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植物図鑑
🥬
縮れた葉を広げるケールの株
🥬 野菜

ケール

Brassica oleracea var. acephala Kale

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜400円

ケールは、栄養価の高さから「野菜の王様」とも呼ばれる、アブラナ科の葉物野菜です。キャベツの仲間ですが結球せず、肉厚で大きな葉を次々と広げて育...

かんたんに言うと

ケールは栄養豊富で「野菜の王様」とも呼ばれる結球しないキャベツの仲間。暑さ寒さに強く丈夫で長期間収穫できます。外葉のかきとり収穫で1株から数か月楽しめます。

Profile

基本情報

ケールは、栄養価の高さから「野菜の王様」とも呼ばれる、アブラナ科の葉物野菜です。キャベツの仲間ですが結球せず、肉厚で大きな葉を次々と広げて育ちます。青汁の主原料として知られるほか、近年はスーパーフード・健康野菜として人気が高まり、サラダやスムージー、スープ、炒め物、チップスなど幅広く使われています。

ビタミン・ミネラル・食物繊維が非常に豊富なのが最大の特徴。葉が縮れた「カーリーケール」、平らな葉の「サラダケール」、黒っぽく縮れる「カーボロネロ(黒キャベツ)」など、品種のバリエーションも豊富です。生育旺盛で非常に丈夫、暑さにも寒さにも比較的強く、生育適温は15〜20度ながら真夏や真冬もある程度耐えるため、長期間収穫できる育てやすい野菜です。

外側の大きな葉から1枚ずつ「かきとり収穫」していけば、1株から数か月にわたって少しずつ収穫を続けられ、家庭菜園で重宝します。プランターでも育てられ、ベランダ菜園にも向きます。アブラナ科なのでアオムシなどの害虫はつきますが、防虫ネットで対策できます。

観賞用に改良された「葉ぼたん」もケールの仲間。手軽に栄養豊富な葉を長く収穫できる、頼もしい野菜です。手軽に栄養豊富な葉を長く収穫でき、ベランダ菜園にも向く頼もしい健康野菜です。

分類
野菜 / 葉菜
原産地
地中海沿岸
別名
葉キャベツ、リーフキャベツ、カーリーケール
適期
種まき・植え付けは9月
価格目安
苗は150〜400円

💡豆知識

ケールは、キャベツやブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツなどの祖先にあたる、最も原種に近いアブラナ科野菜です。これらはすべて、地中海沿岸に自生していた野生のケール(ワイルドキャベツ)から、人間が「結球する部分」「花蕾」「わき芽」など、異なる部分を発達させるよう改良して生まれた、いわば兄弟野菜。

同じ一つの種(Brassica oleracea)から、これほど見た目の違う野菜が枝分かれしたことは、栽培植物の多様性を示す有名な例として、しばしば紹介されます。ケールの歴史は古く、古代ギリシャ・ローマ時代から食用にされてきました。栄養価が極めて高く、カルシウムやビタミンK、β-カロテン、ルテインなどを豊富に含むことから、日本では「青汁」の主原料として広く知られるようになりました。

近年は欧米のヘルシー志向の流れで「ケールサラダ」「ケールスムージー」が人気となり、苦味の少ないサラダ用品種も登場して、生でもおいしく食べられるようになっています。観賞用の「葉ぼたん(ハボタン)」も、ケールから改良された仲間です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
9月は種まき
植え付け
9月は植え付け
収穫
11月は収穫
12月は収穫
追肥
10月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
9月は種まき
植え付け
9月は植え付け
収穫
1月は収穫
11月は収穫
追肥
10月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
9月は種まき
植え付け
9月は植え付け
収穫
1月は収穫
11月は収穫
追肥
10月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
30〜80cm
株張り
40〜60cm
花のサイズ
黄色の小花(とう立ち時)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-5℃
耐暑温度
33℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
表面が乾いたらたっぷり。乾燥させすぎない。
肥料
野菜用化成肥料・有機質肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき・苗の植え付け

