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植物図鑑
🌸
色とりどりに咲くペチュニアの花
🌸 花

ペチュニア

Petunia × hybrida Petunia

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は200〜500円

ペチュニアは、春から秋まで途切れることなく咲き続ける、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットの定番として絶大な人気を誇る草花です。ラッパ形の愛...

かんたんに言うと

ペチュニアは日当たりの良い場所で花がらを摘みながら育てると、春から秋まで長く咲き続ける、寄せ植えにも人気の花です。

Profile

基本情報

ペチュニアは、春から秋まで途切れることなく咲き続ける、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットの定番として絶大な人気を誇る草花です。ラッパ形の愛らしい花を株いっぱいに次々と咲かせ、紫・ピンク・白・赤・複色と花色のバリエーションがきわめて豊富なのが魅力です。

本来は南米原産の多年草ですが、寒さに弱く日本では冬を越しにくいため、一般には春に苗を植えて秋まで楽しむ一年草として扱われます。日当たりを好み、日照が不足すると花つきが悪くなるので、よく日の当たる場所で育てるのが基本です。生育旺盛で横に大きく広がり、ボリュームたっぷりに仕立てられます。

栽培で押さえたいポイントは三つ。第一に、咲き終わった花(花がら)をこまめに摘んで病気を防ぎ開花を保つこと。第二に、長く咲かせるため定期的に追肥して肥料切れを防ぐこと。第三に、梅雨の長雨で花や株が傷みやすいので、雨を避けられる場所で管理することです。

夏に株が間延びして乱れたら、思いきって切り戻すと再びこんもりと咲きそろいます。改良品種の「サフィニア」など、こんもり大きく育つタイプも人気です。花色や咲き方の選択肢が非常に多く、寄せ植えの主役から脇役まで幅広く使えるため、ベランダガーデニングでまず一鉢育ててみたいという人にもぴったりの、頼れる定番の花です。

ナス科
分類
花 / 一年草
原産地
南アメリカ
別名
ツクバネアサガオ、サフィニア(品種名)
適期
植え付けは4〜5月
価格目安
苗は200〜500円

💡豆知識

ペチュニアという名前は、ブラジルの先住民の言葉でタバコを指す「petun(ペチュン)」に由来します。これは、ペチュニアがタバコと同じナス科の植物で、葉に独特の粘り気と香りがあることにちなんでいます。日本でおなじみの「サフィニア」は、サントリーフラワーズが開発した、雨に強くこんもりと這うように育つ画期的な改良品種のブランド名で、1989年の発売以降、ペチュニアの人気を一気に押し上げました。和名の「ツクバネアサガオ」は、花の形がアサガオに似ていることに由来しますが、植物としてはアサガオとは別の科に属します。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
5月は植え付け
開花
5月は開花
6月は開花
9月は開花
10月は開花
剪定
7月は剪定
病害虫注意
6月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
9月は開花
10月は開花
剪定
7月は剪定
病害虫注意
6月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
5月は開花
6月は開花
9月は開花
10月は開花
剪定
7月は剪定
病害虫注意
6月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜40cm
株張り
30〜80cm
花のサイズ
直径5〜10cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
5℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。花や株に雨を当てすぎない。
肥料
液体肥料または緩効性化成肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け

    約1日

    ペチュニアは種が非常に細かく育苗に手間がかかるため、初心者は苗から育てるのが断然おすすめです。植え付けの適期は、遅霜の心配がなくなる4〜5月。日当たりと風通しの良い場所を選びます。横に大きく広がるので、花壇なら株間を25〜30cm、プランターなら65cm幅に2〜3株を目安に、ゆとりをもって植えます。

    ハンギングバスケットや鉢では、縁から垂れ下がるように仕立てると美しく仕上がります。用土は市販の草花用培養土に元肥を混ぜ、水はけ良く整えます。植え付け後はたっぷりと水を与えて活着させます。

    💡横に広がるので株間を詰めすぎないこと。ゆとりが蒸れ防止にもなります。

  2. 2

    水やりと雨対策

    約180日

    ペチュニアは水を好みますが、過湿や雨には弱い一面があります。水やりは、土の表面が乾いたら株元にたっぷりと与えます。このとき、花や葉に水をかけると花が傷んだり、花がらにカビ(灰色かび病)が出たりするので、必ず株元の土にそっと注ぐのがコツです。

    とくに梅雨や秋の長雨の時期は、花が濡れて溶けるように傷み、株も蒸れて弱りやすいので、鉢植えやハンギングは雨の当たらない軒下に移すと長持ちします。夏は乾きが早いので、朝のうちにしっかり水やりをします。

