ズッキーニ
Cucurbita pepo Zucchini
ズッキーニは、見た目はキュウリに似ていますが、実はカボチャの仲間という夏野菜です。クセのない淡白な味とほどよい歯ごたえで、炒め物や煮込み(ラ...
かんたんに言うと
ズッキーニはカボチャの仲間の夏野菜。株が大きく広がるので株間を広くとり、朝に人工授粉し、開花後4〜7日の若い実(20cm前後)をこまめに収穫するのがコツです。
Profile
基本情報
ズッキーニは、見た目はキュウリに似ていますが、実はカボチャの仲間という夏野菜です。クセのない淡白な味とほどよい歯ごたえで、炒め物や煮込み(ラタトゥイユ)、グリルなどイタリアンやフレンチで大活躍。生育が早く、植え付けからわずか1〜2か月で次々と実が採れるので、家庭菜園でも人気が高まっています。
カボチャの仲間でありながら、つるが長く伸びず、株がその場で大きく葉を広げて育つ「つるなし」タイプなので、つる野菜ほど場所を取らずに育てられるのも魅力です。栽培のポイントは、第一に、暖かくなった5月以降に植え付け、株が大きく葉を広げるので十分な株間(80cm以上)をとること。
第二に、ズッキーニには雄花と雌花があり、自然受粉しにくいので、確実に実をならせるには朝のうちに「人工授粉」をするのがコツ。第三に、最大の失敗が「収穫遅れ」で、実は驚くほど早く大きくなり、大きくしすぎると味が落ちて株も疲れるため、開花後4〜7日ほどの、長さ20cm前後の若い実をこまめに収穫することです。
うどんこ病が出やすいので風通しにも注意します。とり遅れさえ気をつければ、夏のあいだ毎日のように実が採れます。大きな黄色い花も鮮やかで、株がぐんぐん育って次々と実をつける様子は見ていて飽きず、おしゃれな西洋野菜を自分で育てて食卓に並べる楽しさにあふれた、収穫のうれしい野菜です。
💡豆知識
ズッキーニは見た目がキュウリそっくりですが、植物としてはカボチャの仲間(ウリ科カボチャ属)で、未熟な若い実を食べる点が、完熟させて食べるカボチャとの違いです。原産地は中南米で、これがヨーロッパに渡り、とくにイタリアで改良・普及したため、イタリア料理に欠かせない野菜になりました。
「ズッキーニ」という名前もイタリア語に由来します。日本で広く知られるようになったのは比較的最近で、1980年代以降に料理の多様化とともに家庭にも浸透しました。緑色の細長いものが一般的ですが、黄色い品種や、丸い形の「丸ズッキーニ」、UFO型の品種などもあります。
花も「花ズッキーニ」として食用にされ、中に詰め物をしてフリットにするなど、ヨーロッパでは花も実も楽しむ食材として親しまれています。低カロリーでカリウムを含みます。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 5月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 6月は開花 | |||||||||||
| 収穫 | 6月は収穫 | 7月は収穫 | 8月は収穫 | |||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 5月は植え付け | |||||||||||
| 収穫 | 6月は収穫 | 7月は収穫 | 8月は収穫 | |||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 5月は植え付け | |||||||||||
| 収穫 | 6月は収穫 | 7月は収穫 | 8月は収穫 | |||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 50〜100cm
- 株張り
- 80〜120cm
- 花のサイズ
- 直径8〜12cmの黄色い花
- 実のサイズ
- 収穫適期で長さ20cm前後
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 5℃
- 耐暑温度
- 35℃
- 土壌pH
- 6.0〜6.5
- 水やり
- 生育・収穫期は乾かさないようたっぷり。
- 肥料
- 元肥(化成肥料)・追肥
How to grow
育て方ステップ
-
1
種まき・植え付け
約7日ズッキーニはカボチャの仲間で寒さに弱いため、暖かくなった5月以降に植え付けます。種からも育てられますが、苗からが手軽で確実。種まきはポットに3粒ほどまき、発芽適温は25〜30℃と高めです。日当たりと水はけのよい場所を選びます。最大の注意点は株間。
ズッキーニはつるこそ伸びませんが、株がその場で大きく葉を広げて生育するので、株間は80cm以上、できれば1mほど広くとります。狭いと風通しが悪くなり、うどんこ病が出やすくなります。プランターで育てる場合は、深さ30cm以上の大型のものに1株、野菜用培養土を使います。植え付け後はたっぷり水を与え、根づくまでしっかり水やりします。元肥を効かせた土に植えると、初期の生育がスムーズです。
💡寒さに弱いので5月以降に。株が大きく広がるので株間80cm以上と広くとります。
-
2
生育期の管理
約30日ズッキーニは生育が非常に早く、植え付け後ぐんぐん大きな葉を広げて育ちます。株は太い主茎が立ち上がるように伸び、次々と葉と花をつけます。下のほうの古い葉や、黄ばんだ葉、込み合った葉は適宜かき取って、株元の風通しと日当たりを確保します。これがうどんこ病の予防にもなります。
水やりは、大きな葉から水分が盛んに蒸散するので、土の表面が乾いたらたっぷりと、とくに収穫が始まる夏は乾かさないようにします。株が大きく重くなり、茎が倒れやすくなったら、支柱を立てて支えると安心です。雑草はこまめに取り除き、株元に敷きわらやマルチをすると、泥はね(病気予防)や乾燥防止になります。
💡生育が早いので古い葉をかき取り風通しを確保。乾かさず、倒れそうなら支柱で支えます。
-
3
人工授粉
