ガステリア
Gasteria Gasteria / Ox Tongue
ガステリアは、肉厚で、硬く、ざらりとした、舌のような形の葉を、左右交互に、重ねるように、伸ばす、独特の姿が魅力の多肉植物です。葉の表面に、白...
かんたんに言うと
ガステリア(臥牛)は、舌のような肉厚の葉を交互に伸ばす、渋い魅力の多肉植物。多肉では珍しく耐陰性が高く、明るい日陰の室内でも育つので置き場所を選びません。乾燥に強く丈夫で初心者向き。葉挿し・株分けでふえ、胃袋形のかわいい花も咲きます。過湿と強い直射に注意。
Profile
基本情報
ガステリアは、肉厚で、硬く、ざらりとした、舌のような形の葉を、左右交互に、重ねるように、伸ばす、独特の姿が魅力の多肉植物です。葉の表面に、白い、点々(斑点)や、いぼ状の、ざらつきが入る品種が多く、その、無骨で、ワイルドな質感と、どっしりとした、姿が、渋い、和の雰囲気もあり、根強い人気があります。
和名の代表が「臥牛(がぎゅう)」。これは、肉厚で、横に、低く広がる葉の姿を、牛が、ねそべる(臥す=ふす)姿に、見立てた名で、英名でも「オックス・タン(ox tongue=牛の舌)」と呼ばれます。ガステリアは、ツルボラン科(アスフォデルス科)の、多肉植物で、同じ科の、ハオルチアや、アロエの、ごく近い仲間。
じっさい、ハオルチアや、アロエと、たいへん、交配しやすく、属を、またいだ、交配種も、多くあります。ガステリアの、いちばんの、特徴であり、魅力が、多肉植物には、めずらしく、強い日光を、必要とせず、耐陰性が高いこと。南アフリカの、岩陰などに、自生するため、明るい日陰で、よく育ち、室内の、それほど明るくない場所でも、育てられるので、置き場所を、選びにくく、たいへん丈夫で、初心者にも、育てやすい多肉植物です。
乾燥に強く、水やりも、控えめでよく、葉挿しや、株分けで、ふやせます。条件が合うと、細い花茎を伸ばして、その名(Gaster=胃袋)の由来である、胃袋のような、ぷっくりした、オレンジや、赤の、かわいい花を咲かせます。丈夫で、日陰にも強く、渋い魅力の、頼れる多肉植物です。
💡豆知識
ガステリアの、属名「Gasteria(ガステリア)」は、ラテン語・ギリシャ語で「胃袋(gaster)」を意味する言葉に、由来します。これは、ガステリアの花の形が、ぷっくりと、ふくらんだ、胃袋に、似ていることに、ちなみます。ガステリアは、条件が合うと、株の間から、細く、長い、花茎を伸ばし、その先に、オレンジ色や、赤、ピンクがかった、下向きの、筒状の花を、いくつも、連ねて咲かせます。
一つひとつの花が、根元が、ぷっくりとふくらんだ、胃袋のような形で、たいへん、かわいらしく、無骨な、葉姿との、ギャップも、魅力です。ガステリアは、ツルボラン科で、ハオルチア(透明な窓をもつ、人気の多肉)や、アロエの、ごく近い仲間。これらは、たいへん、交配しやすく、ガステリアと、ハオルチアの交配種は「ガステ ラ ルチア(×Gasterhaworthia)」、ガステリアと、アロエの交配種は「ガステ ラ ロエ(×Gasteraloe)」と呼ばれ、両親の、よいところを、受け継いだ、丈夫で、おもしろい姿の、品種が、生まれています。
代表種「臥牛(がぎゅう)」は、日本でも、古くから、栽培され、とくに、葉の、模様や、形の、優れた、選抜個体は、古典園芸植物として、珍重され、高値で、取引されることもあります。ガステリアは、多肉植物のなかでも、とくに、強い日光を、必要とせず、耐陰性が、高いので、ほかの多肉が、うまく育たないような、室内の、明るい日陰でも、育てられる、貴重な存在。丈夫で、日陰にも強く、渋く、味わい深い、その姿が、根強い、ファンを、もつ多肉植物です。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 5〜30cm
- 株張り
- 5〜30cm
環境条件
- 日照
- 半日陰
- 耐寒温度
- 3℃
- 耐暑温度
