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植物図鑑
🌱
小さな多肉葉が密に茂るセダム
🌱 多肉植物

セダム

Sedum Sedum / Stonecrop

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は200〜800円

セダム(マンネングサ)は、小さな多肉質の葉が密に茂る、とにかく丈夫で育てやすい多肉植物です。「万年草」の和名のとおり、極めて強健で、乾燥にも...

かんたんに言うと

セダム(マンネングサ)は小さな多肉葉が密に茂る極めて丈夫な多肉植物。乾燥・暑さ・寒さに強くグランドカバーにも最適。日に当てると紅葉します。葉挿し・挿し芽で簡単にふやせ、過湿の蒸れだけ注意。

Profile

基本情報

セダム(マンネングサ)は、小さな多肉質の葉が密に茂る、とにかく丈夫で育てやすい多肉植物です。「万年草」の和名のとおり、極めて強健で、乾燥にも暑さにも寒さにも強く、地面を覆うように広がるため、グランドカバーや屋上緑化、寄せ植えの名脇役として大活躍します。

種類は非常に豊富で、地を這って広がる「グランドカバータイプ」、こんもり立ち上がるタイプ、紅葉して赤や黄色に色づくタイプ、つぶつぶの葉が玉のように連なる「乙女心」や「虹の玉」など、形も色もさまざま。多くは耐寒性が高く、屋外に植えっぱなしでも育つほど丈夫なので、多肉植物の入門にも、ガーデニングのグランドカバーにも最適です。

日光を好み、よく日に当てると葉が締まって紅葉し、美しい色づきを見せます。乾燥に非常に強く、地植えなら水やりはほとんど不要なほど。多肉植物のなかでもとくに繁殖力が旺盛で、こぼれた葉や、ちぎって地面に置いた茎から、すぐに根づいて広がります。葉挿しや挿し芽、株分けで、面白いほど簡単にふやせるのも魅力。

過湿の蒸れにだけ注意すれば、ほとんど手がかからず、グリーンの絨毯から紅葉まで、長く楽しめる頼れる多肉植物です。グリーンの絨毯から鮮やかな紅葉まで、季節を通じて楽しめる頼れる多肉植物です。

分類
多肉植物 / その他・葉挿し系
原産地
世界の温帯・寒帯、日本
別名
マンネングサ、万年草、ベンケイソウ、グランドカバー多肉
適期
植え付けは4月
価格目安
苗は200〜800円

💡豆知識

セダムの属名「Sedum」は、ラテン語の「sedere(座る)」に由来するとされ、岩や石の上に張りつくように低く育つ姿にちなんでいます。英名の「Stonecrop(石の作物)」も、石垣や岩場、屋根の上のような、土の少ない過酷な場所でもたくましく育つことを表しています。

この驚異的な強健さと、地面を覆って雨水を保ち、土の温度上昇を抑える性質から、近年はビルの「屋上緑化」の主役として世界的に注目されています。薄い土でも育ち、水やりや手入れがほとんど要らず、ヒートアイランド対策や断熱に役立つため、都市の屋上を緑化する植物として、セダムマットが広く使われるようになりました。

日本にも「マンネングサ」と呼ばれる在来のセダムが各地の道端や石垣に自生しており、古くから身近な植物でした。観賞用の多肉としても、グランドカバーとしても、環境緑化の素材としても役立つ、懐の深い植物です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
剪定
6月は剪定
追肥
4月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
剪定
6月は剪定
追肥
4月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
剪定
6月は剪定
追肥
4月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
5〜30cm
株張り
10〜50cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-10℃
耐暑温度
40℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
土が乾いたら。地植えはほぼ不要。過湿を避ける。
肥料
多肉植物用肥料・緩効性化成肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    植え付けと置き場所

    約7日

    セダムは非常に丈夫で、植え付けも手軽です。苗や、ポット入りの株、カット苗(茎を切ったもの)などが出回ります。植え付けの適期は、生育期の春か秋。日光を好むので、日当たりと水はけのよい場所を選びます。日によく当てると、葉が締まって、品種によっては赤や黄色に美しく紅葉します。

