本文へスキップ
植物図鑑
🥬
収穫した緑のソラマメのさや
🥬 野菜

ソラマメ

Vicia faba Broad Bean

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は150〜400円

ソラマメは、ふっくらと大きな豆と、ほくほくとした食感が魅力の初夏の味覚で、塩ゆでやさやごと焼いて食べる旬の味は格別です。家庭菜園では、秋に種...

かんたんに言うと

ソラマメは秋まき初夏どりの越冬野菜。小さな苗で冬を越し、春はアブラムシ対策と摘心が要。さやが下を向いたら収穫適期で、採れたての旬は格別です。

Profile

基本情報

ソラマメは、ふっくらと大きな豆と、ほくほくとした食感が魅力の初夏の味覚で、塩ゆでやさやごと焼いて食べる旬の味は格別です。家庭菜園では、秋に種をまいて小さな苗で冬を越させ、春に生育して初夏に収穫する、秋まきの越冬野菜。マメ科の植物で、根に共生する根粒菌が空気中の窒素を取り込むため、やせ地でも比較的育てやすく、肥料も控えめでよいのが特徴です。

名前の「空豆(ソラマメ)」は、さやが空に向かって上向きにつくことに由来するといわれます。栽培のポイントは、第一に、種まきの時期を守ること。秋まき(10〜11月)が基本で、早まきすると大きく育ちすぎて寒さで傷み、遅まきだと生育不足になります。

冬は小さな苗(本葉数枚)の状態で越させるのがコツです。第二に、ソラマメ栽培最大の敵が「アブラムシ」。春に新芽や茎に大発生しやすいので、こまめな対策が欠かせません。第三に、草丈が伸びて開花が進んだら、先端を摘み取る「摘心」をすると、アブラムシの好む新芽を取り除けるうえ、養分が実に集中して豆が充実します。

収穫適期は、上を向いていたさやが下を向き、つやが出て背筋が黒くなった頃。旬がごく短い、家庭菜園ならではの採れたてを味わえる、初夏の楽しみな野菜です。

マメ科
分類
野菜 / 豆類
原産地
北アフリカ、西アジア
別名
空豆、蚕豆、そらまめ
適期
種まき・植え付けは10〜11月
価格目安
苗は150〜400円

💡豆知識

ソラマメは、人類が栽培した最も古い豆のひとつとされ、その歴史は数千年前の古代エジプトやメソポタミアにさかのぼります。豆類のなかでも歴史が古く、世界各地で食べられてきました。漢字では「空豆」のほか「蚕豆」とも書きますが、これはさやの形が蚕(かいこ)の繭に似ていることや、蚕を飼う初夏の時期に実ることに由来するとされます。

さやの内側は、ふわふわとした白い綿のようなもので満たされており、大切な豆をクッションのように守っています。私たちが食べる豆は、おはぐろ(豆の背にある黒い筋)の状態で熟し具合がわかり、収穫適期になると色づきます。「ソラマメは茹でるのは3分、おいしいのは茹でてから3分(10分以内)」ともいわれるほど、鮮度が命で、収穫してから時間が経つと急速に風味が落ちます。だからこそ、採れたてを味わえる家庭菜園は格別です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
10月は種まき
11月は種まき
開花
4月は開花
収穫
5月は収穫
6月は収穫
追肥
3月は追肥
病害虫注意
4月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
10月は種まき
11月は種まき
収穫
5月は収穫
6月は収穫
追肥
3月は追肥
病害虫注意
4月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
10月は種まき
11月は種まき
収穫
5月は収穫
6月は収穫
追肥
3月は追肥
病害虫注意
4月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 普通
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
60〜120cm
株張り
30〜40cm
花のサイズ
白に黒斑のある花(長さ約3cm)
実のサイズ
さやの長さ10〜20cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-5℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.5〜7.0
水やり
土の表面が乾いたら。過湿を嫌う。開花〜実の肥大期は切らさない。
肥料
元肥(控えめ)・追肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・植え付け

