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植物図鑑
🥬
つるにぶら下がる緑色のゴーヤの実
🥬 野菜

ゴーヤ

Momordica charantia Bitter Melon

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は200〜500円

ゴーヤ(ニガウリ)は、独特のほろ苦さで夏バテ防止に役立つ沖縄を代表する夏野菜であり、つるをぐんぐん伸ばして茂る性質から「緑のカーテン」の主役...

かんたんに言うと

ゴーヤは暑さに強い夏のつる野菜で、5月以降にネットを張って植え付け、親づるを摘心して子づるを伸ばすと実つきと緑のカーテンが充実します。

Profile

基本情報

ゴーヤ(ニガウリ)は、独特のほろ苦さで夏バテ防止に役立つ沖縄を代表する夏野菜であり、つるをぐんぐん伸ばして茂る性質から「緑のカーテン」の主役としても大人気の植物です。窓辺やベランダにネットを張って這わせれば、真夏の強い日ざしをやわらげて室内の温度上昇を抑え、節電にもつながる実用性と、たくさん採れる収穫の楽しみを同時に味わえます。

暑さと日ざしに非常に強く、生育が旺盛で病害虫にも比較的強いため、夏の家庭菜園の入門にも向いています。栽培のポイントは、第一に、寒さに弱いので十分暖かくなった5月以降に植え付け、つるを這わせるネットや支柱を必ず用意すること。第二に、親づるが本葉5〜6枚になったら先端を摘む「摘心」をして子づる・孫づるを多く伸ばすと、実つきがよくなり緑のカーテンも密になること。

第三に、夏の高温期は水と肥料をたっぷり必要とするので、水切れと肥料切れに注意することです。実は緑色のうちに収穫しますが、とり遅れると黄色く熟して割れ、中から赤いゼリー状の種が現れます(この赤い部分は甘く食べられます)。育てて涼しく、収穫しておいしい、夏にうれしい万能野菜です。

プランターと一枚のネットがあれば気軽に始められ、日よけと収穫、そして食卓の彩りまでを一度にかなえてくれる、夏の暮らしに頼もしい一株として、毎年挑戦したくなる魅力にあふれています。

ウリ科
分類
野菜 / 果菜
原産地
熱帯アジア、インド
別名
ニガウリ、ツルレイシ、ゴーヤー
適期
種まき・植え付けは5月
価格目安
苗は200〜500円

💡豆知識

ゴーヤの正式な和名は「ツルレイシ(蔓茘枝)」で、表面のごつごつした姿が果物のレイシ(ライチ)に似ていることに由来します。「ニガウリ(苦瓜)」とも呼ばれ、「ゴーヤ」は沖縄での呼び名「ゴーヤー」が全国に広まったものです。あの独特の苦味の正体は「モモルデシン」という成分で、胃を刺激して食欲を増進させ、夏バテ予防に役立つとされます。

ゴーヤはビタミンCが豊富で、しかも加熱しても壊れにくいのが特長です。実は未熟な緑色のうちに食べますが、収穫せずにおくと黄色く熟して裂け、中から赤いゼリーに包まれた種が現れます。この赤いゼリー部分は意外にも甘く、そのまま食べられます。2000年代に「緑のカーテン」として全国の家庭や学校に広まり、夏の風物詩として定着しました。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
植え付け
5月は植え付け
開花
7月は開花
収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
追肥
7月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
植え付け
5月は植え付け
収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
追肥
7月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
5月は種まき
植え付け
5月は植え付け
収穫
7月は収穫
8月は収穫
9月は収穫
追肥
7月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
200〜400cm
株張り
100〜300cm
花のサイズ
直径約2cmの黄色い花
実のサイズ
収穫適期で長さ20〜30cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
8℃
耐暑温度
40℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
高温期はたっぷり。つるが茂ると乾きやすく、夏は朝夕の水やりも。
肥料
元肥(化成肥料)・追肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・植え付けとネット設置

    約10日

    ゴーヤは熱帯原産で寒さに弱いため、暖かくなった5月以降に植え付けます。種から育てる場合、種の皮が硬いので、先端を少し爪切りで削るか一晩水に浸けてからポットにまくと発芽がそろいやすくなります。発芽適温は25〜30℃と高めです。手軽に始めるなら市販の苗が確実。

    日当たりのよい場所に、株間40〜50cmで植えます。緑のカーテンにするなら、植え付けと同時に、窓やベランダにしっかりした支柱とつる用ネットを設置します。つるが旺盛に茂って重くなるので、ネットは丈夫に固定するのがポイント。プランターは深さ30cm以上の大型のものに、野菜用培養土をたっぷり入れ、元肥を効かせて植え付けます。

    💡5月以降に植え付け、同時に丈夫なネットを設置。種は皮を削るか浸水して発芽促進。

  2. 2

    摘心(親づるを止めて子づるを増やす)

    約21日

    ゴーヤをよく茂らせ、実つきを良くする最大のコツが「摘心(てきしん)」です。ゴーヤは、勢いの強い「親づる」よりも、そこから出る「子づる・孫づる」に雌花(実になる花)が多くつく性質があります。そこで、親づるの本葉が5〜6枚になったら先端を摘み取ります。

    すると、わき芽から子づるが何本も伸び出し、つるが横にも広がって緑のカーテンが密になり、実のなる枝が増えて収穫量もアップします。伸びた子づるもネットにバランスよく誘引し、全体に広がるように整えます。つるは自分で巻きひげを出してネットに絡みますが、方向を導いてやると均一なカーテンになります。