    逆に日照不足だと、間延びして色も悪くなります。グランドカバーとして地植えする場合は、水はけのよい場所に、株間をあけて植えるか、カット苗を地面に置いて土をかけるだけでも、そこから根づいて広がっていきます。鉢植えや寄せ植えなら、多肉植物用の水はけのよい土を使います。

    耐寒性の高い品種が多く、屋外に植えっぱなしで冬を越せるものも多いですが、品種によって耐寒・耐暑性が異なるので、育てる品種の性質を確認しておくと安心です。とにかく丈夫なので、難しく考えず、明るく水はけのよい場所に植えれば、よく育ちます。

    💡日当たり・水はけのよい場所に。日に当てると締まって紅葉します。

  2. 2

    水やり(乾燥に非常に強い)

    約30日

    セダムは多肉植物のなかでも特に乾燥に強く、水やりはごく控えめで十分です。地植えで根づいた株は、よほど乾燥が続かないかぎり、水やりはほとんど不要なほど。鉢植えの場合も、土が乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。常に湿った状態は、根腐れや蒸れの原因になるので避けます。

    「乾いたら、たっぷり」を基本に、乾かし気味に管理するのがコツです。とくに注意したいのが、日本の高温多湿の梅雨から夏。セダムは寒さには強い一方、高温時の蒸れにはやや弱いので、この時期は水やりを控え、風通しをよくして、過湿で蒸れないようにします。

    茂りすぎて株が混み合うと、内部が蒸れて傷むので、混んだ部分を刈り込んで風通しをよくするのも有効です。葉がしわしわになったら水切れのサインですが、セダムは水切れにも強いので、慌てず与えれば回復します。

    💡乾燥に非常に強い。地植えはほぼ水やり不要。梅雨〜夏の蒸れに注意します。

  3. 3

    夏の蒸れ対策と刈り込み

    約60日

    セダム栽培で唯一注意したいのが、日本の高温多湿による「蒸れ」です。乾燥・暑さ・寒さには強いセダムですが、梅雨から真夏にかけて、株が茂って混み合うと、内部が蒸れて、下のほうから枯れ込んだり、溶けるように傷んだりすることがあります。これを防ぐには、風通しをよくすることが第一。

    梅雨前に、伸びすぎたり茂りすぎたりした部分を、思い切って刈り込んでおくと、株の内部に風が通り、蒸れを防げます。刈り取った茎は、挿し芽に使えるので無駄になりません。鉢植えは、梅雨や長雨のときは、雨の当たらない軒下に移すと安心です。地植えでも、水はけのよい場所に植えておくことが、蒸れ対策の基本になります。

    夏を無事に越せば、涼しくなる秋から再び元気に生育し、品種によっては美しく紅葉します。この「夏の蒸れ」さえ乗り切れば、あとはほとんど手がかからない、強健な多肉植物です。

    💡梅雨前に刈り込んで風通しを確保。鉢は雨を避けると蒸れを防げます。

  4. 4

    葉挿し・挿し芽でふやす

    約30日

    セダムは、多肉植物のなかでも特に繁殖力が旺盛で、面白いほど簡単にふやせます。最も手軽なのが「挿し芽(挿し穂)」。茎を数cm切り取り、下のほうの葉を取り除いて、乾いた多肉用の土に挿すか、地面に置いておくだけで、すぐに根づきます。切り口を少し乾かしてから挿すと、より確実です。

    また「葉挿し」も簡単で、ちぎれた葉や、もぎ取った葉を、土の上に置いておくだけで、葉の付け根から根と新芽が出て、新しい株になります。セダムは、こぼれた葉が地面で勝手に根づいて広がるほどなので、増やすのに失敗することはほとんどありません。グランドカバーとして広げたい場合は、カット苗を地面にばらまいて土をかけるだけでも増えていきます。

