レタス
Lactuca sativa Lettuce
レタスは、サラダに欠かせないみずみずしい葉物野菜で、家庭菜園でも人気の作物です。大きく分けて、葉が丸く結球する「玉レタス(クリスプヘッド)」...
かんたんに言うと
レタスは涼しい時期に育てる葉物で、リーフレタスなら外葉からかきとって長く収穫でき、半日陰でも育つ初心者向け野菜です。
Profile
基本情報
レタスは、サラダに欠かせないみずみずしい葉物野菜で、家庭菜園でも人気の作物です。大きく分けて、葉が丸く結球する「玉レタス(クリスプヘッド)」と、結球せず葉を広げる「リーフレタス(サニーレタス・グリーンリーフ・サンチュなど)」があり、家庭菜園では、結球の手間がなく短期間で収穫でき、外葉から少しずつ採れるリーフレタス類が断然おすすめです。
生育が早く、種まきや苗から40〜60日ほどで収穫でき、プランターでも手軽に育てられます。冷涼な気候を好み、半日陰でも育つので、栽培場所を選びにくいのも魅力。育て方のポイントは、第一に、涼しい春(3〜5月)と秋(9〜10月)が適期で、高温と長日に弱く、夏に近づくと花茎が伸びる「とう立ち」をして葉が苦くなること。
第二に、種が光を好む「好光性種子」なので、覆土をごく薄くすること。第三に、アブラナ科ではなくキク科なので比較的虫はつきにくいものの、アブラムシやヨトウムシには注意すること。リーフレタスは、外側の大きな葉から1枚ずつかきとって収穫すると、中心が育ち続けて長く楽しめます。サニーレタスの赤や、サンチュ、ロメインなど種類を変えれば、彩り豊かなサラダが食卓を飾る、育てて重宝する野菜です。
💡豆知識
レタスはキク科の野菜で、原産は地中海沿岸から西アジア。和名の「チシャ(萵苣)」は「乳草(ちちくさ)」が変化したものといわれ、茎や葉を切ると白い乳液が出ることに由来します。学名のLactucaも、ラテン語の「lac(乳)」が語源です。この白い液には「ラクチュコピクリン」という苦味成分が含まれ、わずかな鎮静作用があるとされます。
レタスというと淡白なイメージですが、サニーレタスやサンチュ、ロメインなどのリーフレタス類は、玉レタスよりβカロテンやビタミンを多く含み、栄養面でも優秀です。とう立ちすると、この苦味成分が増えて食味が落ちるため、涼しい時期に育て、早めに収穫するのがおいしさのコツです。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月は種まき | 4月は種まき | 9月は種まき | 10月は種まき | ||||||||
| 収穫 | 5月は収穫 | 10月は収穫 | 11月は収穫 | |||||||||
| 病害虫注意 | 4月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 種まき | 3月は種まき | 4月は種まき | 9月は種まき | |||||||||
| 収穫 | 5月は収穫 | 10月は収穫 | 11月は収穫 | |||||||||
| 病害虫注意 | 4月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月は種まき | 4月は種まき | 9月は種まき | 10月は種まき | ||||||||
| 収穫 | 5月は収穫 | 11月は収穫 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 4月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 15〜30cm
- 株張り
- 20〜30cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- -3℃
- 耐暑温度
- 25℃
- 土壌pH
- 6.0〜6.5
- 水やり
- 土を乾かさないよう、表面が乾いたらたっぷり。
- 肥料
- 元肥中心(化成肥料)・液肥
How to grow
育て方ステップ
-
1
種まき・苗の植え付け
約5日レタスは種からでも苗からでも育てられます。リーフレタスは種からが手軽で、種まきの適期は涼しい春(3〜5月)と秋(9〜10月)。重要なのは、レタスの種が光を受けて発芽する「好光性種子」であること。覆土が厚いと発芽しないので、種をまいたらごく薄く土をかけるか、土をかけずに軽く押さえる程度にします。
苗から育てる場合は、本葉のそろった苗を株間20〜25cmで植えます。日当たり〜半日陰の、乾きにくい場所を選びます。プランターは深さ15cm以上のものに、野菜用培養土を使います。発芽適温は15〜20℃で、高温期は発芽しにくいので暑い時期は避けます。
💡種は好光性。覆土はごく薄く。発芽適温15〜20℃で涼しい時期にまきます。
-
2
間引き
約14日種から育てて発芽がそろったら、生育に合わせて間引きます。1回目は双葉のころに混み合った部分を、2回目以降は本葉が増えるたびに間隔を広げ、リーフレタスは最終的に株間20〜25cmを確保します。込み合ったままだと、葉が立ち上がって徒長し、株が充実しません。
生育の良い元気な株を残します。間引き菜は、やわらかくおいしいベビーリーフとして、サラダで無駄なく食べられます。リーフレタスは1株でもよく茂るので、プランターでは数株を間隔をあけて育てるとちょうど良いボリュームになります。間引き後は株元に軽く土を寄せます。
💡リーフレタスは株間20〜25cmに。間引き菜はベビーリーフで食べられます。
-
3
水やり・追肥
約30日レタスはみずみずしい葉を育てるため、土を乾かさないことが大切です。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水を与えます。乾燥が続くと葉が硬くなったり、苦味が出たりします。一方、過湿はべと病などの病気を招くので、水はけも確保します。リーフレタスは収穫期間が長いので、生育中に薄めた液体肥料を時々与えると、葉の色つやと再生が良くなります。