    💡本葉5〜6枚で親づるを摘心。子づる・孫づるに雌花が多くつき実が増えます。

  3. 3

    水やり・追肥

    約60日

    つるが旺盛に茂るゴーヤは、夏の高温期に大量の水と養分を必要とします。土の表面が乾いたらたっぷりと、真夏でつるが茂った時期は朝夕2回の水やりが必要になることもあります。とくにプランターは乾きやすいので、水切れに要注意。水が足りないと実つきが悪くなり、葉も傷みます。

    肥料は、つるが伸び始めたら2〜3週間に1回のペースで追肥し、切らさないようにします。肥料が不足すると、つるの伸びが止まり、雌花が減って実つきが悪くなります。葉の色が薄くなってきたら肥料切れのサインです。水と肥料をしっかり与えると、夏のあいだ次々と実をつけ、立派な緑のカーテンに育ちます。

    💡真夏は水切れ厳禁(朝夕の水やりも)。2〜3週ごとの追肥で肥料を切らさないように。

  4. 4

    人工授粉と収穫

    約50日

    ゴーヤには雄花と雌花があり、花のつけ根に小さな実のふくらみがあるのが雌花です。虫が少ない環境やよりしっかり実らせたいときは、午前中に雄花を摘んで雌花の中心にちょんちょんと花粉をつける「人工授粉」をすると、実つきが安定します。収穫は、実が品種本来の大きさ(長さ20〜30cm程度)になり、緑色でつやがあるうちに行います。

    表面のイボがふくらんで張ってきた頃が食べごろ。実のつけ根をハサミで切ります。とり遅れると黄色く熟して苦味が抜け、やがて裂けてしまうので、緑のうちにこまめに収穫するのがコツです。最盛期は次々と実るので、こまめに採ると株の負担も減り、長く収穫が続きます。

    💡実つきが悪ければ午前中に人工授粉。緑でつやのある若いうちに収穫します。

  5. 5

    夏の管理と収穫終わり

    約30日

    盛夏には葉が密に茂りすぎて、内側が蒸れたり、下葉が黄ばんだりします。混み合った部分や枯れた葉を整理して風通しを良くすると、うどんこ病やアブラムシなどの予防になります。つるが伸びすぎてネットの上端に達したら、先端を摘んで茂りを調整します。収穫を続けるうちに、わざと収穫せず株に残した実は、やがて黄色く熟して裂け、中から赤いゼリー状の種が現れます。

    この赤い部分は甘く食べられ、種を採って翌年まくこともできます(ただし市販の交配種は性質が変わることがあります)。秋になり気温が下がるとつるの勢いが衰え、寒さで枯れるので、収穫を終えたらネットごと片づけます。ウリ科は連作を嫌うので翌年は場所を変えます。

    💡茂りすぎは整理して風通しを確保。秋に勢いが衰えたら片づけ、翌年は場所を変えます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ゴーヤの苗(または種)

    緑のカーテン向けに勢いの良い品種を。

    200〜500円
  • 支柱・つる用ネット

    緑のカーテンに必須。丈夫に固定する。

    800〜2,500円
  • 野菜用培養土

    大型プランター栽培用にたっぷり。

    500〜1,200円
  • 化成肥料

    生育・収穫期の追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 1,900〜5,100円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

病気

うどんこ病

時々

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
15kcal
ビタミンC
76mg
ビタミンA
17μg
ビタミンK
41μg
葉酸
72μg
0.4mg
カルシウム
14mg
カリウム
260mg
食物繊維
2.6g

旬・味: 夏が旬。モモルデシンによるほろ苦さと、加熱に強いビタミンCが特徴。

保存: ワタと種を取り、ラップして冷蔵。薄切りにして冷凍保存も可能。

🍴 ゴーヤチャンプルー🍴 おひたし・和え物🍴 天ぷら🍴 ゴーヤの佃煮

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ つるばかり茂って実がつかない

葉とつるは旺盛だが実が少ないです。

原因: 摘心をせず子づるが少ない、雌花の不足、受粉不良。

対策: 親づるを摘心して子づるを増やし、必要なら人工授粉します。

⚠ 夏の水切れで実つき低下

葉がしおれ、実が小さく曲がります。

原因: つるが茂る高温期の水・肥料切れ。

対策: 真夏はたっぷり(朝夕)水やりし、2〜3週ごとに追肥します。

⚠ 低温で生育が止まる

植えても伸びず葉が黄ばみます。

原因: 寒さに弱いのに早植えした、低温。

対策: 気温が十分上がる5月以降に植え付けます。

FAQ

よくある質問

丈夫なネットを設置し、親づるを本葉5〜6枚で摘心して子づるを増やすのが基本です。子づるを左右に広く誘引し、水と肥料を切らさず育てると、密で涼しい緑のカーテンになります。

ゴーヤは寒さに弱いので、十分暖かくなる5月以降が適期です。早植えすると生育が止まります。種から育てるなら皮を少し削るか一晩水に浸けると発芽がそろいます。

ゴーヤには雄花と雌花があり、実になるのはつけ根がふくらんだ雌花だけです。最初は雄花ばかり咲くこともあります。虫が少ない場合は、午前中に雄花の花粉を雌花につける人工授粉が有効です。

収穫遅れで熟したサインです。黄色く熟すと裂けて中から赤い種が出ます。この赤いゼリー部分は甘く食べられますが、苦味のある実を食べたい場合は緑でつやのある若いうちに収穫します。

薄く切って塩もみし、さっと下ゆでするか水にさらすと苦味がやわらぎます。ワタと種をしっかり取り除くのもポイント。苦味成分モモルデシンは食欲増進に役立つので、適度に残すのもおすすめです。

育てられます。深さ30cm以上の大型プランターに支柱とネットを立てます。つるが旺盛で水をよく吸うので、真夏は朝夕の水やりと、2〜3週ごとの追肥を忘れずに行います。

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