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植物図鑑
🥬
赤と黄色のパプリカの実
🥬 野菜

パプリカ

Capsicum annuum Paprika / Bell pepper

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 苗は200〜500円

パプリカは、赤・黄・オレンジなど鮮やかな色と肉厚で甘い果肉が魅力の、大型のカラーピーマンです。ピーマンと同じトウガラシの仲間ですが、辛みがな...

かんたんに言うと

パプリカは辛みのない肉厚で甘い大型カラーピーマン。高温と日光を好む夏野菜で、ピーマンより色づきに時間がかかります。支柱・追肥・水やりを管理すれば家庭でも育てられます。

Profile

基本情報

パプリカは、赤・黄・オレンジなど鮮やかな色と肉厚で甘い果肉が魅力の、大型のカラーピーマンです。ピーマンと同じトウガラシの仲間ですが、辛みがなくフルーティーな甘みがあり、肉厚でジューシー。生でサラダに、炒め物や焼き物、彩り野菜として幅広く使え、ビタミンCやカロテンが豊富な栄養野菜としても人気です。

家庭菜園では、ピーマンと同じ要領で育てられますが、実が大きく完全に色づくまで時間がかかるため、ピーマンよりやや栽培期間が長く、難易度も少し上がります。高温と日光を好む夏野菜で、暖かくなってから苗を植え付け、夏から秋にかけて長く収穫できます。

1株でたくさんの実がなり、収穫期間が長いのも家庭菜園向き。プランターでも育てられますが、実が大きく株も大きくなるため、深さと容量のある大きめの容器と支柱が必要です。緑色の未熟果のうちに収穫すればピーマンのように食べられ、そのまま木で完熟させると鮮やかな色のパプリカになります。

色づきまで待つぶん株の負担が大きいので、適切な追肥と水やり、支柱での管理がおいしく育てるコツ。彩り豊かな実を収穫する楽しみが大きい、人気の夏野菜です。赤・黄・オレンジと色とりどりの実を自分で完熟させて収穫できるのは、家庭菜園ならではの醍醐味です。

ナス科
分類
野菜 / 果菜
原産地
中央アメリカ、南アメリカ
別名
カラーピーマン、甘パプリカ、ベルペッパー
適期
植え付けは5月
価格目安
苗は200〜500円

💡豆知識

パプリカは中南米原産のトウガラシの仲間で、辛み成分カプサイシンをほとんど含まないように改良された甘味種です。「パプリカ」という名はハンガリー語に由来し、ハンガリーでは粉末にした香辛料「パプリカパウダー」が国民的な調味料として有名で、料理「グヤーシュ」に欠かせません。

日本で生食用の大型カラーピーマンが広く出回るようになったのは1990年代以降と比較的新しく、当初はオランダや韓国からの輸入が中心でした。色によって栄養や味わいが少しずつ異なり、赤は甘みが強くカロテンやビタミンが豊富、黄やオレンジはさわやかな風味が特徴です。

実は最初みな緑色で、木で完熟させることで赤や黄、オレンジに色づきます。同じ株でも収穫のタイミングで緑のピーマンとしても、完熟パプリカとしても楽しめるのが面白いところです。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
収穫
7月は収穫
9月は収穫
追肥
6月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
収穫
7月は収穫
9月は収穫
追肥
6月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
60〜100cm
株張り
40〜60cm
花のサイズ
直径約2cmの白い花
実のサイズ
長さ7〜10cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
10℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
表面が乾いたらたっぷり。夏は朝夕。水切れに注意。
肥料
野菜用化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け

    約7日

    パプリカは発芽に高温が必要で育苗に時間がかかるため、家庭菜園では苗から育てるのが一般的でおすすめです。植え付け適期は、十分に暖かくなり遅霜の心配がなくなった5月。気温が低いうちに植えると生育が止まるので、慌てず暖かくなってから植えます。苗は、茎が太くがっしりして葉の色が濃く、つぼみや一番花がついたものが良い苗です。

    日当たりと水はけ・水もちのバランスのよい場所を選び、トマトやナスなど同じナス科を前年に育てた場所は連作障害が出るため避けます。畑なら元肥を入れて畝を立て、株間を40〜50cmあけて植え付けます。プランターは、実が大きく株も大きくなるので、深さと容量のある大型のものに1株を植えます。植え付け後はたっぷり水を与え、仮支柱を添えます。

    💡暖かくなる5月に苗を植え付け。ナス科の連作は避けます。

  2. 2

    支柱立てと仕立て

    約30日

    パプリカは実が大きく重いため、株が倒れたり枝が折れたりしないよう、しっかりした支柱が欠かせません。植え付け後、本支柱を立てて茎を誘引します。生長すると、最初の花が咲いた節から枝が二またに分かれていくので、勢いのよい主枝を2〜3本残して仕立てる方法が一般的です。

    それより下のわき芽(側枝)は早めに摘み取り、株元の風通しをよくして病気を防ぎます。枝が伸びたら支柱に随時誘引し、実の重みで枝が折れないように支えます。一番最初に咲いた花(一番花)がついた小さな実は、株がまだ十分育っていないうちに早めに収穫するか摘み取ると、その後の生育がよくなり、たくさんの実をつける立派な株に育ちます。

    💡丈夫な支柱で支え、主枝2〜3本に仕立て、一番果は早めに収穫します。

  3. 3

    水やりと追肥

    約90日

    パプリカは生育期間が長く実をたくさんつけるため、水と肥料をしっかり管理することが大切です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。とくに実が大きくなる夏は乾きやすく、水切れを起こすと実が大きくならなかったり、後述の尻腐れ(しりぐされ)の原因になったりします。

