本文へスキップ
植物図鑑
🥬
白いカリフラワーの花蕾
🥬 野菜

カリフラワー

Brassica oleracea var. botrytis Cauliflower

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 苗は150〜400円

カリフラワーは、白く締まった大きな花蕾(からい)を食べるアブラナ科の野菜です。ブロッコリーと同じ仲間で、つぼみの集まり(花蕾)を食用にします...

かんたんに言うと

カリフラワーは白い花蕾を食べる秋冬のアブラナ科野菜。冷涼な気候を好み、肥料と水をしっかり与え、防虫ネットで害虫を防ぎます。白い品種は外葉で覆う軟白で純白に仕上げます。

Profile

基本情報

カリフラワーは、白く締まった大きな花蕾(からい)を食べるアブラナ科の野菜です。ブロッコリーと同じ仲間で、つぼみの集まり(花蕾)を食用にしますが、カリフラワーは加熱するとほっくりとやわらかく、クセのない上品な味わいが特徴。サラダや温野菜、シチュー、ピクルス、最近は低糖質食材として米やマッシュポテトの代わりにも使われ、人気が高まっています。

白い品種が一般的ですが、鮮やかなオレンジ色の「オレンジブーケ」、紫色、黄緑色で円錐がフラクタル状に積み重なる「ロマネスコ」など、彩り豊かな品種もあり、家庭菜園で育てる楽しみがあります。冷涼な気候を好む秋冬野菜で、夏の終わりに苗を植え付け、秋から冬にかけて収穫します。

生育には肥沃な土とたっぷりの肥料・水が必要で、アブラナ科特有の害虫(アオムシ・ヨトウムシなど)がつきやすいため、防虫ネットでの対策が欠かせません。白い品種は、花蕾が大きくなってきたら直射日光や霜で黄ばんだり傷んだりしないよう、外葉で覆う「軟白(なんぱく)」というひと手間が、純白で美しい花蕾に仕上げるコツ。

手間はかかりますが、立派な花蕾を収穫できたときの満足感が大きい、育てがいのある野菜です。白だけでなく紫やオレンジ、ロマネスコなど彩り豊かな品種を選べるのも、家庭で育てる楽しみのひとつです。

分類
野菜 / 葉菜
原産地
地中海沿岸
別名
花椰菜、ハナヤサイ、カリフラワー
適期
種まき・植え付けは8〜9月
価格目安
苗は150〜400円

💡豆知識

カリフラワーは、キャベツやブロッコリーと同じ野生のケールを祖先にもつ仲間で、地中海沿岸で生まれたとされます。日本へは明治時代に伝わりましたが、本格的に食卓へ普及したのは戦後のこと。かつてはブロッコリーよりカリフラワーのほうが一般的でしたが、栄養価の高さや手軽さからブロッコリーに人気が移り、近年はサラダやヘルシー志向の食材として再び注目されています。

黄緑色で円錐の小花が規則正しいらせん状に積み重なる「ロマネスコ」は、その姿が数学でいう「フラクタル(自己相似)」構造として知られ、自然界の幾何学美の代表例としてしばしば紹介されます。花蕾の色も品種改良で多彩になり、オレンジ色の品種はカロテンを多く含むなど、見た目だけでなく栄養面の特徴ももっています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
8月は種まき
植え付け
9月は植え付け
収穫
11月は収穫
12月は収穫
追肥
10月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
8月は種まき
植え付け
9月は植え付け
収穫
11月は収穫
12月は収穫
追肥
10月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
8月は種まき
植え付け
9月は植え付け
収穫
11月は収穫
12月は収穫
追肥
10月は追肥
病害虫注意
10月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
40〜70cm
株張り
50〜70cm
花のサイズ
花蕾(直径15〜25cm)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-3℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
表面が乾いたらたっぷり。乾燥させない。
肥料
野菜用化成肥料・有機質肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け(タネまき)

    約7日

    カリフラワーは冷涼な気候を好む秋冬野菜です。家庭菜園では、夏の終わりから初秋(8〜9月)に苗を植え付けるのが育てやすくおすすめです。タネから育てる場合は7〜8月にまいて育苗しますが、暑い時期の育苗は管理が難しいので、初心者は市販の苗を購入すると確実です。

