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植物図鑑
🥬
細く切れ込んだ緑のミズナの葉
🥬 野菜

ミズナ

Brassica rapa var. nipposinica Mizuna

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜300円

ミズナは、細く切れ込んだ葉と、シャキシャキとした歯ざわりが特徴の、京都発祥の伝統的な葉物野菜です。クセが少なく上品な味わいで、鍋物(はりはり...

かんたんに言うと

ミズナはシャキシャキ食感の京野菜。生育が早く秋まきが育てやすい。株間を狭くすればサラダ用の小株、広げれば鍋用の大株になり、防虫ネットで害虫を防ぎます。

Profile

基本情報

ミズナは、細く切れ込んだ葉と、シャキシャキとした歯ざわりが特徴の、京都発祥の伝統的な葉物野菜です。クセが少なく上品な味わいで、鍋物(はりはり鍋)はもちろん、生のままサラダにしてもおいしく、サラダ需要の高まりとともに全国で人気が広がりました。

家庭菜園では、生育が早く、種まきから30〜40日ほどで収穫でき、丈夫で育てやすいのが魅力。涼しい気候を好み、とくに秋まきが育てやすく、プランターでも手軽に栽培できます。栽培のポイントは、第一に、涼しい時期(秋まきがおすすめ、春まきも可)に育てること。

第二に、収穫サイズによって育て方を変えること。株間を狭くして小さく若どりすれば、やわらかいサラダ用の「小株(サラダミズナ)」に、株間を広くとってじっくり育てれば、鍋用の大きな「大株」になります。第三に、アブラナ科なので、アオムシやアブラムシなどの害虫対策が必要なこと。

生育初期から防虫ネットで覆うと、農薬をほとんど使わずに育てられます。涼しい時期にまけば害虫も少なく、より手軽です。みずみずしくシャキシャキの採れたてミズナは、サラダでも鍋でも、家庭菜園ならではのおいしさを楽しめる、初心者にもおすすめの野菜です。

分類
野菜 / 葉菜
原産地
日本(京都)
別名
水菜、みずな、京菜(きょうな)
適期
種まき・植え付けは3・9〜10月
価格目安
苗は150〜300円

💡豆知識

ミズナは京都で古くから栽培されてきた伝統野菜(京野菜)で、「京菜(きょうな)」とも呼ばれます。名前の「水菜(ミズナ)」は、肥料をあまり使わず、畑に水を引き入れて育てたことに由来するといわれます。同じアブラナ科で、葉の切れ込みがなく丸みを帯びた近縁種に「壬生菜(みぶな)」があり、こちらも京野菜として知られています。

かつては関西を中心に、冬に大株に育てて鍋物などに使う冬野菜でしたが、品種改良によって、小さくやわらかい状態で収穫してサラダで食べる「サラダミズナ」が登場したことで、一年を通して全国的に親しまれる野菜になりました。アクが少なくクセのない淡白な味わいで、シャキシャキとした独特の歯ざわりが身上。βカロテンやビタミンC、カルシウム、鉄分なども含む、栄養価の高い緑黄色野菜です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
9月は種まき
10月は種まき
収穫
4月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
9月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
9月は種まき
10月は種まき
収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
9月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
9月は種まき
10月は種まき
収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
9月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ とても早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜40cm
株張り
10〜40cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-3℃
耐暑温度
28℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。乾かしすぎると葉が硬くなる。
肥料
元肥(化成肥料)・追肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき

    約7日

    ミズナは涼しい気候を好むので、種まきは秋(9〜10月)が最も育てやすく、春(3〜4月)にもまけます。生育が早く、丈夫で発芽もよいので、初心者でも種から手軽に育てられます。育てたい収穫サイズによって、まき方を変えます。やわらかいサラダ用の「小株」を採るなら、すじまき(線状にまく)にして、間引きながら密に育てます。

    鍋用の大きな「大株」を採るなら、株間を広くとって(20〜30cm)、1か所数粒の点まきにします。プランター栽培なら、サラダ用の小株どりがおすすめ。種は浅くまき、ごく薄く土をかけます。アブラナ科なので、酸性土を嫌います。種まき前に苦土石灰で中和し、元肥を入れた土にまきます。発芽までは土を乾かさないよう水やりをします。

    💡秋まきが育てやすい。サラダ用小株はすじまき、鍋用大株は株間を広く点まきにします。

  2. 2

    防虫ネットと間引き

    約14日

    ミズナはアブラナ科なので、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの害虫に狙われやすい野菜です。やわらかい葉を食害されると、せっかくの収穫物が穴だらけになってしまいます。最も効果的な対策は、種まき・植え付け直後から「防虫ネット(不織布)」でトンネル状に覆い、虫の侵入と産卵を物理的に防ぐこと。

    これで農薬をほとんど使わずに育てられます。とくに暖かい時期はネットが必須です。涼しい秋以降は害虫が減るので、より育てやすくなります。発芽して混み合ってきたら間引きをします。サラダ用の小株なら株間3〜5cm、大株なら最終的に20〜30cmになるよう、生育を見ながら数回に分けて間引きます。間引いた若い葉も、やわらかくサラダで食べられます。

    💡種まき直後から防虫ネットで害虫を防ぎます。収穫サイズに応じて間引きます。

  3. 3

    水やり・追肥

    約21日

    ミズナは「水菜」の名の通り、適度な水分を好みます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、乾かしすぎないようにします。水切れすると、葉が硬くなったり、生育が止まったりして、ミズナ特有のみずみずしくシャキッとした食感が損なわれます。一方で、過湿は病気のもとなので、水はけも確保します。

