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植物図鑑
🥬
肉厚の葉柄を持つチンゲンサイ
🥬 野菜

チンゲンサイ

Brassica rapa var. chinensis Bok Choy

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜300円

チンゲンサイは、中華料理でおなじみの中国野菜で、肉厚でシャキッとした葉柄(茎の部分)と、加熱してもアクが少なく甘みのある味わいが特徴の葉物野...

かんたんに言うと

チンゲンサイは生育が早く育てやすい中国野菜。春と秋の涼しい時期が適期で、防虫ネットで害虫を防ぎ、肥料を切らさず一気に育てて適期に収穫します。

Profile

基本情報

チンゲンサイは、中華料理でおなじみの中国野菜で、肉厚でシャキッとした葉柄(茎の部分)と、加熱してもアクが少なく甘みのある味わいが特徴の葉物野菜です。炒め物やスープ、煮物、おひたしと幅広く使え、クセがないので食べやすく、家庭の食卓でもすっかり定番になりました。

家庭菜園では、生育が非常に早く、種まきから30〜50日ほどで収穫できる手軽さが魅力。丈夫で育てやすく、春から秋まで(真夏・真冬以外)ほぼ周年栽培でき、プランターでも気軽に育てられます。栽培のポイントは、第一に、生育適温は15〜25℃で、春(3〜5月)と秋(9〜10月)の涼しい時期が最も育てやすいこと。

第二に、アブラナ科なので、アオムシやアブラムシなどの害虫がつきやすく、生育初期から防虫ネットで覆うと、農薬をほとんど使わずに育てられること。第三に、生育が早いので、肥料を切らさず、適度に水を与えて、一気に育てること。生育が早いぶん、収穫が遅れたり高温・低温に当たったりすると、花茎が伸びる「とう立ち」をしやすいので、適期に収穫します。間引きながら育てれば、小さな間引き菜から立派な株まで無駄なく楽しめる、初心者にもおすすめの手軽な野菜です。

分類
野菜 / 葉菜
原産地
中国
別名
青梗菜、ちんげんさい、パクチョイ(近縁)
適期
種まき・植え付けは3〜4・9月
価格目安
苗は150〜300円

💡豆知識

チンゲンサイは、1972年の日中国交正常化をきっかけに、数多くの中国野菜とともに日本へ本格的に導入された、比較的新しい野菜です。当初は「青梗菜(チンゲンサイ)」という中国名がそのまま使われ、その育てやすさと使い勝手のよさから急速に普及し、今ではすっかり日本の食卓に定着しました。

「青梗菜」の「梗」は、茎や葉柄を意味し、軸が緑色のものをチンゲンサイ、軸が白いものを「パクチョイ(白菜=白い軸)」と呼んで区別します。同じアブラナ科で、ハクサイやカブ、コマツナとは近縁。加熱しても煮くずれせず、シャキシャキした食感が残るため、炒め物に最適です。

アクやクセが少ないので下ゆで不要で使え、油との相性もよく、油で炒めるとβカロテンの吸収も高まります。βカロテン、ビタミンC、カルシウムなどを含む栄養価の高い緑黄色野菜です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
3月は種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
5月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
4月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
5月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
4月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
9月は種まき
収穫
5月は収穫
10月は収穫
11月は収穫
病害虫注意
4月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ とても早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜25cm
株張り
10〜20cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-2℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり。乾かしすぎない。
肥料
元肥(化成肥料)・追肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    種まき

    約7日

    チンゲンサイは生育が早く丈夫なので、種から手軽に育てられます。生育適温は15〜25℃で、春(3〜5月)と秋(9〜10月)の涼しい時期が最も育てやすく、失敗が少なくておすすめです。真夏や真冬を避ければ、ほぼ周年まけます。直まきが手軽で、すじまき(線状にまく)にして、間引きながら育てます。

