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植物図鑑
🌱
透き通る窓をもつハオルチアの葉
🌱 多肉植物

ハオルチア

Haworthia Haworthia

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 鉢植えは500〜5000円

ハオルチアは、宝石のように透き通った葉や、シャープな硬い葉をもつ、多肉植物の中でも独特の魅力をもつ仲間です。大きく分けて、葉の先端に「窓」と...

かんたんに言うと

ハオルチアは透き通る「窓」をもつ葉が美しい多肉植物。多肉では珍しく強い直射を嫌い明るい日陰を好むため室内向き。乾燥に強いが極端な乾燥は不要。蒸れ・過湿・寒さに注意。株分けでふやせます。

Profile

基本情報

ハオルチアは、宝石のように透き通った葉や、シャープな硬い葉をもつ、多肉植物の中でも独特の魅力をもつ仲間です。大きく分けて、葉の先端に「窓」と呼ばれる透明な部分があり、ぷっくりとみずみずしい「軟葉系(オブツーサなど)」と、硬く引き締まった葉に白い縞模様が入る「硬葉系(十二の巻など)」があります。

とくに軟葉系の、光を透かすとキラキラと輝く葉は「生きた宝石」とも呼ばれ、根強い人気を集めています。南アフリカが原産で、自生地では、強い日差しを避けて岩陰や草の下、半ば土に埋もれるように育ち、葉先の透明な「窓」から光を取り込んで光合成をする、という変わった生態をもちます。

この生態のとおり、多肉植物のなかでは珍しく強い直射日光を嫌い、明るい日陰でよく育つため、室内の窓辺で育てやすいのが大きな魅力。多肉植物のなかでは比較的、水を好む傾向もあります。乾燥には強いものの、ほかの多肉ほど極端な乾燥は必要なく、土が乾いたら水を与えます。

過湿の根腐れと、夏の蒸れ、冬の寒さには注意が必要。子株(わき芽)をよく出すので株分けで簡単にふやせ、コレクション性も高い植物です。直射を嫌い室内向きで、透明な葉の美しさが格別の、奥深い多肉植物です。

分類
多肉植物 / ロゼット型
原産地
南アフリカ
別名
ハオルシア、ハウォルチア、十二の巻、オブツーサ
価格目安
鉢植えは500〜5000円

💡豆知識

ハオルチアの名は、19世紀イギリスの植物学者エイドリアン・ハーディ・ホーワース(Haworth)にちなんで名づけられました。軟葉系のハオルチアがもつ、葉先の透明な「窓(ウインドウ)」は、植物学的にとても興味深い構造です。自生地の南アフリカでは、強い日差しと乾燥から身を守るため、体の大部分を土に埋め、地表に出した葉先の透明な窓からだけ光を取り込んで、地中で光合成を行う、という巧妙な生き方をしています。

この「窓」を通して見ると、葉の内部の葉緑素が透けて見え、まるでガラス細工のような美しさを生み出します。近年は交配や選抜が盛んで、窓の模様や透明度の美しい個体は「銘品」として珍重され、コレクターの間で高額で取引されることもあります。とくに「オブツーサ」は、ぷっくりと丸い半透明の葉が連なる姿から、軟葉系ハオルチアの代表として絶大な人気を誇ります。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
4月は植え替え
10月は植え替え
追肥
4月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
4月は植え替え
10月は植え替え
追肥
4月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
4月は植え替え
10月は植え替え
追肥
4月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
5〜20cm
株張り
5〜15cm

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
5℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
土が乾いたらたっぷり。冬と真夏は控えめ。
肥料
多肉植物用肥料・緩効性化成肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める(直射を避ける)

    約7日

    ハオルチアは、多肉植物のなかでは珍しく、強い直射日光を嫌うのが大きな特徴です。自生地では岩陰や草の下で半ば土に埋もれて育つため、強い日差しに当てると、葉が日焼けして茶色く変色したり、葉が締まりすぎて色が悪くなったりします。理想は、レースのカーテン越しのやわらかい光が当たる、明るい日陰。

    室内の明るい窓辺が最適なので、室内で育てやすい多肉植物といえます。一方で、暗すぎる場所では、葉と葉の間隔が広がって徒長し、姿が崩れるので、適度な明るさは必要です。とくに軟葉系(オブツーサなど)の透明な窓の美しさは、やわらかい光が透けることで引き立ちます。

    生育適温は10〜25度ほど。夏の高温多湿の蒸れと、冬の寒さには弱いので、真夏は風通しのよい涼しい日陰に、冬は霜の当たらない明るい室内に置きます。

    💡強い直射は苦手。レースカーテン越しの明るい日陰が最適で室内向きです。

  2. 2

    水やり

    約30日

    ハオルチアは、ほかの多肉植物と比べると、やや水を好む傾向があります。極端に乾かす必要はなく、土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えるのが基本です。受け皿の水は必ず捨てます。とはいえ多肉植物なので、過湿による根腐れには弱く、常に湿った状態は禁物。

    「乾いたら、たっぷり」のメリハリが大切です。よく育つ生育期(多くは春と秋)は、土が乾いたら与えるサイクルでしっかり水やりします。一方、生育が緩慢になる真夏の高温期と真冬の低温期は、水やりを控えめにして乾かし気味に管理します。とくに冬は、低温と過湿が重なると一気に傷むので、回数を減らします。

    葉のハリがなくなり、しわが寄ってきたら水切れのサインなので、そのときにたっぷり与えると、ぷっくりとした葉が回復します。水やりのとき、葉の間(中心)に水をためると蒸れるので、株元の土に静かに与えます。