- 38℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土が完全に乾いて数日後に。冬と真夏は断水気味。
- 肥料
- 多肉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める(耐陰性が高い)
約7日ガステリアの、いちばんの特徴が、多肉植物のなかでは、めずらしく、強い日光を、必要とせず、耐陰性が、高いこと。南アフリカの、岩陰などに、自生するため、強い直射日光は、むしろ、苦手で、当てると、葉が、葉焼けを起こして、茶色く傷んだり、葉色が、赤茶けて、調子を崩したりします。
理想は、レースのカーテン越しの、やわらかい光が差す、明るい日陰。室内の、直射の当たらない、明るい場所で、よく育ちます。ガステリアは、耐陰性が高いので、ほかの多肉植物が、うまく育たないような、それほど明るくない、室内の場所でも、育てられるのが、大きな魅力。
ただし、極端に暗いと、間のびしたり、葉が、ひょろひょろになったりするので、適度な明るさは、必要です。明るい日陰、というのが、ガステリアには、ちょうどよい、置き場所です。ガステリアは、丈夫で、暑さにも、比較的強いですが、真夏の、高温多湿の、蒸れは、やや苦手なので、真夏は、風通しのよい、明るい日陰で、管理します。
寒さには、やや弱いので、冬は、霜の当たらない、明るい室内に置きます(3度以上を保つ)。強い直射を、避けて、明るい日陰で育てる、という、ほかの多肉とは、少し違う、管理が、ガステリアの、ポイントです。
💡耐陰性が高く明るい日陰でよく育つ(強い直射はむしろ葉焼けで苦手)。暗すぎると間のび。真夏は蒸れ注意、冬は3度以上の室内へ。
-
2
水やり(乾かし気味が基本)
約30日ガステリアは、肉厚の葉に、水をためる、多肉植物なので、水やりは、控えめでよく、乾燥に、強いです。枯らす、数少ない原因が、水のやりすぎによる「根腐れ」なので、乾かし気味に、管理するのが、基本です。水やりは「土が、完全に乾いて、さらに、数日たってから、鉢底から流れ出るまで、たっぷり与える」のが、基本のリズム。
受け皿の水は、必ず捨てます。ガステリアは、葉が、低く、横に広がり、株の中心が、地面に近いので、株の中心に、水がたまると、蒸れて、腐ることがあります。水を、与えるときは、葉の上から、ざぶざぶかけるより、株元の土に、静かに与えるのが、よいです。
生育が、旺盛な、春と秋は、土が完全に乾いたら、与えるサイクルで、しっかり、水を与えます。一方、生育が、ゆるやかになる、真夏の高温期と、真冬の低温期は、水やりを、ぐっと減らし、断水気味にします。とくに、真夏の、高温多湿のときに、水を、与えすぎると、蒸れて、腐りやすいので、注意します。
ガステリアは、丈夫で、ある程度の、水切れには、強いので、迷ったら、水を、与えないくらいで、ちょうどよいです。葉が、やわらかく、しわっぽくなってきたら、水切れのサインです。
💡完全に乾いて数日後にたっぷり、乾燥に強い。株の中心に水をためず株元に静かに。真夏と真冬は断水気味に(夏の蒸れ注意)。
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3
肥料と植え替え
約14日ガステリアは、やせた、岩場でも育つ、丈夫な多肉植物なので、肥料は、ほとんど必要ありません。肥料なしでも、十分育ちますが、生育を、よくしたい場合は、生育期の、春か秋に、多肉植物用の、緩効性肥料を、ごく少量、与える程度で、十分です。肥料を、与えすぎると、葉が、間のびしたり、株が、軟弱になったりするので、控えめにします。
生育の止まる、真夏と、真冬は、肥料を与えません。植え替えは、ガステリアは、生育が、ゆっくりなので、2〜3年に一度を目安に、生育期の、春か秋に行います。鉢のなかが、根や、子株で、いっぱいになった、土が、古くなって、水はけが悪くなった、などが、サインです。
