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植物図鑑
🌿
中心が盛り上がったピンク色のエキナセア(ムラサキバレンギク)の花
🌿 ハーブ

エキナセア

Echinacea purpurea Echinacea

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は400〜1000円

エキナセア(エキナケア)は、夏に、ピンク〜紫色の、大きな花を咲かせる、丈夫な多年草のハーブです。花の中心が、いがぐりのように、こんもりと盛り...

かんたんに言うと

エキナセア(ムラサキバレンギク)は、夏にピンク〜紫の花を咲かせる丈夫な多年草ハーブ。免疫サポートのハーブティーでも知られます。暑さ・寒さ・乾燥に強く、やせ地でも育ち、いったん根づけば毎年咲く手のかからない花。日当たり・水はけのよい場所を好みます。

Profile

基本情報

エキナセア(エキナケア)は、夏に、ピンク〜紫色の、大きな花を咲かせる、丈夫な多年草のハーブです。花の中心が、いがぐりのように、こんもりと盛り上がり、その周りに、細い花びらが、やや下向きに垂れて咲く、独特の花姿が特徴。和名を「ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)」といい、馬簾(ばれん=纏(まとい)の飾り)に、花姿が似ていることにちなみます。

英名「パープルコーンフラワー(紫のとうもろこし花)」も、中心の盛り上がりを、とうもろこしに見立てたもの。エキナセアは、観賞用の、宿根草として、夏の花壇を彩る花として人気があると同時に、北アメリカの先住民が、古くから、傷の手当てや、健康維持に用いてきた、由緒ある薬用ハーブとしても知られます。

とくに、ヨーロッパやアメリカでは、免疫力を、サポートするハーブとして、研究され、ハーブティーや、サプリメント、健康茶として、広く親しまれています。エキナセアは、北アメリカの、乾いた草原が原産だけあって、暑さにも、寒さにも、乾燥にも強く、たいへん丈夫。

やせ地でも育ち、いったん根づくと、毎年、夏に、たくさんの花を咲かせ、手のかからない、頼れる宿根草です。日当たりを好み、水はけのよい場所なら、ほとんど放任でも育ちます。花は、切り花や、ドライフラワーにもでき、花壇の彩りから、ハーブティーまで、観賞と実用を、兼ね備えた、人気のハーブです。

キク科
分類
ハーブ / 薬用
原産地
北アメリカ
別名
エキナセア、エキナケア、ムラサキバレンギク、紫馬簾菊、パープルコーンフラワー
適期
植え付けは4月
価格目安
苗は400〜1000円

💡豆知識

エキナセアは、北アメリカの先住民が、もっとも重要な薬用植物のひとつとして、古くから利用してきたハーブです。虫さされや、傷、のどの痛みなどの手当てに、根や、葉、花が用いられ、その伝統が、ヨーロッパへ伝わって、近代的なハーブ療法として、研究・発展しました。

今日では、とくにドイツなどで、免疫を、サポートするハーブとして、よく知られ、季節の変わり目や、人混みに出る前の、健康維持を目的に、ハーブティーや、サプリメントとして、世界中で愛用されています。属名「Echinacea(エキナセア)」は、ギリシャ語で「ハリネズミ」や「うに」を意味する言葉に由来し、花の中心の、いがいがと、とがった盛り上がりを、ハリネズミに見立てたもの。

咲き進むと、中心が、ますます、こんもりと盛り上がり、触ると、ちくちくします。エキナセアの花は、チョウや、ミツバチが、たいへん好む、蜜源植物でもあり、夏の花壇に植えると、たくさんの虫が訪れる、にぎやかな庭になります。花が終わったあとの、いがぐり状の花がら(種の部分)も、ドライフラワーや、リースの素材として、独特の風情があり、冬の庭で、小鳥が、種をついばみに来ることも。近年は、ピンクや紫だけでなく、白、オレンジ、黄色、赤など、花色ゆたかな園芸品種も増え、観賞用としての人気も、高まっています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
収穫
8月は収穫
追肥
5月は追肥
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
収穫
8月は収穫
追肥
5月は追肥
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
収穫
8月は収穫
追肥
5月は追肥

