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植物図鑑
🥬
一本の茎に3枚の葉をつけたミツバ(三つ葉)
🥬 野菜

ミツバ

Cryptotaenia japonica Mitsuba (Japanese parsley)

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜400円

ミツバ(三つ葉)は、その名のとおり、一本の茎の先に、3枚の葉が、ちょこんとつく、清々しい香りの和風の香味野菜です。さわやかで上品な香りと、シ...

かんたんに言うと

ミツバ(三つ葉)は、さわやかな香りの和風の香味野菜。半日陰を好み、やわらかい光のほうが葉がやわらかく香りよく育ちます。丈夫な多年草で、何度も収穫でき、こぼれ種でもふえます。プランターや室内でも育てやすく、薬味として手元にあると重宝します。

Profile

基本情報

ミツバ(三つ葉)は、その名のとおり、一本の茎の先に、3枚の葉が、ちょこんとつく、清々しい香りの和風の香味野菜です。さわやかで上品な香りと、シャキッとした食感が特徴で、お吸い物や、茶碗蒸し、丼物、おひたし、卵とじなど、日本料理に、彩りと香りを添える、名脇役。

とくに、お正月のお雑煮や、親子丼に欠かせない、日本人にとって、なじみ深い野菜です。ミツバは、もともと日本の山野に自生する、数少ない日本原産の野菜のひとつ。セリ科の多年草で、丈夫で育てやすく、一度植えると、何度も収穫でき、こぼれ種でもふえるほど、たくましい性質をもちます。

最大の特徴は、半日陰を好むこと。多くの野菜が、日当たりを必要とするのに対し、ミツバは、強い直射日光より、やわらかい光の差す半日陰のほうが、葉がやわらかく、香りよく育ちます。そのため、日当たりの悪い、庭の北側や、木の下、ベランダの半日陰など、ほかの野菜が育ちにくい場所を有効活用できる、うれしい野菜。

プランターや、室内の窓辺でも手軽に育てられ、必要なときに、少しずつ摘んで使えるので、薬味として、いつも手元にあると重宝します。種からも育てられますが、市販のミツバの、根つきのものを植えても、再生して育ちます。日本の食卓に寄り添う、育てやすい香味野菜です。

セリ科
分類
野菜 / 葉菜
原産地
日本、東アジア
別名
ミツバ、三つ葉、三葉、ミツバゼリ
適期
種まき・植え付けは4・9月
価格目安
苗は150〜400円

💡豆知識

ミツバは、日本の山野に古くから自生する、数少ない日本原産の野菜のひとつで、平安時代には、すでに食べられていたとも伝えられる、歴史の古い香味野菜です。セリ科で、同じセリ科の、セリやパセリ、ミツバの仲間らしく、独特の、さわやかな香りをもちます。

お店で売られているミツバには、いくつかの種類があり、栽培方法によって、姿が違います。根がついたまま売られる「根ミツバ」、白く長い軸が特徴の「切りミツバ(白ミツバ)」、緑の糸のように細い「糸ミツバ(青ミツバ)」などがあり、それぞれ、土寄せして軟白したり、水耕栽培したりと、栽培の工夫で、姿や風味を変えています。

家庭で育てる場合は、緑の葉を楽しむ「糸ミツバ」が手軽です。ミツバは、半日陰を好む性質を生かして、日本では、林の下のような、明るい日陰で栽培されることも。また、ミツバは、一度植えると、根が残って、毎年、芽を出す多年草なので、地植えにしておくと、何年も、くり返し収穫できます。

市販のミツバを買って、根の部分を、水につけたり、土に植えたりすると、再生して、また葉が伸びてくる「再生栽培(リボベジ)」も手軽にでき、キッチンでの楽しみとして人気です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
6月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
6月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
6月は収穫
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜40cm
株張り
10〜25cm
花のサイズ
白い小花(とう立ち後。葉の収穫が目的)

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
-5℃
耐暑温度
32℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
湿り気を好む。土を乾かしすぎないよう、乾いたらたっぷり。
肥料
化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・植え付け(半日陰でよい)

    約14日

    ミツバは、多くの野菜と違い、半日陰を好むのが、大きな特徴です。強い直射日光が当たる場所では、葉が硬くなり、香りも飛びがちですが、やわらかい光の差す半日陰では、葉がやわらかく、香りよく育ちます。そのため、庭の北側や、木の下、建物の陰になる、日当たりの悪い場所を、有効活用できます。

    種まきの適期は、春(3〜5月)と、秋(9〜10月)。ミツバの種は、発芽に光を必要とする「好光性種子」なので、種まきのとき、土を厚くかけず、ごく薄く覆土するか、土を軽く押さえる程度にします。また、発芽までやや時間がかかり、乾燥を嫌うので、発芽するまで、土の表面を、乾かさないように管理します。

    種まきが手軽でない場合は、市販のミツバの苗を植えたり、後述の再生栽培で、根つきのミツバを植えたりする方法もあります。プランターや鉢でも、よく育ち、室内の、明るい窓辺でも栽培できます。ミツバは、湿り気のある土を好むので、水もちのよい土を使い、植え付け場所は、乾燥しにくい、半日陰が理想的。日当たりの悪い場所で、何か育てたい、というときに、ぴったりの野菜です。

