ガーベラ
Gerbera jamesonii Gerbera
ガーベラは、明るくはっきりした花色とまんまるい花姿が愛らしい、キク科の多年草です。赤・ピンク・黄・オレンジ・白と花色が非常に豊富で、一重咲き...
かんたんに言うと
ガーベラは日当たりの良い場所で株の蒸れと過湿を避けて育てると、春と秋に色とりどりの花を長く咲かせる多年草です。
Profile
基本情報
ガーベラは、明るくはっきりした花色とまんまるい花姿が愛らしい、キク科の多年草です。赤・ピンク・黄・オレンジ・白と花色が非常に豊富で、一重咲きから八重咲きまでバリエーションも多彩。切り花としても人気が高く、花束やアレンジの定番としておなじみです。
春と秋によく咲き、条件が合えば長期間にわたって次々と花を上げます。南アフリカ原産で日当たりを好み、暑さには比較的強い一方、過湿と寒さにはやや弱いのが特徴。多年草なので、夏越し・冬越しがうまくいけば数年にわたって楽しめます。育て方のポイントは、第一に日当たりの良い場所で育てること(日照不足だと花が咲きにくくなります)。
第二に、株の中心(クラウン)を蒸れさせないこと。株元が混み合って蒸れると灰色かび病などが出やすいため、枯れ葉や古い花はこまめに取り除き、風通しを良く保ちます。第三に、過湿を避け、葉やクラウンに水をかけないよう株元の土に水を与えること。花がら(咲き終わった花)は、根元から手で摘み取ると次の花が上がりやすくなります。
鉢植え・花壇どちらでも育てやすく、玄関先やベランダを明るく彩ってくれる、人気の花です。花もちが良く花束やアレンジにも喜ばれるため、庭で育てても切り花にしても長く楽しめる、ガーデニングに一鉢持っておきたい花です。
💡豆知識
ガーベラの名は、この花を研究したドイツの植物学者・医師のトラウゴット・ゲルバー(Traugott Gerber)にちなんで名づけられました。原産地は南アフリカで、19世紀末にイギリスで栽培が始まり、品種改良によって現在のような多彩な花色・花形が生み出されました。
私たちが一輪の花だと思っている部分は、じつはキク科特有の「頭状花序(とうじょうかじょ)」で、小さな花が円盤状に集まった集合体です。花もちが良く茎もまっすぐなことから切り花需要が非常に高く、世界の切り花生産量でも上位に入る人気の花です。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 3月は植え付け | 4月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 4月は開花 | 5月は開花 | 10月は開花 | 11月は開花 | ||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 6月は開花 | 10月は開花 | 11月は開花 | ||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 3月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 4月は開花 | 5月は開花 | 10月は開花 | 11月は開花 | ||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 20〜50cm
- 株張り
- 20〜40cm
- 花のサイズ
- 直径5〜12cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 0℃
- 耐暑温度
- 35℃
- 土壌pH
- 6.0〜6.5
- 水やり
- 土の表面が乾いたら株元に。過湿とクラウンの濡れを避ける。
- 肥料
- 液体肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
苗の植え付け
約1日ガーベラは苗から育てるのが手軽です。植え付け適期は、気候の穏やかな春(3〜5月)か秋(9〜10月)。日当たりと風通し、水はけの良い場所を選びます。最大のポイントは「浅植え」。株の中心にある生長点「クラウン」が土に埋まると蒸れて腐りやすいので、クラウンが地面からやや上に出るくらいの浅植えにします。
鉢植えは水はけの良い草花用培養土を使い、株間は20〜30cmあけて風通しを確保します。植え付け後はたっぷり水を与えますが、以後はクラウンや葉に水がかからないよう株元に与えるのが鉄則です。
💡クラウン(株の中心)を埋めない浅植えが、蒸れ・腐りを防ぐ最大のコツです。
-
2
水やり
約365日ガーベラは過湿を嫌うので、水のやりすぎは禁物です。土の表面が乾いてから、株元の土にたっぷりと与え、受け皿の水は溜めずに捨てます。このとき、株の中心(クラウン)や葉、花に水をかけると、蒸れて灰色かび病などの原因になるので、必ず株元の土にそっと注ぎます。
葉が茂って株元が見えにくいときは、葉を持ち上げて土に直接かけると安心です。夏は乾きやすいので朝のうちに、冬は乾かし気味に管理します。乾湿のメリハリをつけ、常にじめじめした状態を避けることが、根腐れを防ぐコツです。
💡水は株元の土へ。クラウン・葉・花を濡らさないことが病気予防になります。
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3