約30日ズッキーニには、花のつけ根に実のふくらみがある「雌花」と、ふくらみのない「雄花」があり、雌花に雄花の花粉がつかないと実になりません。自然まかせだと受粉がうまくいかず、実が大きくならずに腐って落ちることがあるので、確実に実をならせるには「人工授粉」が効果的です。
よく晴れた日の朝(花は午前中に開く)、咲いた雄花を摘み取って花びらを取り除き、おしべの花粉を、雌花の中心のめしべにちょんちょんとつけます。1つの雄花で複数の雌花に受粉できます。朝早い時間ほど花粉の出がよく、受粉が成功しやすくなります。とくに、虫が少ない環境や、栽培初期で雄花・雌花の咲くタイミングがずれがちなときは、人工授粉が確実です。受粉すると、数日で実がぐんぐん太り始めます。
💡実つきが悪ければ朝のうちに人工授粉。雄花の花粉を雌花のめしべにつけます。
-
4
収穫(とり遅れ厳禁)
約40日ズッキーニ栽培の最大のポイントが収穫のタイミングです。受粉した実は驚くほど成長が早く、開花後わずか4〜7日ほどで収穫サイズになります。収穫の目安は、長さ20cm前後の、まだ皮がやわらかく若い実。大きくしすぎると、皮や種が固くなって味が落ちるうえ、株が実に養分を取られて疲れ、その後の実つきまで悪くなってしまいます。
最盛期は毎日のように実が大きくなるので、こまめにチェックし、適期の若い実を次々と収穫します。実のつけ根を、ハサミやナイフで切り取ります。とり遅れて巨大化した実を見つけたら、味は落ちますが早めに切り取って株の負担を減らします。こまめに収穫することが、株を元気に保ち、長く採り続ける何よりのコツ。花を食べる「花ズッキーニ」も、雄花を中心に楽しめます。
💡開花後4〜7日、長さ20cm前後の若い実を収穫。とり遅れると味も実つきも落ちます。
-
5
追肥とうどんこ病対策
約40日ズッキーニは次々と実をつけ、たくさん収穫できるぶん、株が養分を多く使います。収穫が始まったら、2〜3週間に1回のペースで追肥をして、肥料を切らさないようにします。肥料が不足すると、株が疲れて実つきや実の大きさが落ちます。あわせて注意したいのが「うどんこ病」。
葉に白い粉をふいたようなカビが広がる病気で、株が大きく茂って風通しが悪くなる夏に出やすくなります。予防には、株間を広くとり、古い葉や込み合った葉をかき取って風通しを確保することが第一。発生したら、白くなった葉を早めに取り除き、広がるようなら薬剤で防除します。風通しと追肥に気を配れば、株が長く元気を保ち、夏のあいだ次々とズッキーニを収穫できます。
💡収穫期は2〜3週ごとに追肥。うどんこ病は風通し確保が予防の基本で、出た葉は除去します。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓200〜500円
ズッキーニの苗(または種)
緑・黄・丸型など品種を選ぶ。
-
✓400〜900円
化成肥料
元肥と収穫期の追肥に。
-
○500〜1,200円
野菜用培養土 (任意)
大型プランター栽培用。
-
○300〜800円
支柱 (任意)
株が倒れそうなときの支えに。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
うどんこ病
よく発生症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。
予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。
Nutrition
栄養と食べ方
- エネルギー
- 16kcal
- ビタミンC
- 20mg
- ビタミンA
- 27μg
- ビタミンK
- 35μg
- 葉酸
- 36μg
- 鉄
- 0.5mg
- カルシウム
- 24mg
- カリウム
- 320mg
- 食物繊維
- 1.3g
旬・味: 夏が旬。クセのない淡白な味とほどよい歯ごたえが特徴。
保存: ポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室へ。低温に弱いので早めに使い切る。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 受粉不良で実が落ちる
実が大きくならず先から腐って落ちます。
原因: 雌花に花粉がつかない受粉不良。
対策: 朝のうちに雄花の花粉を雌花につける人工授粉を行います。
⚠ 収穫遅れで味が落ちる
実が巨大化して皮や種が固くなります。
原因: 収穫の遅れ。実の成長が非常に早い。
対策: 開花後4〜7日、長さ20cm前後の若い実をこまめに収穫します。
⚠ うどんこ病
葉が白い粉をふいたようになります。
原因: 株の茂りすぎ、風通しの悪さ。
対策: 株間を広げ古い葉をかき取って風通しを確保。発生葉は除去し薬剤で防除します。
FAQ
よくある質問
見た目は似ていますが、ズッキーニはカボチャの仲間(ウリ科カボチャ属)で、未熟な若い実を食べる野菜です。つるが長く伸びず、その場で株が大きく葉を広げて育つ点もキュウリと異なります。
受粉がうまくいっていない可能性が高いです。ズッキーニは雌花に雄花の花粉がつかないと実が育ちません。朝のうちに雄花の花粉を雌花につける人工授粉をすると、確実に実がなります。
開花後4〜7日、長さ20cm前後の若い実が適期です。実は驚くほど早く大きくなるので、こまめにチェックして採ります。大きくしすぎると味が落ち、株も疲れて実つきが悪くなります。
「うどんこ病」です。株が茂って風通しが悪い夏に出やすい病気です。株間を広くとり、古い葉をかき取って風通しを確保し、白くなった葉は除去します。広がるようなら薬剤で防除します。
つるは伸びませんが株が大きく葉を広げるので、株間は80cm以上、できれば1mほど広くとります。狭いと風通しが悪くなり、うどんこ病が出やすくなります。
若い実をこまめに収穫して株の負担を減らすことと、収穫期に2〜3週ごとに追肥して肥料を切らさないことです。古い葉をかき取って風通しを保つと、病気も防げて長く採れます。
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