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植物図鑑
🥬
収穫したジャガイモ
🥬 野菜

ジャガイモ

Solanum tuberosum Potato

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 種は300〜800円

ジャガイモは、種いもを植えるだけで手軽に育てられ、収穫量も多いことから、家庭菜園の入門野菜として大人気の作物です。植え付けから約3か月で、ひ...

かんたんに言うと

ジャガイモは春か秋に種いもを植え、芽かきと土寄せをして育てると約3か月で収穫できる、初心者向けで収穫量の多い野菜です。

Profile

基本情報

ジャガイモは、種いもを植えるだけで手軽に育てられ、収穫量も多いことから、家庭菜園の入門野菜として大人気の作物です。植え付けから約3か月で、ひと株から数個〜十数個のいもが収穫でき、土を掘って次々といもが出てくる収穫の瞬間は、子どもから大人まで夢中になる楽しさ。

男爵・メークイン・キタアカリなど品種も豊富です。育て方の流れはシンプルで、春(2〜3月)または秋(8〜9月)に「種いも」を植え付け、芽が伸びたら勢いの良い芽を数本残す「芽かき」をし、生育に合わせて2回ほど「土寄せ」をして、葉が黄色く枯れてきたら収穫します。

栽培で特に重要なのが土寄せです。いもは種いもより上の茎に実るため、土寄せが不足すると、いもが地表に出て日光に当たり、緑色に変色してしまいます。この緑化した部分と、いもの芽には「ソラニン」「チャコニン」という天然の毒素が含まれ、食べると食中毒を起こすため、緑化させないこと・芽は深くえぐり取ることが大切です(とくに未熟な小さいいもや、家庭・学校菜園での中毒に注意)。

連作を嫌うので、ナス科を育てた場所は2〜3年あけます。手軽で収穫の喜びが大きく、種いもさえあれば始められる手軽さも魅力で、家庭菜園で一度は育てたい定番野菜です。

ナス科
分類
野菜 / 根菜
原産地
南米アンデス
別名
馬鈴薯、じゃがいも、ポテト
適期
植え付けは2〜3・9月
価格目安
種は300〜800円

💡豆知識

ジャガイモはナス科の野菜で、原産地は南米アンデスの高地です。私たちが食べているのは根ではなく、地下の茎が肥大した「塊茎(かいけい)」という部分です。日本へは江戸時代にインドネシアのジャカルタ(ジャガタラ)港を経て伝わったことから「ジャガタラいも」→「ジャガイモ」と呼ばれるようになったといわれます。

注意したいのは毒性で、いもの芽と、光に当たって緑色になった皮の部分には「ソラニン」「チャコニン」という有毒成分が含まれます。とくに家庭菜園で採れる未熟な小さいいもは毒素が多いことがあり、芽と緑色部分をしっかり取り除いて食べることが大切です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
2月は植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
収穫
6月は収穫
7月は収穫
11月は収穫
12月は収穫
病害虫注意
5月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
収穫
6月は収穫
7月は収穫
11月は収穫
12月は収穫
病害虫注意
5月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
2月は植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
収穫
6月は収穫
7月は収穫
12月は収穫
病害虫注意
5月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
50〜70cm
株張り
30〜50cm
花のサイズ
白〜淡紫の小花
実のサイズ
塊茎(直径3〜10cm)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
5℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
5.0〜6.0
水やり
植え付け後は控えめ。生育期は乾いたら。収穫前は乾かし気味。
肥料
化成肥料(元肥と土寄せ時の追肥)

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種いもの準備

    約14日

    ジャガイモは、食用のいもではなく、病気のない「種いも」を購入して使います(食用いもは病気のリスクがあり発芽処理もされていないため避けます)。植え付けの2週間ほど前から、種いもを日光に当てて芽を出させる「浴光催芽(よっこうさいが)」をすると、植え付け後の生育がそろいます。

    大きい種いもは、芽(くぼみ)が均等に付くように40〜50gずつに切り分け、切り口を数日乾かすか草木灰をつけて腐敗を防ぎます。小さい種いも(30〜50g)はそのまま丸ごと植えます。植え付け適期は、春作が2〜3月、秋作が8〜9月です。

    💡必ず病気のない種いもを使用。切ったら切り口を乾かして腐敗を防ぎます。

  2. 2

    植え付け

    約1日

    日当たりと水はけの良い場所に、種いもを切り口を下にして、深さ7〜10cmに植えます。株間は30cmほどあけます。ジャガイモはやや酸性の土を好み、石灰でアルカリ性に傾けると「そうか病」が出やすくなるので、植え付け前の石灰は控えめにします。プランターは深さ30cm以上の大型のものや、専用の栽培袋を使います。

    種いもの間に元肥を施すと効果的です。植え付け後はたっぷりとは水をやらず、やや控えめにします(過湿は種いもの腐敗を招くため)。芽が出るまで2〜4週間ほどかかります。

