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植物図鑑
🌸
青く咲くアサガオの花

出典: Wikipedia (ja:アサガオ) / Wikimedia Commons / 作者: KENPEI / ライセンス: CC BY-SA 3.0

🌸 花

アサガオ

Ipomoea nil Morning Glory

育てやすさ とても育てやすい 育てやすさ 5(5段階中、多いほど育てやすい):とても育てやすい 💰 苗は100〜300円

アサガオは、夏の朝を彩るつる性の一年草で、小学校の観察教材としても親しまれる、日本の夏の風物詩です。青・紫・ピンク・白とさわやかな花色で、朝...

かんたんに言うと

アサガオは5〜6月に種をまき、日当たりの良い場所で支柱やネットに絡ませて育てると夏に毎朝花が咲く、初心者や子どもにも育てやすいつる性の花です。

Profile

基本情報

アサガオは、夏の朝を彩るつる性の一年草で、小学校の観察教材としても親しまれる、日本の夏の風物詩です。青・紫・ピンク・白とさわやかな花色で、朝に開いて昼にはしぼむ一日花を、夏じゅう毎朝次々と咲かせます。生育が非常に旺盛で、つるをぐんぐん伸ばして支柱やネットに絡みつくため、日よけの「グリーンカーテン」としても大人気。

窓辺に仕立てれば、葉のカーテンが直射日光をやわらげ、室温の上昇を抑える省エネ効果も期待できます。育て方はとても簡単で、5〜6月に種をまけば数日で発芽し、7月ごろから開花が始まります。日当たりと水を好み、とくに真夏は朝夕の水やりが欠かせません。

本葉が数枚になったころに「摘心」して子づるを伸ばすと、花数が増えてカーテンも厚くなります。種の皮が硬いので、まく前に種に少し傷をつける「芽切り」をすると発芽がそろいます。秋には大きな種ができ、採取して翌年まくこともできる、栽培の一連の流れを通して観察できる点も、子どもから大人まで楽しめる理由です。

つるが伸びて花が咲き、やがて種を結ぶまでの日々の変化を間近で観察できるため、植物の一生をまるごと体験できる教材としても長く親しまれ続けています。色や模様の異なる品種も豊富で、奥の深い花です。

分類
花 / 一年草
原産地
熱帯アジア、中国
別名
朝顔、牽牛花
適期
種まき・植え付けは5〜6月
価格目安
苗は100〜300円

💡豆知識

アサガオは、もともと奈良時代に中国から薬用植物として伝わったとされ、その種は「牽牛子(けんごし)」という名の下剤の生薬として珍重されていました。観賞用として広まったのは江戸時代で、花や葉の形が突然変異した「変化朝顔(へんげあさがお)」を競って育てる一大ブームが二度にわたって起こり、現在では見られないような珍奇な品種が数多く生み出されました。

アサガオは日が短くなると花芽をつくる「短日植物」で、夏至を過ぎて夜が長くなるのを感じ取って開花します。朝に咲くのは、開花前夜の気温の低下が引き金になっているためと考えられています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
6月は種まき
開花
7月は開花
8月は開花
9月は開花
収穫
10月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
6月は種まき
開花
7月は開花
8月は開花
9月は開花
収穫
10月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
6月は種まき
開花
7月は開花
8月は開花
9月は開花
収穫
10月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ とても育てやすい
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
150〜300cm
株張り
30〜60cm
花のサイズ
直径7〜10cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
10℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
乾燥に弱く、土が乾いたらたっぷり。真夏は朝夕2回。
肥料
緩効性化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき(芽切り)

    約7日

    アサガオの種は皮が硬く水を吸いにくいため、まく前のひと手間で発芽がぐんとそろいます。種の丸い背の部分を避け、白い「へそ」の反対側を、爪切りや紙やすりで少しだけ削る「芽切り」をするか、一晩水に浸してからまきます。種まきの適期は、十分に暖かくなる5〜6月です。

    プランターや花壇に、深さ1cmほどの穴をあけて1か所に2〜3粒まき、土をかぶせてたっぷり水をやります。発芽適温は20〜25℃で、5〜7日で芽が出ます。発芽までは土を乾かさないように管理します。

    💡硬い種は芽切りか一晩の吸水で、発芽がそろって失敗しにくくなります。

  2. 2

    間引き・支柱立て

    約7日

    本葉が1〜2枚になったら、各所で最も丈夫な1本を残して間引きます。アサガオはつる性でぐんぐん伸びるので、つるが伸び始める前に支柱やネットを用意します。プランターでは円錐形に支柱を立てて絡ませる「行灯(あんどん)仕立て」、グリーンカーテンにする場合は、窓やベランダにネットをぴんと張って、つるを誘引できるようにします。

    ネットは風で揺れないようしっかり固定するのがコツです。つるが伸び始めたら、最初だけ手で絡ませる向きを教えてやると、あとは自分から巻きついて登っていきます。

    💡グリーンカーテンは、つるが伸びる前にネットを張っておくのが成功のコツです。

  3. 3

    摘心

    約1日

    アサガオの花数を増やし、グリーンカーテンを厚くするために効果的なのが「摘心」です。つる(親づる)が本葉7〜8枚まで伸びたら、その先端を摘み取ります。すると、葉の付け根から「子づる」が複数伸び、つるの数が増えて葉が密になり、花のつく場所も増えます。