    💡半日陰を好む(強い直射は葉が硬くなる)。種は好光性なので薄く覆土し乾かさない。湿り気のある土に。室内・プランターも可。

  2. 2

    水やりと管理(乾燥を嫌う)

    約30日

    ミツバは、もともと、湿り気のある林の下などに自生する植物なので、乾燥を嫌い、適度な湿り気を好みます。水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと与え、土を乾かしすぎないようにします。とくに、乾燥すると、葉が硬くなり、香りや、やわらかさが失われるので、半日陰の、乾燥しにくい場所で、湿り気を保って育てるのが、おいしく育てるコツ。

    夏の暑い時期は、とくに乾燥しやすいので、水切れに注意します。一方で、過湿で、常にじめじめした状態も、根を傷めるので、水はけは確保します。プランターや鉢は、地植えより乾きやすいので、こまめに水やりします。肥料は、生育期や、収穫を続けるあいだ、薄めの液体肥料や、化成肥料を、ときどき与えると、やわらかい葉が、次々と育ちます。

    肥料が切れると、葉が小さく、硬くなりがちなので、収穫しながら、適度に肥料を補います。ミツバは、丈夫で、手がかからない野菜ですが、「半日陰」と「乾かさない」という、2つのポイントを押さえると、やわらかく、香りのよい、おいしいミツバが育ちます。

    💡乾燥を嫌うので土を乾かしすぎない(硬くなる)。半日陰の湿り気のある環境が理想。収穫中は薄めの追肥でやわらかい葉を保つ。

  3. 3

    摘み取って収穫する

    約60日

    ミツバは、株が15〜20cmほどに育ち、葉が茂ってきたら、収穫できます。収穫の方法は「摘み取り」。必要な分だけ、外側の、大きく育った茎葉を、株元を少し残して、手で摘み取るか、ハサミで切り取ります。このとき、株の中心の、新しい芽(成長点)を残して収穫すると、そこから、また新しい葉が伸びてきて、くり返し、何度も収穫できます。

    株ごと、根元から抜いてしまうと、それで終わりですが、外葉から、かき取るように収穫すれば、長く、ずっと収穫を楽しめます。ミツバは、必要なときに、必要な分だけ、少しずつ摘んで使えるのが、家庭で育てる、いちばんのメリット。薬味として、お吸い物や、丼物に、ちょっと添えたいとき、庭やベランダから、さっと摘んでこられるので、いつも、新鮮なミツバが、手元にある、という贅沢が味わえます。

    とれたてのミツバは、香りが格別。市販品とは、香りの強さが違います。収穫は、香りが高い、朝のうちがおすすめ。摘んだミツバは、香りが飛びやすいので、使う直前に摘むか、湿らせた紙に包んで、冷蔵庫で、早めに使い切ります。やわらかい葉を、長く収穫するには、前のステップのとおり、半日陰で、乾かさず、適度に肥料を与えて、育てるのがコツです。

    💡中心の新芽を残し、外葉を摘み取ると何度も収穫できる。必要な分だけ摘めるのが家庭栽培の利点。朝摘みが香り高い。

  4. 4

    再生栽培(リボベジ)で手軽に

    約14日

    ミツバは、市販のものを使って、手軽に「再生栽培(リボベジ=リボーンベジタブル)」が楽しめる野菜としても人気です。スーパーで売られている、根つきのミツバ(根ミツバ)を買ったら、料理に使う葉を切り取ったあと、残った根の部分を、捨てずに利用します。

    やり方は簡単で、根の部分を、水を入れた容器に、根が浸かるように入れて、明るい窓辺に置いておくと、数日で、根から、新しい葉が伸びてきます。水は、毎日換えて、清潔に保つのがコツ。これで、キッチンで、手軽に、ミツバを再生させて、薬味として、少量を収穫できます。

    さらに、根の部分を、水栽培ではなく、土に植えると、より長く、しっかりと育って、くり返し収穫できます。プランターや鉢の、半日陰に、根を植えておくと、再生して、葉が茂り、何度も摘み取れます。市販のミツバを、一度買えば、その根から、栽培を始められるので、種をまかなくても、手軽に始められるのが、再生栽培の魅力。

    捨ててしまう部分を活用できる、エコで、節約にもなる、楽しい育て方です。窓辺の小さな容器で、緑の葉が育つ様子は、観察しても楽しく、キッチンの彩りにもなります。

    💡市販の根つきミツバの根を、水につけるか土に植えると再生して収穫できる。水栽培は毎日水換え。土植えなら長く収穫可。

  5. 5

    とう立ち・冬越しと多年草の楽しみ

    約90日

    ミツバは、丈夫な多年草(宿根草)なので、一度植えると、長く、くり返し楽しめます。注意したいのが「とう立ち(抽苔)」。気温が上がる初夏ごろになると、ミツバは、花茎を伸ばして、白い小さな花を咲かせる準備を始めます。これを「とう立ち」といい、とう立ちすると、株のエネルギーが、花や種づくりに向かうため、葉が硬く、香りも落ちて、食用には向かなくなります。

