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植物図鑑
🥬
ふっくらと実ったエダマメのさや
🥬 野菜

エダマメ

Glycine max Edamame

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は200〜400円

エダマメは、ビールのお供としておなじみの、夏の家庭菜園で人気の高い豆類です。じつはエダマメは、私たちが大豆として知っている豆を、熟す前の未熟...

かんたんに言うと

エダマメは日当たりの良い場所に種をまき、窒素肥料を控えめに、開花後は水を切らさず育てると夏に収穫できる豆野菜です。

Profile

基本情報

エダマメは、ビールのお供としておなじみの、夏の家庭菜園で人気の高い豆類です。じつはエダマメは、私たちが大豆として知っている豆を、熟す前の未熟な「青い」うちに収穫したもの。完熟させれば大豆になります。マメ科の植物で、根に共生する「根粒菌(こんりゅうきん)」が空気中の窒素を取り込んで栄養に変えるため、窒素肥料はほとんど必要なく、むしろ与えすぎると葉ばかり茂って実(さや)がつかない「つるぼけ」になってしまうのが、ほかの野菜と大きく違う特徴です。

育て方のポイントは、第一に、種まき直後は鳩などの鳥に豆や双葉を食べられやすいので、発芽までネットや不織布で守ること。第二に、本葉が出たころに摘心すると枝数が増えてさやの数が増えること。第三に、花が咲いてさやがふくらむ時期は水を多く必要とするので、この時期だけは水を切らさないことです。

最大の敵はカメムシで、さやの汁を吸って実の入りを悪くするため、見つけ次第取り除きます。収穫したてを枝ごとさっと塩ゆですると、市販品とは比べものにならない濃い甘みと香りが楽しめます。種まきから収穫までの期間が比較的短く、もぎたてを味わえる感動は家庭菜園ならでは。夏に一度は育ててみたい、鮮度が命の人気の豆野菜です。

マメ科
分類
野菜 / 豆類
原産地
中国、東アジア
別名
枝豆、えだまめ
適期
種まき・植え付けは4〜6月
価格目安
苗は200〜400円

💡豆知識

エダマメと大豆は、じつは同じ植物です。大豆を完熟前の青いうちに収穫したものがエダマメで、そのまま熟させると黄色い大豆になります。マメ科のエダマメは、根に「根粒菌」というバクテリアを共生させており、この菌が空気中の窒素を植物が使える形に変えて供給してくれます。

そのため、窒素肥料をほとんど必要としない、土にもやさしい作物です(むしろ栽培後の畑は地力が回復します)。「畑の肉」と呼ばれる大豆ゆずりの良質なたんぱく質に加え、エダマメには大豆には少ないビタミンCも含まれます。収穫後は時間とともに急速に甘み(糖分)が失われるため、「茹でる湯を沸かしてから収穫に行け」といわれるほど、鮮度が味を左右する野菜です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
5月は種まき
6月は種まき
開花
7月は開花
収穫
7月は収穫
8月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
6月は種まき
開花
7月は開花
収穫
8月は収穫
9月は収穫
病害虫注意
8月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
5月は種まき
開花
7月は開花
収穫
7月は収穫
8月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
40〜80cm
株張り
30〜40cm
花のサイズ
小さな白〜淡紫の花
実のサイズ
長さ4〜6cmのさや

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
10℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
開花〜さやのふくらむ時期は特に水を切らさない。
肥料
リン酸・カリ中心(窒素は控えめ)

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・鳥よけ

    約7日

    エダマメは移植をやや嫌うので、育てる場所に直接まく「直まき」が基本です(ポットで育苗して早めに定植する方法もあります)。十分に暖かくなる4〜6月に、1か所に3〜4粒ずつ点まきし、2〜3cmの深さに植えて土をかぶせ、軽く押さえて水をやります。

    ここで最重要なのが鳥よけです。まいた豆や、発芽したばかりのやわらかい双葉は、ハトなどの鳥の大好物で、ひと晩で食べ尽くされることも珍しくありません。発芽して本葉が開くまでは、必ず防鳥ネットや不織布、ペットボトルのカバーなどで覆って守りましょう。発芽適温は25℃前後です。

    💡発芽期の鳥害が最大の関門。本葉が開くまでネットで必ず守ります。

  2. 2

    間引き・土寄せ

    約14日

    発芽して本葉が出てきたら、1か所に2本立てになるよう、生育の悪い芽を間引きます(2本残すことで適度に競い合い、よく育つとされます)。本葉が2〜3枚になったころ、株がぐらつかないよう株元に土を寄せる「土寄せ」を行います。土寄せは、倒伏を防ぐとともに、茎から新しい根を発生させて株を丈夫にし、根粒菌の働きも助ける効果があります。

    エダマメは背が高くなると倒れやすいので、土寄せをしっかり行うか、必要に応じて支柱を立てて支えます。雑草は根粒菌の働きや生育の妨げになるので、こまめに取り除いておきます。

    💡1か所2本立てと土寄せで、倒れにくく丈夫な株に育ちます。

  3. 3

    摘心

    約1日

    さやの数を増やすために効果的なのが「摘心」です。本葉が5〜6枚に育ったころ、茎の先端(生長点)を摘み取ります。すると、上へ伸びる力が抑えられ、わき芽(側枝)が伸びて枝数が増えます。枝が増えればその分だけ花がつき、結果としてさやの数が増えて収量アップにつながります。