    プランター栽培なら、深さ15cm以上のものに、すじまきします。種は浅くまき、ごく薄く土をかけます。アブラナ科は酸性土を嫌うので、種まき前に苦土石灰で中和し、元肥を入れた土にまきます。発芽適温は20〜25℃で、まいてから3〜7日ほどで発芽します。発芽までは土を乾かさないように水やりをします。秋まきは害虫が少なく、とう立ちの心配もないので、初心者にはとくに秋がおすすめです。

    💡春と秋の涼しい時期が育てやすい。すじまきして間引きながら育てます。

  2. 2

    防虫ネットと間引き

    約14日

    チンゲンサイはアブラナ科なので、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)、アブラムシ、コナガ、ヨトウムシなどの害虫に狙われやすい野菜です。やわらかい葉を食害されると、収穫物が穴だらけになってしまいます。最も効果的な対策は、種まき直後から「防虫ネット(不織布)」でトンネル状に覆い、虫の侵入と産卵を物理的に防ぐこと。

    これで農薬をほとんど使わずに育てられます。とくに暖かい時期はネットが必須で、涼しい秋以降は害虫が減るので育てやすくなります。発芽して混み合ってきたら、生育を見ながら2〜3回に分けて間引き、最終的に株間10〜15cmを確保します。間引きが遅れると、込み合って徒長し、株が立派に育ちません。間引いた若い苗(間引き菜)も、やわらかくおいしいので、汁の実やおひたしで無駄なく食べられます。

    💡種まき直後から防虫ネットで害虫を防ぎます。間引いて最終株間10〜15cmを確保します。

  3. 3

    水やり・追肥

    約21日

    チンゲンサイは生育が早いぶん、水と肥料を効かせて、一気に育てるのがおいしく作るコツです。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与え、乾かしすぎないようにします。水切れすると、葉が硬くなったり、生育が止まったりします。肥料は、種まき前の元肥に加え、本葉が増えてくる頃に追肥をして、肥料を切らさないようにします。

    肥料が不足すると、葉柄が太らず、株が小さいまま育ってしまいます。生育期間が短いので、元肥をしっかり効かせておけば、追肥は1回程度でも十分育ちます。日当たりのよい場所で、適度な水分と肥料を保ち、防虫ネットで害虫を防げば、種まきから1〜2か月ほどで、肉厚の葉柄を持つ立派なチンゲンサイに育ちます。生育が早いので、収穫の喜びを早く味わえるのも魅力です。

    💡生育が早いので水切れ・肥料切れさせず一気に育てます。葉柄を太らせるのがコツです。

  4. 4

    収穫

    約14日

    チンゲンサイの収穫は、種まきから30〜50日ほど、株の高さが15〜20cmほどになり、葉柄(茎の部分)がふっくらと肉厚に育ったら収穫適期です。株ごと根元から引き抜くか、株元を包丁やナイフで切り取って収穫します。生育が早いので、適期になったら次々と収穫します。

    収穫が遅れると、株が硬くなったり、後述のとう立ちが始まったりして食味が落ちるので、採り遅れないことが大切です。間引きながら育てた場合は、若い小さな株(ミニチンゲンサイ)から、間引いて大きく育てた株まで、生育段階に応じて長く収穫を楽しめます。

    すじまきで密に育て、混み合った株から順に間引き収穫していくと、最後に残った株が大きく育つので、無駄なく効率的です。採れたてのチンゲンサイは、葉柄がみずみずしくシャキシャキで、炒め物やスープでそのおいしさを味わえます。

    💡草丈15〜20cm・葉柄が肉厚になったら株ごと収穫。生育が早いので採り遅れないように。

  5. 5

    とう立ち対策と周年栽培

    約14日

    チンゲンサイは、生育の途中で一定の低温に当たったり、逆に高温や日が長くなったりすると、花茎が伸びる「とう立ち(抽だい)」をすることがあります。とう立ちすると、葉柄が硬くなり、食味が落ちます。これを防ぐには、生育適温(15〜25℃)の春・秋に育てること、適期に早めに収穫することが基本です。