    💡水は株元へ。花に水や雨を当てないことが、きれいに長く咲かせる秘訣です。

  3. 3

    花がら摘み

    約180日

    ペチュニアを長く美しく咲かせるために欠かせないのが「花がら摘み」です。咲き終わってしぼんだ花は、放っておくと種をつくって株の養分を奪い、新しい花が減ってしまううえ、湿った花がらが灰色かび病の発生源にもなります。しぼんだ花は、花の付け根のさらに下、子房(膨らんだ部分)ごと指でつまんで取り除きます。

    こまめに花がらを摘むことで、養分が次々とつぼみに回り、株もすっきり清潔に保たれて、春から秋までこんもりと咲き続けます。数が多くて大変なときは、後述の切り戻しでまとめて整理する方法もあります。

    💡花がらは子房ごと摘み取ると、種をつくらず開花が長続きします。

  4. 4

    追肥

    約180日

    ペチュニアは長期間にわたって多くの花を咲かせ続けるため、肥料をたくさん必要とする「肥料食い」の植物です。植え付け時の元肥に加えて、開花期は肥料を切らさないことが、花つきを保つ最大のポイントになります。液体肥料なら1〜2週間に1回、または緩効性の固形肥料を定期的に株元に置きます。

    花の数が減ってきたり、花色が薄く小さくなってきたり、葉の色が黄ばんできたら、肥料切れのサインです。とくにハンギングや鉢植えは、水やりのたびに肥料分が流れ出てしまうため、地植えより多めの追肥を意識すると、株いっぱいの花を保てます。

    💡花が小さく減ってきたら肥料切れ。こまめな追肥でボリュームを保ちます。

  5. 5

    切り戻し

    約1日

    夏の盛りを過ぎるころ、ペチュニアは茎が間延びして株の中心がスカスカになり、花が枝先だけにつく「中折れ」の状態になりがちです。そんなときは、株全体を1/2〜1/3ほどの高さまで思いきって刈り込む「切り戻し」を行います。一時的に花はなくなりますが、ペチュニアは生育旺盛なので、切り戻すと株元から新しい芽が次々に吹き、2〜3週間ほどで再びこんもりと花が咲きそろいます。切り戻しのあとは、薄めの液肥を与えて株の回復を助けます。梅雨明けと夏の終わりの年2回ほど切り戻すと、秋まで美しい姿を保てます。

    💡間延びしたら1/3ほどに切り戻し+追肥。再びこんもり咲き直します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ペチュニアの苗

    春に多彩な品種が出回る。

    200〜500円
  • 草花用培養土(14L)

    鉢・プランター栽培用。

    400〜800円
  • 鉢・プランター・ハンギング

    用途に応じて。

    500〜1,500円
  • 草花用液体肥料

    長い開花期の追肥に必須。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 1,500〜3,700円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

灰色かび病

時々

症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。

予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。

対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。

害虫

コナジラミ

時々

症状: 株を揺らすと白い虫が舞う、すす病を誘発。

予防: 黄色粘着トラップを設置、風通しを確保。

対処: 薬剤を散布、天敵を活用。

Flower meaning

花言葉

  • 「あなたと一緒なら心が和らぐ」

    やさしく咲き続ける花姿が、心安らぐひとときを連想させます。

  • 「淡い恋・あなたといると心が和む」

    清らかな白花の印象から、ひそやかな想いを表すとされます。

  • 「your presence soothes me(あなたの存在が心を癒やす)」

    やわらかな花色と長い花期から、穏やかな安らぎの象徴とされてきました。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 長雨で花が溶けるように傷む

花がべたつき茶色く傷み、灰色かびが出ます。

原因: 雨・過湿と花がらの放置。

対策: 軒下に移し、花がらをこまめに除去、株元に水をやります。

⚠ 株が間延びして中心が寂しくなる

茎が伸びて枝先だけに花がつきます。

原因: 生育に伴う徒長、切り戻し不足。

対策: 1/3ほどに切り戻し、追肥して再生させます。

⚠ 花つきが悪い

葉は茂るが花が少ない。

原因: 肥料切れ、または日照不足。

対策: 定期的に追肥し、よく日の当たる場所で育てます。

FAQ

よくある質問

肥料切れと花がらの放置、株の間延びが主な原因です。こまめに花がらを摘み、定期的に追肥し、間延びしたら切り戻すと再びよく咲きます。

花や株が傷みやすいので、長雨のときは軒下に移すのがおすすめです。雨に強い改良品種(サフィニアなど)を選ぶ方法もあります。

梅雨明けや夏の終わりに、株全体を1/2〜1/3に刈り込みます。追肥を併せると2〜3週間で再びこんもり咲きそろいます。

本来は多年草ですが寒さに弱く、日本の屋外では多くが冬に枯れる一年草扱いです。暖地や室内の明るい場所では越冬できることもあります。

垂れ下がるように咲くので最適です。土が乾きやすく肥料も流れやすいので、水やりと追肥はやや多めを意識しましょう。

種は非常に細かく育苗が難しいため、初心者は苗からが断然おすすめです。多彩な花色の苗が安価に手に入ります。

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