アロエ
Aloe Aloe
アロエは、肉厚で多肉質の葉と、葉のふちのトゲが特徴的な、薬用・食用でも知られる丈夫な多肉植物です。古くから「医者いらず」と呼ばれ、葉の中のゼ...
かんたんに言うと
アロエは肉厚の葉が特徴の丈夫な多肉植物で「医者いらず」とも。乾燥に強く水やり控えめでOK。過湿と寒さ(霜)に注意し冬は室内へ。株元の子株を株分けで簡単にふやせます。
Profile
基本情報
アロエは、肉厚で多肉質の葉と、葉のふちのトゲが特徴的な、薬用・食用でも知られる丈夫な多肉植物です。古くから「医者いらず」と呼ばれ、葉の中のゼリー状の部分が、やけどや傷、肌の手入れ、健康食品などに利用されてきた、暮らしに身近な植物です。日本でよく見られるのは、細い葉が木立状に伸び、冬にオレンジの花を咲かせる「キダチアロエ」と、葉が大きく肉厚で食用・化粧品に使われる「アロエベラ」の2種類。
どちらも非常に丈夫で乾燥に強く、ほとんど手をかけなくても育つため、多肉植物・観葉植物の入門として最適です。アフリカが原産で、葉に大量の水をためられるため、水やりは少なくてよく、乾燥に強い反面、過湿の根腐れと寒さには弱いという、多肉植物らしい性質をもちます。
日光を好み、よく日に当てると、がっしりと締まって丈夫に育ち、キダチアロエは冬に花も楽しめます。比較的寒さに耐える品種もありますが、霜には弱いので、寒い地域では冬は室内や軒下に取り込みます。株元から子株(わき芽)をどんどん出して増えるので、株分けで簡単にふやせます。
丈夫で実用的、子株でよく増える、暮らしに役立つ頼れる多肉植物です。丈夫で実用的、子株でよく増える、一鉢あると暮らしに役立つ頼れる多肉植物です。
💡豆知識
アロエが「医者いらず」と呼ばれるのは、葉の中のゼリー状の部分(葉肉)に、傷や炎症をやわらげる成分が含まれ、古くから民間療法で、やけどや切り傷、胃腸の不調などに用いられてきたためです。その歴史は非常に古く、古代エジプトでは「不老長寿の植物」として珍重され、クレオパトラが美容に使ったという伝説も残ります。
世界中で、薬用・化粧品・健康食品の素材として広く利用され、アロエベラのジェルやジュースは、現在も世界中で親しまれています。日本では、江戸時代に渡来したキダチアロエが各地の家庭で育てられ、「医者いらず」として民間で重宝されてきました。ただし、アロエの種類によっては苦味成分が強く、また体質によっては合わないこともあるため、食用にできるのは主にアロエベラやキダチアロエの一部で、利用には注意が必要です。観賞用として品種改良された、トゲや模様の美しい小型のアロエも、多肉植物コレクションとして人気を集めています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 12月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 12月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 開花 | 12月は開花 | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 20〜100cm
- 株張り
- 20〜60cm
- 花のサイズ
- 筒状の花が穂状に咲く
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 0℃
- 耐暑温度
- 40℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.5
- 水やり
- 土が乾いて数日後にたっぷり。冬は断水気味。
- 肥料
- 多肉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める
約7日アロエは日光を好む多肉植物です。よく日に当てると、葉ががっしりと締まって丈夫に育ち、キダチアロエは冬に花も咲かせます。室内なら、一日を通してよく日が当たる、明るい南向きの窓辺が理想。屋外のベランダや、暖地の庭でもよく育ちます。日照不足だと、葉が薄く間延びして、ひょろひょろと弱くなるので、できるだけ明るい場所に置きましょう。
アロエは多肉植物のなかでは比較的、強い日差しにも耐えますが、室内で育てていた株を急に真夏の直射に出すと葉焼けするので、屋外に出すときは徐々に慣らします。寒さには弱く、霜に当たると傷むので、生育適温は20〜30度ほど。比較的寒さに耐える品種もありますが、霜の降りる地域では、冬は室内や軒下に取り込むのが安全です。暖地では庭植えのまま冬を越せることもあります。
💡よく日に当てると締まって丈夫に。日照不足は徒長、霜には弱いので冬は注意。
-
2
水やり(乾燥に強い)
約30日アロエは、肉厚の葉に大量の水をためられるので、乾燥に非常に強く、水やりはごく控えめで十分です。枯らす原因のほとんどが、水のやりすぎによる根腐れ。「土が完全に乾いて、さらに数日たってから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える」くらいのペースで十分です。
受け皿の水は必ず捨てます。常に湿った状態は禁物で、乾かし気味に管理するのが基本です。よく育つ生育期(春・秋)はこのサイクルで、生育が緩慢になる真夏の高温期と真冬の低温期は、水やりをさらに減らして断水気味にします。とくに冬は、低温と過湿が重なると一気に傷むので、ほとんど水を与えないくらいに控えます。
葉のハリがなくなり、しわが寄ってきたら水切れのサインですが、アロエは水切れにも強いので、慌てず与えれば回復します。地植えで根づいた株は、ほとんど水やりが要らないほど丈夫です。
💡完全に乾いて数日後にたっぷり、冬は断水気味に。過湿が最大の敵です。
-
3
土と植え替え
約14日アロエも過湿を嫌うので、水はけのよい土が基本です。市販の「多肉植物・サボテン用の土」が手軽で確実。鉢は、底穴のあるものを選びます。アロエは生育旺盛で、株元から子株(わき芽)をどんどん出して、鉢の中がいっぱいになるので、1〜2年に一度を目安に植え替えをします。