    苗は、本葉が4〜6枚で、茎ががっしりして葉の色が濃く、虫食いのないものを選びます。植え付け場所は、日当たりと水はけがよく、肥沃な土が理想です。アブラナ科なので、前年にキャベツやブロッコリーなど同じ科を育てた場所は連作障害が出るため避けます。

    畑には元肥をたっぷり入れて畝を立て、株間を40〜50cmと広めにとって植え付けます。カリフラワーは大きく育つので、ゆとりある株間が大切です。植え付け後はたっぷり水を与えます。

    💡夏の終わり〜初秋に苗を植え付け。株間は40〜50cmと広めにとります。

  2. 2

    防虫ネットで害虫を防ぐ

    約30日

    カリフラワーはアブラナ科で、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの害虫がつきやすく、放置すると葉を食べ尽くされて株が育たなくなります。最も効果的で確実な対策が、植え付け直後から「防虫ネット(不織布や寒冷紗)」でトンネル状に覆ってしまうことです。

    チョウが卵を産みつけられなくなるため、被害を大きく減らせます。ネットは裾をすき間なく土で押さえ、害虫が入り込まないようにするのがポイント。それでも害虫がついたら、葉裏や新芽をこまめに観察し、見つけ次第捕殺します。とくに花蕾(からい)ができ始めると、つぼみの中に潜り込む虫もいるので注意します。農薬を使う場合は、対象作物と収穫前日数を守って正しく使用します。

    💡植え付け直後から防虫ネットで覆うのが最も効果的。裾はすき間なく。

  3. 3

    追肥と水やりで大きく育てる

    約45日

    カリフラワーは肥料と水をたくさん必要とする野菜です。立派な花蕾を作るには、まず大きく丈夫な株(葉)に育てることが大切で、そのためには肥料を切らさないことが重要です。植え付け2〜3週間後から、生育を見て2回ほど追肥を行います。1回目は株のまわりに、2回目は畝の肩に施し、土寄せもして株を安定させます。

    チッ素・リン酸・カリのバランスのよい野菜用肥料を使います。水やりは、乾燥させると生育が滞り、花蕾の品質も落ちるため、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。とくに花蕾ができ始める時期の水切れは禁物です。順調にいくと、外葉が十数枚に茂ったころ、株の中心に小さな花蕾が見えてきます。この葉の充実が、大きな花蕾につながります。

    💡まず大きな株に育てるのが大玉のコツ。追肥2回と土寄せ、水切れ注意。

  4. 4

    軟白(外葉で覆う)

    約14日

    白い品種のカリフラワーでは、花蕾が握りこぶし大になってきたら「軟白(なんぱく)」というひと手間を加えると、純白で美しい花蕾に仕上がります。花蕾がそのまま直射日光や霜、雨に当たると、黄ばんだり紫がかったり、傷んだりして見た目が悪くなるためです。

    軟白は、株の外葉を数枚立ち上げて花蕾の上にかぶせ、ひもや洗濯ばさみで軽く留めて覆うだけ。これで花蕾が日光から守られ、白く保たれます。葉を折って覆う方法もあります。覆ったあとは、中で蒸れたり虫がついたりしないよう、時々中をのぞいて生育を確認します。

    なお、オレンジや紫、ロマネスコなどの色つき品種は、日光に当てて発色させるため軟白は不要です。白い品種ならではの、ひと手間かけて美しく仕上げる作業です。

    💡白い品種は花蕾が拳大になったら外葉で覆い、純白に仕上げます。色つき品種は不要。

  5. 5

    収穫(適期を逃さない)

    約7日

    カリフラワーは、花蕾が十分に大きくなり、つぼみがまだ固く締まっているうちが収穫の適期です。直径15〜25cmほどになり、表面がこんもりと締まった状態を目安にします。収穫が遅れると、つぼみがゆるんでバラけたり(花が咲き始めたり)、表面がザラついて品質が落ちてしまいます。

    カリフラワーは一度に収穫適期を迎えるので、ブロッコリーのように側花蕾を長く楽しむことはできません。よい状態を見極めたら、花蕾の下の茎に包丁を入れ、外葉を数枚つけた形で切り取って収穫します。収穫後は鮮度が落ちやすいので早めに調理しましょう。とり遅れに注意し、「もう少し大きく」と欲張らず、締まっているうちに収穫するのが、おいしく食べるいちばんのコツです。