レタスはキク科で、アブラナ科の野菜ほど虫はつきませんが、アブラムシやヨトウムシがつくことがあるので、葉裏も観察します。半日陰でも育つので、春や秋の終わりに気温が上がるときは、涼しい場所に置くととう立ちを遅らせられます。
💡乾かさず育て、収穫期は薄い液肥を。涼しく保つととう立ちを遅らせられます。
-
4
収穫(かきとり)
約30日リーフレタスは、草丈が15〜20cmほどに育ったら収穫開始です。おすすめは「かきとり収穫」。株ごと抜かずに、外側の大きく育った葉から1枚ずつ、手で根元から折るように摘み取ります。中心の若い葉を残しておくと、そこから次々と新しい葉が育ち、1株から長期間にわたって少しずつ収穫し続けられます。
必要な分だけそのつど採れるので、サラダ用にとても便利です。株ごと収穫したい場合は、株元をハサミで切り取ります。サニーレタスやサンチュ、グリーンリーフなど、種類を変えて何株か育てると、彩り豊かなサラダが楽しめます。とり遅れてとう立ちが始まると苦くなるので、適期に収穫します。
💡外葉からのかきとり収穫なら、1株から長く少しずつ採れて便利です。
-
5
とう立ち対策・採種
約1日レタスは高温と日が長くなる時期に、花茎が伸びる「とう立ち(抽だい)」をします。とう立ちが始まると、株の中心から茎が立ち上がり、葉が硬く苦くなって食用には向かなくなります。これを防ぐには、涼しい時期(春・秋)に育て、収穫を遅らせず早めに採ること、暑くなる前に収穫を終えることが基本です。
半日陰の涼しい場所で育てるのも有効です。もしとう立ちさせて花を咲かせれば、タンポポに似た黄色い花のあとに種ができ、採種して翌年まくこともできます。基本は、とう立ち前のやわらかい葉を、おいしいうちに楽しむのがレタス栽培のコツです。
💡とう立ちすると苦くなります。涼しい時期に育て、早めに収穫するのが鉄則です。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓200〜400円
レタスの種
リーフ・サニー・サンチュなど品種を選ぶ。
-
✓400〜800円
野菜用培養土(14L)
プランター栽培用。
-
✓500〜1,200円
プランター(深さ15cm以上)
リーフレタス向け。
-
○400〜900円
液体肥料 (任意)
収穫期の追肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
よく発生症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ヨトウムシ
時々症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。
予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。
対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。
べと病
時々症状: 葉表に黄色い角張った斑、葉裏に灰白色のカビ。
予防: 水はけと風通しを改善、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し殺菌剤を散布。
Nutrition
栄養と食べ方
- エネルギー
- 11kcal
- ビタミンC
- 5mg
- ビタミンA
- 20μg
- ビタミンK
- 29μg
- 葉酸
- 73μg
- 鉄
- 0.3mg
- カルシウム
- 19mg
- カリウム
- 200mg
- 食物繊維
- 1.1g
旬・味: 春と秋が旬。みずみずしくシャキッとした食感。
保存: 湿らせた紙で包みポリ袋に入れ、立てて冷蔵庫の野菜室へ。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ とう立ちで苦くなる
花茎が立ち上がり葉が硬く苦くなります。
原因: 高温・長日、収穫遅れ。
対策: 涼しい時期に育て、とう立ち前に早めに収穫します。
⚠ 発芽不良
まいた種が発芽しません。
原因: 覆土が厚い(好光性種子)、高温。
対策: 覆土はごく薄く、発芽適温15〜20℃の涼しい時期にまきます。
⚠ アブラムシ・べと病
新芽に虫がつく、葉に病斑が出ます。
原因: 害虫の発生、多湿。
対策: 葉裏を観察して早期に対処し、水はけと風通しを確保します。
FAQ
よくある質問
レタスは光を受けて発芽する「好光性種子」です。覆土が厚いと発芽しないので、土はごく薄くかけるか軽く押さえる程度にします。発芽適温は15〜20℃で、高温期は避けます。
高温・長日による「とう立ち」が始まると苦味が増します。涼しい時期に育て、とう立ち前に早めに収穫しましょう。水切れでも硬く苦くなるので、乾かさないことも大切です。
リーフレタス(サニーレタス等)が断然簡単です。結球の手間がなく、外葉からかきとって長く収穫できます。玉レタスは結球管理がやや難しく、家庭ではリーフ系がおすすめです。
外側の大きな葉から1枚ずつかきとり、中心の若い葉を残す「かきとり収穫」です。これで1株から長期間少しずつ収穫でき、収穫期に薄い液肥を与えると再生が良くなります。
育ちます。レタスは強い日ざしと高温が苦手なので、むしろ夏に近い時期は半日陰の涼しい場所のほうが、とう立ちを遅らせてやわらかい葉を保てます。
レタスはキク科で、アブラナ科の野菜ほど虫はつきにくいですが、アブラムシやヨトウムシがつくことがあります。葉裏を観察し、気になる場合は防虫ネットを使います。
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