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植物図鑑
🌿
細い筒状の葉が茂るチャイブ
🌿 ハーブ

チャイブ

Allium schoenoprasum Chives

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は300〜600円

チャイブは、細い筒状の葉を持つ、ネギの仲間の中で最も繊細なハーブです。ネギやアサツキに似ていますが、より細くやわらかく、香りもマイルドで上品...

かんたんに言うと

チャイブは最も繊細なネギの仲間のハーブ。丈夫な多年草で半日陰でも育ち、草丈20〜30cmで株元を残して刈ると再生し、繰り返し収穫できます。

Profile

基本情報

チャイブは、細い筒状の葉を持つ、ネギの仲間の中で最も繊細なハーブです。ネギやアサツキに似ていますが、より細くやわらかく、香りもマイルドで上品。刻んでスープやオムレツ、サラダ、ポテト料理、クリームチーズなどに散らせば、彩りと爽やかなネギの風味を添えてくれる、洋風料理に欠かせない名脇役です。

一度植えれば何年も収穫できる丈夫な多年草で、刈り取ってもまた伸びてくるので、ベランダの鉢でひと株あると、料理のたびに新鮮な薬味として重宝します。初夏に咲く、ピンク〜紫のかわいらしいボンボン状の花も観賞価値があり、食用にもなります。栽培のポイントは、第一に、丈夫で半日陰でも育つので置き場所を選ばないこと。

第二に、草丈が20〜30cmに伸びたら、株元を数cm残して刈り取ると、また伸びてきて繰り返し収穫できること。第三に、一度に刈りすぎず、刈り取るたびに追肥すると、再生がよくなること。数年育てて株が混み合ってきたら、株分けでふやして更新できます。

冬は地上部が枯れますが、根は生きていて春にまた芽吹く、息の長いハーブ。料理に彩りと風味を手軽に加えられる、家庭で重宝する一株です。鉢ひとつあれば、刻んでさっと散らすだけで、いつもの卵料理やスープが華やぎ、初夏には愛らしいピンクの花まで楽しめる、見て・食べて・育てて満足できるキッチンハーブの定番です。

分類
ハーブ / 料理用
原産地
ヨーロッパ、アジア、北アメリカ
別名
エゾネギ、蝦夷葱、シブレット
適期
種まき・植え付けは3〜4・9月
価格目安
苗は300〜600円

💡豆知識

チャイブは、ネギ属(アリウム属)のなかで最も小型で繊細な種で、ネギ・タマネギ・ニンニク・ニラなどと同じ仲間です。和名は「エゾネギ(蝦夷葱)」で、日本の北海道や本州の高山にも、近縁の野生種が自生しています。ヨーロッパでは古くから料理のハーブとして親しまれ、フランス料理では、パセリ・タラゴン・チャービルとともに、刻んで混ぜる「フィーヌゼルブ」という香草ミックスの一つとして使われます。

ネギ類特有の香りのもとは硫化アリルで、チャイブにも含まれますが、ネギよりずっとマイルド。初夏に咲くピンク〜薄紫のボンボンのような花は、ハーブガーデンを彩るだけでなく、食用花(エディブルフラワー)としてサラダや酢漬けに使え、ほんのりネギの風味があります。また、その香りはアブラムシなどの害虫を遠ざけるとされ、バラや野菜のそばに植える「コンパニオンプランツ」としても活用されます。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
開花
6月は開花
収穫
5月は収穫
9月は収穫
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
植え付け
3月は植え付け
開花
6月は開花
収穫
5月は収穫
9月は収穫
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
植え付け
3月は植え付け
開花
6月は開花
収穫
5月は収穫
9月は収穫

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜40cm
株張り
15〜30cm
花のサイズ
ピンク〜紫のボンボン状の花(直径約2〜3cm)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-15℃
耐暑温度
32℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。乾かしすぎない。
肥料
緩効性化成肥料・液肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け・種まき