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ ゆっくり
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
50〜120cm
株張り
30〜50cm
花のサイズ
径8〜12cmの花(中心が盛り上がる)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-20℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜7.5
水やり
乾燥に強い。土が乾いたらたっぷり。過湿は禁物。
肥料
緩効性肥料(控えめ)

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    植え付け・種まき(日当たりと水はけ)

    約14日

    エキナセアは、種からも、苗からも育てられます。手軽なのは、春か秋に、園芸店で出回る苗を植え付ける方法。種からまく場合は、春(4〜5月)にまきます。発芽には、やや日数がかかり、また、種によっては、低温に当てると発芽しやすくなるものもあります。

    植え付け場所は、日当たりと、水はけのよい場所が第一。エキナセアは、北アメリカの、乾いた草原が原産で、たっぷりと日光を浴びると、がっしりと育ち、花つきがよくなります。半日陰でも育ちますが、日照が不足すると、ひょろひょろと、間のびして、倒れやすく、花も少なくなります。

    土は、水はけのよい土が向きます。エキナセアは、過湿と、水はけの悪さを、いちばん嫌うので、水はけの悪い場所には、腐葉土や軽石を混ぜて、改善しておきます。やせ地でも、よく育つので、肥料は、それほど必要ありません。エキナセアは、地下に、太い直根を伸ばす、直根性で、移植を、やや嫌うので、地植えにするときは、最初から、長く植えておける場所を選び、根鉢をくずさず、そっと植えます。鉢植えなら、深さのある鉢を選びます。いったん根づけば、暑さ・寒さ・乾燥に強く、毎年、夏に咲く、丈夫で長く楽しめるハーブです。

    💡春か秋に植え付け。日当たり・水はけ第一、過湿を嫌う。やせ地でも育つので肥料控えめ。直根性で移植を嫌うので深い場所にそっと植える。

  2. 2

    水やりと肥料(乾燥に強い)

    約60日

    エキナセアは、乾燥に、たいへん強い植物なので、水のやりすぎに注意します。地植えで、根づいたあとは、よほど、乾燥が続かないかぎり、自然の雨だけでも育つほどで、ほとんど水やりはいりません。鉢植えや、植え付け直後は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えますが、いつもじめじめした、過湿の状態は、いちばん苦手。

    水のやりすぎや、水はけの悪さで、根が、常に湿っていると、根腐れを起こして、株が、枯れてしまうことがあります。「乾いたら、たっぷり、乾くまで、待つ」の、めりはりを、しっかり守ります。とくに、梅雨どきの、長雨や、夏の蒸れには、注意が必要です。肥料も、ごく控えめでよく、エキナセアは、やせ地でも、よく育つので、多肥にすると、かえって、茎が、間のびして、倒れやすくなったり、株が、軟弱になったりします。

    春の芽出しのころに、緩効性の肥料を、少量、株元に施す程度で、十分。あとは、ほとんど、肥料なしでも、毎年、たくさんの花を咲かせます。手をかけすぎず、日当たりと、水はけだけ、確保すれば、たくましく育つ、ローメンテナンスなハーブ。ガーデニング初心者や、忙しい人にも、ぴったりの、丈夫な宿根草です。

    💡乾燥に強く、地植えはほぼ水やり不要。過湿・水はけの悪さが大の苦手で根腐れに注意。肥料も控えめでよい(多肥は軟弱・倒伏)。

  3. 3

    開花と花がら摘み(切り花・ドライにも)

    約90日

    エキナセアは、夏(6〜9月ごろ)、長い期間にわたって、ピンク〜紫色の、大きな花を咲かせます。中心が、いがぐりのように、こんもりと盛り上がり、その周りに、花びらが、やや下向きに垂れて咲く、独特の花姿が魅力で、夏の花壇に、存在感のある彩りを添えます。

    チョウや、ミツバチが、たくさん訪れる、蜜源植物でもあるので、花が咲くと、庭が、にぎやかになります。花を、長く、たくさん咲かせるには「花がら摘み」が効果的。咲き終わって、花びらが、しおれてきた花を、こまめに、花茎の付け根で切り取ると、種づくりに、養分を取られず、次々と、新しい花が、上がってきます。

