クラッスラ
Crassula ovata Crassula / Jade Plant
クラッスラは、つやのある、ぷっくりとした、肉厚の葉を、こんもりと茂らせる、丈夫で育てやすい多肉植物です。なかでも、もっとも有名なのが「金のな...
かんたんに言うと
クラッスラは、つやのある肉厚の葉が魅力の丈夫な多肉植物。代表種「金のなる木(花月)」は縁起物として人気で、大きく育つと木のようになり、冬に星形の小花も咲かせます。乾燥に強く日光を好み、挿し木・葉挿しで簡単にふやせます。過湿と冬の強い寒さに注意。
Profile
基本情報
クラッスラは、つやのある、ぷっくりとした、肉厚の葉を、こんもりと茂らせる、丈夫で育てやすい多肉植物です。なかでも、もっとも有名なのが「金のなる木(かねのなるき)」。丸みのある、つやつやの葉が、硬貨(コイン)を、思わせることや、昔、まだ、葉の小さい時期に、5円玉などの、穴あき硬貨を、新芽に通して、葉が、硬貨をくわえたように、育てて「金のなる木」として売り出された、という、ユニークな由来から、その名で、親しまれ、縁起のよい、観葉・多肉植物として、たいへん人気があります。
クラッスラは、ベンケイソウ科の、大きなグループで、「金のなる木(花月)」のような、低木状に育つ、木立ち(こだち)タイプから、小さな葉が、塔のように、規則正しく重なる「神刀(じんとう)」や「火祭り(ひまつり)」、星形の葉が連なる、繊細なタイプまで、姿は、実に多彩で、コレクション性も高い、人気の仲間です。
多くは、南アフリカの、乾燥地が原産で、乾燥に、非常に強く、丈夫で、生育旺盛。とくに「金のなる木」は、暑さや、ある程度の寒さにも強く、大きく、長く育てると、立派な、木のように、育ち、冬から春には、星形の、白〜ピンクの、小花を、たくさん咲かせることもあります。
日光を、好み、よく日に当てると、葉が、締まって、紅葉する品種も。挿し木や、葉挿しで、簡単にふやせる、育てやすさも、魅力。縁起がよく、丈夫で、長く付き合える、人気の多肉植物です。
💡豆知識
クラッスラの代表種「金のなる木」が、その名で呼ばれるようになったのには、ユニークな由来があります。昭和の時代、まだ、葉が、小さく、やわらかい新芽のうちに、5円玉や、50円玉などの、穴あき硬貨を、茎に通しておき、そのまま、葉が、大きく育つと、まるで、枝が、たくさんの硬貨を、くわえているように見える、という、仕立て方が、流行しました。
これを「金のなる木」「成金草(なりきんそう)」として、売り出したことから、この縁起のよい名前が、定着したのです。英名の「ジェイド・プラント(翡翠=ひすいの木)」も、つやのある、宝石のような葉に、ちなみます。クラッスラは、ベンケイソウ科を代表する、属のひとつで、学名「Crassula(クラッスラ)」は、ラテン語で「厚い・肉厚の」という意味。
その名のとおり、肉厚の葉が、特徴です。クラッスラの仲間は、姿が、実に多彩で、「金のなる木(花月)」のような、ふつうの多肉らしい姿のほかに、三角の葉が、塔のように、びっしりと、規則正しく積み重なる「神刀(じんとう)」や「数珠星(じゅずぼし)」、冬に、葉先が、燃えるように、真っ赤に紅葉する「火祭り(ひまつり)」など、幾何学的で、ユニークな品種が、数多くあり、多肉植物の、奥深い世界を、楽しめます。
「金のなる木」は、しっかり育てて、株が、充実すると、冬から早春に、星形の、小さな花を、こんもりと、たくさん咲かせ、花の少ない時期に、にぎやかに、彩ってくれます。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 10〜100cm
- 株張り
- 10〜60cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 3℃
