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植物図鑑
🥬
収穫したオレンジ色のニンジン
🥬 野菜

ニンジン

Daucus carota Carrot

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 種は150〜400円

ニンジンは、鮮やかなオレンジ色と豊富なβカロテンで知られる、家庭菜園でも人気の根菜です。生で、煮て、炒めてと用途が広く、栄養価も高い緑黄色野...

かんたんに言うと

ニンジンは発芽までが勝負の根菜で、種を薄く覆土して土を乾かさず発芽させ、しっかり間引けば家庭でも甘い根が育ちます。

Profile

基本情報

ニンジンは、鮮やかなオレンジ色と豊富なβカロテンで知られる、家庭菜園でも人気の根菜です。生で、煮て、炒めてと用途が広く、栄養価も高い緑黄色野菜の代表格。プランターでも深さがあれば育てられます。ニンジン栽培で最大の関門は「発芽」です。種が好光性(光を好む)で覆土を薄くする必要があるうえ、発芽までに1〜2週間と時間がかかり、その間に一度でも土が乾くと発芽しません。

逆にいえば、発芽さえそろえば、その後は比較的丈夫に育ちます。発芽を成功させるコツは、種まき後に薄く覆土して土をしっかり鎮圧(押さえる)し、発芽するまで毎日水をやって絶対に乾かさないこと。寒冷紗や不織布をベタがけして乾燥を防ぐのも有効です。もうひとつのポイントは「間引き」で、混み合うと根が太らず、また又根(また状に分かれた根)になりやすいので、2回に分けて間引いて株間を確保します。

土に石や未熟な堆肥があると又根や又割れの原因になるため、種まき前によく土を耕してとり除いておきます。土寄せをして根の肩を覆い、緑化(青首)を防げば、きれいなニンジンが収穫できます。手間はかかりますが、採れたての甘いニンジンは格別です。深型のプランターでも栽培でき、栄養価の高い緑黄色野菜を家庭で収穫できるのも大きな魅力です。

セリ科
分類
野菜 / 根菜
原産地
アフガニスタン
別名
人参、キャロット
適期
種まき・植え付けは3〜4・7〜8月
価格目安
種は150〜400円

💡豆知識

ニンジンはセリ科の野菜で、原産地はアフガニスタン周辺とされます。じつは、もともとのニンジンは紫色や黄色・白色で、現在主流のオレンジ色は、16〜17世紀ごろにオランダで品種改良されて生まれたといわれます。日本には2つの系統が伝わっており、お正月の煮しめでおなじみの細長く赤い「金時にんじん(東洋種)」と、ふだんスーパーで見る太いオレンジ色の「西洋種」があります。

オレンジ色のもとである色素「カロテン」は、その名がニンジンの英語「carrot」に由来します。体内でビタミンAに変わり、目や皮膚の健康に役立つ栄養素として知られています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
7月は種まき
8月は種まき
収穫
6月は収穫
11月は収穫
12月は収穫
病害虫注意
5月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
7月は種まき
収穫
6月は収穫
11月は収穫
12月は収穫
病害虫注意
5月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
8月は種まき
収穫
6月は収穫
11月は収穫
12月は収穫
病害虫注意
5月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ 普通
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
30〜50cm
株張り
5〜15cm
実のサイズ
長さ15〜20cmの根(品種による)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-3℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
発芽までは乾かさない。以後は土が乾いたらたっぷり。
肥料
元肥中心(化成肥料)・追肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    土づくり・種まき

    約1日

    ニンジンはまっすぐ根を伸ばすため、種まき前に深さ25〜30cmまでよく耕し、石や土の塊、未熟な堆肥を取り除きます(これらが残ると根が分かれる「又根」の原因になります)。種まきは春(3〜4月)と夏(7〜8月)が適期。深さ1cmほどのまき溝にすじまきし、種は好光性なので覆土はごく薄く(5mm程度)にします。

    まいたあとは、土と種を密着させるため手や板でしっかりと鎮圧(押さえる)するのが、発芽成功の重要なコツです。プランターは深さ25cm以上のものを使います。

    💡石・未熟堆肥を除いて深く耕し、覆土は薄く、種まき後はしっかり鎮圧します。

  2. 2

    発芽までの管理

    約14日

    ニンジン栽培の最大の関門が発芽です。種は発芽までに1〜2週間かかり、その間に一度でも土の表面が乾くと、発芽率が大きく下がってしまいます。発芽するまでは、毎日やさしく水をやり、土の表面を絶対に乾かさないことが鉄則です。乾燥を防ぐために、寒冷紗や不織布、新聞紙などを土の上にベタがけしておくと効果的です(芽が出始めたらすぐに外します)。