    エキナセアは、切り花としても、たいへん優秀で、花もちがよく、花瓶で長く楽しめます。すらりとした花姿は、夏の花束に、よく映えます。また、花が、ほどよく咲いたものを、乾かして、ドライフラワーにすると、いがぐり状の中心が、おもしろい、リースや、アレンジの素材になります。

    あえて、花がらを摘まずに、残しておくと、いがぐり状の、種の部分が、秋から冬の庭で、独特の風情を見せ、小鳥が、種をついばみに、やってくることも。観賞を楽しむなら花がら摘み、種や、冬の風情、ハーブ利用を楽しむなら、一部を残す、と、目的に合わせて、楽しみ方を選べます。

    💡夏に独特の花が長く咲き、チョウ・ハチも訪れる。花がら摘みで次々咲く。切り花・ドライにも優秀。種や冬の風情を残すのも一興。

  4. 4

    ハーブティーなどに利用する

    約30日

    エキナセアは、観賞だけでなく、薬用ハーブとして、利用できるのが、大きな魅力です。北アメリカの先住民が、古くから、健康維持に用いてきた伝統があり、現代でも、ヨーロッパやアメリカを中心に、免疫を、サポートするハーブとして、ハーブティーや、健康茶として、広く親しまれています。

    家庭で楽しむ場合は、花や、葉を、収穫して、乾燥させ、ハーブティーにするのが、手軽な方法。よく晴れた日に、花や葉を摘み取り、風通しのよい、日陰で、よく乾燥させてから、密閉容器で保存します。乾燥させたものを、ティーポットに入れ、熱湯を注いで、数分蒸らすと、ほんのりとした風味の、エキナセアティーが楽しめます。

    ペパーミントや、レモングラスなど、ほかのハーブと、ブレンドすると、飲みやすくなります。とくに、季節の変わり目や、人混みに出る前など、体調を、整えたいときに、取り入れる人が多いハーブです。ただし、エキナセアは、キク科の植物なので、キク科アレルギーのある方は、注意が必要です。

    また、薬を服用中の方や、妊娠・授乳中の方、持病のある方、お子さんは、利用の前に、医師や、専門家に相談すると安心です。あくまで、健康をサポートする、嗜好品・ハーブとして、適量を、楽しみましょう。自分で育てた花を、お茶にできるのも、ハーブ栽培ならではの、楽しみです。

    💡花や葉を乾燥させてハーブティーに(免疫サポートで知られる)。他のハーブとブレンドも。キク科アレルギーや持病・妊娠中は専門家に相談を。

  5. 5

    冬越しと株分けでふやす

    約120日

    エキナセアは、寒さに、たいへん強い、丈夫な多年草(宿根草)です。秋が深まると、花が終わり、やがて、地上部の茎葉が、黄色く枯れていきます。地上部が枯れたら、株元から刈り取って、片づけます。前述のとおり、いがぐり状の花がらを、一部残しておくと、冬の庭の風情や、小鳥の餌になります。

    エキナセアは、地上部が枯れても、地下の根は生きていて、休眠して、冬を越します。寒さに非常に強いので、地植えなら、防寒は、まったく不要。雪の降る寒冷地でも、屋外で、楽に冬を越せます。鉢植えも、屋外で、そのまま冬を越させます。休眠中の冬は、水やりを、ごく控えめにします。

    春になって、暖かくなると、また、株元から、新しい芽が伸びてきて、その年も、夏に、花を咲かせます。エキナセアを、ふやしたい場合は、春か秋に「株分け」をします。ただし、直根性で、移植を、やや嫌うので、頻繁な植え替えは避け、株が、大きく育って、混み合ってきたら、数年に一度、休眠期に、株を掘り上げて、根を、傷めないように、芽が、いくつかつくように分けて、植え直します。

