セダム
Sedum Sedum / Stonecrop
セダム(マンネングサ)は、小さな多肉質の葉が密に茂る、とにかく丈夫で育てやすい多肉植物です。「万年草」の和名のとおり、極めて強健で、乾燥にも...
かんたんに言うと
セダム(マンネングサ)は小さな多肉葉が密に茂る極めて丈夫な多肉植物。乾燥・暑さ・寒さに強くグランドカバーにも最適。日に当てると紅葉します。葉挿し・挿し芽で簡単にふやせ、過湿の蒸れだけ注意。
Profile
基本情報
セダム(マンネングサ)は、小さな多肉質の葉が密に茂る、とにかく丈夫で育てやすい多肉植物です。「万年草」の和名のとおり、極めて強健で、乾燥にも暑さにも寒さにも強く、地面を覆うように広がるため、グランドカバーや屋上緑化、寄せ植えの名脇役として大活躍します。
種類は非常に豊富で、地を這って広がる「グランドカバータイプ」、こんもり立ち上がるタイプ、紅葉して赤や黄色に色づくタイプ、つぶつぶの葉が玉のように連なる「乙女心」や「虹の玉」など、形も色もさまざま。多くは耐寒性が高く、屋外に植えっぱなしでも育つほど丈夫なので、多肉植物の入門にも、ガーデニングのグランドカバーにも最適です。
日光を好み、よく日に当てると葉が締まって紅葉し、美しい色づきを見せます。乾燥に非常に強く、地植えなら水やりはほとんど不要なほど。多肉植物のなかでもとくに繁殖力が旺盛で、こぼれた葉や、ちぎって地面に置いた茎から、すぐに根づいて広がります。葉挿しや挿し芽、株分けで、面白いほど簡単にふやせるのも魅力。
過湿の蒸れにだけ注意すれば、ほとんど手がかからず、グリーンの絨毯から紅葉まで、長く楽しめる頼れる多肉植物です。グリーンの絨毯から鮮やかな紅葉まで、季節を通じて楽しめる頼れる多肉植物です。
💡豆知識
セダムの属名「Sedum」は、ラテン語の「sedere(座る)」に由来するとされ、岩や石の上に張りつくように低く育つ姿にちなんでいます。英名の「Stonecrop(石の作物)」も、石垣や岩場、屋根の上のような、土の少ない過酷な場所でもたくましく育つことを表しています。
この驚異的な強健さと、地面を覆って雨水を保ち、土の温度上昇を抑える性質から、近年はビルの「屋上緑化」の主役として世界的に注目されています。薄い土でも育ち、水やりや手入れがほとんど要らず、ヒートアイランド対策や断熱に役立つため、都市の屋上を緑化する植物として、セダムマットが広く使われるようになりました。
日本にも「マンネングサ」と呼ばれる在来のセダムが各地の道端や石垣に自生しており、古くから身近な植物でした。観賞用の多肉としても、グランドカバーとしても、環境緑化の素材としても役立つ、懐の深い植物です。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 4月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 4月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 4月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 5〜30cm
- 株張り
- 10〜50cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- -10℃
- 耐暑温度
- 40℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土が乾いたら。地植えはほぼ不要。過湿を避ける。
- 肥料
- 多肉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
植え付けと置き場所
約7日セダムは非常に丈夫で、植え付けも手軽です。苗や、ポット入りの株、カット苗(茎を切ったもの)などが出回ります。植え付けの適期は、生育期の春か秋。日光を好むので、日当たりと水はけのよい場所を選びます。日によく当てると、葉が締まって、品種によっては赤や黄色に美しく紅葉します。
逆に日照不足だと、間延びして色も悪くなります。グランドカバーとして地植えする場合は、水はけのよい場所に、株間をあけて植えるか、カット苗を地面に置いて土をかけるだけでも、そこから根づいて広がっていきます。鉢植えや寄せ植えなら、多肉植物用の水はけのよい土を使います。
耐寒性の高い品種が多く、屋外に植えっぱなしで冬を越せるものも多いですが、品種によって耐寒・耐暑性が異なるので、育てる品種の性質を確認しておくと安心です。とにかく丈夫なので、難しく考えず、明るく水はけのよい場所に植えれば、よく育ちます。
💡日当たり・水はけのよい場所に。日に当てると締まって紅葉します。
-
2
水やり(乾燥に非常に強い)
約30日セダムは多肉植物のなかでも特に乾燥に強く、水やりはごく控えめで十分です。地植えで根づいた株は、よほど乾燥が続かないかぎり、水やりはほとんど不要なほど。鉢植えの場合も、土が乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。常に湿った状態は、根腐れや蒸れの原因になるので避けます。
「乾いたら、たっぷり」を基本に、乾かし気味に管理するのがコツです。とくに注意したいのが、日本の高温多湿の梅雨から夏。セダムは寒さには強い一方、高温時の蒸れにはやや弱いので、この時期は水やりを控え、風通しをよくして、過湿で蒸れないようにします。
茂りすぎて株が混み合うと、内部が蒸れて傷むので、混んだ部分を刈り込んで風通しをよくするのも有効です。葉がしわしわになったら水切れのサインですが、セダムは水切れにも強いので、慌てず与えれば回復します。
💡乾燥に非常に強い。地植えはほぼ水やり不要。梅雨〜夏の蒸れに注意します。
-
3
夏の蒸れ対策と刈り込み
約60日セダム栽培で唯一注意したいのが、日本の高温多湿による「蒸れ」です。乾燥・暑さ・寒さには強いセダムですが、梅雨から真夏にかけて、株が茂って混み合うと、内部が蒸れて、下のほうから枯れ込んだり、溶けるように傷んだりすることがあります。これを防ぐには、風通しをよくすることが第一。
