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植物図鑑
🌱
密に咲くカランコエの花と多肉質の葉
🌱 多肉植物

カランコエ

Kalanchoe blossfeldiana Kalanchoe / Flaming Katy

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 鉢植えは400〜1500円

カランコエは、多肉質の丈夫な葉と、小さな花が密に集まって咲く愛らしい花の、両方を楽しめる多肉植物です。多肉植物でありながら、花つきがよく、長...

かんたんに言うと

カランコエは多肉質の葉と密に咲く花を楽しめる丈夫な多肉植物。乾燥に強く水やり控えめでOK。短日植物で日が短くなると開花します。寒さにやや弱く冬は室内へ。葉挿し・挿し芽でふやせます。

Profile

基本情報

カランコエは、多肉質の丈夫な葉と、小さな花が密に集まって咲く愛らしい花の、両方を楽しめる多肉植物です。多肉植物でありながら、花つきがよく、長期間にわたって次々と花を咲かせるのが大きな魅力。花色は赤・ピンク・オレンジ・黄・白と豊富で、一重咲きから八重咲き、釣り鐘形の花が垂れ下がる品種まであり、冬から春の彩りの少ない時期に、室内を明るく彩ってくれます。

鉢花として人気が高く、丈夫で長持ちするので、ギフトにも定番です。マダガスカルなど乾燥地の原産で、多肉質の葉に水をためるため乾燥に強く、水やりが少なくてよいので、手間がかかりません。日光を好み、よく日に当てると、葉が締まり花つきもよくなります。

寒さにはやや弱いので、冬は室内で管理します。カランコエは「短日植物」で、日が短くなると花芽をつける性質があり、これを利用して開花時期を調整できるのも面白いところ。葉のふちに子株(不定芽)をびっしりつけて落とし、その子株が地面で勝手に増える「子宝草(マザーリーフ)」の仲間もあります。

葉挿しや挿し芽で簡単にふやせ、花も葉も楽しめる、育てやすく華やかな多肉植物です。花も葉も楽しめて丈夫で長持ちし、ギフトにも自分用にも喜ばれる華やかな多肉植物です。

分類
多肉植物 / その他・葉挿し系
原産地
マダガスカル、熱帯アフリカ
別名
ベニベンケイ、紅弁慶、カランコエ・ブロスフェルディアナ
価格目安
鉢植えは400〜1500円

💡豆知識

カランコエが冬から春に花を咲かせるのは、「短日植物」という性質によります。短日植物は、夜の暗い時間が一定以上続くと花芽をつくるため、日が短くなる秋から冬にかけて開花の準備をします。この性質を逆手に取り、生産者は夜間を人工的に長くする「短日処理」をして、開花時期を調整し、一年を通して花の咲いた鉢花を出荷しています。

逆に、家庭で翌年も咲かせたい場合、夜に照明の光が当たると花芽がつきにくくなるため、夕方以降は段ボールをかぶせるなどして暗くする「短日処理」をすると、再び花を楽しめます。また、カランコエの仲間には、葉のふちにびっしりと小さな子株(不定芽)をつけ、それがぽろぽろ落ちて勝手に根づいて増える「子宝草(セイロンベンケイ/マザーリーフ)」があり、その驚異的な繁殖力から、子孫繁栄の縁起物として親しまれています。一枚の葉から無数の命が生まれる姿は、生命力の象徴とされてきました。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
4月は植え替え
開花
3月は開花
追肥
5月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
4月は植え替え
開花
3月は開花
追肥
5月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
4月は植え替え
開花
3月は開花
追肥
5月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜40cm
株張り
15〜30cm
花のサイズ
小花が密に集まる

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
5℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
土が乾いたらたっぷり。冬は控えめ。過湿を避ける。
肥料
多肉植物用肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める