    約10日

    ソラマメは秋まきが基本で、種まき適期は10〜11月。直まきか、ポットで育苗して植え付けます。重要なのは時期で、早まきすると冬までに育ちすぎて寒さで傷み、遅まきだと生育不足になります。本葉が2〜4枚の小さな苗の状態で冬を越させるのが、寒さに耐えさせるコツです。

    種は、黒い筋(おはぐろ)を斜め下にして、種の頭が少し出るくらいの浅さで土に挿します。深植えや、おはぐろの向きを間違えると発芽が悪くなります。日当たりと水はけのよい場所を選び、株間30〜40cmで植えます。マメ科は酸性土を嫌うので、種まき前に苦土石灰で中和します。プランターは深さ30cm以上のものを使います。鳥に豆を掘り返されやすいので、発芽までネットで守ると安心です。

    💡秋(10〜11月)に、おはぐろを斜め下にして浅くまきます。小さな苗で冬を越させます。

  2. 2

    冬越しと春の管理

    約120日

    ソラマメは小さな苗で冬を越します。寒さには比較的強いですが、強い霜や寒風から守るため、寒冷地では敷きわらや不織布で防寒すると安心です。冬のあいだは生育が穏やかで、手はあまりかかりません。春になって暖かくなると、株が一気に生育し、茎が何本も立ち上がって大きく茂ります。

    茂りすぎると風通しが悪くなり、アブラムシや病気が出やすくなるので、勢いのよい元気な茎を6〜8本ほど残し、細い茎や古い茎は整理する「整枝(せいし)」をします。背が高くなって倒れやすくなるので、支柱を立ててひもで囲み、株を支えます。マメ科で肥料は控えめでよいですが、春の生育・開花期に少量の追肥をすると、実つきがよくなります。

    💡小さな苗で越冬。春に茂ったら元気な茎6〜8本に整枝し、支柱で倒伏を防ぎます。

  3. 3

    アブラムシ対策(最重要)

    約30日

    ソラマメ栽培で最大の敵が「アブラムシ」です。春になって暖かくなると、やわらかい新芽や茎の先端に、黒や緑のアブラムシが爆発的に大発生することがあります。放置すると、汁を吸われて生育が衰え、すす病やウイルス病を引き起こすこともあります。対策として、見つけ次第こまめに取り除く(手でしごく、テープで取る、水で飛ばす)ことが基本。

    アブラムシは黄色や光るものを嫌うので、株元にシルバーマルチを敷くと飛来を抑えられます。とくに、アブラムシは株の最も柔らかい先端の新芽に集まるので、次の工程の「摘心」で先端を摘み取ることが、アブラムシ対策としても非常に有効です。早期発見・早期対処を心がけ、大発生させないことが、健全に育てる鍵になります。

    💡春のアブラムシが最大の敵。こまめに除去し、シルバーマルチや摘心で対策します。

  4. 4

    摘心と開花・着莢

    約30日

    春に、葉のつけ根に白地に黒い斑点のある花が咲きます。花が咲いて、株の下のほうのさやがつき始め、草丈が十分伸びたら(おおむね70cmほど、各茎に7〜8段花がついた頃)、株の先端を摘み取る「摘心」をします。摘心には二つの大きな効果があります。ひとつは、アブラムシが最も好む柔らかい新芽(先端)を取り除けること。

    もうひとつは、上へ伸びる成長を止めることで、養分が花や実(さや)の充実にまわり、豆が大きくふっくらと育つことです。摘心をしないと、上ばかり伸びて実つきが悪くなり、アブラムシの被害も受けやすくなります。花のすべてがさやになるわけではなく、下のほうの花から順に充実したさやがつきます。水は、開花から実の肥大期には切らさないようにします。

    💡草丈70cm・各茎7〜8段開花したら先端を摘心。アブラムシ対策と豆の充実を兼ねます。

  5. 5

    収穫

    約21日

    ソラマメの収穫適期の見極めは特徴的です。最初は空に向かって上向きについていたさやが、豆が大きく充実してくると、その重みで下を向いてきます。さらに、さやの表面につやが出て、背筋(さやの上側の筋)が黒っぽく変わってきたら、収穫のサイン。この「さやが下を向き、つやと黒い背筋が出た」状態が、豆が最もおいしい食べごろです。

