カランコエ
Kalanchoe blossfeldiana Kalanchoe / Flaming Katy
カランコエは、多肉質の丈夫な葉と、小さな花が密に集まって咲く愛らしい花の、両方を楽しめる多肉植物です。多肉植物でありながら、花つきがよく、長...
かんたんに言うと
カランコエは多肉質の葉と密に咲く花を楽しめる丈夫な多肉植物。乾燥に強く水やり控えめでOK。短日植物で日が短くなると開花します。寒さにやや弱く冬は室内へ。葉挿し・挿し芽でふやせます。
Profile
基本情報
カランコエは、多肉質の丈夫な葉と、小さな花が密に集まって咲く愛らしい花の、両方を楽しめる多肉植物です。多肉植物でありながら、花つきがよく、長期間にわたって次々と花を咲かせるのが大きな魅力。花色は赤・ピンク・オレンジ・黄・白と豊富で、一重咲きから八重咲き、釣り鐘形の花が垂れ下がる品種まであり、冬から春の彩りの少ない時期に、室内を明るく彩ってくれます。
鉢花として人気が高く、丈夫で長持ちするので、ギフトにも定番です。マダガスカルなど乾燥地の原産で、多肉質の葉に水をためるため乾燥に強く、水やりが少なくてよいので、手間がかかりません。日光を好み、よく日に当てると、葉が締まり花つきもよくなります。
寒さにはやや弱いので、冬は室内で管理します。カランコエは「短日植物」で、日が短くなると花芽をつける性質があり、これを利用して開花時期を調整できるのも面白いところ。葉のふちに子株(不定芽)をびっしりつけて落とし、その子株が地面で勝手に増える「子宝草(マザーリーフ)」の仲間もあります。
葉挿しや挿し芽で簡単にふやせ、花も葉も楽しめる、育てやすく華やかな多肉植物です。花も葉も楽しめて丈夫で長持ちし、ギフトにも自分用にも喜ばれる華やかな多肉植物です。
💡豆知識
カランコエが冬から春に花を咲かせるのは、「短日植物」という性質によります。短日植物は、夜の暗い時間が一定以上続くと花芽をつくるため、日が短くなる秋から冬にかけて開花の準備をします。この性質を逆手に取り、生産者は夜間を人工的に長くする「短日処理」をして、開花時期を調整し、一年を通して花の咲いた鉢花を出荷しています。
逆に、家庭で翌年も咲かせたい場合、夜に照明の光が当たると花芽がつきにくくなるため、夕方以降は段ボールをかぶせるなどして暗くする「短日処理」をすると、再び花を楽しめます。また、カランコエの仲間には、葉のふちにびっしりと小さな子株(不定芽)をつけ、それがぽろぽろ落ちて勝手に根づいて増える「子宝草(セイロンベンケイ/マザーリーフ)」があり、その驚異的な繁殖力から、子孫繁栄の縁起物として親しまれています。一枚の葉から無数の命が生まれる姿は、生命力の象徴とされてきました。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 3月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 3月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 3月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 15〜40cm
- 株張り
- 15〜30cm
- 花のサイズ
- 小花が密に集まる
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 5℃
- 耐暑温度
- 38℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土が乾いたらたっぷり。冬は控えめ。過湿を避ける。
- 肥料
- 多肉植物用肥料・液体肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める
約7日カランコエは日光を好む多肉植物です。よく日に当てると、葉が締まって丈夫に育ち、花つきもよくなります。室内なら、一日を通してよく日が当たる、明るい南向きの窓辺が理想。屋外のベランダでも、日当たりと風通しのよい場所が向きます。日照不足だと、茎が間延びして弱くなり、花つきも悪くなるので、できるだけ明るい場所に置きましょう。
ただし、真夏の強い直射日光は、葉焼けや高温多湿の蒸れの原因になるので、真夏は風通しのよい明るい日陰に移すか、遮光します。寒さにはやや弱く、生育適温は20〜25度ほど。冬は5度以上を保てる、明るい室内に取り込みます。冷たい窓際の夜間は冷え込むので、夜は窓から少し離します。
なお、カランコエは「短日植物」で、夜に照明の光が当たり続けると花芽がつきにくくなるので、翌年も咲かせたい場合は、夜間の照明にも注意が必要です(後述)。
💡よく日に当てると花つき良好。真夏の直射と冬の寒さは避け、室内へ。
-
2
水やり
約30日カランコエは多肉質の葉に水をためられるので、水やりは控えめで十分です。枯らす原因の多くは水のやりすぎによる根腐れなので、「土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える」のが基本で、常に湿った状態は避けます。受け皿の水は必ず捨てます。水を与えるときは、花や葉の上から水をかけると、花が傷んだり、株元に水がたまって蒸れたりするので、株元の土に静かに与えます。
よく育つ生育期はこのサイクルで、生育が緩慢になる真夏の高温期と真冬の低温期は、水やりを控えめにして乾かし気味にします。とくに冬は、低温と過湿が重なると傷むので、回数を減らします。葉がしわしわになったら水切れのサインです。多肉植物なので、乾燥には強く、少々水やりを忘れても枯れにくいですが、花を長く咲かせるには、生育期に極端な水切れをさせないこともポイントです。
💡乾いたらたっぷり、花や中心に水をためない。冬は控えめにします。
-
3
花がら摘みと切り戻し
約14日カランコエの花を長く楽しむには、咲き終わった花をこまめに摘み取る「花がら摘み」が効果的です。小さな花が房状に集まって咲くので、ひとつの花房の花が一通り咲き終わったら、その花茎を付け根から切り取ります。咲き終わった花を放置すると、見栄えが悪くなるだけでなく、株が種づくりに養分を使って消耗し、次の花つきが悪くなったり、湿気で傷んで病気の原因になったりします。