    約7日

    ケールは種からも苗からも育てられます。生育適温は15〜20度で、春まき(3〜4月)と秋まき(8〜9月)ができますが、害虫が少なく育てやすいのは秋まきです。種まきは、育苗ポットにまいて本葉4〜5枚に育ててから植え付けるか、プランターや畑に直まきして間引きながら育てます。

    手軽に始めるなら市販の苗が確実です。苗は、本葉が4〜6枚でがっしりして葉色の濃いものを選びます。植え付け場所は、日当たりと水はけのよい肥沃な土が理想。アブラナ科なので、前年にキャベツやブロッコリーなど同じ科を育てた場所は連作障害を避けるため避けます。

    ケールは大きく育つので、株間は40〜50cmと広めにとります。プランターは深さのある大きめの容器に1株が目安です。植え付け後はたっぷり水を与えます。

    💡害虫の少ない秋まきが育てやすい。株間は40〜50cmと広めにとります。

  2. 2

    防虫ネットで害虫を防ぐ

    約30日

    ケールはアブラナ科で、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの害虫がつきやすい野菜です。とくに葉を食べる野菜なので、害虫対策は重要です。最も効果的なのが、植え付け直後から「防虫ネット(不織布や寒冷紗)」でトンネル状に覆ってしまうこと。

    チョウが卵を産みつけられなくなり、被害を大きく減らせます。ネットの裾はすき間なく土で押さえます。それでも害虫がついたら、葉裏や新芽をこまめに観察して、見つけ次第捕殺します。アブラムシは、見つけたら早めに取り除きます。葉物野菜は食べる部分に害虫がつくので、農薬を使う場合は対象作物と収穫前日数を守り、できるだけ防虫ネットや捕殺など物理的な方法を優先するとよいでしょう。秋〜冬は害虫が減るので、比較的育てやすくなります。

    💡植え付け直後から防虫ネットで覆うのが効果的。葉物なので物理的防除を優先。

  3. 3

    水やりと追肥

    約60日

    ケールは生育旺盛で長期間収穫する野菜なので、水と肥料を切らさないことが大切です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥させすぎると葉が硬くなったり、生育が衰えたりするので、特にプランターは乾きやすいので注意します。一方で過湿による根腐れも避け、水はけは確保します。

    肥料は、葉を次々と収穫するため、養分を多く必要とします。植え付け2〜3週間後から、月に1〜2回を目安に、野菜用の化成肥料や液体肥料で追肥を続けます。肥料が不足すると、葉が小さくなったり、色が薄く黄ばんだりします。チッ素分を含むバランスのよい肥料で、葉の生育を促します。

    順調に育つと、株の中心から次々と新しい葉が出て、外側へ大きな葉を広げていきます。長く収穫するほど追肥の重要性が増すので、収穫しながら肥料を補い続けます。

    💡乾燥させすぎず、月1〜2回の追肥を切らさないのが長く収穫するコツです。

  4. 4

    かきとり収穫

    約90日

    ケールの収穫は、外側の大きく育った葉から1枚ずつ摘み取る「かきとり収穫」が基本です。株の中心から新しい葉が次々と出るので、外葉を収穫しても株は育ち続け、1株から数か月にわたって少しずつ長く収穫できます。植え付けから2か月ほどで、葉が手のひらより大きく育ったものから収穫を始めます。

    収穫するときは、葉の付け根を手で折るか、ハサミで切り取ります。一度に採りすぎず、株の中心の若い葉と、生育に必要な葉を残して、外側から数枚ずつ収穫するのがコツ。こうすると株が弱らず、長く収穫を続けられます。収穫した葉は、生のままサラダやスムージーに(サラダ用品種や若い葉は苦味が少ない)、加熱してスープや炒め物、チップスにと、さまざまに使えます。寒さに当たった冬のケールは、甘みが増しておいしくなります。

    💡外葉から1枚ずつかきとり収穫。中心の若葉を残せば長く採れます。

  5. 5

    長期栽培ととう立ち

    約120日

    ケールは丈夫で、暑さにも寒さにも比較的強いため、秋に植えれば冬を越して翌春まで、長期間にわたって収穫を続けられます。冬の寒さに当たると葉に甘みがのって、よりおいしくなります。水と肥料を切らさず、外葉から収穫し続ければ、1株から驚くほど長く収穫を楽しめるのがケールの魅力です。

