グラプトペタルム
Graptopetalum Graptopetalum
グラプトペタルムは、白い粉をまとった、ぷっくりとした葉が、ロゼット状に重なる、丈夫で育てやすい多肉植物です。なかでも、代表種の「朧月(おぼろ...
かんたんに言うと
グラプトペタルムは、白い粉をまとったロゼットが美しい、非常に丈夫な多肉植物。代表種「朧月」は暑さ寒さ乾燥に強く、ほったらかしでも育つ入門種です。日光を好み、よく日に当てると締まって紅葉します。取れた葉を土に置くだけの葉挿しで面白いほどふえます。過湿と蒸れに注意。
Profile
基本情報
グラプトペタルムは、白い粉をまとった、ぷっくりとした葉が、ロゼット状に重なる、丈夫で育てやすい多肉植物です。なかでも、代表種の「朧月(おぼろづき)」は、淡い紫がかった、灰青色(はいせいしょく)の葉が、上品で美しく、その、おぼろげな月のような、ニュアンスのある葉色から、この、風情ある名がつきました。
グラプトペタルムは、エケベリアに、よく似た、バラのようなロゼットをつくりますが、エケベリアより、さらに、丈夫で、生育旺盛、繁殖力も強く、「多肉植物の入門種」として、たいへん人気があります。とくに「朧月」は、古くから、日本の家庭で、軒先などに、ほったらかしで育てられてきたほど、強健で、暑さにも、寒さにも、比較的強く、乾燥に、とても強いので、初心者でも、まず、枯らすことのない、頼れる多肉です。
秋から冬には、品種によって、葉が、ピンクや、オレンジ、紫がかった色に、美しく紅葉します。グラプトペタルムは、日光を、好み、よく日に当てると、葉が、きゅっと締まって、ロゼットが、整い、紅葉も、鮮やかになります。葉が、ぽろりと取れやすいですが、その、取れた葉を、土に置くだけで、簡単に、芽と根を出して、新しい株になる「葉挿し」で、面白いように、ふえるのも、大きな魅力。生命力にあふれ、ふやす楽しみも、格別な、多肉植物の入門に、最適な仲間です。
💡豆知識
グラプトペタルムの代表種「朧月(おぼろづき)」は、メキシコ原産ながら、日本に、古くから入ってきて、各地の家庭で、軒先や、庭先で、ほとんど世話をされずに、たくましく育ってきた、おなじみの多肉植物です。あまりに丈夫で、どこの家にもあったことから「家持ち草」などと呼ばれることも。
その、淡い紫がかった、灰青色の葉色を、おぼろにかすむ月に見立てた「朧月」という和名は、多肉植物の名前のなかでも、とくに、詩的で、美しいと、人気があります。グラプトペタルムは、近縁のエケベリアや、セダムと、たいへん交配しやすく、属を、またいだ交配種が、数多く生み出されています。
グラプトペタルムとエケベリアの交配種は「グラプトベリア」、グラプトペタルムとセダムの交配種は「グラプトセダム」と呼ばれ、両親の、よいところを受け継いだ、丈夫で美しい品種が、人気を集めています。有名な「朧月」と、エケベリアの交配種である「朧月×」の流れをくむ品種など、グラプトペタルムは、多肉植物の交配の世界で、重要な役割を、果たしてきました。
葉が、ぽろりと取れやすく、その葉から、簡単に、新しい株ができるため、知らないうちに、こぼれた葉から、あちこちで、芽を出して、ふえていることも。生命力の強さでは、多肉植物のなかでも、トップクラスです。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 4月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 5月は追肥 | 10月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 5〜30cm
- 株張り
- 5〜30cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 0℃
- 耐暑温度