    すじまきで種を多めにまいておくと、隣同士が支え合って発芽しやすくなるという利点もあります。ここを乗り越えれば、その後の栽培はぐっと楽になります。

    💡発芽まで土を乾かさないことが全て。不織布のベタがけで乾燥を防ぎます。

  3. 3

    間引き

    約30日

    発芽後、生育に合わせて2回に分けて間引きます。1回目は本葉が1〜2枚のころに株間3cm程度に、2回目は本葉が4〜5枚のころに、最終的に株間10〜12cmになるよう間引きます。混み合ったまま育てると、根が太らなかったり、互いに押し合って曲がったりします。

    間引きの際は、残す株の根を傷めないよう、ハサミで地ぎわを切るか、土を押さえながらそっと抜きます。間引き菜は、やわらかい葉と小さな根をかき揚げやサラダで食べられます。間引きと同時に、株がぐらつかないよう株元に土を寄せておきます。

    💡2回に分けて最終株間10〜12cmに。間引き菜も葉ごと食べられます。

  4. 4

    土寄せ・追肥

    約60日

    ニンジンは生育が進むと、根の上部(肩)が地面から出てくることがあります。肩が日光に当たると緑色に変色する「青首(あおくび)」になり、見た目と味が落ちるので、間引きや追肥のタイミングで株元に土を寄せ、肩を覆っておきます。追肥は、間引き後に化成肥料を株間に施し、土寄せと一緒に行うと効率的です。

    水やりは、発芽後は土が乾いたらたっぷりと与えますが、収穫が近づいてからの急な多湿は根割れ(裂根)の原因になるので、乾湿のムラを避けて一定に保つようにします。

    💡根の肩を土寄せで覆い、緑化(青首)を防ぎます。追肥は間引きとセットで。

  5. 5

    収穫

    約1日

    種まきから100〜130日ほど、根の直径が4〜5cm程度になったら収穫適期です。地面から出ている根の肩の張り具合で、太り方を判断できます。試しに1本抜いてみて、十分なサイズになっていたら収穫していきます。収穫は、葉の付け根をしっかり持って、まっすぐ上に引き抜きます。

    土が固いときは、先に株元に水をやって土をゆるめると抜きやすくなります。とり遅れて畑に長く置きすぎると、根が割れたり、すが入ったり、固くなったりするので、適期に収穫します。寒い時期は、土の中に置いておけば数週間は保存でき、必要な分だけ抜いて使えます。

    💡根の肩の太りを目安に。固い土は水でゆるめてから抜くと折れにくいです。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ニンジンの種

    短根種はプランター向き。

    150〜400円
  • 野菜用培養土(深型用)

    深型プランター栽培用。

    500〜1,000円
  • 深型プランター(深さ25cm以上)

    根が長く伸びるため。

    800〜2,000円
  • 不織布・寒冷紗 (任意)

    発芽期の乾燥防止に。

    300〜800円
初期費用の目安(必須のみ) 1,450〜3,400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

まれ

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

害虫

ヨトウムシ

よく発生

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
35kcal
ビタミンC
6mg
ビタミンA
720μg
ビタミンK
18μg
葉酸
21μg
0.2mg
カルシウム
28mg
カリウム
300mg
食物繊維
2.8g

旬・味: 秋〜冬が旬。甘みが増し、βカロテンが豊富。

保存: 葉を切り落とし、水気を拭いてポリ袋に入れ立てて冷蔵。

🍴 きんぴら🍴 サラダ🍴 煮物🍴 グラッセ

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 発芽不良

まいた種がそろって発芽しません。

原因: 覆土が厚い、種まき後の乾燥、鎮圧不足。

対策: 覆土は薄く、しっかり鎮圧し、発芽まで乾かさず不織布で保湿します。

⚠ 又根(根の分岐)

根が二股・三股に分かれます。

原因: 土中の石・塊・未熟堆肥に根が当たる。

対策: 深く耕して障害物を除き、完熟堆肥を使います。

⚠ 青首(肩の緑化)

根の上部が緑色に変色します。

原因: 根の肩が露出し日光に当たる。

対策: 生育中に株元へ土寄せして肩を覆います。

FAQ

よくある質問

発芽までに土が乾いたのが最大の原因です。覆土は薄く、種まき後はしっかり鎮圧し、発芽するまで毎日水をやって乾かさないこと。不織布のベタがけが効果的です。

土の中の石や土の塊、未熟な堆肥に根の先が当たるのが原因です。種まき前に深く耕して障害物を除き、完熟堆肥を使いましょう。

根の肩が地面から出て日光に当たる「青首」です。生育中に株元へ土を寄せて肩を覆っておくと防げます。

深さ25cm以上の深型プランターなら、短めの品種(ミニニンジン等)を育てられます。浅い容器では根が十分に育ちません。

2回に分けて、最終的に株間10〜12cmにします。混み合うと根が太らず曲がるので、思いきって間引くのが太く育てるコツです。

セリ科を好むキアゲハの幼虫です。葉を食べるので、見つけたら捕殺します。被害が大きい場合は防虫ネットも有効です。

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