コスモス
Cosmos bipinnatus Cosmos
コスモスは、秋の風に揺れるピンクや白の花で知られる、日本の秋を代表する一年草です。「秋桜(あきざくら)」の名でも親しまれ、群れて咲く姿は花畑...
かんたんに言うと
コスモスは日当たりの良い場所に種をまくだけで秋に咲く、やせ地でも育つ丈夫な一年草で、初心者に最適な花です。
Profile
基本情報
コスモスは、秋の風に揺れるピンクや白の花で知られる、日本の秋を代表する一年草です。「秋桜(あきざくら)」の名でも親しまれ、群れて咲く姿は花畑や土手の風景としても人気があります。原産地はメキシコの高原で、やせ地でもよく育つほど丈夫なため、種を直接まくだけで誰でも簡単に花を咲かせられる、ガーデニング初心者にうってつけの植物です。
背丈は1mを超えてすらりと伸び、コスモス特有の細かく切れ込んだ繊細な葉と、可憐な花のコントラストが魅力です。日当たりさえ良ければ手間はほとんどかからず、むしろ肥料を与えすぎると葉や茎ばかり茂って花が減る「つるぼけ」を起こすため、やせ気味の土でそっけなく育てるくらいがちょうど良く咲きます。
短日植物の性質を持つ品種が多く、日が短くなる秋に花芽をつけて開花しますが、近年は早まきで夏から咲く品種や、草丈の低い矮性種も増え、花壇や鉢植え、切り花とさまざまに楽しめます。花がら摘みをこまめに行えば開花期間が長く続き、こぼれ種から翌年も芽を出すほどたくましい花です。
和の風景にも洋風の庭にもよくなじみ、秋の切り花やお月見の飾りとしても親しまれるなど、日本人にとって古くから馴染み深い、季節を感じさせてくれる花でもあります。
💡豆知識
コスモスという名前は、ギリシャ語の「kosmos(秩序・調和・美)」に由来します。花びらが整然と規則正しく並ぶ美しい姿から名づけられました。日本へは明治時代に渡来し、瞬く間に各地へ広まって、いまでは秋の風物詩としてすっかり定着しています。「秋桜」と書いて「コスモス」と読ませるのは、秋に桜に似た花を咲かせることにちなんだ当て字で、昭和の歌謡曲をきっかけに広く知られるようになりました。短日植物の性質から、日が短くなると花芽をつけるため、本来は秋咲きですが、品種改良によって日長に関係なく咲くタイプも生まれています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 4月は種まき | 5月は種まき | 6月は種まき | |||||||||
| 開花 | 9月は開花 | 10月は開花 | 11月は開花 | |||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 種まき | 5月は種まき | 6月は種まき | ||||||||||
| 開花 | 10月は開花 | 11月は開花 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 4月は種まき | 5月は種まき | ||||||||||
| 開花 | 9月は開花 | 10月は開花 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 50〜120cm
- 株張り
- 30〜50cm
- 花のサイズ
- 直径5〜10cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 0℃
- 耐暑温度
- 35℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土の表面が乾いたら。乾燥には強く、過湿は避ける。
- 肥料
- 緩効性化成肥料(ごく少量)
How to grow
育て方ステップ
-
1
種まき
約7日コスモスは植え替えをやや嫌うので、咲かせたい場所に直接まく「直まき」が手軽で確実です。種まきの適期は4〜6月ですが、秋に大きく育てたい場合は遅まきも可能です。日当たりと水はけの良い場所を選び、肥料は元肥もごく控えめにします(肥えた土だと葉ばかり茂ります)。
深さ1cmほどの溝にすじまきするか、数か所に点まきして、薄く土をかぶせます。発芽適温は15〜20℃で、5〜10日で発芽します。発芽までは土を乾かさないようやさしく水をやり、本葉が出るまで見守ります。
💡やせ地でよく咲くので、元肥は控えめにするのが花を多く咲かせるコツです。
-
2
間引き
約7日発芽してすぐは混み合っているので、生育に合わせて2回ほどに分けて間引き、株間を最終的に20〜30cm確保します。1回目は本葉が2〜3枚のころ、込み合った部分や生育の悪い芽を抜き、2回目は本葉が5〜6枚のころに間隔を広げます。間引かずに密集させたままだと、ひょろひょろと徒長して倒れやすくなり、風通しが悪くなってうどんこ病なども出やすくなります。元気でがっしりした株を残すことで、その後の生育と花つきが大きく良くなります。間引き後は株がぐらつかないよう軽く土寄せします。