- 38℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土が完全に乾いて数日後に。冬と真夏は断水気味。
- 肥料
- 多肉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める(日光を好む)
約7日グラプトペタルムを、美しいロゼットに育てる、いちばんのポイントは、日光を、しっかり当てることです。グラプトペタルムは、日光が、大好きで、よく日に当たると、葉と葉の間隔が、詰まって、きゅっと締まった、整ったロゼットになり、秋から冬には、葉が、ピンクや、オレンジ、紫がかった色に、美しく紅葉します。
逆に、日照が、不足すると、葉の間隔が、広がって、上に、ひょろひょろと伸びる「徒長(とちょう)」を起こし、間のびした、だらしない姿になってしまいます。室内なら、一日を通して、よく日が当たる、明るい南向きの窓辺が理想。屋外の、ベランダや、軒下でも、雨が、当たりにくく、日当たりのよい場所が、向きます。
グラプトペタルムは、多肉植物のなかでも、とくに丈夫で、暑さにも、寒さにも、比較的強いですが、真夏の、強い直射と、高温多湿は、やや苦手で、葉焼けや、蒸れの原因になるので、真夏は、風通しのよい、明るい場所で、管理します。寒さには、比較的強く、霜が、当たらなければ、屋外の軒下などで、冬を越せることも多いですが、強い寒さや、霜の心配がある場合は、明るい室内に取り込みます。とにかく、日光を、好むので、できるだけ、よく日に当てるのが、美しく育てるコツです。
💡よく日に当てると締まって紅葉、日照不足は徒長。丈夫で暑さ寒さに比較的強いが、真夏の蒸れと霜には注意。
-
2
水やり(乾かし気味が基本)
約30日グラプトペタルムは、葉に、たっぷりと水をためる、多肉植物なので、水やりは、とても控えめでよく、乾燥に、非常に強いです。むしろ、枯らす、数少ない原因が、水のやりすぎによる「根腐れ」なので、乾かし気味に、管理するのが、基本です。水やりは「土が、完全に乾いて、さらに、数日たってから、鉢底から流れ出るまで、たっぷり与える」のが、基本のリズム。
受け皿の水は、必ず捨てます。水を、与えるときは、ロゼットの中心に、水がたまると、蒸れて、腐ることがあるので、葉の上から、ざぶざぶ、かけるより、株元の土に、静かに与えるのが、よいです。とくに、重要なのが、生育が、ゆるやかになる時期の管理。グラプトペタルムは、真夏の、高温期と、真冬の、低温期に、生育が、緩慢になるので、この時期は、水やりを、ぐっと減らし、断水気味にします。
とくに、真夏の、高温多湿のときに、水を、与えすぎると、蒸れて、腐りやすいので、注意します。逆に、よく育つ、春と秋は、土が乾いたら、与えるサイクルで、しっかり、水を与えます。葉が、しわしわに、やわらかくなってきたら、水切れのサインなので、そのときに、与えます。とても丈夫なので、多少、水やりを、忘れても、枯れません。
💡完全に乾いて数日後にたっぷり、乾燥に非常に強い。中心に水をためず、真夏と真冬は断水気味に(とくに夏の蒸れ注意)。
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3
肥料と植え替え
約14日グラプトペタルムは、もともと、やせた土地でも育つ、丈夫な多肉植物なので、肥料は、ほとんど必要ありません。肥料を、与えなくても、十分、育ちますが、より、生育を、よくしたい場合は、生育期の、春と秋に、多肉植物用の、緩効性肥料を、ごく少量、置くか、薄めた液体肥料を、ときどき与える程度で、十分です。
肥料を、与えすぎると、葉色が、ぼんやりして、紅葉しにくくなったり、間のびしたりするので、控えめにします。生育の止まる、真夏と、真冬は、肥料を与えません。植え替えは、1〜2年に一度を目安に、生育期の、春か秋(暑さ寒さの、ひと段落した時期)に行います。