    約7日

    チャイブは種からも苗からも育てられます。種から育てる場合、発芽に時間がかかり、収穫できる大きさになるまで時間を要するので、早く収穫を始めたいなら苗(株)から育てるのが手軽です。植え付け適期は春(3〜5月)か秋(9〜10月)。種まきも同時期で、種は数粒ずつまとめてまき、覆土はごく薄くします。

    チャイブは丈夫で、日なたから半日陰まで適応し、土質もあまり選びません。鉢植えなら4〜5号の鉢に、数本まとめて植えると、こんもりとボリュームよく育ちます。地植えなら株間20cmほど。料理にすぐ使えるよう、キッチンに近いベランダや窓辺の鉢で育てるのも便利です。

    過湿を嫌うわけではありませんが、水はけのよい草花・ハーブ用培養土を使い、植え付け後はたっぷり水を与えます。一度根づけば、何年も収穫できる頼もしいハーブです。

    💡早く収穫したいなら苗(株)から。数本まとめて植えるとボリュームよく育ちます。半日陰でも可。

  2. 2

    水やりと置き場所

    約30日

    チャイブは丈夫で手がかかりませんが、ネギの仲間のなかでは葉が細くやわらかいぶん、乾燥には少し気をつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、乾かしすぎないようにします。水切れが続くと、葉先が枯れたり、生育が衰えたりします。一方で、極端な過湿は根を傷めるので、水はけも保ちます。

    置き場所は、日なた〜半日陰。よく日に当てると丈夫に育ちますが、半日陰でも十分育つので、置き場所を選ばないのが利点です。真夏の強い直射日光と乾燥が続くときは、明るい半日陰のほうが葉がやわらかく保てます。肥料は、刈り取って収穫するたびに株が養分を使うので、追肥で補います。緩効性肥料や薄めた液肥を、刈り取り後や生育期に与えると、次に伸びる葉がやわらかく元気に育ちます。

    💡乾かしすぎないように。日なた〜半日陰で育ち、真夏は半日陰だと葉がやわらかく保てます。

  3. 3

    刈り取り収穫

    約30日

    チャイブの収穫は、草丈が20〜30cmほどに伸びたら始められます。必要なときに、株元を3〜5cmほど残して、細い葉をハサミでまとめて刈り取ります。この「株元を残して刈る」のがポイントで、残した株元からまた新しい葉が伸びてきて、繰り返し収穫できます。

    一度に株全体を刈りすぎると再生が遅れるので、株の一部ずつ、または半分くらいを刈り取り、株を弱らせないようにします。刈り取ってから次の収穫まで、暖かい時期なら2〜3週間ほど。生育期には何度も収穫できます。収穫した葉は、刻んでスープやオムレツ、サラダ、ポテト料理、冷奴やクリームチーズの薬味にと、彩りと爽やかなネギの風味づけに使います。加熱しすぎると香りが飛ぶので、料理の仕上げに散らすのがおすすめ。刻んで冷凍保存もできます。

    💡草丈20〜30cmで株元3〜5cmを残して刈り取り。残した株元からまた伸びて何度も採れます。

  4. 4

    花の利用と花後の手入れ

    約30日

    初夏(5〜6月)になると、花茎が伸びて、ピンク〜薄紫の、ボンボンのようなかわいらしい球状の花を咲かせます。この花も観賞価値が高く、ハーブガーデンを彩ります。花はエディブルフラワー(食用花)としても使え、小花をほぐしてサラダに散らしたり、酢に漬けて「チャイブビネガー」にしたりすると、ほんのりネギの風味と美しいピンク色が楽しめます。

    ただし、花を咲かせると株がそちらに養分を使い、葉が硬くなって食味が落ちるので、葉の収穫を重視する場合は、花茎が伸びてきたら早めに摘み取ります。花も葉も楽しみたい場合は、株の一部に花を咲かせ、残りは葉を収穫する、と使い分けるとよいでしょう。花が終わったら、花茎を株元から切り取り、追肥をすると、再び葉の生育が活発になります。