古い土を、軽く落とし、傷んだ根を整理して、新しい、水はけのよい、多肉・サボテン用土に植え替えます。ガステリアは、過湿を、嫌うので、水はけのよさが、大切。軽石や、鹿沼土などを、混ぜた、水はけのよい用土が、向きます。ガステリアは、生育するにつれて、親株の、根元のまわりから、子株(こかぶ)を、出して、群生(ぐんせい=群がって育つ)するので、植え替えのときに、子株を分けて、ふやしたり、混み合いを、解消したりできます。子株が、多すぎて、混み合うと、蒸れやすくなるので、適度に、分けると、風通しよく、育ちます。
💡やせ地でも育つので肥料はほぼ不要。生育ゆっくりで2〜3年に一度、水はけのよい土で植え替え。子株で群生するので株分けで混み合いを解消。
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4
葉挿し・株分けでふやす
約30日ガステリアは、葉挿しや、株分けで、ふやせます。「株分け」が、いちばん、確実で、手軽。ガステリアは、成長すると、親株の、根元のまわりに、子株(こかぶ)を、たくさん出して、群生します。この子株が、ある程度、大きくなって、自分の、根を、もつようになったら、親株から、切り離して、別の鉢に、植えると、新しい株として、育てられます。
子株を、外す適期は、生育期の、春か秋。子株を、根を、傷つけないように、ていねいに、外し、水はけのよい土に、植えます。植えたあとは、しばらく、水を、控えめにして、根づくのを、待ちます。「葉挿し」も、できます。健康な葉を、付け根から、ていねいに取り、切り口を、数日、乾かしてから、多肉植物用の土の上に、置く(または、軽く挿す)と、葉の付け根から、芽と根が、出てきて、新しい株に、育ちます。
ただし、ガステリアの葉挿しは、エケベリアなどより、芽が出るまで、時間が、かかることが、多いので、気長に、待ちます。株分けが、早くて確実なので、ふやすなら、まず、株分けが、おすすめです。子株でふやして、群生を、楽しんだり、ひと株ずつ、仕立てたり、人に、分けたりと、楽しみが、広がります。とくに、ガステリアは、丈夫で、子株を、よく出すので、ふやしやすい多肉植物です。
💡株分けが確実(群生する子株を、根が出たら外して植える)。葉挿しも可だが芽が出るまで時間がかかる。適期は春・秋。
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5
花を楽しむ・冬越し
約120日ガステリアは、葉姿が、主役の多肉植物ですが、条件が合うと、かわいい花も、楽しめます。ガステリアは、春を中心に、株の間から、細く、長い、花茎を伸ばし、その先に、オレンジ色や、赤、ピンクがかった、下向きの、筒状の花を、いくつも、連ねて咲かせます。
一つひとつの花が、根元が、ぷっくりと、ふくらんだ、胃袋のような形で(属名Gasteria=胃袋の、由来)、たいへん、かわいらしく、無骨な、葉姿との、ギャップが、魅力です。花を、咲かせるには、株を、しっかり、充実させ、適切な、明るさで、健康に、育てることが、大切。
咲き終わった、花茎は、枯れてきたら、付け根から、切り取ります。次に、冬越し。ガステリアは、寒さに、やや弱いので、霜や、強い寒さに当たると、葉が、傷みます。気温が下がる秋には、屋外の株は、明るい室内に取り込み、冬は、3度以上(できれば5度以上)を保てる、明るい場所で管理します。
冬は、生育が、ゆるやかになるので、水やりを、ぐっと控え、断水気味に、管理します。冬の、低温と、過湿が重なると、根が、腐るので、冬は、乾かし気味が、鉄則。乾かし気味にすると、寒さへの、耐性も、上がります。ガステリアは、耐陰性が高く、丈夫で、日陰にも、強いので、室内で、年間を通して、楽しみやすい多肉植物。
強い直射を、避け、過湿に、注意する、という、シンプルな、コツを、押さえれば、初心者でも、長く、渋い、葉姿と、かわいい花を、楽しめます。