花が一通り終わったら、伸びた花茎や、間延びした茎を、切り戻して株姿を整えます。切り戻すと、わき芽が出てこんもりと茂り、株が若返ります。切り取った元気な茎は、挿し芽に使えるので無駄になりません。花後に切り戻して株を整え、後述の短日処理をすると、再び花を咲かせることができます。こうした手入れで、丈夫なカランコエを、何年も繰り返し楽しめます。
💡咲き終わった花房を摘み、花後は切り戻して株を整えます。
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4
短日処理で翌年も咲かせる
約45日カランコエは「短日植物」で、夜の暗い時間が一定以上続くと花芽をつくる性質があります。市販の鉢花は、生産者が開花を調整して出荷したもので、家庭でそのまま育てると、夜の照明の光が当たって、翌年は花芽がつきにくくなることがよくあります。翌年もしっかり咲かせたい場合は、「短日処理」を行います。
やり方は、花を咲かせたい時期の約1〜2か月前から、毎日夕方5時ごろから翌朝8時ごろまで、株に段ボール箱をかぶせたり、光の入らない場所に移したりして、夜間を完全に暗くします。この間、わずかな光も当てないことが大切で、照明や街灯の光が漏れないようにします。
これを毎日1〜2か月続けると、花芽がついて、再び花を咲かせます。少し手間はかかりますが、短日処理を理解すると、好きな時期に花を咲かせられる、栽培の面白さが味わえます。
💡夕方〜翌朝まで毎日暗くする短日処理を1〜2か月続けると花芽がつきます。
-
5
葉挿し・挿し芽でふやす・冬越し
約30日カランコエは、葉挿しや挿し芽で簡単にふやせます。挿し芽は、茎を数cm切り取り、下葉を取って切り口を乾かしてから、多肉用の土に挿すと、明るい日陰で根づきます。葉挿しは、健康な葉を切り取り、切り口を乾かして土の上に置くと、付け根から子株が出ます。
切り戻しで出た茎を挿し芽にすれば、どんどんふやせます。なお、葉のふちに子株(不定芽)をびっしりつける「子宝草(マザーリーフ)」の仲間は、その子株が落ちて勝手に増えるほど繁殖力旺盛です。冬越しについては、カランコエは寒さにやや弱く、5度を下回ると傷むので、霜の降りる地域では、冬は明るい室内に取り込みます。
冬は生育が緩慢になるため、水やりを控えめにして乾かし気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。暖かく明るい室内で冬を越せば、丈夫なカランコエは、毎年花を咲かせて長く楽しめます。
💡葉挿し・挿し芽で簡単にふやせます。寒さに弱いので冬は室内で乾かし気味に。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓400〜1,500円
カランコエの鉢花
花つき株が手頃に手に入る。
-
✓400〜1,000円
多肉植物・サボテン用の土
水はけのよい土。
-
○0〜300円
段ボール箱(短日処理用) (任意)
翌年咲かせる短日処理に。
-
○400〜1,000円
多肉植物用肥料・液体肥料 (任意)
生育・開花期に少量。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
うどんこ病
まれ症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。
予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。
対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 水のやりすぎで根腐れ
株元や葉がぶよぶよして傷みます。
原因: 水のやりすぎ、花や中心への水のため込み、過湿。
対策: 乾いてから株元に水やりし、受け皿の水は捨てます。乾かし気味に管理します。
⚠ 翌年花が咲かない
葉は茂るのに花が咲きません。
原因: 夜の照明で短日条件にならず花芽がつかない。
対策: 開花1〜2か月前から夕方〜翌朝まで暗くする短日処理を毎日続けます。
⚠ 冬の寒さで傷む
冬に葉や茎が変色して傷みます。
原因: 5度以下の低温、低温時の過湿。
対策: 冬は5度以上の明るい室内へ。水やりを控えて乾かし気味にします。
FAQ
よくある質問
とても育てやすい多肉植物です。乾燥に強く水やりが少なくてよく、丈夫で花も長く楽しめます。日当たりのよい場所に置き、水のやりすぎと冬の寒さに注意すれば、初心者でも長く咲かせられます。鉢花やギフトの定番です。
咲きます。花後に花がらを摘み、切り戻して株を整え、後述の短日処理をすると、再び花を咲かせます。カランコエは丈夫な多肉植物なので、適切に管理すれば何年も繰り返し花を楽しめます。
カランコエは短日植物で、夜に照明の光が当たり続けると花芽がつきにくくなるためです。翌年咲かせるには、開花の1〜2か月前から、夕方〜翌朝まで毎日暗くする「短日処理」を行うと、花芽がついて咲きます。
多肉植物なので控えめでよいです。土が乾いたらたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。花や株の中心に水をためないよう株元に与えます。生育期はこのサイクルで、真夏と真冬は控えめにします。乾燥に強く水のやりすぎが大敵です。
はい、カランコエの仲間です。葉のふちにびっしり子株(不定芽)をつけ、それが落ちて勝手に増える品種で、その繁殖力から子孫繁栄の縁起物として親しまれています。一枚の葉から無数の子株が育つ姿が人気です。
寒さにやや弱く、5度を下回ると傷むので、霜の降りる地域では冬は明るい室内に取り込みます。冬は水やりを控えめにして乾かし気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。暖かい室内で冬を越せば毎年楽しめます。
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