    💡酸性土を好むので石灰は控えめに(そうか病予防)。植え付け直後の水は控えめに。

  3. 3

    芽かき

    約1日

    種いもから複数の芽が伸びて、草丈が10〜15cmほどになったら「芽かき」をします。1つの種いもから出た芽のうち、勢いの良い太い芽を2〜3本残し、ほかは引き抜いて間引きます。芽を多く残しすぎると、養分が分散していもの数は増えても、ひとつひとつが小さくなってしまいます。

    芽かきをすることで、残した芽に養分が集中し、大きく充実したいもが採れます。芽かきの際は、種いもごと抜けないよう、株元を手で押さえながら、かき取る芽を斜めに引き抜きます。芽かきと同時に、1回目の追肥と土寄せを行うと効率的です。

    💡勢いの良い芽を2〜3本残して間引くと、大きないもが育ちます。

  4. 4

    土寄せ(最重要)

    約60日

    ジャガイモ栽培で最も大切な作業が「土寄せ」です。いもは、種いもの上の茎から伸びた地下茎の先に実ります。そのため、土が少ないといもが地表に出て、日光に当たって緑色に変色してしまいます。緑化した部分には有毒成分(ソラニン)が含まれるため、絶対に避けたいところ。

    これを防ぐため、芽かきの後と、つぼみが付くころの2回を目安に、株元にたっぷりと土を寄せて、いもが土でしっかり覆われるようにします。土寄せは、いもの数を増やし、倒伏を防ぐ効果もあります。プランター栽培では、最初に土を浅めに入れておき、生育に合わせて土を足していく方法でも代用できます。

    💡土寄せ不足はいもの緑化(有毒化)の原因。2回しっかり土を寄せます。

  5. 5

    収穫

    約1日

    花が咲き終わり、地上部の茎葉が黄色くなって枯れ始めたら、収穫の合図です(植え付けから約3か月)。収穫は、晴れた日が2〜3日続いて土が乾いているときに行うのが鉄則。土が湿っているといもが腐りやすく、保存性も落ちます。株元から少し離れたところにスコップを入れ、いもを傷つけないよう掘り上げます。

    収穫したいもは、半日ほど日陰で乾かしてから、風通しの良い冷暗所で保存します(光に当てると緑化するので、必ず暗所で保存します)。緑化した部分や芽は有毒なので、調理時に厚くえぐり取って食べましょう。

    💡晴天が続いて土が乾いた日に収穫。保存は必ず暗所で(光で緑化=有毒化)。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • 種いも

    病気のない検査済みのものを使う。

    300〜800円
  • 野菜用培養土 (任意)

    プランター栽培用(やや酸性)。

    500〜1,000円
  • 大型プランター・栽培袋 (任意)

    深さ30cm以上。

    800〜2,000円
  • 化成肥料 (任意)

    元肥・追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 300〜800円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

害虫

アオムシ

まれ

症状: 葉に穴があき緑色の糞が残る。

予防: 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ。

対処: 見つけ次第捕殺、BT剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
59kcal
ビタミンC
28mg
ビタミンA
0μg
ビタミンK
微量
葉酸
20μg
0.4mg
カルシウム
4mg
カリウム
410mg
食物繊維
8.9g

旬・味: 初夏(新じゃが)と秋が旬。ビタミンCとカリウムが豊富。

保存: 光を避け、風通しの良い冷暗所で保存(光で緑化=有毒化)。

🍴 肉じゃが🍴 ポテトサラダ🍴 フライドポテト🍴 粉ふきいも

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ いもの緑化(有毒化)

いもが緑色になり有毒成分を含みます。

原因: 土寄せ不足や保存中の光で日光に当たる。

対策: 生育中は土寄せを徹底し、収穫後は必ず暗所で保存します。

⚠ そうか病

いもの表面がかさぶた状になります。

原因: 土壌のアルカリ化(石灰の入れすぎ)。

対策: 植え付け前の石灰を控え、やや酸性の土で育てます。

⚠ 種いもの腐敗

植えた種いもが腐って芽が出ません。

原因: 切り口が乾いていない、植え付け後の過湿。

対策: 切り口を乾かしてから植え、植え付け直後の水やりは控えめにします。

FAQ

よくある質問

おすすめしません。食用いもは病気を持っている可能性があり、発芽抑制処理がされていることもあります。必ずウイルス検査済みの「種いも」を購入して使いましょう。

緑色になった部分と芽には有毒成分(ソラニン・チャコニン)が含まれるため、その部分は厚く取り除きます。広範囲に緑化したものは食べないでください。土寄せと暗所保存で緑化を防げます。

必要です。勢いの良い芽を2〜3本残して間引くと、養分が集中して大きないもが採れます。芽が多いといもの数は増えても小さくなります。

深さ30cm以上の大型プランターや専用の栽培袋で育てられます。土を浅めに入れて、生育に合わせて土を足していくと土寄せの代わりになります。

ナス科は連作を嫌います。同じ場所での連作は病気が出やすくなるので、ジャガイモやトマト・ナスを育てた場所は2〜3年あけましょう。

地上部の茎葉が黄色く枯れてきたら収穫適期です。土が乾いた晴天の日に掘り上げ、半日乾かしてから暗所で保存します。

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