    夏は朝夕の水やりが必要になることもあります。プランターは特に乾きやすいので注意します。肥料は、実をつけ始めたら2〜3週間に1回を目安に、野菜用化成肥料の追肥か液体肥料を定期的に与えます。パプリカは肥料を好み、肥料を切らすと実つきが悪くなったり株が疲れたりします。

    一方で、与えすぎると葉ばかり茂る「つるぼけ」になるので、適量を守ります。水と肥料の安定供給が、色づきのよい実を長く収穫する秘訣です。

    💡水切れと肥料切れに注意。実をつけたら2〜3週に1回追肥します。

  4. 4

    色づくまで待って収穫

    約60日

    パプリカ栽培の最大の特徴が、実が色づくまで待つことです。実は最初みな緑色で、その後、品種ごとの色(赤・黄・オレンジなど)へと木の上で完熟して変わります。緑から完全に色づくまでには、開花からおよそ60日前後と長くかかります。早く食べたい場合や株の負担を減らしたい場合は、緑色の未熟果のうちに収穫すれば、ピーマンのように食べられます。

    色づいた甘いパプリカを楽しみたいなら、果実全体がムラなく鮮やかに色づくまでじっくり待ちます。ただし、色づきを待つ間は1つの実に株の養分が長く使われるため、株が疲れやすくなります。たくさんの実を同時に色づかせようとせず、数を絞って色づけ、ほかは緑で収穫するなど、株の勢いを見ながらバランスをとるとよいでしょう。収穫はハサミでヘタを切って行います。

    💡緑なら早採り、色つきは完熟を待つ。色づけは数を絞ると株が疲れません。

  5. 5

    病害虫対策と片づけ

    約90日

    パプリカはナス科で、アブラムシ、ハダニ、タバコガの幼虫(実に穴をあける)、コナジラミなどの害虫がつきやすい野菜です。葉裏や新芽、実をこまめに観察し、害虫は早期に見つけて対処します。風通しをよくし、株元のわき芽を整理しておくことが予防になります。

    また、水切れとカルシウム不足が重なると、実の尻が黒く陥没する「尻腐れ症」が出ることがあります。水切れを防ぎ、必要に応じてカルシウム資材を補うと予防できます。夏の高温期は花が落ちて実つきが一時的に悪くなることがありますが、涼しくなる秋にまた実つきが回復します。

    秋が深まり気温が下がると生育が止まるので、最後の実を収穫したら株を片づけます。残った実は緑のうちに収穫して使い切りましょう。連作を避けるため、翌年は別の場所で育てます。

    💡害虫を早期発見。水切れ+カルシウム不足の尻腐れに注意します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • パプリカの苗

    茎が太くつぼみのついた苗を選ぶ。

    200〜500円
  • 野菜用培養土

    元肥入りの培養土が手軽。

    400〜1,000円
  • 支柱

    実が重いので丈夫な支柱を。

    200〜800円
  • 野菜用化成肥料・液体肥料

    収穫期の追肥に。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜3,300円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

害虫

コナジラミ

時々

症状: 株を揺らすと白い虫が舞う、すす病を誘発。

予防: 黄色粘着トラップを設置、風通しを確保。

対処: 薬剤を散布、天敵を活用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
28kcal
ビタミンC
170mg
ビタミンA
88μg
ビタミンK
7μg
葉酸
68μg
0.4mg
カルシウム
7mg
カリウム
210mg
食物繊維
1.6g

旬・味: 夏から秋が旬。肉厚で甘くフルーティー。赤は特に甘みとカロテンが豊富。

保存: 水気をふき取りポリ袋に入れて冷蔵。冷やしすぎを避け早めに使う。刻んで冷凍も可能。

🍴 サラダ・マリネ🍴 炒め物・焼き物🍴 肉詰め・ピクルス🍴 ラタトゥイユ

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 尻腐れ症で実の尻が黒くなる

実の先端が黒く陥没して傷みます。

原因: 水切れとカルシウム不足。

対策: 乾燥させないよう水やりし、カルシウム資材を補います。

⚠ 実が大きくならない・色づかない

実が小さいまま、なかなか色づきません。

原因: 水切れ・肥料切れ、株の負担過多、収穫を待ちすぎ。

対策: 水と追肥を切らさず、色づける実の数を絞ります。色づきには時間がかかります。

⚠ 害虫の被害

アブラムシやタバコガの幼虫で葉や実が傷みます。

原因: ナス科につきやすい害虫の発生。

対策: 葉裏や実を観察し早期に対処。風通しをよくして予防します。

FAQ

よくある質問

同じトウガラシの仲間ですが、パプリカは実が大きく肉厚で、辛みがなくフルーティーな甘みがあります。緑のうちに収穫すればピーマンのように、木で完熟させると赤や黄に色づいた甘いパプリカになります。

ピーマンと同じ要領で育てられますが、実が完全に色づくまで時間がかかり株の負担が大きいぶん、少し難易度は上がります。支柱・水やり・追肥をきちんと管理すれば家庭でも収穫できます。

パプリカは緑から完全に色づくまで開花後60日前後と長くかかります。慌てず木の上で完熟するのを待ちましょう。早く食べたい場合は緑のうちにピーマンとして収穫できます。色づけは数を絞ると株が疲れません。

水切れとカルシウム不足が重なって起こる「尻腐れ症」です。乾燥させないようたっぷり水やりし、必要ならカルシウム資材を補います。プランターは特に水切れに注意します。

育てられます。ただし実が大きく株も大きくなるので、深さと容量のある大型のプランターに1株を植え、必ず支柱を立てます。水切れしやすいので夏の水やりはこまめに行います。

高温期は花が落ちて一時的に実つきが悪くなることがあります。涼しくなる秋に回復するので心配いりません。水やりと追肥を続けて株の体力を保ちましょう。

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