ダリア
Dahlia Dahlia
ダリアは、豪華で存在感のある花姿が魅力の、球根(正確には塊根)植物です。花の大きさは直径数cmの可憐なものから30cmを超える巨大輪まで、花形もポ...
かんたんに言うと
ダリアは春に塊根を植え、日当たりの良い場所で支柱を立て摘心しながら育てると、夏から秋に豪華な花を咲かせる球根植物です。
Profile
基本情報
ダリアは、豪華で存在感のある花姿が魅力の、球根(正確には塊根)植物です。花の大きさは直径数cmの可憐なものから30cmを超える巨大輪まで、花形もポンポン咲き・デコラ咲き・カクタス咲きなど実に多彩で、品種数は世界でも有数。赤・ピンク・黄・オレンジ・白・複色と色も豊富で、花壇の主役や切り花として高い人気を誇ります。
原産はメキシコ(同国の国花)で、夏から秋にかけて長く咲き続けます。春に塊根を植え付け、夏〜秋に開花、晩秋に地上部が枯れたら、寒冷地では塊根を掘り上げて冬を越させます(暖地ではマルチングで植えたままも可)。育て方のポイントは、第一に日当たりの良い場所で育てること。
第二に、草丈が高く花も重いので支柱でしっかり支えること。第三に、本葉が数組のころに摘心して枝数を増やし、花数を増やすこと。第四に、咲き終わった花をこまめに摘み、必要に応じて余分なつぼみを摘む「摘蕾(てきらい)」をして、花を大きく充実させることです。
やや高温多湿が苦手で、真夏は花が傷みやすいので、夏に切り戻すと秋に再び美しく咲きます。手をかけるほど見事に応えてくれる、ガーデニングの醍醐味を味わえる花です。花形も花色も非常に多彩で、好みの品種を選ぶ楽しみが大きいのも、ダリアならではの魅力といえます。
💡豆知識
ダリアは原産国メキシコの国花で、属名「Dahlia」は、スウェーデンの植物学者アンデシュ・ダール(Anders Dahl)にちなみます。品種改良がさかんに行われ、登録品種は世界で数万種ともいわれ、花形・花色・大きさのバリエーションは草花の中でも屈指です。
地中で養分をたくわえる部分は、チューリップのような「球根(鱗茎)」ではなく、サツマイモのように肥大した根「塊根(かいこん)」で、これを株分けして増やします。日本へは江戸時代後期にオランダから渡来し、牡丹に似た豪華な花姿から「天竺牡丹(てんじくぼたん)」と名づけられました。秋を代表する花のひとつとして親しまれています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | 5月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 7月は開花 | 9月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 8月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 4月は植え付け | 5月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 7月は開花 | 9月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 8月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 4月は植え付け | 5月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 7月は開花 | 9月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 8月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 30〜200cm
- 株張り
- 30〜60cm
- 花のサイズ
- 直径3〜30cm(品種による)
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 3℃
- 耐暑温度
- 33℃
- 土壌pH
- 6.0〜6.5
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。過湿と塊根の蒸れに注意。
- 肥料
- 緩効性化成肥料・液体肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
塊根の植え付け
約1日ダリアは春(4〜5月)に塊根(かいこん)を植え付けます。霜の心配がなくなってから、日当たりと水はけの良い場所を選びます。塊根は、芽の出る「発芽点」が首の部分にあるので、芽を上に向けて、浅め(5〜10cm程度の覆土)に横向きに寝かせて植えるのが基本です。
植え付けと同時に、あとで立てる支柱の位置を決めておくと、生育後に塊根を傷つけずに済みます。鉢植えは、大型種なら10号以上の深鉢を使います。植え付け直後は、塊根が腐るのを防ぐため水を控えめにし、芽が伸びて葉が展開し始めてから通常の水やりに切り替えます。
💡芽を上に浅植え。植え付け直後は塊根が腐らないよう水を控えめにします。
-
2
支柱立て・摘心
約1日ダリアは草丈が高く花も重いため、生育初期のうちに支柱を立てておきます(あとから立てると塊根を傷めます)。茎が伸びたら支柱に誘引し、倒伏を防ぎます。あわせて、本葉が3〜4組(草丈30cmほど)に育ったら、茎の先端を摘み取る「摘心」をします。摘心によってわき芽が伸びて枝数が増え、花数が大幅に増えるとともに、草丈を抑えて倒れにくくする効果もあります。摘心しないと主枝の先に大きな花が一輪咲くだけになりがちです。たくさんの花を楽しみたい場合は、摘心が効果的です。
💡支柱は早めに。草丈30cmで摘心すると枝数と花数が増えます。
-
3
水やり・施肥