    子づるがさらに伸びたら同様に摘心すると、孫づるが出ていっそう茂ります。摘心をしないと、親づる1本だけが上へ長く伸びるだけで、葉も花もまばらになりがちです。グリーンカーテン目的なら、この摘心の繰り返しが、すき間のない厚い緑の壁をつくる鍵になります。

    💡親づるを摘心して子づるを増やすと、花数が増えカーテンも厚くなります。

  4. 4

    水やり・追肥

    約90日

    アサガオは生育期に大量の水を必要とし、とくに葉が茂る真夏は乾きが激しく、水切れするとあっという間に葉がしおれてしまいます。夏場は朝と夕方の1日2回、たっぷりと水を与えるのが基本です。グリーンカーテンのように葉数が多い場合は、なおさら水を欲しがります。

    肥料は、つるが伸び始めたころから月に1〜2回ほど追肥しますが、与えすぎると葉やつるばかりが茂って花が減る「つるぼけ」になるので控えめにします。リン酸分を含む肥料を選ぶと、花つきが良くなります。葉の色が薄くなったら肥料切れのサインです。

    💡真夏は朝夕2回の水やりが必須。肥料はやりすぎず、リン酸分を意識します。

  5. 5

    開花・採種

    約90日

    7月ごろから、毎朝次々と花が開きます。アサガオの花は、その日の朝に開いて昼にはしぼむ「一日花」ですが、株全体では夏じゅう毎朝新しい花を咲かせ続けます。花がら摘みは基本的に不要です。花が終わると、がくの中にまるい実ができ、中に黒い種が数粒入っています。

    実が茶色く乾いてカサカサになったら、はじけて種が落ちる前に摘み取り、中の種を取り出して、紙袋などに入れて乾燥した場所で保管すれば、翌年まくことができます。種の観察や採取は、子どもの学習教材としても楽しめる、アサガオ栽培の締めくくりです。

    💡実が茶色く乾いたら、はじける前に採種を。翌年もまいて楽しめます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ✓

    アサガオの種

    多彩な品種が安価で手に入る。

    200〜400円
  • ✓

    草花用培養土(14L)

    プランター栽培用。

    400〜800円
  • ✓

    支柱・園芸ネット

    行灯仕立てやグリーンカーテンに。

    300〜1,500円
  • ○

    プランター (任意)

    深型が乾きにくく向く。

    500〜1,500円
初期費用の目安(必須のみ) 900〜2,700円
🧮 アサガオの費用をシミュレーターで詳しく計算する

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

アブラムシの予防・対処をくわしく見る →
害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

ハダニの予防・対処をくわしく見る →
病気

うどんこ病

時々

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

うどんこ病の予防・対処をくわしく見る →

Flower meaning

花言葉

  • 「はかない恋・短い愛」

    青

    朝に咲いて昼にはしぼむ一日花の姿に由来します。

  • 「あふれる喜び・固い絆」

    白

    つるがしっかり絡みつく姿から、固い結びつきを象徴します。

  • 「affection(愛情), mortal love」

    つるが支柱に寄り添い絡む姿が、深い愛情を連想させます。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ つるぼけで花が咲かない

つると葉は旺盛だが花が少ない。

原因: 窒素肥料の与えすぎ。

対策: 肥料を控え、リン酸分を意識し、日当たりを確保します。

⚠ 水切れでしおれる

真夏に葉とつるがぐったり垂れます。

原因: 乾燥・水やり不足。

対策: 真夏は朝夕2回たっぷり水を与えます。早期なら回復します。

⚠ 発芽がそろわない

まいた種の芽が出ない・ばらつく。

原因: 硬実による吸水不良や低温。

対策: 芽切りや一晩の吸水処理をし、暖かくなってからまきます。

FAQ

よくある質問

十分に暖かくなる5〜6月が適期です。発芽適温は20〜25℃。早くまきすぎると低温で発芽がそろわないので、暖かくなってからまきましょう。

必須ではありませんが、種の皮が硬いため、芽切りや一晩の吸水をすると発芽がそろいやすくなります。市販の発芽処理済みの種はそのままでまけます。

つるが伸びる前に窓やベランダにネットをしっかり張り、摘心で子づるを増やして葉を密にします。水切れさせないことと、株間を詰めすぎないことがコツです。

窒素肥料の与えすぎによる「つるぼけ」が原因です。肥料を控え、日当たりを確保しましょう。短日植物なので夜に強い照明が当たらない環境も大切です。

アサガオの花は朝開いて昼にはしぼむ「一日花」です。異常ではなく、株全体では毎朝新しい花が次々と咲きます。

花後にできる実が茶色く乾いてカサカサになったら、はじける前に摘み取り、中の黒い種を取り出して乾燥保存します。翌年の種まきに使えます。

Guides

アサガオの育て方に役立つガイド

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