    💡初夏のピンクの花は食用にも。葉重視なら花茎は早めに摘み、花後は切って追肥します。

  5. 5

    冬越しと株分けでの更新

    約7日

    チャイブは寒さに非常に強い多年草で、冬になると地上部は枯れますが、根(球根)は生きていて、春になるとまた一斉に芽吹いてきます。冬越しの特別な手入れは不要で、地上部が枯れたら刈り取っておきます。こうして何年も同じ株から収穫できますが、数年育てると株が混み合って、一本一本の葉が細くなってきます。

    そうなったら「株分け」で更新します。春か秋に株を掘り上げ、数株ずつに手で分けて、間隔をあけて植え直すと、再びゆとりができて、元気な葉が育つようになります。株分けは、チャイブをふやすことにもなります。丈夫で手間がかからず、半日陰でも育ち、料理に彩りと風味を手軽に加えられるので、キッチンハーブとして一鉢あると、長く重宝します。香りで害虫を遠ざけるとされ、野菜やバラのそばに植えるのもおすすめです。

    💡寒さに強く冬は地上部が枯れて春に芽吹きます。数年ごとに株分けで更新するとよく育ちます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • チャイブの苗(株)・種

    早く採るなら苗(株)が手軽。

    300〜600円
  • 草花・ハーブ用培養土

    水はけのよい土。

    400〜800円
  • 鉢・プランター(4〜5号) (任意)

    キッチン近くで育てると便利。

    500〜1,200円
  • 緩効性肥料・液肥 (任意)

    刈り取りごとの追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 700〜1,400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

Nutrition

栄養と食べ方

旬・味: 春〜初夏が旬。マイルドで上品なネギの風味と彩りが特徴。

保存: 生は冷蔵で早めに。刻んで冷凍保存も可能。

🍴 オムレツ・スクランブルエッグ🍴 スープの彩り🍴 ポテトサラダ🍴 クリームチーズの薬味

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 刈りすぎで再生が遅い

刈り取り後、なかなか葉が伸びません。

原因: 一度に株全体を刈りすぎた、追肥不足。

対策: 株元を残し一部ずつ刈り取り、刈るたびに追肥して株を弱らせないようにします。

⚠ 葉が硬くなる

葉が硬く食味が落ちます。

原因: 開花による株の消耗。

対策: 葉重視なら花茎を早めに摘み、花後は切り取って追肥します。

⚠ 株が混んで葉が細る

数年経って葉が細く貧弱になります。

原因: 株の混み合い(経年)。

対策: 春か秋に株分けして植え直し、生育を若返らせます。

FAQ

よくある質問

どれもネギの仲間ですが、チャイブは最も葉が細くやわらかく、香りもマイルドで上品です。生のまま刻んで彩りと風味を添える、洋風料理向きのハーブとして使われます。

できます。チャイブは多年草で、草丈20〜30cmで株元を3〜5cm残して刈り取ると、また新しい葉が伸びて繰り返し収穫できます。一度に刈りすぎず、刈るたびに追肥すると再生がよくなります。

育ちます。チャイブは丈夫で、日なたから半日陰まで適応します。真夏の強い直射日光と乾燥が続くときは、むしろ明るい半日陰のほうが葉がやわらかく保てます。

食べられます。初夏に咲くピンク〜紫のボンボン状の花は、エディブルフラワーとして、小花をほぐしてサラダに散らしたり、酢漬け(チャイブビネガー)にしたりできます。ほんのりネギの風味があります。

花を咲かせると株が養分を花に使い、葉が硬くなります。葉の収穫を重視するなら、花茎が伸びてきたら早めに摘み取ります。花後に切り取って追肥すると、葉の生育が回復します。

できます。数年育てて株が混み合ってきたら、春か秋に株を掘り上げて手で数株に分け、植え直す「株分け」で簡単にふやせて、生育も若返ります。香りで害虫を遠ざけるコンパニオンプランツにもなります。

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