💡春に胃袋形のかわいい花が咲く(咲き終わりは花茎を切る)。寒さにやや弱く冬は3度以上(理想5度)の明るい室内で断水気味に。耐陰性が高く室内で楽しみやすい。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓500〜4,000円
ガステリアの鉢植え
臥牛など。耐陰性の高い丈夫な多肉。
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✓400〜1,000円
多肉植物用の土
水はけのよい多肉・サボテン用土。
-
○200〜1,500円
小鉢 (任意)
渋い葉姿や群生、寄せ植えに。
-
○400〜1,000円
多肉植物用肥料 (任意)
生育期にごく少量。なくても育つ。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
まれ症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
まれ症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 強い直射で葉焼け
葉が茶色く傷み、赤茶けて調子を崩します。
原因: 強い直射日光に当てた(耐陰性が高く直射が苦手)。
対策: レースカーテン越しの明るい日陰に移し、強い直射を避けます。
⚠ 過湿・夏の蒸れで根腐れ
株の中心や株元が蒸れて腐ります。
原因: 水のやりすぎ、株の中心の水たまり、真夏の蒸れ。
対策: 完全に乾いてから株元に水やりし、真夏は風通しよく水を控えめにします。
⚠ 冬の寒さで傷む
冬に葉が傷み、株が弱ります。
原因: 霜や3度以下の強い寒さ。
対策: 冬は明るい室内で3度以上(理想5度以上)を保ち、断水気味にします。
FAQ
よくある質問
はい、ガステリア(臥牛)は耐陰性が高く、明るい日陰でも育ち、乾燥に強く丈夫なので、初心者にとても育てやすい多肉植物です。強い直射を避けて明るい日陰に置き、水を控えめにする基本を守れば、まず枯らすことはありません。子株をよく出すのでふやしやすく、室内で年間を通して楽しめる、頼れる多肉です。
はい、ガステリアは多肉植物のなかでは珍しく耐陰性が高く、明るい日陰でよく育ちます。むしろ強い直射日光は葉焼けの原因になるので苦手です。ほかの多肉が育ちにくい、それほど明るくない室内の場所でも育てられるのが大きな魅力。ただし極端に暗いと間のびするので、レースカーテン越しの明るい日陰が理想です。
肉厚の葉に水をためるので、水やりは控えめでよいです。土が完全に乾いて数日たってからたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。株の中心に水がたまると蒸れて腐るので、株元の土に静かに与えます。真夏と真冬は生育がゆるむので断水気味にし、とくに夏の蒸れに注意します。葉がしわっぽくなったら水切れのサインです。
株分けが確実で手軽です。ガステリアは親株の根元のまわりに子株をよく出して群生するので、子株が根をもつくらい育ったら、生育期(春・秋)に切り離して別の鉢に植えます。葉を取って土に置く葉挿しもできますが、芽が出るまで時間がかかるので、まずは株分けがおすすめです。子株をよく出すのでふやしやすい多肉です。
はい、株が充実すると、春を中心に細い花茎を伸ばし、オレンジや赤、ピンクがかった下向きの筒状の花を連ねて咲かせます。一つひとつが根元のふくらんだ胃袋のような形で、属名Gasteria(胃袋)の由来になっています。無骨な葉姿とのギャップがかわいらしいです。咲き終わった花茎は付け根から切り取ります。
ガステリアは寒さにやや弱いので、霜や強い寒さを避け、冬は明るい室内で3度以上(できれば5度以上)を保ちます。冬は生育がゆるやかになるので水やりをぐっと控え、断水気味に管理します(低温+過湿で根腐れ)。乾かし気味にすると寒さへの耐性も上がります。耐陰性が高いので室内で楽に冬を越せます。
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