梅雨前に、伸びすぎたり茂りすぎたりした部分を、思い切って刈り込んでおくと、株の内部に風が通り、蒸れを防げます。刈り取った茎は、挿し芽に使えるので無駄になりません。鉢植えは、梅雨や長雨のときは、雨の当たらない軒下に移すと安心です。地植えでも、水はけのよい場所に植えておくことが、蒸れ対策の基本になります。
夏を無事に越せば、涼しくなる秋から再び元気に生育し、品種によっては美しく紅葉します。この「夏の蒸れ」さえ乗り切れば、あとはほとんど手がかからない、強健な多肉植物です。
💡梅雨前に刈り込んで風通しを確保。鉢は雨を避けると蒸れを防げます。
-
4
葉挿し・挿し芽でふやす
約30日セダムは、多肉植物のなかでも特に繁殖力が旺盛で、面白いほど簡単にふやせます。最も手軽なのが「挿し芽(挿し穂)」。茎を数cm切り取り、下のほうの葉を取り除いて、乾いた多肉用の土に挿すか、地面に置いておくだけで、すぐに根づきます。切り口を少し乾かしてから挿すと、より確実です。
また「葉挿し」も簡単で、ちぎれた葉や、もぎ取った葉を、土の上に置いておくだけで、葉の付け根から根と新芽が出て、新しい株になります。セダムは、こぼれた葉が地面で勝手に根づいて広がるほどなので、増やすのに失敗することはほとんどありません。グランドカバーとして広げたい場合は、カット苗を地面にばらまいて土をかけるだけでも増えていきます。
剪定や刈り込みで出た茎葉を、捨てずに挿し芽や葉挿しにすれば、どんどんふやせます。増えた株は寄せ植えやリース、グランドカバーに活用できます。
💡茎を切って挿すだけ、葉を置くだけで簡単に根づきます。繁殖力旺盛です。
-
5
紅葉を楽しむ・冬越し
約90日セダムの楽しみのひとつが、秋から冬にかけての紅葉です。「虹の玉」「オーロラ」など多くの品種は、気温が下がり、日によく当たると、葉が赤や黄色、オレンジに色づいて、美しい姿を見せます。紅葉を深めるには、「よく日に当てる」「水を控えめにする」「寒さ(凍らない程度の低温)に当てる」のがコツ。
屋外の明るい場所で、乾かし気味に育てると、鮮やかに色づきます。冬越しについては、セダムは耐寒性の高い品種が多く、屋外に植えっぱなしで冬を越せるものも少なくありません。ただし、品種によって耐寒性が異なり、寒さに弱い品種は、霜の当たらない場所に移すか、室内に取り込みます。
冬は生育が緩慢になるので、水やりを控えめにして乾かし気味にします。耐寒性の高い品種なら、地植えのまま、冬の紅葉と、春の芽吹きまで、季節の移ろいを楽しめます。丈夫さと美しさを兼ね備えた、頼れる多肉植物です。
💡日に当てて水を控えると紅葉します。耐寒性の高い品種は屋外で冬越しできます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓200〜800円
セダムの苗・カット苗
手頃でカット苗からも増やせる。
-
✓400〜1,000円
多肉植物・サボテン用の土
水はけのよい土。
-
○200〜1,500円
鉢・プランター (任意)
寄せ植えやグランドカバーに。
-
○400〜1,000円
多肉植物用肥料 (任意)
生育期に少量。やせ地でも育つ。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
灰色かび病
まれ症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。
予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。
対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 夏の蒸れで枯れ込む
梅雨〜夏に株の内部や下葉が溶けるように枯れます。
原因: 高温多湿による蒸れ、茂りすぎ、過湿。
対策: 梅雨前に刈り込んで風通しを確保し、鉢は雨を避け、水を控えます。
⚠ 徒長して色が悪い
間延びして葉色がさえません。
原因: 日照不足、水・肥料の与えすぎ。
対策: よく日が当たる場所に移し、乾かし気味に育てます。
⚠ 過湿で根腐れ
株元がぶよぶよして傷みます。
原因: 水のやりすぎ、水はけの悪い土。
対策: 水はけのよい土で乾かし気味に。受け皿の水は捨てます。
FAQ
よくある質問
多肉植物のなかでも特に丈夫で、初心者に最適です。乾燥・暑さ・寒さに強く、葉や茎を置くだけで簡単に根づいてふえます。グランドカバーにも寄せ植えにも使え、夏の蒸れにだけ気をつければ、ほとんど手がかかりません。
なります。地を這って広がるタイプは、繁殖力が旺盛で、水はけのよい場所に植えれば、地面を緑の絨毯のように覆います。屋上緑化にも使われるほど丈夫で、雑草を抑えたり、土の乾燥を防いだりする効果もあります。
ごく控えめで十分です。地植えで根づいた株はほとんど水やりが要りません。鉢植えは土が乾いたらたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。乾燥に非常に強い反面、過湿の蒸れには弱いので、乾かし気味に管理します。
高温多湿による蒸れが原因です。株が茂って混み合うと内部が蒸れて傷みます。梅雨前に刈り込んで風通しをよくし、鉢は雨を避けます。刈り取った茎は挿し芽に使えます。秋に再び元気を取り戻します。
「よく日に当てる」「水を控える」「寒さ(凍らない低温)に当てる」の3つで、秋から冬に赤や黄色に色づきます。屋外の明るい場所で乾かし気味に育てると鮮やかに紅葉します。日照不足や水のやりすぎだと色づきません。
とても簡単です。茎を切って土に挿す「挿し芽」、葉を土に置く「葉挿し」のどちらも高い確率で根づきます。こぼれた葉が勝手に根づくほど繁殖力旺盛なので、剪定で出た茎葉を挿すだけでどんどんふやせます。
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