花がら摘み・葉の整理
約200日ガーベラを長く咲かせるには、咲き終わった花(花がら)をこまめに取り除くことが大切です。ガーベラの花がらは、ハサミで切るよりも、花茎を根元から手で「ポキッ」と折るように引き抜くのがおすすめ。茎の途中で切ると、残った茎が枯れて腐り、病気の原因になるためです。
あわせて、黄ばんだ古い葉や枯れ葉もこまめに取り除き、株元の風通しを良く保ちます。株元が混み合って蒸れると、灰色かび病が発生しやすくなります。花がら摘みと葉の整理は、次々と花を上げさせ、株を健康に保つための基本のお手入れです。
💡花がらは茎ごと根元から引き抜く。古葉も整理して株元の風通しを保ちます。
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4
施肥
約200日ガーベラは花をたくさん咲かせるため、生育期には肥料を必要とします。よく咲く春と秋の開花期に、規定倍率に薄めた液体肥料を1〜2週間に1回、または緩効性の化成肥料を定期的に株元に施します。花つきが悪くなったり葉色が薄くなったりしたら、肥料切れのサインです。
ただし、生育が緩慢になる真夏(高温期)と真冬(低温期)は、肥料を控えめにするか中止します。この時期に肥料を与えても株がうまく吸収できず、かえって傷む原因になるためです。リン酸分を含む草花用の肥料を使うと、花つきが良くなります。
💡春秋の開花期に定期施肥。真夏・真冬は肥料を控えます。
-
5
夏越し・冬越し・株分け
約1日ガーベラは多年草なので、夏と冬をうまく越せば数年楽しめます。夏は、強い直射日光と高温多湿が苦手なので、半日陰に移すか遮光し、風通しを良くして蒸れを防ぎます。冬は、霜や凍結に弱いため、鉢植えは軒下や室内の明るい場所に取り込み、庭植えは株元をマルチングして防寒します(0℃前後が目安)。
数年育てて株が大きくなり、中心が混み合って花つきが落ちてきたら、春か秋に株を掘り上げて2〜3株に分ける「株分け」で更新します。株分けは増やす作業も兼ねるので、こうして毎年元気な株を保てます。
💡夏は涼しく蒸らさない、冬は防寒。数年たったら株分けで更新します。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓200〜600円
ガーベラの苗
花色・咲き方を選ぶ。
-
✓400〜800円
草花用培養土(14L)
水はけの良いもの。
-
○500〜1,500円
鉢・プランター (任意)
鉢植えの場合。
-
○400〜900円
草花用液体肥料 (任意)
開花期の追肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
よく発生症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
灰色かび病
よく発生症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。
予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。
対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。
Flower meaning
花言葉
-
「神秘・燃える神秘の愛」
赤
情熱的な赤い花色から、燃えるような愛を象徴するとされます。
-
「崇高美・思いやり」
ピンク
やさしいピンクの花姿から、思いやりや上品さを表すとされます。
-
「希望・常に前進」
明るく前向きな花姿から、希望や前進の象徴とされ、贈り物に好まれます。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ クラウンの蒸れ・株腐れ
株の中心が腐り、株全体が枯れます。
原因: 深植え、過湿、クラウンの濡れ。
対策: クラウンを埋めない浅植えにし、株元に水を与え過湿を避けます。
⚠ 灰色かび病
花や葉に灰色のカビが生え傷みます。
原因: 株元の蒸れ、枯れ花・枯れ葉の放置。
対策: 花がらと古葉をこまめに除去し、風通しを良くします。
⚠ 花つきが悪い
葉は茂るが花が少ない。
原因: 日照不足、肥料切れ、株の混み合い。
対策: よく日に当て、開花期に追肥し、株分けで更新します。
FAQ
よくある質問
ハサミで切るより、花茎を根元から手で折るように引き抜くのがおすすめです。途中で切ると残った茎が腐り、病気の原因になります。
クラウン(株の中心)の蒸れや過湿が原因です。クラウンを埋めない浅植えにし、水は株元の土に与え、葉や中心を濡らさないようにします。
日照不足、肥料切れ、株の老化・混み合いが主な原因です。よく日に当て、開花期に追肥し、数年たった株は株分けで更新しましょう。
多年草です。夏は半日陰で蒸れを防ぎ、冬は鉢を室内に取り込むか株元をマルチングして防寒すれば、数年にわたり楽しめます。
花瓶の水は浅め(茎が腐りやすいため)にし、こまめに替えます。茎を水中で斜めに切り直す水切りをすると、水あがりが良くなります。
気候の穏やかな春か秋が適期です。掘り上げて、それぞれに芽と根がつくよう2〜3株に分けて植え直すと、株が若返り花つきも回復します。
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