    こぼれ種で、自然に、子株がふえることもあります。一度植えれば、暑さ・寒さ・乾燥に負けず、毎年、夏の庭を、彩ってくれる、たくましく、頼れるハーブです。

    💡寒さに強く地植えは防寒不要、冬は根で越す。休眠中は水控えめ。ふやすなら春か秋に株分け(直根性で移植は最小限に)。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • エキナセアの苗

    春・秋に出回る。花色ゆたかな品種も。

    400〜1,000円
  • エキナセアの種 (任意)

    春まき。発芽にやや日数がかかる。

    300〜500円
  • 草花用培養土 (任意)

    水はけのよい土。肥料分は少なめでよい。

    400〜1,000円
  • 緩効性肥料 (任意)

    春に少量。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 400〜1,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

うどんこ病

時々

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

Nutrition

栄養と食べ方

ビタミンC
微量
ビタミンA
微量
ビタミンK
微量
葉酸
微量
微量
カルシウム
微量
カリウム
微量

旬・味: 夏が花の旬。ハーブティーはほんのりとした風味。免疫サポートのハーブとして知られ、季節の変わり目に親しまれる。

保存: 花や葉を風通しのよい日陰でよく乾燥させ、密閉容器で保存。湿気を避けて保管する。

🍴 エキナセアのハーブティー🍴 ミント・レモングラスとのブレンドティー🍴 切り花・ドライフラワー🍴 ポプリ・リース

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 過湿・水はけの悪さで根腐れ

株が弱り、枯れることがあります。

原因: 水のやりすぎ、水はけの悪い土、梅雨の長雨や蒸れ。

対策: 水はけのよい土で乾いたら水やり。過湿を避け、風通しよく育てます。

⚠ 茎が間のびして倒れる

茎がひょろ長く伸び、倒れやすくなります。

原因: 日照不足、肥料の与えすぎ。

対策: 日当たりのよい場所で育て、肥料は控えめにします。

⚠ うどんこ病

葉が白い粉をまぶしたようになります。

原因: 蒸れ、風通しの悪さ。

対策: 株間をあけ風通しをよくし、込み合いを防ぎます。

FAQ

よくある質問

はい、エキナセアは暑さ・寒さ・乾燥に強く、やせ地でもよく育つ、たいへん丈夫な多年草ハーブです。日当たりと水はけのよい場所に植えれば、いったん根づくと、ほとんど放任でも毎年夏に咲きます。過湿と水はけの悪さにだけ注意すれば、初心者やローメンテナンスを好む方に、とくにおすすめのハーブです。

エキナセアは乾燥に強く、地植えで根づいたあとは、ほとんど水やりが要りません。過湿が大の苦手なので、水のやりすぎと水はけの悪さに注意します。肥料も控えめでよく、やせ地でも育ちます。多肥にすると、かえって軟弱になり倒れやすくなるので、春に少量与える程度で十分です。

はい、花や葉を乾燥させてハーブティーにできます。免疫をサポートするハーブとして知られ、季節の変わり目などに親しまれています。ただし、キク科の植物なので、キク科アレルギーのある方は注意が必要です。また、薬を服用中・妊娠授乳中・持病のある方やお子さんは、利用前に医師や専門家に相談すると安心です。

咲き終わった花を、こまめに花茎の付け根で切り取る「花がら摘み」をすると、種づくりに養分を取られず、次々と新しい花が咲きます。日当たりよく育てることも大切です。一方、種や冬の風情、小鳥の餌、ハーブ利用を楽しみたい場合は、いがぐり状の花がらを一部残しておくのもおすすめです。

はい、エキナセアは花もちがよく、切り花として花瓶で長く楽しめます。すらりとした花姿は夏の花束によく映えます。また、ほどよく咲いた花を乾燥させると、中心のいがぐり状の部分が、おもしろいドライフラワーになり、リースやアレンジの素材として、独特の風情があります。

エキナセアは寒さに非常に強く、冬は地上部が枯れて根で休眠し越冬します。地植えなら防寒は不要、寒冷地でも屋外で越せます。休眠中の水やりは控えめに。ふやすなら春か秋に株分けしますが、直根性で移植をやや嫌うので、混み合ったら数年に一度、最小限に。こぼれ種で子株がふえることもあります。

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