    約7日

    カランコエは日光を好む多肉植物です。よく日に当てると、葉が締まって丈夫に育ち、花つきもよくなります。室内なら、一日を通してよく日が当たる、明るい南向きの窓辺が理想。屋外のベランダでも、日当たりと風通しのよい場所が向きます。日照不足だと、茎が間延びして弱くなり、花つきも悪くなるので、できるだけ明るい場所に置きましょう。

    ただし、真夏の強い直射日光は、葉焼けや高温多湿の蒸れの原因になるので、真夏は風通しのよい明るい日陰に移すか、遮光します。寒さにはやや弱く、生育適温は20〜25度ほど。冬は5度以上を保てる、明るい室内に取り込みます。冷たい窓際の夜間は冷え込むので、夜は窓から少し離します。

    なお、カランコエは「短日植物」で、夜に照明の光が当たり続けると花芽がつきにくくなるので、翌年も咲かせたい場合は、夜間の照明にも注意が必要です(後述)。

    💡よく日に当てると花つき良好。真夏の直射と冬の寒さは避け、室内へ。

  2. 2

    水やり

    約30日

    カランコエは多肉質の葉に水をためられるので、水やりは控えめで十分です。枯らす原因の多くは水のやりすぎによる根腐れなので、「土が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える」のが基本で、常に湿った状態は避けます。受け皿の水は必ず捨てます。水を与えるときは、花や葉の上から水をかけると、花が傷んだり、株元に水がたまって蒸れたりするので、株元の土に静かに与えます。

    よく育つ生育期はこのサイクルで、生育が緩慢になる真夏の高温期と真冬の低温期は、水やりを控えめにして乾かし気味にします。とくに冬は、低温と過湿が重なると傷むので、回数を減らします。葉がしわしわになったら水切れのサインです。多肉植物なので、乾燥には強く、少々水やりを忘れても枯れにくいですが、花を長く咲かせるには、生育期に極端な水切れをさせないこともポイントです。

    💡乾いたらたっぷり、花や中心に水をためない。冬は控えめにします。

  3. 3

    花がら摘みと切り戻し

    約14日

    カランコエの花を長く楽しむには、咲き終わった花をこまめに摘み取る「花がら摘み」が効果的です。小さな花が房状に集まって咲くので、ひとつの花房の花が一通り咲き終わったら、その花茎を付け根から切り取ります。咲き終わった花を放置すると、見栄えが悪くなるだけでなく、株が種づくりに養分を使って消耗し、次の花つきが悪くなったり、湿気で傷んで病気の原因になったりします。

    花が一通り終わったら、伸びた花茎や、間延びした茎を、切り戻して株姿を整えます。切り戻すと、わき芽が出てこんもりと茂り、株が若返ります。切り取った元気な茎は、挿し芽に使えるので無駄になりません。花後に切り戻して株を整え、後述の短日処理をすると、再び花を咲かせることができます。こうした手入れで、丈夫なカランコエを、何年も繰り返し楽しめます。

    💡咲き終わった花房を摘み、花後は切り戻して株を整えます。

  4. 4

    短日処理で翌年も咲かせる

    約45日

    カランコエは「短日植物」で、夜の暗い時間が一定以上続くと花芽をつくる性質があります。市販の鉢花は、生産者が開花を調整して出荷したもので、家庭でそのまま育てると、夜の照明の光が当たって、翌年は花芽がつきにくくなることがよくあります。翌年もしっかり咲かせたい場合は、「短日処理」を行います。

    やり方は、花を咲かせたい時期の約1〜2か月前から、毎日夕方5時ごろから翌朝8時ごろまで、株に段ボール箱をかぶせたり、光の入らない場所に移したりして、夜間を完全に暗くします。この間、わずかな光も当てないことが大切で、照明や街灯の光が漏れないようにします。

    これを毎日1〜2か月続けると、花芽がついて、再び花を咲かせます。少し手間はかかりますが、短日処理を理解すると、好きな時期に花を咲かせられる、栽培の面白さが味わえます。