    💡つぼみが締まっているうちが適期。とり遅れるとバラけて品質が落ちます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • カリフラワーの苗

    本葉4〜6枚の丈夫な苗を選ぶ。

    150〜400円
  • 野菜用培養土・堆肥

    肥沃な土を好む。元肥をしっかり。

    400〜1,200円
  • 野菜用化成肥料

    生育期の追肥用。

    400〜1,000円
  • 防虫ネット・支柱

    アブラナ科の害虫対策に必須。

    500〜1,500円
初期費用の目安(必須のみ) 1,450〜4,100円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ヨトウムシ

時々

症状: 葉に大きな食害痕、株元の地中に潜む。

予防: 防虫ネットで産卵を防ぐ。

対処: 夜間または株元を掘って捕殺、薬剤を使用。

害虫

アオムシ

よく発生

症状: 葉に穴があき緑色の糞が残る。

予防: 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ。

対処: 見つけ次第捕殺、BT剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
27kcal
ビタミンC
81mg
ビタミンA
2μg
ビタミンK
17μg
葉酸
94μg
0.6mg
カルシウム
24mg
カリウム
410mg
食物繊維
2.9g

旬・味: 秋から冬が旬。加熱するとほっくりやわらかく、クセのない上品な味わい。ビタミンCが豊富。

保存: ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ立てて保存。鮮度が落ちやすいので早めに使う。小房に分けて固ゆでし冷凍も可能。

🍴 サラダ・温野菜🍴 シチュー・グラタン🍴 ピクルス🍴 カリフラワーライス・マッシュ

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 害虫に葉を食べられる

アオムシやヨトウムシに葉を食害され株が育ちません。

原因: アブラナ科につく害虫の発生。

対策: 植え付け直後から防虫ネットで覆い、ついた虫は捕殺します。

⚠ 花蕾が小さい・できない

株は育つのに花蕾が小さい、またはできません。

原因: 肥料・水不足で株が十分育たなかった、高温期の生育不良。

対策: まず大きな株に育てるのが大玉のコツ。追肥と水やりを切らさず、適期に植えます。

⚠ 花蕾が黄ばむ・バラける

花蕾が黄ばんだり、つぼみがゆるんでバラけます。

原因: 日光に当たった(軟白不足)、収穫の遅れ。

対策: 白い品種は外葉で覆って軟白し、締まっているうちに早めに収穫します。

FAQ

よくある質問

同じアブラナ科で花蕾を食べる点は同じですが、カリフラワーは白く締まった大きな花蕾を1つ収穫し、加熱するとほっくり上品な味わい。ブロッコリーは緑色で側花蕾を長く収穫できます。カリフラワーは側花蕾が出にくく一度の収穫が基本です。

苗から育てれば家庭でも栽培できます。ただしアブラナ科の害虫対策(防虫ネット)と、肥料・水を切らさない管理、収穫適期を逃さないことがポイント。手間はかかりますが達成感の大きい野菜です。

白い品種で、花蕾が拳大になったら外葉をかぶせて日光から守る作業です。直射日光や霜に当たると黄ばんだり傷んだりするため、外葉で覆うと純白で美しい花蕾に仕上がります。色つき品種では不要です。

収穫が遅れたか、高温などで生育が乱れたのが原因です。カリフラワーはつぼみが締まっているうちが適期で、とり遅れるとつぼみがゆるんで花が咲き始めます。締まっているうちに早めに収穫しましょう。

アブラナ科はアオムシやヨトウムシ、コナガなどがつきやすいので、植え付け直後から防虫ネットで覆うのが最も効果的です。裾をすき間なく押さえ、ついた虫は早めに捕殺します。

大きく育つので、深さと容量のある大型のプランターに1株が目安です。肥料と水をたくさん必要とするため、追肥と水やりをこまめに行い、防虫ネットも忘れずにかけます。

Related

同じカテゴリの植物

Compare

ほかの植物と比較する

Same family

同じ科の植物

カリフラワーを育ててみませんか?

育成記録をつけたり、お気に入りに登録して栽培を楽しみましょう。