- 耐暑温度
- 38℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土が完全に乾いて数日後に。冬と真夏は断水気味。
- 肥料
- 多肉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める(日光を好む)
約7日クラッスラ(金のなる木)は、日光を、好む多肉植物です。よく日に当てると、葉が、つやよく、ぷっくりと締まって、こんもりと茂り、品種によっては、葉のふちが、赤く色づいたり、火祭りのように、真っ赤に紅葉したりします。日照が、不足すると、葉と葉の間隔が、広がって、ひょろひょろと、間のびする「徒長(とちょう)」を起こし、葉が、薄く、ぺらぺらになって、姿が、崩れてしまいます。
室内なら、一日を通して、よく日が当たる、明るい南向きの窓辺が、理想的。屋外の、ベランダや、軒下でも、日当たりのよい場所が、向きます。クラッスラは、乾燥に、非常に強く、暑さにも、比較的強いですが、真夏の、強すぎる直射と、高温多湿は、やや苦手で、葉焼けや、蒸れの原因になるので、真夏は、風通しのよい、明るい場所で、管理します。
寒さには、「金のなる木」は、ある程度、強く、霜が、当たらなければ、暖地の、屋外の軒下で、冬を越せることもありますが、強い寒さ(5度以下)や、霜に当たると、傷むので、冬は、明るい室内の、窓辺に取り込むのが、安心です。とにかく、日光を、好むので、できるだけ、よく日に当てるのが、丈夫に、美しく育てる、コツです。
💡よく日に当てると締まって紅葉、日照不足は徒長。乾燥に強く暑さにも比較的強いが、真夏の蒸れと冬の強い寒さ・霜に注意。
-
2
水やり(乾かし気味が基本)
約30日クラッスラは、葉に、たっぷり水をためる、多肉植物なので、水やりは、控えめでよく、乾燥に、非常に強いです。枯らす、数少ない原因が、水のやりすぎによる「根腐れ」なので、乾かし気味に、管理するのが、基本です。水やりは「土が、完全に乾いて、さらに、数日たってから、鉢底から流れ出るまで、たっぷり与える」のが、基本のリズム。
受け皿の水は、必ず捨てます。生育が、旺盛な、春と秋は、土が乾いたら、与えるサイクルで、しっかり、水を与えます。一方、生育が、ゆるやかになる、真夏の高温期と、真冬の低温期は、水やりを、ぐっと減らし、断水気味にします。とくに、真夏の、高温多湿のときに、水を、与えすぎると、蒸れて、腐りやすいので、注意します。
「金のなる木」は、丈夫で、ある程度の、水切れには、強いので、迷ったら、水を、与えないくらいで、ちょうどよいです。葉が、しわしわに、やわらかくなったり、つやが、なくなって、しわが寄ってきたら、水切れのサインなので、そのときに、与えます。とくに、冬は、乾かし気味にすると、株が、引き締まって、寒さへの耐性も上がり、花も、つきやすくなります。
💡完全に乾いて数日後にたっぷり、乾燥に非常に強い。真夏と真冬は断水気味に(夏の蒸れ注意)。迷ったら与えないくらいでよい。
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3
剪定で樹形を整える
約14日クラッスラ(金のなる木)は、低木状に、木立ち(こだち)になって、長く育てると、幹が太り、枝分かれして、立派な、木のような姿に、育ちます。生育旺盛で、枝を、よく伸ばすので、剪定をして、好みの樹形に、整えながら育てられます。剪定の適期は、生育期の、春か秋(暑さ寒さの、ひと段落した時期)。
伸びすぎた枝、混み合った枝、バランスを乱す枝などを、好みの位置で、切り戻します。クラッスラは、生命力が強く、枝を切ると、その下の節から、新しい芽が、出て、枝分かれするので、剪定をくり返すことで、こんもりと、密に茂った、ボリュームのある株に、仕立てられます。