鉢のなかが、根や、子株で、いっぱいになった、土が、古くなって、水はけが悪くなった、株が、伸びて、姿が乱れた、などが、サインです。古い土を、軽く落とし、傷んだ根を整理して、新しい、多肉植物用の、水はけのよい土に植え替えます。グラプトペタルムは、生育旺盛で、子株を、たくさん出して、群生(ぐんせい=こんもり群がって育つ)するので、植え替えのときに、子株を分けて、ふやしたり、伸びすぎた株を、仕立て直したりできます。多肉植物用の土や、赤玉土+鹿沼土などの、水はけのよい用土を使い、過湿を、防ぎます。
💡やせ地でも育つので肥料はほぼ不要(多肥は紅葉しにくく間のび)。1〜2年に一度、春か秋に水はけのよい土で植え替え。子株で群生する。
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4
葉挿し・茎挿しでふやす
約30日グラプトペタルムの、いちばんの楽しみが、その、ずば抜けた、ふやしやすさです。とくに「葉挿し(はざし)」は、面白いように成功します。グラプトペタルムの葉は、ぷっくりしていて、ぽろりと、取れやすいのですが、その、取れた葉を、捨てずに、土の上に、ただ、置いておくだけで、数週間ほどで、葉の付け根から、小さな芽と、白い根が、出てきて、新しい株に、育ちます。
これほど、簡単に、ふえる多肉植物も、めずらしく、初心者でも、ほぼ確実に成功するので、多肉植物の、ふやす楽しみを、味わうのに、最適です。葉挿しのやり方は、健康な葉を、付け根から、ていねいに、左右に、ゆらして、きれいに取り、土(多肉用土や、赤玉土)の上に、寝かせて置くだけ。
最初は、水を、与えず、明るい日陰に置き、芽と根が、出てきたら、軽く、霧吹きで、湿らせ、根が、土に、もぐり始めたら、少しずつ、水を与えます。やがて、もとの葉の、養分を使って、子株が育ち、もとの葉が、しおれてきたら、子株が、独立した、サインです。
また、伸びすぎた、茎を、切って挿す「茎挿し(くきざし=挿し木)」でも、簡単に発根します。切った、茎の、切り口を、数日、乾かしてから、土に挿すと、根が出ます。葉挿しと、茎挿しを使えば、1株から、どんどん、株をふやして、寄せ植えにしたり、人に分けたりできます。生命力にあふれ、ふやす喜びを、存分に味わえる、多肉植物です。
💡取れた葉を土に置くだけの葉挿しで面白いほどふえる(最初は水を与えず、芽と根が出たら少しずつ)。茎挿し(挿し木)も簡単。
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5
紅葉・蒸れ対策と冬越し
約120日グラプトペタルムを、より美しく楽しむ、ポイントが「紅葉」と、健康に育てるための「蒸れ対策・冬越し」です。グラプトペタルムは、品種によって、秋から冬の、気温が下がる時期に、葉が、ピンクや、オレンジ、紫がかった色に、美しく紅葉します。紅葉を、きれいに出すコツは、しっかり、日光に当てることと、生育期の秋に、適度に、水やりを、控えめにして、寒さに、当てること。
日当たりが、よく、昼夜の、寒暖差が大きいと、紅葉が、鮮やかになります。逆に、日照不足や、肥料の、与えすぎだと、緑のまま、紅葉しにくくなります。次に、グラプトペタルムは、丈夫ですが、日本の、高温多湿の、夏の「蒸れ」には、やや弱いので、梅雨〜真夏は、注意します。
風通しのよい場所に置き、水やりを、控えめにして、株が、蒸れて、腐るのを防ぎます。混み合った、群生株は、傷んだ葉を、取り除いて、風通しを、よくします。冬越しは、グラプトペタルムは、比較的、寒さに強く、霜が、当たらなければ、屋外の、軒下などで、0度くらいまで、耐えて、冬を越せる品種も、多いです。
ただし、強い寒さや、霜、雪に当たると、傷むので、心配な場合は、明るい室内の、窓辺に取り込みます。冬は、生育が、止まるので、水やりを、ぐっと控え、断水気味に、管理します。乾かし気味にすると、寒さへの、耐性も、上がります。丈夫で、紅葉も、ふやす楽しみも、味わえる、頼れる多肉植物です。
