本文へスキップ
植物図鑑
🥬
青々とした葉ねぎ
🥬 野菜

ネギ

Allium fistulosum Welsh Onion / Green Onion

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜400円

ネギは、薬味や鍋物、炒め物に欠かせない香味野菜で、家庭菜園でもっとも手軽に育てられる野菜のひとつです。とても丈夫で、暑さ寒さに強く、半日陰で...

かんたんに言うと

ネギは半日陰でも育つ丈夫な野菜で、葉ねぎなら刈り取っても再生し、買ったネギの根元を植える再生栽培でも手軽に育てられます。

Profile

基本情報

ネギは、薬味や鍋物、炒め物に欠かせない香味野菜で、家庭菜園でもっとも手軽に育てられる野菜のひとつです。とても丈夫で、暑さ寒さに強く、半日陰でも育ち、一度植えれば刈り取っても再び伸びてくるため、長期間にわたって少しずつ収穫できるのが魅力。ヒガンバナ科ネギ属の多年生で、日本では大きく、土寄せして白い部分を長く育てる関東の「根深ねぎ(白ねぎ・長ねぎ)」と、葉の緑の部分を食べる関西の「葉ねぎ(青ねぎ・万能ねぎ・小ねぎ)」の2系統が親しまれています。

家庭のプランターでは、土寄せの手間が少なく短期間で収穫できる「葉ねぎ」が断然おすすめです。育て方はとても簡単で、種まきや苗からのほか、スーパーで買ったネギの根元(5cmほど残す)を土に植える「再生栽培(リボベジ)」でも手軽に増やせます。キッチンの窓辺でも育てられ、必要なときにハサミで刈り取れば、また伸びてきて何度も収穫できます。

栽培のポイントは、第一に、過湿を嫌うので水はけ良く、やりすぎないこと。第二に、刈り取り収穫では株元を3〜5cm残すと再生すること。第三に、白ねぎを作る場合は、生育に合わせて軟白部分に土を寄せていくことです。香味成分の硫化アリルには食欲増進や血行促進の働きもあり、薬味の王様として食卓に欠かせない、育てて損のない野菜です。

分類
野菜 / 葉菜
原産地
中国西部、中央アジア
別名
葱、青ねぎ、万能ねぎ、小ねぎ
適期
種まき・植え付けは3〜4・9月
価格目安
苗は150〜400円

💡豆知識

ネギはヒガンバナ科ネギ属の野菜で、タマネギやニンニク、ラッキョウ、そして観賞用のスイセンとも近い仲間です。日本では古くから、地域によって食べる部分が異なる文化が育ちました。関東を中心とする東日本では、土を寄せて日光を遮り、白く長い軟白部分を育てる「根深ねぎ(白ねぎ)」が主流。

一方、関西を中心とする西日本では、緑の葉の部分を食べる「葉ねぎ(青ねぎ)」が好まれます。ネギ特有のツンとした香りと辛みは「硫化アリル(アリシン)」という成分によるもので、食欲を増進し、ビタミンB1の吸収を助け、血行を促すなど、昔から「風邪のときはネギ」といわれる健康効果でも知られています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
9月は種まき
植え付け
4月は植え付け
収穫
5月は収穫
6月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
6月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
9月は種まき
植え付け
4月は植え付け
収穫
5月は収穫
6月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
6月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
9月は種まき
植え付け
4月は植え付け
収穫
5月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
6月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
30〜60cm
株張り
5〜15cm
花のサイズ
ネギ坊主(球状の花序)

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
-10℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
土の表面が乾いたら。過湿を嫌うのでやりすぎない。
肥料
化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・苗・再生栽培

    約7日

    ネギの育て方は三通りあります。最も手軽なのが「再生栽培(リボベジ)」で、スーパーで買ったネギの根元を5cmほど残して土や水に挿すだけ。数日で再び葉が伸びてきます。次に苗からの植え付けで、葉ねぎの苗を株間5cm前後で植えると失敗が少なく早く収穫できます。

    種からの場合は、春(3〜4月)か秋(9〜10月)にすじまきし、覆土は薄くします。ネギは過湿を嫌うので、いずれも水はけの良い場所・用土を選ぶのが共通のポイント。プランターは深さ15〜20cmあれば葉ねぎを育てられます。半日陰でも育つので、置き場所を選びにくいのも魅力です。

    💡一番手軽なのは買ったネギの根元を植える再生栽培。数日で伸び始めます。

  2. 2

    植え付け・水やり

    約30日

    苗や再生株を植えるときは、根を傷めないようにし、株元が安定するよう軽く土を寄せます。ネギは過湿に弱く、常に土が湿っていると根腐れや病気を起こすので、水やりは「土の表面が乾いてから」が基本です。とくに再生栽培を水だけで行う場合は、水が腐らないよう毎日水を替えますが、長く育てるなら土植えのほうが丈夫に育ちます。

    乾燥にはある程度強いので、水のやりすぎに注意しながら管理します。日当たりが良いほど生育は早くなりますが、半日陰でも十分に育つため、ベランダやキッチンの窓辺でも栽培できます。

    💡過湿は根腐れのもと。水は乾いてから。日当たりが良いほどよく育ちます。

  3. 3

    追肥

    約60日

    ネギは刈り取って何度も収穫するため、収穫のたびに養分を消耗します。そこで、生育期や刈り取り収穫のあとに、薄めた液体肥料や化成肥料を少量追肥すると、再生の勢いが良くなり、葉の色つやも保てます。肥料が切れてくると、葉が細く弱々しくなったり、色が薄くなったりするので、それが追肥の目安です。