    とくに春まきで、生育初期に遅霜などの低温に当たるととう立ちしやすいので、暖かくなってからまくか、トンネルで保温します。チンゲンサイは生育期間が短いので、2〜3週間ずつ時期をずらしてまく「ずらしまき」をすると、長期間にわたって少しずつ収穫でき、家庭で使い切るのに便利です。

    真夏と真冬を除けば、ほぼ周年栽培が可能。とう立ちして伸びた花茎(つぼみ)も、やわらかいうちは「菜の花」のように食べられます。手軽に何度も作れる、重宝する野菜です。

    💡とう立ち防止は適温の春秋に育て早めに収穫。ずらしまきで長く少しずつ収穫できます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • チンゲンサイの種

    一般種・ミニ品種から選ぶ。

    200〜400円
  • 野菜用培養土

    プランター栽培用。

    400〜800円
  • 防虫ネット (任意)

    害虫対策に。暖かい時期は必須。

    600〜1,500円
  • 化成肥料 (任意)

    元肥と生育期の追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 600〜1,200円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ナメクジ

時々

症状: 不規則な食害痕とテカった粘液の跡。

予防: 鉢の下など隠れ家を減らし乾燥を保つ。

対処: 夜間に捕殺、誘殺剤を設置。

害虫

アオムシ

よく発生

症状: 葉に穴があき緑色の糞が残る。

予防: 防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ。

対処: 見つけ次第捕殺、BT剤を使用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
9kcal
ビタミンC
24mg
ビタミンA
170μg
ビタミンK
84μg
葉酸
66μg
1.1mg
カルシウム
100mg
カリウム
260mg
食物繊維
1.2g

旬・味: 春と秋が旬。シャキッとした肉厚の葉柄とアクの少ない甘み。

保存: 湿らせた紙で包みポリ袋に入れ、立てて冷蔵庫の野菜室へ。

🍴 中華炒め🍴 スープ・中華スープ🍴 クリーム煮🍴 おひたし

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ アオムシ・アブラムシの食害

葉が食害され穴だらけになります。

原因: アブラナ科を好む害虫の食害。

対策: 種まき直後から防虫ネットで覆い、産卵を防ぎます。涼しい時期は被害が減ります。

⚠ とう立ち

花茎が伸びて葉柄が硬くなります。

原因: 低温・高温、収穫遅れ。

対策: 適温の春秋に育て、適期に早めに収穫します。春まきは遅霜を避けます。

⚠ 株が小さい・葉柄が細い

生育が悪く貧弱になります。

原因: 肥料・水不足、間引き不足。

対策: 肥料を切らさず適切に間引いて株間を確保し、乾かさず一気に育てます。

FAQ

よくある質問

生育適温は15〜25℃で、春(3〜5月)と秋(9〜10月)の涼しい時期が最も育てやすくおすすめです。真夏・真冬を避ければほぼ周年まけます。秋まきは害虫が少なく初心者にとくに向きます。

アブラナ科でアオムシやアブラムシなどがつきやすいです。種まき直後から防虫ネットで覆うのが最も効果的。涼しい秋以降は害虫が減るので、秋まきだとより育てやすくなります。

肥料不足、間引き不足、水切れが主な原因です。生育が早いので肥料を切らさず、適切に間引いて株間を確保し、乾かさず一気に育てると、肉厚の葉柄に育ちます。

「とう立ち」です。低温や高温、収穫遅れが原因。生育適温の春・秋に育て、適期に早めに収穫します。春まきは遅霜に当てないよう暖かくなってからまきます。花茎はやわらかいうちは食べられます。

生育期間が短いので、2〜3週間ずつ時期をずらしてまく「ずらしまき」がおすすめです。少しずつ長期間収穫でき、家庭で使い切るのに便利。すじまきで間引き収穫しながら育てるのも効率的です。

育てられます。生育が早く根も浅いので、深さ15cm以上のプランターですじまきして育てられます。防虫ネットと、水切れ・肥料切れの防止に気をつければ、手軽に収穫を楽しめます。

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