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植物図鑑
🌸
咲き誇る白いバラの花
🌸 花

バラ

Rosa Rose

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 苗は1000〜3000円

バラは「花の女王」と称される、ガーデニングの憧れの花です。気品ある花姿とうっとりするような芳香、咲き誇る姿の華やかさは別格で、庭やベランダを...

かんたんに言うと

バラは日当たりと風通しを好む花の女王。長く咲かせるなら四季咲き性を選び、黒星病・うどんこ病・害虫の予防、花がら摘み、冬剪定が育て方の柱です。

Profile

基本情報

バラは「花の女王」と称される、ガーデニングの憧れの花です。気品ある花姿とうっとりするような芳香、咲き誇る姿の華やかさは別格で、庭やベランダを一気に格上げしてくれます。難しそうなイメージがありますが、品種選びと基本の管理を押さえれば、初心者でも十分に育てられます。

バラは大きく、春から秋まで繰り返し咲く「四季咲き」と、春に一度豪華に咲く「一季咲き」に分かれ、長く花を楽しみたいなら四季咲き性の品種が便利。樹形では、コンパクトな木立性(ブッシュ)、つるを伸ばす「つるバラ(クライミング)」、半つる性などがあり、置き場所に合わせて選びます。

栽培のポイントは、第一に、日当たり(1日5〜6時間以上)と風通しのよい場所を好むこと。第二に、病害虫が多い植物で、とくに黒星病・うどんこ病・アブラムシが大敵なので、予防と早期対処が欠かせないこと。第三に、咲き終わった花をこまめに摘む「花がら摘み」と、冬の剪定が、花つきと株の健康を保つこと。

初心者には、近年人気の「病気に強い品種(耐病性品種)」を選ぶと、薬剤散布を減らして育てられます。色や形、香りのバリエーションは数えきれないほど豊かで、お気に入りの一株を見つける楽しみも尽きません。手をかけた分だけ美しく咲いて応えてくれる、ガーデニングの醍醐味と育てる喜びにあふれた花です。

バラ科
分類
花 / バラ
原産地
アジア、ヨーロッパ、中近東
別名
薔薇、ローズ
適期
植え付けは1月
価格目安
苗は1000〜3000円

💡豆知識

バラは、古代から世界各地で愛され、洋の東西を問わず「美」と「愛」の象徴とされてきた花です。クレオパトラがバラを愛したという伝説や、ギリシャ神話で美の女神アフロディーテと結びつけられた話など、数々の逸話が残ります。現在栽培されている華やかなバラの多くは「モダンローズ」と呼ばれ、その歴史は1867年に作出された「ラ・フランス」を境に、それ以前の「オールドローズ」と区別されます。

中国原産のバラがもつ「四季咲き性」がヨーロッパのバラと交配されたことで、春以外にも繰り返し咲くバラが生まれ、栽培が大きく発展しました。花の色や形は数万品種にのぼるといわれ、香りもダマスク、ティー、フルーティーなど多彩。花の色によって贈るときの花言葉が変わるのも、バラならではの奥深い魅力です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
1月は植え付け
開花
5月は開花
6月は開花
10月は開花
剪定
2月は剪定
追肥
1月は追肥
病害虫注意
5月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
1月は植え付け
開花
5月は開花
10月は開花
剪定
2月は剪定
追肥
1月は追肥
病害虫注意
5月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
1月は植え付け
開花
5月は開花
10月は開花
剪定
2月は剪定
追肥
1月は追肥
病害虫注意
5月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ ゆっくり
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
40〜300cm
株張り
40〜200cm
花のサイズ
直径5〜15cm(品種による)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-15℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
鉢植えは表面が乾いたらたっぷり。夏は朝夕。地植えは乾燥時に。
肥料
バラ専用肥料・有機質肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    品種選びと苗の植え付け

    約7日

    バラ選びは目的に合わせて行います。長く花を楽しみたいなら春から秋まで繰り返し咲く「四季咲き」、豪華さを求めるなら春に一斉に咲く「一季咲き」。樹形は、コンパクトな木立性、フェンスやアーチを彩る「つるバラ」などから、置き場所に合わせて選びます。