    剪定や刈り込みで出た茎葉を、捨てずに挿し芽や葉挿しにすれば、どんどんふやせます。増えた株は寄せ植えやリース、グランドカバーに活用できます。

    💡茎を切って挿すだけ、葉を置くだけで簡単に根づきます。繁殖力旺盛です。

  5. 5

    紅葉を楽しむ・冬越し

    約90日

    セダムの楽しみのひとつが、秋から冬にかけての紅葉です。「虹の玉」「オーロラ」など多くの品種は、気温が下がり、日によく当たると、葉が赤や黄色、オレンジに色づいて、美しい姿を見せます。紅葉を深めるには、「よく日に当てる」「水を控えめにする」「寒さ(凍らない程度の低温)に当てる」のがコツ。

    屋外の明るい場所で、乾かし気味に育てると、鮮やかに色づきます。冬越しについては、セダムは耐寒性の高い品種が多く、屋外に植えっぱなしで冬を越せるものも少なくありません。ただし、品種によって耐寒性が異なり、寒さに弱い品種は、霜の当たらない場所に移すか、室内に取り込みます。

    冬は生育が緩慢になるので、水やりを控えめにして乾かし気味にします。耐寒性の高い品種なら、地植えのまま、冬の紅葉と、春の芽吹きまで、季節の移ろいを楽しめます。丈夫さと美しさを兼ね備えた、頼れる多肉植物です。

    💡日に当てて水を控えると紅葉します。耐寒性の高い品種は屋外で冬越しできます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • セダムの苗・カット苗

    手頃でカット苗からも増やせる。

    200〜800円
  • 多肉植物・サボテン用の土

    水はけのよい土。

    400〜1,000円
  • 鉢・プランター (任意)

    寄せ植えやグランドカバーに。

    200〜1,500円
  • 多肉植物用肥料 (任意)

    生育期に少量。やせ地でも育つ。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 600〜1,800円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

灰色かび病

まれ

症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。

予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。

対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 夏の蒸れで枯れ込む

梅雨〜夏に株の内部や下葉が溶けるように枯れます。

原因: 高温多湿による蒸れ、茂りすぎ、過湿。

対策: 梅雨前に刈り込んで風通しを確保し、鉢は雨を避け、水を控えます。

⚠ 徒長して色が悪い

間延びして葉色がさえません。

原因: 日照不足、水・肥料の与えすぎ。

対策: よく日が当たる場所に移し、乾かし気味に育てます。

⚠ 過湿で根腐れ

株元がぶよぶよして傷みます。

原因: 水のやりすぎ、水はけの悪い土。

対策: 水はけのよい土で乾かし気味に。受け皿の水は捨てます。

FAQ

よくある質問

多肉植物のなかでも特に丈夫で、初心者に最適です。乾燥・暑さ・寒さに強く、葉や茎を置くだけで簡単に根づいてふえます。グランドカバーにも寄せ植えにも使え、夏の蒸れにだけ気をつければ、ほとんど手がかかりません。

なります。地を這って広がるタイプは、繁殖力が旺盛で、水はけのよい場所に植えれば、地面を緑の絨毯のように覆います。屋上緑化にも使われるほど丈夫で、雑草を抑えたり、土の乾燥を防いだりする効果もあります。

ごく控えめで十分です。地植えで根づいた株はほとんど水やりが要りません。鉢植えは土が乾いたらたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。乾燥に非常に強い反面、過湿の蒸れには弱いので、乾かし気味に管理します。

高温多湿による蒸れが原因です。株が茂って混み合うと内部が蒸れて傷みます。梅雨前に刈り込んで風通しをよくし、鉢は雨を避けます。刈り取った茎は挿し芽に使えます。秋に再び元気を取り戻します。

「よく日に当てる」「水を控える」「寒さ(凍らない低温)に当てる」の3つで、秋から冬に赤や黄色に色づきます。屋外の明るい場所で乾かし気味に育てると鮮やかに紅葉します。日照不足や水のやりすぎだと色づきません。

とても簡単です。茎を切って土に挿す「挿し芽」、葉を土に置く「葉挿し」のどちらも高い確率で根づきます。こぼれた葉が勝手に根づくほど繁殖力旺盛なので、剪定で出た茎葉を挿すだけでどんどんふやせます。

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