背が高く、間のびした株や、姿が、乱れた株も、思い切って、切り戻すと、若々しく、仕立て直せます。「金のなる木」は、しっかり、剪定して、枝数をふやし、株を、充実させることで、立派な、樹形に育ち、花も、つきやすくなります。切り取った、元気な枝は、後述の挿し木に、利用できるので、無駄になりません。
剪定で、株の、風通しを、よくすることは、蒸れや、病害虫の予防にも、役立ちます。多肉植物の、樹液は、エケベリアなどと違い、クラッスラは、比較的、扱いやすいですが、敏感な人は、手袋をすると、安心です。
💡生育期(春・秋)に剪定。切ると下の節から枝分かれするので、こんもり仕立てられる。間のびした株も切り戻して若返る。切った枝は挿し木に。
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4
挿し木・葉挿しでふやす
約30日クラッスラは、挿し木や、葉挿しで、とても簡単にふやせる、多肉植物です。「挿し木(茎挿し)」が、いちばん、確実で、手軽。適期は、生育期の、春か秋。剪定で切り取った枝や、元気な枝を、数cm〜10cmほどの長さに切り、下のほうの葉を、取り除きます。
切り口を、数日、風通しのよい、日陰で、乾かしてから(これが、腐らせない、コツ)、多肉植物用の土や、赤玉土などに挿します。挿したあとは、すぐには、水を、与えず、明るい日陰に置き、数日〜1週間ほどして、根が、出始めたころから、徐々に、水やりを始めます。
2〜3週間ほどで、しっかり、根づきます。「葉挿し(はざし)」も、できます。健康な葉を、付け根から、ていねいに取り、土の上に、置いておくと、葉の付け根から、芽と根が、出てきて、新しい株に、育ちます。ただし、クラッスラの葉挿しは、エケベリアや、グラプトペタルムほど、簡単ではなく、品種によって、成功率が、違うので、挿し木のほうが、確実です。
挿し木・葉挿しを使えば、剪定のたびに、株を、ふやせるので、寄せ植えにしたり、縁起物として、人に、分けたりと、楽しみが広がります。とくに「金のなる木」は、縁起がよいので、挿し木でふやして、贈り物にすると、喜ばれます。
💡挿し木(茎挿し)が確実。切り口を数日乾かしてから土に挿し、数日後から水やり開始。葉挿しも可(品種で差)。縁起物として贈り物にも。
-
5
花を咲かせる・冬越し
約120日クラッスラ(金のなる木)は、しっかり育てて、株が、充実すると、冬から早春(12〜3月ごろ)にかけて、星形の、小さな、白〜ピンクの花を、枝先に、こんもりと、たくさん咲かせることがあります。花の少ない、冬の時期に、にぎやかに咲く花は、格別。花を、咲かせるコツは、まず、株を、しっかり、大きく充実させること(若い、小さな株は、咲きにくい)。
そして、日光に、よく当てること。さらに、秋に、水やりを、控えめにして、やや、乾燥気味に、そして、夜間の、涼しさ(寒さ)に、当てることで、花芽が、つきやすくなる、とされます。秋に、肥料を、与えすぎると、葉ばかり茂って、花が、咲きにくくなることもあるので、控えめにします。
次に、冬越し。クラッスラ(金のなる木)は、多肉植物のなかでは、ある程度、寒さに強いほうですが、それでも、霜や、5度を下回るような、強い寒さに当たると、葉が、傷んだり、株が、弱ったりします。暖地では、雨や霜の、当たらない、屋外の軒下などで、冬を越せることもありますが、冬は、明るい室内の、窓辺に取り込むのが、安心です。
冬は、生育が、ゆるやかになるので、水やりを、ぐっと控え、乾かし気味に、管理します。冬の、水のやりすぎは、低温と相まって、根腐れの原因になるので、注意します。乾かし気味にすると、寒さへの耐性も上がり、花も、つきやすくなります。丈夫で、縁起もよく、花も、楽しめ、長く、大きく育てられる、頼れる多肉植物です。