根が回って水はけが悪くなった、子株で鉢が混み合った、株が大きくなって鉢とのバランスが悪くなった、などが植え替えのサイン。適期は生育期の春か秋です。鉢から株を抜き、古い土を落として、枯れた根や傷んだ根を整理します。アロエは根がよく張るので、根詰まりしやすく、定期的な植え替えが元気を保つコツです。
植え替えのときに、増えた子株を切り分けて、株分けでふやせます。植え替え直後は、根の傷が乾くまで数日水やりを控えてから、通常の管理に戻します。葉にトゲがあるので、作業時は手袋や厚手の布で葉を保護すると安全です。
💡水はけのよい土で。子株でよく増えるので1〜2年に一度植え替えます。
-
4
株分けでふやす
約30日アロエは、株元から子株(わき芽)をたくさん出すので、株分けでとても簡単にふやせます。適期は、生育期の春か秋で、植え替えと同時に行うのが効率的です。鉢から親株を抜き、株元についた子株を、それぞれに根が付くように、手やナイフでていねいに切り分けます。
根がほとんど付いていない小さな子株でも、切り口を数日乾かしてから、水はけのよい土に植えれば、やがて発根します。切り分けた株は、明るい場所で、根が落ち着くまで数日は水やりを控えてから、通常の管理に戻します。子株が大きくなると、また次々と子株を出すので、放っておくと群生して大株になります。
増えすぎたら、株分けで整理しながらふやせます。キダチアロエは、伸びた茎を切って挿す「挿し木(挿し芽)」でも簡単に発根します。丈夫で増えやすいので、増やした株を人に分けたり、庭やベランダに広げたりして楽しめます。
💡株元の子株を根付きで切り分ける株分けが簡単。挿し木でもふえます。
-
5
冬越しと利用
約90日アロエ栽培で注意したいのが冬越しです。アロエは寒さに弱く、とくに霜に当たると葉が傷んで、ぶよぶよに溶けてしまいます。霜の降りる地域では、鉢植えを、冬は明るい室内や、霜の当たらない軒下に取り込みます。冬は生育が緩慢になるため、水やりを大きく減らして断水気味にし、低温と過湿が重ならないようにします。
比較的寒さに耐える品種や、暖地では、屋外の霜の当たらない場所で冬を越せることもあります。キダチアロエは、寒さに比較的強く、冬にオレンジ色の花を咲かせるので、花も楽しめます。なお、アロエの葉肉(ゼリー状の部分)は、種類によってやけどや肌の手入れ、食用などに利用されますが、苦味成分が強い種類や、体質に合わない場合もあるため、利用は食用に適した品種(アロエベラなど)に限り、注意して行います。丈夫で実用的なアロエは、一鉢あると暮らしに役立つ、頼れる多肉植物です。
💡霜に弱いので冬は室内・軒下へ、断水気味に。キダチアロエは冬の花も楽しめます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓500〜3,000円
アロエの苗(鉢)
キダチアロエ・アロエベラなど手頃に入手できる。
-
✓400〜1,000円
多肉植物・サボテン用の土
水はけのよい土。
-
○300〜2,000円
鉢(底穴のあるもの) (任意)
植え替え・株分け用。
-
○400〜1,000円
多肉植物用肥料 (任意)
生育期に少量。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
まれ症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
まれ症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 過湿・冬の寒さで根腐れ・溶ける
葉がぶよぶよに、溶けるように傷みます。
原因: 水のやりすぎ、霜・低温、低温時の過湿。
対策: 乾かし気味に管理し、冬は室内・軒下へ。冬はほぼ断水にします。
⚠ 徒長してひょろひょろ
葉が薄く間延びして弱くなります。
原因: 日照不足。
対策: よく日が当たる明るい場所に移します。
⚠ 根詰まりで生育が鈍る
子株で鉢が混み合い元気がなくなります。
原因: 子株の増えすぎによる根詰まり。
対策: 1〜2年に一度、生育期に植え替え・株分けをします。
FAQ
よくある質問
とても育てやすい多肉植物です。非常に丈夫で乾燥に強く、ほとんど手をかけなくても育ちます。株元の子株を株分けすれば簡単にふえます。水のやりすぎ(過湿)と冬の寒さ(霜)にだけ注意すれば、初心者でも長く楽しめます。
キダチアロエは細い葉が木立状に伸び、冬にオレンジの花を咲かせる、日本で古くから家庭で育てられてきた種類。アロエベラは葉が大きく肉厚で、食用や化粧品に使われる種類です。どちらも丈夫で、育て方の基本は同じです。
ごく控えめで十分です。土が完全に乾いて数日たってからたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。生育期はこのサイクルで、真夏と真冬は断水気味にします。乾燥に非常に強い反面、水のやりすぎによる根腐れが最大の敵です。
寒さに弱く、とくに霜に当たると傷むので、霜の降りる地域では冬は室内や軒下に取り込みます。冬は水やりをほぼ止めて断水気味にし、低温と過湿を避けます。暖地や耐寒性のある品種は、屋外の霜の当たらない場所で冬を越せることもあります。
とても簡単にふやせます。株元から子株(わき芽)をたくさん出すので、生育期に株分けで切り分けて植えるだけ。キダチアロエは伸びた茎を切って挿す挿し木でもふえます。丈夫で増えやすいので、人に分けたり庭に広げたりできます。
アロエベラやキダチアロエの一部は、葉肉(ゼリー状の部分)がやけどや肌の手入れ、食用に利用されてきました。ただし苦味成分が強い種類や、体質に合わない場合もあるため、食用に適した品種に限り、注意して利用してください。
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