💡紅葉は日光+秋の水控えめ+寒暖差で鮮やかに。梅雨〜夏の蒸れに注意(風通しよく水控えめ)。冬は比較的強いが霜は避け断水気味に。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓300〜2,000円
グラプトペタルムの鉢植え
朧月など。手頃で入手しやすい入門多肉。
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✓400〜1,000円
多肉植物用の土
水はけのよい多肉・サボテン用土。
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○200〜1,500円
鉢・浅鉢 (任意)
葉挿しや寄せ植えに。
-
○400〜1,000円
多肉植物用肥料 (任意)
生育期にごく少量。なくても育つ。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
まれ症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 日照不足で徒長する
葉の間隔が広がり、上にひょろひょろ伸びて姿が乱れます。
原因: 日光不足、肥料の与えすぎ。
対策: よく日が当たる明るい場所に移し、徒長部は茎挿しで仕立て直します。
⚠ 夏の蒸れ・過湿で腐る
梅雨〜夏に株元や葉が溶けるように腐ります。
原因: 高温多湿の蒸れ、水のやりすぎ。
対策: 風通しのよい場所に置き、真夏は水を控えめに。傷んだ葉を取り除きます。
⚠ 冬の霜・凍結で傷む
冬に葉が傷み、株が弱ります。
原因: 強い寒さ、霜や雪に当たった。
対策: 霜の心配があれば明るい室内に取り込み、冬は断水気味にします。
FAQ
よくある質問
はい、グラプトペタルム(とくに朧月)は多肉植物のなかでも特に丈夫で、暑さ寒さ乾燥に強く、ほったらかしでも育つほどなので、初心者の入門種に最適です。日光をよく当て、水を控えめにする基本さえ守れば、まず枯らすことはありません。取れた葉を土に置くだけの葉挿しで面白いほどふえるので、増やす楽しみも味わえます。
葉に水をためる多肉植物なので、水やりはとても控えめでよいです。土が完全に乾いて数日たってからたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。真夏と真冬は生育が止まるので断水気味にし、とくに夏は蒸れに注意します。葉がしわしわにやわらかくなったら水切れのサインです。多少水やりを忘れても枯れません。
「徒長(とちょう)」といい、日照不足が主な原因です。日光が足りないと、葉の間隔が広がって上にひょろひょろ伸びてしまいます。できるだけよく日が当たる明るい場所に移します。徒長した株は、伸びた部分を切って茎挿し(挿し木)にし、仕立て直せます。肥料の与えすぎでも間のびしやすくなります。
とても簡単です。「葉挿し」は、取れた(または取った)葉を土の上に置いておくだけで、数週間で芽と根が出て新しい株になります。最初は水を与えず、芽と根が出たら少しずつ与えます。伸びすぎた茎を切り、切り口を数日乾かして土に挿す「茎挿し」でも簡単に発根します。1株からどんどんふやせます。
しっかり日光に当てること、秋に水やりを控えめにすること、昼夜の寒暖差に当てることがコツです。日当たりがよく、寒暖差が大きいと、ピンクやオレンジ、紫がかった色に鮮やかに紅葉します。逆に、日照不足や肥料の与えすぎだと、緑のままで紅葉しにくくなります。
グラプトペタルムは比較的寒さに強く、霜が当たらなければ屋外の軒下などで0度くらいまで耐えて冬を越せる品種も多いです。ただし強い寒さや霜・雪に当たると傷むので、心配な場合は明るい室内の窓辺に取り込みます。冬は生育が止まるので水やりをぐっと控え、断水気味にすると寒さへの耐性も上がります。
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