💡株の充実+日光+秋の水控えめ+夜の涼しさで冬〜早春に星形の花。寒さは比較的強いが霜・5度以下は避け、冬は乾かし気味に室内へ。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓400〜4,000円
クラッスラの鉢植え
金のなる木・火祭りなど多彩。縁起物として人気。
-
✓400〜1,000円
多肉植物用の土
水はけのよい多肉・サボテン用土。
-
○300〜2,000円
鉢・鉢カバー (任意)
木立ちの姿に合う鉢や植え替えに。
-
○400〜1,000円
多肉植物用肥料 (任意)
生育期にごく少量。なくても育つ。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
まれ症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 日照不足で徒長する
葉が薄くぺらぺらになり、間のびして姿が乱れます。
原因: 日光不足、水や肥料の与えすぎ。
対策: よく日が当たる明るい場所に移し、徒長部は切り戻して挿し木で仕立て直します。
⚠ 過湿・夏の蒸れで根腐れ
株元や葉がぶよぶよと腐ります。
原因: 水のやりすぎ、真夏の高温多湿の蒸れ。
対策: 完全に乾いてから水やりし、真夏は水を控え、風通しよく管理します。
⚠ 冬の霜・強い寒さで傷む
冬に葉が傷み、株が弱ります。
原因: 霜や5度以下の強い寒さに当たった。
対策: 冬は明るい室内の窓辺に取り込み、乾かし気味に管理します。
FAQ
よくある質問
はい、クラッスラ(金のなる木)は非常に丈夫で乾燥に強く、生育旺盛で、挿し木でも簡単にふえるので、多肉植物の入門種として最適です。日光をよく当て、水を控えめにする基本さえ守れば、まず枯らすことはありません。縁起物としても人気で、大きく育てると立派な木のようになり、冬には花も楽しめます。
丸くつやのある葉が硬貨(コイン)を思わせること、そして昔、葉の小さい新芽のうちに5円玉などの穴あき硬貨を茎に通し、葉が硬貨をくわえたように育てて「金のなる木」「成金草」として売り出されたことに由来します。縁起のよい名前から、贈り物にも人気の多肉・観葉植物です。学名のクラッスラは「肉厚の」という意味です。
日照不足による徒長です。日光が足りないと、葉が薄くなり、葉と葉の間隔が広がってひょろひょろ伸びてしまいます。できるだけよく日が当たる明るい窓辺や屋外に移します。徒長した株は、生育期に切り戻して挿し木にし、仕立て直せます。水のやりすぎや肥料過多でも間のびしやすくなります。
挿し木(茎挿し)が確実で簡単です。生育期(春・秋)に、枝を数cm〜10cmに切り、下葉を取り、切り口を数日乾かしてから土に挿します。すぐ水をやらず、根が出始めてから水やりを始めます。葉を土に置く葉挿しもできますが、挿し木のほうが確実です。剪定のたびにふやせ、縁起物として人に分けるのもおすすめです。
株をしっかり大きく充実させること(若い株は咲きにくい)、日光によく当てること、秋に水やりを控えめにして夜間の涼しさ(寒さ)に当てることがコツです。これらの条件がそろうと、冬から早春に星形の白〜ピンクの小花をたくさん咲かせます。秋の肥料の与えすぎは葉ばかり茂って花が咲きにくくなるので控えめにします。
クラッスラ(金のなる木)は多肉のなかでは比較的寒さに強いですが、霜や5度を下回る強い寒さで傷みます。暖地では雨霜の当たらない軒下で越せることもありますが、冬は明るい室内の窓辺に取り込むのが安心です。冬は生育がゆるやかになるので水やりをぐっと控え、乾かし気味にします。乾かし気味にすると寒さへの耐性も上がり花もつきやすくなります。
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