    ミズナは生育が早いぶん、肥料もよく使うので、本葉が増えてくる頃と、大株栽培では収穫期にかけて、追肥をして肥料を切らさないようにします。肥料が不足すると、葉色が薄くなり、生育が衰えます。とくに大株に育てる場合は、追肥をしっかり行うと、株が大きく充実します。サラダ用の小株は短期間で収穫するので、元肥が効いていれば追肥は少なめでもかまいません。

    💡水切れさせず、みずみずしく育てます。生育が早いので追肥で肥料を切らさないように。

  4. 4

    収穫

    約14日

    ミズナの収穫は、育てる大きさによってタイミングが異なります。サラダ用の「小株」は、草丈が15〜20cmほどの若い状態で、株ごと抜き取るか、株元で刈り取って収穫します。やわらかく、生のままサラダにぴったり。種まきから30〜40日ほどで収穫できます。

    鍋用の「大株」は、株間を広くとってじっくり育て、草丈が30cm以上、株が大きく充実したら、株ごと収穫します。京都の伝統的な大株ミズナは、1株が驚くほど大きく育ちます。また、外側の葉から必要な分だけかきとって、株を残して長く収穫する方法もあります。

    いずれも、収穫が遅れて気温が上がると、とう立ち(花茎が伸びる)して葉が硬くなるので、適期に収穫します。採れたてのシャキシャキした食感は、サラダでも鍋でも格別です。

    💡サラダ用小株は草丈15〜20cmで、鍋用大株は30cm以上で株ごと収穫。とう立ち前に採ります。

  5. 5

    とう立ちと長く楽しむ工夫

    約14日

    ミズナは涼しい気候を好み、気温が上がって日が長くなる春以降は、花茎が伸びる「とう立ち(抽だい)」をしやすくなります。とう立ちすると、茎が硬くなり、葉も食味が落ちます。これを防ぐには、涼しい時期(秋まき)に育てて、とう立ち前に収穫しきることが基本です。

    秋まきのものは、冬の寒さの中ではとう立ちしにくく、ゆっくり長く収穫できます。長く収穫を楽しむ工夫として、一度にまかず、2〜3週間ずつ時期をずらしてまく「ずらしまき」をすると、収穫期間を延ばせます。また、外葉からかきとって収穫すれば、株を残して長く採り続けられます。

    とう立ちして伸びた花茎(菜の花のようなつぼみ)も、やわらかいうちは食べられます。涼しい時期を中心に、ずらしまきとかきとり収穫で、長くミズナを楽しめます。

    💡春以降はとう立ちしやすいので涼しい時期に。ずらしまきとかきとり収穫で長く楽しめます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ミズナの種

    サラダ用・大株用など品種を選ぶ。

    200〜400円
  • 野菜用培養土

    プランター栽培用。

    400〜800円
  • 防虫ネット (任意)

    害虫対策に。暖かい時期は必須。

    600〜1,500円
  • 化成肥料 (任意)

    生育期の追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 600〜1,200円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ナメクジ

時々

症状: 不規則な食害痕とテカった粘液の跡。

予防: 鉢の下など隠れ家を減らし乾燥を保つ。

対処: 夜間に捕殺、誘殺剤を設置。

害虫

アオムシ

よく発生

症状: 葉に穴があき緑色の糞が残る。

予防: 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ。

対処: 見つけ次第捕殺、BT剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
23kcal
ビタミンC
55mg
ビタミンA
110μg
ビタミンK
120μg
葉酸
140μg
2.1mg
カルシウム
210mg
カリウム
480mg
食物繊維
3.0g

旬・味: 冬が旬。シャキシャキした食感とクセのない上品な味わい。

保存: 湿らせた紙で包みポリ袋に入れ、立てて冷蔵庫の野菜室へ。

🍴 サラダ🍴 はりはり鍋🍴 浅漬け🍴 炒め物・煮浸し

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ アオムシ・アブラムシの食害

葉が食害され穴だらけになります。

原因: アブラナ科を好む害虫の食害。

対策: 種まき直後から防虫ネットで覆い、産卵を防ぎます。涼しい時期は被害が減ります。

⚠ 葉が硬い・とう立ち

葉が硬くなり、花茎が伸びます。

原因: 水切れ、収穫遅れ、高温・長日でのとう立ち。

対策: 乾かさず育て、涼しい時期にとう立ち前に収穫しきります。

⚠ 生育不良・葉色が薄い

生育が遅く葉色が薄くなります。

原因: 肥料切れ、間引き不足。

対策: 生育が早いので追肥を切らさず、適切に間引いて株間を確保します。

FAQ

よくある質問

涼しい気候を好むので、秋(9〜10月)が最も育てやすくおすすめです。春(3〜4月)にもまけます。生育が早く丈夫なので、種から手軽に育てられます。

違います。やわらかいサラダ用の小株は、すじまきして株間を狭く(3〜5cm)若どりします。鍋用の大株は、株間を広く(20〜30cm)とってじっくり育て、株ごと収穫します。

アブラナ科でアオムシやアブラムシなどがつきやすいです。種まき直後から防虫ネットで覆うのが最も効果的。涼しい秋以降は害虫が減るので、秋まきだとより育てやすくなります。

水切れか、収穫遅れ・とう立ちが原因です。水菜の名の通り水分を好むので乾かさず育て、適期に収穫します。気温が上がるととう立ちしやすいので、涼しい時期に育てます。

2〜3週間ずつ時期をずらしてまく「ずらしまき」で収穫期間を延ばせます。また、外葉から必要な分だけかきとって株を残せば、長く収穫し続けられます。涼しい時期が中心です。

育てられます。とくにサラダ用の小株どりはプランター向き。深さ15cm以上のプランターに、すじまきして間引きながら育てます。防虫ネットと水切れ防止に気をつければ手軽です。

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