    💡夕方〜翌朝まで毎日暗くする短日処理を1〜2か月続けると花芽がつきます。

  5. 5

    葉挿し・挿し芽でふやす・冬越し

    約30日

    カランコエは、葉挿しや挿し芽で簡単にふやせます。挿し芽は、茎を数cm切り取り、下葉を取って切り口を乾かしてから、多肉用の土に挿すと、明るい日陰で根づきます。葉挿しは、健康な葉を切り取り、切り口を乾かして土の上に置くと、付け根から子株が出ます。

    切り戻しで出た茎を挿し芽にすれば、どんどんふやせます。なお、葉のふちに子株(不定芽)をびっしりつける「子宝草(マザーリーフ)」の仲間は、その子株が落ちて勝手に増えるほど繁殖力旺盛です。冬越しについては、カランコエは寒さにやや弱く、5度を下回ると傷むので、霜の降りる地域では、冬は明るい室内に取り込みます。

    冬は生育が緩慢になるため、水やりを控えめにして乾かし気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。暖かく明るい室内で冬を越せば、丈夫なカランコエは、毎年花を咲かせて長く楽しめます。

    💡葉挿し・挿し芽で簡単にふやせます。寒さに弱いので冬は室内で乾かし気味に。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • カランコエの鉢花

    花つき株が手頃に手に入る。

    400〜1,500円
  • 多肉植物・サボテン用の土

    水はけのよい土。

    400〜1,000円
  • 段ボール箱(短日処理用) (任意)

    翌年咲かせる短日処理に。

    0〜300円
  • 多肉植物用肥料・液体肥料 (任意)

    生育・開花期に少量。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 800〜2,500円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

うどんこ病

まれ

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 水のやりすぎで根腐れ

株元や葉がぶよぶよして傷みます。

原因: 水のやりすぎ、花や中心への水のため込み、過湿。

対策: 乾いてから株元に水やりし、受け皿の水は捨てます。乾かし気味に管理します。

⚠ 翌年花が咲かない

葉は茂るのに花が咲きません。

原因: 夜の照明で短日条件にならず花芽がつかない。

対策: 開花1〜2か月前から夕方〜翌朝まで暗くする短日処理を毎日続けます。

⚠ 冬の寒さで傷む

冬に葉や茎が変色して傷みます。

原因: 5度以下の低温、低温時の過湿。

対策: 冬は5度以上の明るい室内へ。水やりを控えて乾かし気味にします。

FAQ

よくある質問

とても育てやすい多肉植物です。乾燥に強く水やりが少なくてよく、丈夫で花も長く楽しめます。日当たりのよい場所に置き、水のやりすぎと冬の寒さに注意すれば、初心者でも長く咲かせられます。鉢花やギフトの定番です。

咲きます。花後に花がらを摘み、切り戻して株を整え、後述の短日処理をすると、再び花を咲かせます。カランコエは丈夫な多肉植物なので、適切に管理すれば何年も繰り返し花を楽しめます。

カランコエは短日植物で、夜に照明の光が当たり続けると花芽がつきにくくなるためです。翌年咲かせるには、開花の1〜2か月前から、夕方〜翌朝まで毎日暗くする「短日処理」を行うと、花芽がついて咲きます。

多肉植物なので控えめでよいです。土が乾いたらたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。花や株の中心に水をためないよう株元に与えます。生育期はこのサイクルで、真夏と真冬は控えめにします。乾燥に強く水のやりすぎが大敵です。

はい、カランコエの仲間です。葉のふちにびっしり子株(不定芽)をつけ、それが落ちて勝手に増える品種で、その繁殖力から子孫繁栄の縁起物として親しまれています。一枚の葉から無数の子株が育つ姿が人気です。

寒さにやや弱く、5度を下回ると傷むので、霜の降りる地域では冬は明るい室内に取り込みます。冬は水やりを控えめにして乾かし気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。暖かい室内で冬を越せば毎年楽しめます。

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