    さやのつけ根をハサミで切るか、手でもぎ取って収穫します。早すぎると豆が小さく、遅すぎると豆が硬くなり、皮も厚くなって風味が落ちます。ソラマメは収穫後、急速に鮮度と甘みが落ちるので、収穫したらできるだけ早く、その日のうちに調理するのが、おいしさを存分に味わうコツ。塩ゆでや、さやごとの焼きソラマメで、採れたての旬の味を楽しみましょう。

    💡さやが下を向き、つやが出て背筋が黒くなったら収穫適期。採れたてをすぐ調理します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ソラマメの種

    大粒種など品種を選ぶ。

    300〜500円
  • 支柱・ひも

    春に倒伏を防ぐ囲い用。

    300〜1,000円
  • 化成肥料・苦土石灰

    元肥(控えめ)と酸度調整に。

    400〜1,000円
  • シルバーマルチ・防虫ネット (任意)

    アブラムシ対策・鳥よけに。

    500〜1,500円
初期費用の目安(必須のみ) 1,000〜2,500円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
102kcal
ビタミンC
23mg
ビタミンA
20μg
ビタミンK
18μg
葉酸
120μg
2.3mg
カルシウム
22mg
カリウム
440mg
食物繊維
2.6g

旬・味: 初夏が旬。ほくほくした食感と豊かな風味。鮮度が命。

保存: さやごと冷蔵し、できるだけ早く食べる。むき豆は冷凍保存も可能。

🍴 塩ゆで🍴 焼きソラマメ(さやごと)🍴 かき揚げ🍴 豆ごはん

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ アブラムシの大発生

新芽や茎に虫が群がり生育が衰えます。

原因: 春の暖かさでアブラムシが爆発的に発生。

対策: こまめに除去し、シルバーマルチと摘心で対策します。早期対処が肝心です。

⚠ 冬に傷む・枯れる

苗が大きくなりすぎて寒さで傷みます。

原因: 早まきで冬までに育ちすぎた。

対策: 適期(10〜11月)にまき、小さな苗で越冬させます。寒冷地は防寒します。

⚠ つるぼけ(実つきが悪い)

茎葉ばかり茂り豆が少ないです。

原因: 窒素肥料の与えすぎ、摘心不足。

対策: 元肥を控えめにし、摘心して養分を実に集中させます。

FAQ

よくある質問

秋まきが基本で、10〜11月が適期です。早まきは冬までに育ちすぎて寒さで傷み、遅まきは生育不足に。本葉2〜4枚の小さな苗で冬を越させるのがコツです。おはぐろを斜め下にして浅くまきます。

ソラマメ最大の敵で、春に新芽や茎に大発生します。こまめに取り除き、シルバーマルチで飛来を抑えます。アブラムシが好む柔らかい先端を摘心で取り除くのも非常に有効です。

必要です。草丈70cmほど・各茎7〜8段開花したら先端を摘みます。アブラムシの好む新芽を除けるうえ、養分が実に集中して豆がふっくら育ちます。摘心しないと実つきが悪くなります。

いいえ、マメ科で根粒菌が窒素を作るため、肥料は控えめでよいです。元肥を多くしすぎると、葉ばかり茂って実つきが悪くなります。春の生育・開花期に少量追肥する程度で十分です。

最初は上を向いていたさやが、豆が充実すると重みで下を向きます。さらに、さやにつやが出て背筋が黒っぽくなったら収穫適期です。早いと豆が小さく、遅いと硬くなります。

はい、ソラマメは収穫後、急速に鮮度と甘みが落ちます。収穫したらできるだけ早く、その日のうちに塩ゆでや焼きソラマメで味わうのが、家庭菜園ならではの格別なおいしさです。

Related

同じカテゴリの植物

Compare

ほかの植物と比較する

Same family

同じ科の植物

ソラマメを育ててみませんか?

育成記録をつけたり、お気に入りに登録して栽培を楽しみましょう。