    💡多肉では水を好むほう。乾いたらたっぷり、真夏と真冬は控えめにします。

  3. 3

    土と植え替え

    約14日

    ハオルチアも過湿を嫌うので、水はけのよい土が基本です。市販の「多肉植物・サボテン用の土」が手軽で確実。ただし、やや水を好むので、軟葉系では、保水性も少し加えた配合(赤玉土を多めにするなど)にすると育てやすくなります。鉢は底穴のあるものを選びます。

    植え替えは、1〜2年に一度、生育期の春か秋に行います。子株(わき芽)が増えて鉢の中が混み合った、根が回って水はけが悪くなった、などが植え替えのサイン。鉢から株を抜き、古い土を落として、枯れた根や傷んだ根を整理します。ハオルチアは太い根(ごぼう根)をもつので、古くなった根は適度に整理すると、新しい根が出て元気になります。

    植え替えの際に、増えた子株を切り分けて株分けでふやせます。植え替え直後は、根の傷が乾くまで数日水やりを控えてから、通常の管理に戻します。

    💡水はけのよい土で。軟葉系はやや保水性を加えても。1〜2年で植え替えます。

  4. 4

    夏越しと冬越し

    約90日

    ハオルチア栽培で注意が必要なのが、夏と冬です。夏は、高温多湿による蒸れが大敵。気温が30度を超える真夏は生育が緩慢になるので、風通しのよい涼しい明るい日陰に移し、水やりを控えめにして、蒸らさないように管理します。直射日光に当てると葉焼けするので、夏は特に遮光します。

    冬は、寒さと低温時の過湿が大敵。多くのハオルチアは霜や5度以下の寒さで傷むので、霜の降りる地域では、明るい室内に取り込みます。冬は生育が緩慢になるため、水やりを大きく減らして乾かし気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。室内でも、冷たい窓際の夜間は冷え込むので、夜は窓から少し離します。

    ハオルチアは、年間を通して「やわらかい光・風通し・適度な水」を意識して、夏の蒸れと冬の冷えという2つの山を越せば、長く美しい姿を保てます。

    💡夏は涼しい日陰で蒸れ対策、冬は室内で乾かし気味に。蒸れと低温過湿が大敵。

  5. 5

    株分けでふやす

    約60日

    ハオルチアは、株元に子株(わき芽)をよく出すので、株分けで簡単にふやせます。適期は、生育期の春か秋で、植え替えと同時に行うのが効率的です。鉢から親株を抜き、株元についた子株を、それぞれに根が付くように、手やナイフでていねいに切り分けます。根がほとんど付いていない小さな子株でも、切り口を数日乾かしてから土に植えれば、やがて発根します。

    切り分けた株は、水はけのよい土に植え、明るい日陰で、根が落ち着くまで数日は水やりを控えてから、通常の管理に戻します。また、ハオルチアは「葉挿し」もできますが、エケベリアほど成功率は高くなく、品種によります。さらに、太い根を切って植える「根挿し」でふやせる品種もあります。

    子株を株分けして増やし、お気に入りの品種のコレクションを広げていくのが、ハオルチアならではの楽しみ方です。増えた株は寄せ植えにしても楽しめます。

    💡株元の子株を根付きで切り分ける株分けが簡単。生育期に植え替えと同時に行います。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ハオルチアの苗(鉢)

    普及種は手頃、銘品は高価。

    500〜5,000円
  • 多肉植物・サボテン用の土

    水はけのよい土。軟葉系はやや保水性を加えても。

    400〜1,000円
  • 鉢(底穴のあるもの) (任意)

    通気のよい鉢。

    200〜1,500円
  • 多肉植物用肥料 (任意)

    生育期に少量。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 900〜6,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

まれ

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 過湿・蒸れで根腐れ

株元が透き通って溶けるように腐ります。

原因: 水のやりすぎ、水はけの悪い土、夏の蒸れ、冬の低温過湿。

対策: 水はけのよい土で乾かし気味に。夏は風通しよく、冬は乾かし気味にします。

⚠ 葉焼け・変色

葉が茶色く焦げたり、赤黒く変色します。

原因: 強い直射日光。

対策: レースカーテン越しの明るい日陰に移します。夏は遮光します。

⚠ 徒長して間延びする

葉の間隔が広がり姿が崩れます。

原因: 日照不足(暗すぎる)。

対策: 明るい日陰に移して適度に光を当てます。

FAQ

よくある質問

強い直射を嫌い、明るい日陰の室内窓辺で育てられるので、室内派の初心者に向きます。乾燥に強く水やりも控えめでよく、株分けで簡単にふやせます。過湿・夏の蒸れ・冬の寒さにだけ注意すれば長く楽しめます。

避けたほうがよいです。ハオルチアは多肉植物では珍しく強い直射を嫌い、当てると葉焼けや変色を起こします。レースのカーテン越しのやわらかい光が当たる明るい日陰が最適で、室内の窓辺で育てやすいのが魅力です。

多肉植物のなかではやや水を好むほうです。極端に乾かす必要はなく、土が乾いたらたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。よく育つ春・秋はこのサイクルで、生育が緩慢になる真夏と真冬は控えめにします。

多くは水切れのサインです。土が乾いていたら、たっぷり水を与えると、ぷっくりした葉に回復します。ただし、根腐れで水を吸えていない場合も葉がしぼむので、土が湿っているのにしぼむときは過湿を疑い、水を控えます。

やわらかい光が透けることで窓の美しさが引き立ちます。強い直射は窓を傷め、暗すぎると徒長します。明るい日陰でほどよく日に当て、葉にほこりをためないことがコツ。軟葉系(オブツーサ等)はとくに窓が美しい品種です。

ふやせます。株元によく子株を出すので、生育期に株分けするのが簡単で確実です。子株を根付きで切り分けて植えます。品種により葉挿しや根挿しもできます。増やしてコレクションを広げる楽しみがあります。

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