    やわらかい葉を、長く収穫したい場合は、花茎が伸びてきたら、早めに摘み取ると、葉の収穫を、もう少し続けられます。ただし、種をとりたい場合や、こぼれ種でふやしたい場合は、花を咲かせて、種をつけさせます。ミツバは、こぼれ種で、自然にふえるほど繁殖力が強いので、一度植えると、あちこちから、芽を出すようになります。

    冬は、地上部が枯れることもありますが、根が生きていて、春になると、また新しい芽を出します。とくに、暖地では、冬も、ある程度収穫できることもあります。地植えにしておけば、毎年、春に芽吹いて、長く収穫を楽しめるのが、多年草のミツバの魅力。とう立ちした株は、無理に使わず、種をとって、新しい場所にまいたり、こぼれ種にまかせたりして、世代をつなぎながら、長く付き合えます。日本の食卓に寄り添う、頼れる香味野菜です。

    💡初夏のとう立ちで葉が硬くなる。やわらかい葉を保つには花茎を早めに摘む。多年草で毎年芽吹き、こぼれ種でもふえる。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ミツバの種 (任意)

    糸ミツバ(青ミツバ)の種が手軽。

    200〜400円
  • ミツバの苗・根つきミツバ

    苗や、市販の根つきミツバ(再生栽培用)。

    150〜400円
  • 野菜用培養土 (任意)

    湿り気を保ちやすい土。

    400〜1,000円
  • プランター・容器 (任意)

    プランター栽培や再生栽培の容器に。

    200〜1,200円
初期費用の目安(必須のみ) 150〜400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
13kcal
ビタミンC
13mg
ビタミンA
330μg
ビタミンK
220μg
葉酸
64μg
0.9mg
カルシウム
25mg
カリウム
500mg
食物繊維
2.3g

旬・味: 春と秋が旬。さわやかで上品な香りとシャキッとした食感。β-カロテンやビタミンK、葉酸を含み、香りで料理を引き立てる。

保存: 香りが飛びやすいので使う直前に摘む。摘んだものは湿らせた紙に包みポリ袋で冷蔵し早めに使い切る。

🍴 お吸い物・みそ汁の吸い口🍴 茶碗蒸し・卵とじ🍴 親子丼・かつ丼の仕上げ🍴 おひたし・和え物

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 強い直射・乾燥で葉が硬くなる

葉が硬く、香りややわらかさが落ちます。

原因: 強い直射日光、乾燥のしすぎ。

対策: 半日陰で、土を乾かさないように育てます。

⚠ とう立ちで食用に向かなくなる

花茎が伸び、葉が硬く香りが落ちます。

原因: 気温上昇によるとう立ち。

対策: 花茎を早めに摘み、涼しい時期や半日陰で栽培します。種とりは別株で。

⚠ 乾燥・肥料切れで葉が小さい

葉が小さく、収穫量が落ちます。

原因: 水切れ、肥料不足。

対策: 乾かさず、収穫中は薄めの追肥を与えてやわらかい葉を保ちます。

FAQ

よくある質問

はい、ミツバは丈夫で育てやすく、半日陰でよく育つので、日当たりの悪い場所でも栽培できます。多年草で何度も収穫でき、プランターや室内、市販ミツバの再生栽培でも手軽。薬味として手元にあると重宝します。乾かさず、半日陰で育てるのがおいしく育てるコツです。

はい、ミツバはむしろ半日陰を好みます。強い直射日光が当たると葉が硬くなり香りが飛びがちで、やわらかい光の差す半日陰のほうが、葉がやわらかく香りよく育ちます。庭の北側や木の下など、日当たりの悪い場所を有効活用できる、うれしい野菜です。

はい、株の中心の新しい芽(成長点)を残して、外側の茎葉を摘み取れば、また新しい葉が伸びて、くり返し収穫できます。多年草なので、地植えにしておくと、毎年春に芽吹いて、長く収穫を楽しめます。必要なときに必要な分だけ摘めるのが、家庭栽培の魅力です。

はい、根つきのミツバ(根ミツバ)の、根の部分を水につけると、数日で新しい葉が伸びる「再生栽培」ができます。水は毎日換えます。根を土に植えれば、より長くしっかり育って、くり返し収穫できます。種をまかなくても手軽に始められ、捨てる部分を活用できるエコな方法です。

乾燥、強い直射、または「とう立ち(花茎が伸びる)」が原因です。乾かさず半日陰で育て、初夏に花茎が伸びてきたら早めに摘むと、やわらかい葉を保てます。気温が上がるととう立ちしやすく、葉が硬くなるので、涼しい時期や半日陰での栽培がやわらかく育てるコツです。

ミツバは香りが飛びやすいので、使う直前に摘むのがいちばんです。摘んだものは、湿らせた紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で、早めに使い切ります。香りを生かすなら、加熱は最後にさっと。お吸い物や茶碗蒸し、丼物の仕上げに添えると、香りが引き立ちます。

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