者にもおすすめです。とくに暑さを避けられる秋まきは育てやすいです。直まきして間引き、乾燥させすぎず、適期に収穫すれば、鮮やかで栄養豊富な根が穫れます。間引き菜や葉も食べられてお得です。

ビーツの種は一粒に見えても数粒がかたまった「種球」なので、ひとつまくと数本の芽が出ます。これは正常です。そのままだと混み合って根が太らないので、生育に合わせて2〜3回に分けて間引き、最終的に株間10cm前後にします。間引いた若い芽(間引き菜)はサラダやおひたしで食べられます。

乾燥のしすぎ、株間が狭く混み合っている、窒素肥料の与えすぎ(葉ばかりになる)、とう立ち、などが原因です。適度な湿り気を保ち、しっかり間引いて株間を確保し、リン酸・カリ分を含む肥料を施します。深く耕した土で育て、根の上部が出てきたら土寄せします。種まきを適期に守るのも大切です。

種まきから60〜90日後、根の直径が5〜8cm(テニスボールくらいまで)になったころが適期です。根の上部(肩)が土から見えてくるので大きさを確認できます。大きくなりすぎるとかたくなったり、す入りを起こしたりするので、とり遅れないうちに収穫します。色を生かすなら皮ごと葉の付け根を残してゆでます。

はい、ビーツの葉は栄養豊富でおいしく食べられます。若い葉や間引き菜はサラダに生で、大きくなった葉はホウレンソウのようにゆでておひたしや炒め物にできます。赤い葉柄も彩りになります。同じヒユ科のフダンソウ(スイスチャード)の仲間で、根も葉も無駄なく楽しめるお得な野菜です。

「とう立ち(抽苔)」です。低温に当たったあと暖かくなると花茎を伸ばし、根が太らなくなります。春まきで寒い時期に早くまきすぎたり、苗が低温に当たったりすると起こりやすいので、種まきを適期に(暖かくなってから、または秋まき)守ります。秋まきはとう立ちの心配が少なく育てやすいです。

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