    初心者には、薬剤散布を減らせる「耐病性(病気に強い)品種」が断然おすすめ。苗は、その年に育った「新苗」(春)と、しっかり育った「大苗」(晩秋〜冬)があり、初心者には扱いやすい大苗が向きます。植え付けは、大苗が休眠期の11〜2月、新苗が春。日当たり(1日5〜6時間以上)と風通しのよい場所を選び、地植えは深く耕して堆肥を入れ、鉢植えは7〜10号の鉢にバラ用の培養土で植えます。

    💡初心者は耐病性品種の大苗を冬に植え付けるのが扱いやすくおすすめです。

  2. 2

    日当たり・水やり・肥料

    約90日

    バラは日光が大好きで、1日5〜6時間以上日が当たる場所でよく育ち、花つきもよくなります。日照不足は花が咲かない最大の原因のひとつです。水やりは、鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと、生育旺盛な夏は朝夕に与えます。地植えは根づけば基本不要ですが、乾燥が続くときは与えます。

    バラは肥料を非常に好む「大食漢」の植物。休眠期の寒肥(有機質肥料)を基本に、生育期から開花期にかけて、バラ専用肥料で定期的に追肥します。とくに四季咲き品種は、花が一巡するごとに「お礼肥」を与えると、次の花がよく咲きます。肥料を切らすと花数が減り、株も弱るので、適切な施肥が美しい花を咲かせ続けるコツです。

    💡1日5〜6時間以上の日当たりを確保。肥料を好むので寒肥と花後の追肥を欠かさず。

  3. 3

    病害虫対策(黒星病・うどんこ病・害虫)

    約120日

    バラ栽培の最大の課題が病害虫です。代表的なのは、葉に黒い斑点が出て落葉する「黒星病(くろほしびょう)」、葉や新芽が白い粉をふく「うどんこ病」、そして新芽やつぼみに群がる「アブラムシ」。これらは放置すると株が弱り、花も咲かなくなります。対策の基本は予防。

    風通しと日当たりをよくし、雨で泥はねしないようマルチングし、落ち葉はこまめに片づけます。病気が出やすい時期は予防的に薬剤を散布すると効果的です。アブラムシは見つけ次第取り除きます。薬剤を使いたくない場合は、最初から「耐病性品種」を選ぶのが最善の対策。早期発見・早期対処を心がけ、被害葉はすぐ取り除いて広がりを防ぎます。日々の観察が、健康なバラを保つ何よりの秘訣です。

    💡黒星病・うどんこ病・アブラムシが大敵。予防と早期対処を。耐病性品種選びが最善策。

  4. 4

    花がら摘み

    約120日

    花が咲き終わったら、しおれた花を放置せず、こまめに摘み取る「花がら摘み」を行います。咲き終わった花をそのままにすると、株が種を作ろうとして養分を使い、次の花つきが悪くなったり、灰色かび病など病気の原因になったりします。四季咲き品種では、花がら摘みが次の開花を促す大切な作業。

    摘むときは、花の下の、5枚葉のすぐ上あたりで茎ごと切ると、そこから新しい充実した枝が伸びて、次の花をつけます。切り花として早めに切って室内で楽しむのも、花がら摘みを兼ねた一石二鳥の方法です。一季咲きの品種は、花後に剪定を兼ねて整えます。このこまめな手入れが、シーズンを通して次々と花を咲かせ続けるための鍵になります。

    💡咲き終わった花は5枚葉の上で切る花がら摘みを。四季咲きは次の開花を促せます。

  5. 5

    冬の剪定と植え替え

    約7日

    バラの剪定は、休眠している冬(12〜2月)に行うのが基本です。木立性の四季咲きバラは、株の高さを半分ほどに切り戻す「冬の強剪定」をすると、春に勢いのよい新芽が出て、立派な花が咲きます。枯れ枝、細い枝、内向きの枝を整理し、外向きの充実した芽の上で切ります。