💡密植は徒長と倒伏のもと。思いきって間引くとがっしり育ちます。
-
3
摘心(てきしん)
約1日コスモスをこんもりと茂らせ、花数を増やすために効果的なのが「摘心」です。草丈が30〜40cmほどに伸びたら、茎の先端を摘み取ります。すると、わき芽が複数伸びて枝数が増え、結果として花がたくさんつくようになります。摘心をしないと、主枝だけがひょろりと高く伸びて倒れやすく、花数も限られてしまいます。
とくに背の高くなる高性種では、摘心によって草丈を抑えつつ花数を増やせるので一石二鳥です。摘心は晴れた日の午前中に行うと、切り口が乾いて病気を防げます。複数回行うとさらに枝数が増えます。
💡摘心すると枝分かれして花数が増え、草丈も抑えられて倒れにくくなります。
-
4
支柱立て・水やり
約30日高性種は草丈が1mを超えると、雨や風で倒れやすくなります。倒伏が心配な場合は、支柱を立てて麻ひもでゆるく誘引するか、株同士を支え合わせるように周囲を紐で囲って支えます。摘心で草丈を抑えるのも有効な倒伏対策です。水やりは、コスモスは乾燥に強いので頻繁には必要なく、土の表面が乾いたら与える程度で十分です。むしろ過湿や肥料過多のほうが生育を乱します。庭植えで根づいたあとは、よほど乾燥が続かない限り水やりはほとんど不要なほど丈夫です。
💡倒れやすい高性種は、摘心+支柱で草丈と倒伏をコントロールします。
-
5
開花・花がら摘み
約60日夏の終わりから秋にかけて、次々とコスモスの花が開きます。長く咲かせ続けるコツは、咲き終わった花(花がら)をこまめに摘み取ること。花がらを放置すると株が種づくりに養分を使い、花数が減ってしまいます。花茎の根元から切り取ると、見た目もすっきりし、新しいつぼみが次々と上がってきます。
切り花として楽しむ場合は、つぼみが開き始めたころに朝のうちに切り取ると長持ちします。秋の終わりに種を採っておけば翌年まけますし、こぼれ種からも芽を出すので、毎年その場所で咲かせることもできます。
💡花がらをこまめに摘むと開花が長続きし、種を採れば翌年も楽しめます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓200〜400円
コスモスの種
1袋で花壇に十分。
-
○400〜800円
草花用培養土(14L) (任意)
鉢・プランターの場合。
-
○200〜500円
園芸支柱 (任意)
高性種の倒伏防止に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
よく発生症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
うどんこ病
時々症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。
予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。
Flower meaning
花言葉
-
「乙女の純潔・乙女の真心」
ピンク
可憐で清らかな花姿から、純真な乙女の心を象徴するとされます。
-
「優美・美麗」
白
清楚で気品のある白い花の印象から生まれた花言葉です。
-
「harmony(調和), peace」
整然と並ぶ花びらと、ギリシャ語の「調和」を意味する名に由来します。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 葉ばかり茂って花が少ない
茎葉は旺盛だが花が咲かない・遅い。
原因: 肥料(窒素)の与えすぎ。
対策: 肥料を控え、やせ気味の土と十分な日照で育てます。
⚠ 倒伏
草丈が伸びて雨風で倒れます。
原因: 高性種の徒長と支えの不足。
対策: 摘心で草丈を抑え、支柱や紐で支えます。
⚠ うどんこ病
葉が白い粉状のカビで覆われます。
原因: 密植による風通しの悪さ。
対策: 間引いて風通しを良くし、罹病葉を除去します。
FAQ
よくある質問
一般的には4〜6月が適期です。秋咲きの品種は遅めにまいても秋に咲きます。早咲き・矮性の品種は袋の表示に従ってまきましょう。
肥料、とくに窒素分の与えすぎが原因の「つるぼけ」です。コスモスはやせ地を好むので、肥料は控えめにし、日当たりを確保しましょう。
高性種は摘心で草丈を抑え、支柱や紐で支えると倒伏を防げます。草丈の低い矮性種を選ぶ方法もあります。
こぼれ種からよく発芽するため、同じ場所で翌年も咲くことがよくあります。種を採ってまいておけばより確実です。
日長に関係なく咲く早咲き品種を選び、春に早めにまけば夏から開花させられます。従来の秋咲き品種は秋まで待ちます。
草丈の低い矮性種ならプランターでも育てられます。高性種は倒れやすく根も深く張るため、地植え向きです。
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