    あわせて、背が高くなりすぎるのを防いで倒伏しにくくする効果もあります。摘心は晴れた日の午前中に行うと、切り口が乾いて病気を防げます。ただし、もともと分枝の多い品種や、株がひょろひょろと弱い場合は無理に行わなくても構いません。

    💡本葉5〜6枚で摘心すると枝数が増え、さやの収量がアップします。

  4. 4

    水やり・カメムシ対策

    約40日

    エダマメは肥料(特に窒素)を必要としませんが、水分管理は重要です。とくに花が咲いてからさやがふくらむまでの時期に水が不足すると、さやに実が入らなかったり、実が小さくなったりします。この開花〜結莢期は、土を乾かさないようたっぷり水を与えます。

    また、エダマメ最大の害虫が「カメムシ」です。さやに口針を刺して中の豆の汁を吸い、実の入りを悪くしたり、黒い斑点をつけたりします。さやがつき始めたら、防虫ネットで覆うか、見つけ次第捕殺します。早朝は動きが鈍く捕まえやすいです。アブラムシも発生したら早めに対処します。

    💡開花後の水切れとカメムシが実入りを左右します。この時期は特に注意。

  5. 5

    収穫

    約1日

    エダマメの収穫適期はとても短く、見極めが肝心です。さやがぷっくりと丸くふくらみ、中の豆が十分に育って、指でつまむと弾けそうなくらいになったら収穫の合図です。株全体の8割ほどのさやがふくらんだら、株ごと根元から引き抜くか、ハサミでさやを摘み取ります。

    とり遅れると豆が硬くなり、甘みが落ちて大豆へと近づいてしまうので、適期を逃さないことが大切です。そして何より、エダマメは収穫した瞬間から甘みがどんどん抜けていく「鮮度が命」の野菜。収穫したらすぐに塩ゆでするのが、最高においしく味わう秘訣です。

    💡収穫適期は短い。さやがふくらんだら早採りし、すぐ茹でるのが一番です。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • エダマメの種

    早生・中生など品種を選ぶ。

    300〜500円
  • 野菜用培養土(25L)

    プランター栽培用。

    500〜1,000円
  • 深型プランター

    深さ30cm以上。

    800〜2,000円
  • 防鳥・防虫ネット (任意)

    鳥害とカメムシ対策に。

    300〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,600〜3,500円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

害虫

コナジラミ

まれ

症状: 株を揺らすと白い虫が舞う、すす病を誘発。

予防: 黄色粘着トラップを設置、風通しを確保。

対処: 薬剤を散布、天敵を活用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
125kcal
ビタミンC
27mg
ビタミンA
22μg
ビタミンK
30μg
葉酸
320μg
2.7mg
カルシウム
58mg
カリウム
590mg
食物繊維
5.0g

旬・味: 夏が旬。収穫したては甘みが濃い。良質なたんぱく質が豊富。

保存: 鮮度が落ちやすいので収穫後すぐ茹でる。茹でて冷凍保存も可。

🍴 塩ゆで🍴 ずんだ🍴 かき揚げ🍴 豆ごはん

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 鳥による食害

まいた豆や発芽したての双葉が食べられます。

原因: ハトなどの鳥が豆・新芽を好む。

対策: 発芽して本葉が開くまで、防鳥ネットや不織布で必ず覆います。

⚠ カメムシによる実入り不良

さやに実が入らない、黒い斑点が出ます。

原因: カメムシがさやの汁を吸う。

対策: さやがつき始めたら防虫ネットで覆い、見つけ次第捕殺します。

⚠ つるぼけ(葉ばかり茂る)

葉は旺盛だが花やさやが少ない。

原因: 窒素肥料の与えすぎ。

対策: 窒素肥料を控え(基本不要)、日当たりを確保します。

Companions

コンパニオンプランツ

🤝 相性の良い植物

  • キュウリ — キュウリのそばで、エダマメも日当たりよく育ちます。

FAQ

よくある質問

マメ科で根粒菌が窒素を供給するため、窒素肥料はほぼ不要です。むしろ窒素過多は葉ばかり茂る「つるぼけ」を招きます。リン酸・カリ中心の元肥で十分です。

鳥に食べられたか、低温・過湿で腐った可能性があります。発芽までネットで鳥から守り、暖かくなってからまき、水のやりすぎを避けましょう。

開花〜結莢期の水切れか、カメムシの食害が主な原因です。この時期は水を切らさず、カメムシを防除しましょう。

窒素肥料の与えすぎによる「つるぼけ」です。エダマメに窒素肥料は基本不要なので、追肥を控え、日当たりを確保します。

さやがぷっくりふくらみ、豆が指で弾けそうになったら適期です。とり遅れると硬く甘みが落ちるので、株の8割が膨らんだら早めに収穫します。

収穫直後から甘みが抜けるため、採ったらすぐ塩ゆでするのが一番です。「湯を沸かしてから収穫する」といわれるほど鮮度が味を左右します。

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