    つるバラは、太い枝(シュート)を誘引し直し、細い枝を整理します(一季咲きつるバラは花芽を切らないよう注意)。剪定と同時に、鉢植えは2年に一度ほど、新しい土に植え替えて根の更新をします。地植えも株元に寒肥を施します。品種により剪定の仕方が異なるので、四季咲きか一季咲きか、木立性かつる性かを確認して行います。この冬の手入れが、翌春からの花と株の充実を大きく左右します。

    💡冬に木立性は半分ほど強剪定。鉢は2年に一度植え替え、寒肥を施します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • バラの苗(大苗・新苗)

    初心者は耐病性品種の大苗がおすすめ。

    1,000〜3,000円
  • バラ用培養土

    水はけと保肥性のよい専用土。

    500〜1,200円
  • バラ専用肥料

    寒肥と花後の追肥に。

    600〜1,500円
  • 鉢(7〜10号) (任意)

    鉢植えで育てる場合。

    800〜2,500円
初期費用の目安(必須のみ) 2,100〜5,700円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

病気

うどんこ病

よく発生

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

病気

黒星病

よく発生

症状: 葉に黒い斑点が出て黄変し落葉する。

予防: 雨よけと風通し、落ち葉の除去。

対処: 罹病葉を処分し定期的に殺菌剤を散布。

Flower meaning

花言葉

  • 「愛情・情熱・あなたを愛します」

    赤いバラは古くから愛と情熱の象徴とされ、愛の女神にまつわる神話にも結びつけられてきました。

  • 「純潔・尊敬・私はあなたにふさわしい」

    清らかな白い花色から純潔や深い尊敬を表すとされ、結婚式のブーケにも好んで使われます。

  • 「感謝・上品・しとやか」

    ピンク

    やわらかなピンクの花色が優しさや上品さを連想させ、感謝の気持ちを伝える花として親しまれます。

  • 「友情・献身」

    明るい黄色の花色から友情や献身を表すとされ、友人へ贈る花として用いられてきました。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 黒星病で落葉する

葉に黒い斑点が出て次々落葉します。

原因: 雨の泥はねで広がる糸状菌病、風通しの悪さ。

対策: マルチングと風通し確保、予防散布、被害葉の除去。耐病性品種を選びます。

⚠ うどんこ病・アブラムシ

新芽が白い粉をふき、つぼみに虫が群がります。

原因: うどんこ病菌、アブラムシの発生。

対策: 風通しを良くし早期に対処。アブラムシは捕殺、必要なら薬剤を使います。

⚠ 日照不足で花が咲かない

枝葉は育つのに花が少ないです。

原因: 日当たり不足、肥料不足、剪定・花がら摘み不足。

対策: 1日5〜6時間以上日に当て、施肥・花がら摘み・冬剪定を行います。

FAQ

よくある質問

育てられます。近年は「耐病性(病気に強い)品種」が多く出ており、これを選べば薬剤散布を減らして育てられます。扱いやすい大苗を選び、日当たり・花がら摘み・冬剪定の基本を押さえれば大丈夫です。

四季咲きは春から秋まで繰り返し咲き、長く花を楽しめます。一季咲きは春に一度豪華に咲きます。長期間花を楽しみたいなら四季咲き性の品種を選びましょう。

バラに多い「黒星病」です。雨の泥はねで広がるのでマルチングし、風通しを良くして、病気の出やすい時期に予防散布します。被害葉はすぐ取り除き、落ち葉も片づけます。耐病性品種なら出にくいです。

日照不足が最も多い原因です。1日5〜6時間以上日が当たる場所に置きます。ほかに肥料不足、花がら摘みや冬剪定をしていない、なども考えられます。基本の手入れを見直しましょう。

必要です。咲き終わった花を放置すると養分が種づくりに使われ、次の花つきが悪くなります。5枚葉の上で切ると新しい枝が伸び、四季咲きでは次の開花が促されます。

ベランダや狭い場所なら木立性の鉢植え、フェンスやアーチを飾りたいならつるバラが向きます。置き場所と楽しみ方に合わせて樹形(木立性・つる性)を選びましょう。

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