    ただし、春になって気温が上がり日が長くなると、アブラナ科の性質として、花を咲かせるために中心から花茎を伸ばす「とう立ち(抽だい)」が始まります。とう立ちすると葉が硬くなり、株の勢いも葉から花に移るため、葉の収穫は終わりに近づきます。とう立ちした若い花茎(菜の花のような部分)は、つぼみのうちなら「ケールの菜花」としておいしく食べられるので、最後にこれを収穫して株を片づけるとよいでしょう。連作を避け、翌年は別の場所で育てます。こぼれ種や、こうした性質を知っておくと長く楽しめます。

    💡秋植えなら冬越しで長期収穫。とう立ちした花茎は菜花として食べられます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ケールの苗

    本葉4〜6枚の丈夫な苗を選ぶ。

    150〜400円
  • ケールの種 (任意)

    春まき・秋まき。

    250〜500円
  • 野菜用培養土

    肥沃で水はけのよい土。

    400〜1,000円
  • 防虫ネット (任意)

    アブラナ科の害虫対策に有効。

    500〜1,500円
初期費用の目安(必須のみ) 550〜1,400円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

害虫

アオムシ

よく発生

症状: 葉に穴があき緑色の糞が残る。

予防: 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ。

対処: 見つけ次第捕殺、BT剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
28kcal
ビタミンC
81mg
ビタミンA
240μg
ビタミンK
210μg
葉酸
120μg
0.8mg
カルシウム
220mg
カリウム
420mg
食物繊維
3.7g

旬・味: 秋から冬が旬。寒さに当たると甘みが増す。カルシウム・ビタミン・食物繊維が非常に豊富。

保存: ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。乾燥を防ぐ。ゆでて刻み冷凍も可能。

🍴 サラダ・スムージー🍴 青汁🍴 スープ・炒め物🍴 ケールチップス

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 害虫に葉を食べられる

アオムシなどに葉を食害されます。

原因: アブラナ科につく害虫の発生。

対策: 植え付け直後から防虫ネットで覆い、ついた虫は捕殺します。秋まきは被害が少なめです。

⚠ 葉が小さい・色が薄い

葉が大きくならず色も薄いです。

原因: 肥料不足、長期収穫による養分消耗。

対策: 月1〜2回の追肥を切らさず続けます。水切れも避けます。

⚠ とう立ちで葉が硬くなる

春に花茎が伸びて葉が硬くなります。

原因: 気温上昇・日長によるとう立ち。

対策: 葉の収穫は春までを目安に。若い花茎は菜花として食べ、株を片づけます。

FAQ

よくある質問

とても育てやすい野菜です。非常に丈夫で暑さ寒さに強く、外葉のかきとり収穫で1株から数か月にわたって長く収穫できます。害虫対策(防虫ネット)と、水・肥料を切らさないことを押さえれば失敗が少ないです。

食べられます。サラダ用品種や、若くやわらかい葉は苦味が少なく、サラダやスムージーに向きます。一般的なケールはやや苦味があるので、サラダにするなら塩もみしたり、加熱してスープや炒め物、チップスにするとおいしく食べられます。

外側の大きな葉から1枚ずつ「かきとり収穫」し、株の中心の若い葉を残すことです。こうすると株が育ち続け、1株から数か月収穫できます。水と肥料を切らさないことも大切です。

アブラナ科なのでアオムシやアブラムシがつきます。植え付け直後から防虫ネットで覆うのが最も効果的です。葉を食べる野菜なので、できるだけ捕殺や物理的防除を優先します。害虫の少ない秋まきが育てやすいです。

育てられます。大きく育つので、深さのある大きめのプランターに1株が目安です。水切れと追肥に注意し、防虫ネットをかければ、ベランダでも栄養豊富なケールを長く収穫できます。

乾燥や、春のとう立ちが原因のことが多いです。乾かさないよう水やりし、追肥を続けます。気温が上がってとう立ち(花茎が伸びる)すると葉が硬くなるので、その若い花茎は菜花として食べ、株を片づけます。

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