    とくにプランターは肥料分が流れやすいので、定期的な追肥を意識します。窒素分が適度にあると葉ねぎは青々と育ちますが、与えすぎは病気を招くので、薄め・少量をこまめにが基本です。

    💡刈り取り後に追肥すると再生が早まり、青々とした葉を保てます。

  4. 4

    土寄せ(白ねぎの場合)

    約60日

    緑の葉を食べる「葉ねぎ」は土寄せ不要ですが、白く長い軟白部分を作る「根深ねぎ(白ねぎ)」を育てる場合は、土寄せが欠かせません。ネギの白い部分は、日光を遮ることで葉が緑にならず軟白化したもの。生育に合わせて、株元に少しずつ土を寄せて、白くしたい部分を埋めていきます。

    一度に深く埋めると生育が止まるので、葉の分かれ目(成長点)を埋めないよう、数回に分けて土を寄せるのがコツです。プランター栽培では深さの確保が難しいため、白ねぎより、土寄せ不要で手軽な葉ねぎを育てるのが現実的でおすすめです。

    💡白ねぎは土寄せで軟白化。家庭のプランターなら土寄せ不要の葉ねぎが手軽です。

  5. 5

    収穫

    約1日

    葉ねぎ(青ねぎ・小ねぎ)は、草丈が30〜40cmほどに伸びたら収穫できます。株ごと引き抜いてもよいですが、おすすめは「刈り取り収穫」。株元を3〜5cmほど残してハサミで切り取ると、残した株元から再び新しい葉が伸びてきて、何度も繰り返し収穫できます。

    必要な分だけそのつど刈り取れるので、薬味として無駄なく使えてとても便利です。白ねぎは、軟白部分が十分に長くなったら、株ごと掘り上げて収穫します。なお、春になると花茎が伸びて「ネギ坊主」ができますが、こうなると葉が固くなるので、葉を長く収穫したい場合はネギ坊主は早めに摘み取ります。

    💡株元3〜5cmを残して刈り取れば再生し、何度も収穫できます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ネギの苗(または市販のネギ)

    再生栽培なら買ったネギの根元でも可。

    150〜400円
  • 野菜用培養土(14L)

    水はけの良いもの。

    400〜800円
  • プランター(深さ15cm以上)

    葉ねぎ向け。

    500〜1,200円
  • 液体肥料 (任意)

    刈り取り後の追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 1,050〜2,400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

まれ

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

病気

べと病

時々

症状: 葉表に黄色い角張った斑、葉裏に灰白色のカビ。

予防: 水はけと風通しを改善、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し殺菌剤を散布。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
30kcal
ビタミンC
14mg
ビタミンA
83μg
ビタミンK
110μg
葉酸
100μg
1.0mg
カルシウム
80mg
カリウム
260mg
食物繊維
3.2g

旬・味: 冬が旬。香味成分の硫化アリルが食欲を増進する。

保存: 湿らせた紙で包みポリ袋へ。刻んで冷凍も便利。

🍴 薬味🍴 鍋物🍴 味噌汁🍴 炒め物

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 過湿による根腐れ

株元が溶けるように傷み枯れます。

原因: 水のやりすぎ、水はけの悪さ。

対策: 土が乾いてから水を与え、水はけの良い環境で育てます。

⚠ さび病・べと病

葉に黄〜オレンジの斑点や、灰色のカビが出ます。

原因: 多湿と風通しの悪さ。

対策: 風通しを良くし、罹病した葉を早めに取り除きます。

⚠ ネギ坊主で葉が固くなる

春に花茎が伸び葉が固くなります。

原因: 春の気温上昇による抽だい(とう立ち)。

対策: ネギ坊主を早めに摘み取り、葉の収穫を優先します。

FAQ

よくある質問

育てられます。根元を5cmほど残して土や水に挿す「再生栽培(リボベジ)」で、数日で新しい葉が伸びてきます。長く育てるなら土に植えるほうが丈夫に育ちます。

葉ねぎは「刈り取り収穫」ができます。株元を3〜5cm残して切ると、そこから再び葉が伸びて、繰り返し収穫できます。収穫後に追肥すると再生が早まります。

白ねぎ(根深ねぎ)は土寄せで白い軟白部分を育てるもの、葉ねぎ(青ねぎ)は緑の葉を食べるものです。家庭のプランターでは土寄せ不要の葉ねぎが手軽でおすすめです。

育ちます。ネギは丈夫で半日陰でも栽培でき、キッチンの窓辺でも育てられます。日当たりが良いほど生育は早くなります。

春に花茎が伸びてできる花序です。出ると葉が固くなるので、葉を長く収穫したい場合は早めに摘み取ります。ネギ坊主自体も天ぷらなどで食べられます。

過湿による根腐れや、さび病・べと病などの病気が原因のことが多いです。水のやりすぎを避け、風通しを良くし、病気の葉は早めに取り除きましょう。

Related

同じカテゴリの植物

Compare

ほかの植物と比較する

ネギと似た植物を、育てやすさや育て方で比べてみましょう。

Rankings

ネギが選ばれているランキング

Same family

同じ科の植物

ネギを育ててみませんか?

育成記録をつけたり、お気に入りに登録して栽培を楽しみましょう。