約120日ダリアは生育・開花に水と肥料を必要とします。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水を与えます。ただし過湿は塊根の腐敗を招くので、水はけを良くし、受け皿に水を溜めないようにします。とくに真夏の高温期は、株が弱りやすいので、朝のうちに水やりをし、葉や花に長く水が残らないようにします。
肥料は、植え付け時の元肥に加え、生育期から開花期にかけて、緩効性肥料や薄めた液体肥料を定期的に施します。肥料が切れると花が小さくなります。一方、生育の鈍る真夏は施肥を控えめにし、涼しくなる秋に向けて再開すると、秋の花が充実します。
💡水と肥料を好みますが過湿は厳禁。真夏は施肥を控えめにします。
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4
花がら摘み・夏の切り戻し
約120日咲き終わった花は、花茎の付け根まで切り戻すように摘み取ります。花のすぐ下で切ると残った茎が枯れて見栄えが悪くなるので、次の芽の上まで深めに切るのがコツです。大きな花を咲かせたい場合は、ひとつの茎につくつぼみのうち、中心の主蕾を残して脇のつぼみを摘む「摘蕾(てきらい)」をすると、花が大きく充実します。
また、ダリアは高温多湿の真夏に花が小さく傷みやすくなります。夏の盛りに株全体を半分ほどに切り戻すと、株が休まって涼しくなった秋にふたたび勢いよく、美しい花をたくさん咲かせます。
💡花がらは深めに切り戻し。盛夏の切り戻しで秋に見事な花が復活します。
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5
掘り上げ・冬越し
約1日ダリアの塊根は寒さに弱く、凍結すると傷んでしまいます。晩秋に霜が降りて地上部が枯れたら、寒冷地では塊根を掘り上げて冬を越させます。茎を10cmほど残して切り、塊根を傷つけないよう周囲から掘り上げ、土を軽く落として数日乾かしてから、おがくずやバーミキュライトとともに箱に入れ、凍らない涼しい場所(5〜10℃)で保管します。
春になったら、芽の付いた塊根に切り分けて植え直します(株分けで増やせます)。暖地では、株元を腐葉土などで厚くマルチングすれば、掘り上げずに植えたまま冬を越せることもあります。
💡寒冷地は掘り上げて凍らせず保管。暖地はマルチで植えたまま越冬も可。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓400〜1,500円
ダリアの球根(塊根)または苗
花形・大きさの品種を選ぶ。
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○400〜1,000円
草花用培養土(水はけ重視) (任意)
鉢植えの場合。
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✓300〜800円
園芸支柱
高性種の倒伏防止に。
-
○400〜900円
緩効性化成肥料 (任意)
元肥・追肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
よく発生症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
うどんこ病
時々症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。
予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。
ヨトウムシ
時々症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。
予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。
対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。
Flower meaning
花言葉
-
「華麗・栄華」
赤
豪華で堂々とした花姿から、華やかさや栄華を象徴するとされます。
-
「感謝・豊かな愛情」
白
清らかな白い大輪から、感謝とあふれる愛情を表すとされます。
-
「優雅・移り気・気品」
上品で多彩な花姿から、優雅さと移ろう美しさを象徴します。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 塊根の腐敗
植え付け後や保管中に塊根が腐ります。
原因: 過湿、植え付け直後の水のやりすぎ、保管中の湿気。
対策: 水はけ良く浅植えし、植え付け直後は水を控え、掘り上げ後はよく乾かして保管します。
⚠ 倒伏
草丈が伸び花の重みで倒れます。
原因: 高性種の支柱不足。
対策: 生育初期に支柱を立てて誘引し、摘心で草丈を抑えます。
⚠ 夏の花傷み・うどんこ病
真夏に花が小さく傷み、葉が白くなります。
原因: 高温多湿と風通しの悪さ。
対策: 夏に切り戻して株を休ませ、風通しを良くします。
FAQ
よくある質問
霜の心配がなくなる春(4〜5月)が適期です。芽を上に向けて浅め(覆土5〜10cm)に寝かせて植え、植え付け直後は腐敗防止に水を控えめにします。
草丈30cmほどで摘心して枝数を増やすことです。大きな花にしたい場合は逆に、脇のつぼみを摘む「摘蕾」で中心の花に養分を集中させます。
高温多湿が苦手なためです。夏の盛りに株を半分ほどに切り戻すと、涼しくなる秋にふたたび勢いよく大きな花を咲かせます。
寒冷地では、地上部が枯れたら塊根を掘り上げ、凍らない涼しい場所で保管します。暖地では株元を厚くマルチングすれば植えたまま越冬できることもあります。
過湿が原因です。水はけの良い場所に浅植えし、植え付け直後と真夏・冬の保管中は特に過湿を避けます。掘り上げ後はよく乾かしてから保管します。
春に、芽の付いた塊根を切り分ける「分球」で増やせます。各片に必ず発芽点(芽)が付くように分けるのがポイントです。挿し芽でも増やせます。
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