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植物図鑑
🪴
剣状に立ち上がる横縞模様のサンスベリアの葉
🪴 観葉植物

サンスベリア

Dracaena trifasciata Snake plant / Mother-in-law's tongue

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 鉢植えは800〜5000円

サンスベリアは、剣のようにすっと立ち上がる肉厚の葉が特徴的な、丈夫さで群を抜く観葉植物です。葉に入る横縞模様が虎のしっぽを思わせることから、...

かんたんに言うと

サンスベリア(トラノオ)は肉厚の葉が立ち上がる極めて丈夫な観葉植物。乾燥に強く水やりはごく控えめでOK。過湿の根腐れと寒さにだけ注意。株分け・葉挿しで簡単にふやせます。

Profile

基本情報

サンスベリアは、剣のようにすっと立ち上がる肉厚の葉が特徴的な、丈夫さで群を抜く観葉植物です。葉に入る横縞模様が虎のしっぽを思わせることから、和名を「トラノオ(虎の尾)」といいます。多肉質の葉に水をたっぷりためられるため乾燥に非常に強く、「水やりをほとんど忘れていても枯れない」と言われるほどの強健さで、観葉植物を枯らしがちな人や、世話の時間がない人にも最適。

スタイリッシュな立ち姿はモダンなインテリアと相性がよく、リビングやオフィス、玄関のアクセントとして人気です。原産は乾燥した熱帯アフリカで、もともと砂漠的な環境に育つため、水のやりすぎだけが大敵。乾燥には強い一方、過湿の根腐れと寒さには弱いという、多肉植物に近い性質をもちます。

葉の縁が黄色く縁取られる「ローレンチ」、こんもり小型の「ハニー」、円筒形の葉の「スタッキー」など、品種も多彩。空気をきれいにする効果や、夜間に酸素を出す性質があるとされ、寝室に置く人も多い植物です。株分けや葉挿しで簡単にふやせます。とにかく手間がかからず丈夫で、スタイリッシュ。

忙しい人や初心者にこそおすすめの、頼れるインドアグリーンです。手間がかからずスタイリッシュで、忙しい人や初心者にこそおすすめの頼れる一鉢です。

分類
観葉植物 / その他・草姿
原産地
熱帯アフリカ
別名
サンセベリア、トラノオ、虎の尾、チトセラン
価格目安
鉢植えは800〜5000円

💡豆知識

サンスベリアは長く「Sansevieria(サンスベリア属)」に分類されていましたが、近年の研究で、観葉植物の「ドラセナ」と同じ属(Dracaena)に統合されました。そのため学名は変わりましたが、流通名としては今も「サンスベリア(サンセベリア)」が広く使われています。

乾燥に強い秘密は、多肉質の葉に水をためる力と、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込む「CAM型光合成」というしくみにあります。多くの植物は昼に気孔を開きますが、サンスベリアは水分の蒸発を抑えるため夜に気孔を開き、その際に酸素を放出するため、「夜に酸素を出す、寝室向きの植物」として人気が高まりました。

NASAの空気浄化研究でも、室内の有害物質を吸着する効果が報告された観葉植物のひとつです。アフリカでは、丈夫な葉の繊維を弓の弦やロープに利用してきた歴史もあり、見た目の美しさだけでなく実用面でも人々の暮らしに役立ってきた植物です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜100cm
株張り
15〜40cm

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
8℃
耐暑温度
40℃
土壌pH
5.5〜7.0
水やり
乾いてしっかり数日後にたっぷり。冬はほぼ断水。
肥料
観葉植物用肥料・緩効性化成肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める

    約7日

    サンスベリアは耐陰性があり、室内の明るい日陰でよく育ちます。ただし、もともと日光を好む植物なので、明るい場所のほうが葉が締まって丈夫に、模様も鮮やかに育ちます。レースのカーテン越しのやわらかい光が当たる、明るい室内が理想です。極端に暗い場所では、葉が間延びして倒れやすくなったり、模様が薄れたりします。

    夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるので、急に屋外の直射に当てるのは避け、当てる場合は徐々に慣らします。寒さには弱く、生育適温は20〜30度で、冬は8〜10度以上を保てる暖かい室内に置きます。冷たい窓際の夜間は冷え込むので、冬は窓から離します。

    乾燥には極めて強いので、エアコンの効いた乾燥した部屋でも問題なく育つのが大きな利点。葉にほこりがたまったら時々拭くと、つやと模様が美しく保てます。

    💡明るい日陰が理想。暗すぎると倒れやすく、冬の寒さには弱いので注意します。

  2. 2

    水やり(乾燥に強い・控えめが基本)

    約30日

    サンスベリア栽培の最大のポイントは、とにかく水を与えすぎないことです。多肉質の葉に水をためられるため乾燥に非常に強く、水やりは控えめで十分。枯らす原因のほぼすべてが、水のやりすぎによる根腐れです。生育期の春から秋は、「土がしっかり乾いて、さらに数日たってから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える」くらいのペースで十分です。

    受け皿の水は必ず捨てます。土が乾く前に次々与えると、根が腐ってしまいます。とくに重要なのが冬の管理。気温が下がる冬(おおむね10度以下)は、生育が止まって水をほとんど必要としないため、水やりを止める「断水」気味にします。冬に水を与えると、低温と過湿で一気に根腐れするので、冬はほぼ水を切るのが正解です。乾かし気味、冬は断水——これがサンスベリアを枯らさない最大のコツです。

    💡水のやりすぎが大敵。乾いて数日後にたっぷり、冬はほぼ断水にします。

  3. 3

    肥料と植え替え

    約14日

    肥料は少なくてよく、生育期の春から秋(5〜9月)に、観葉植物用の緩効性肥料を控えめに置くか、薄めた液体肥料を時々与える程度で十分です。生育が止まる冬は与えません。サンスベリアは生育旺盛で、子株(わき芽)を出して鉢いっぱいに増えるため、1〜2年に一度を目安に植え替えをします。

    鉢がパンパンになった、鉢が変形・破損しそう、水はけが悪くなった、などは植え替えのサイン。適期は生育期の5〜8月の暖かい時期です。水はけのよい土(観葉植物用培養土に軽石や砂を混ぜる、または多肉植物・サボテン用の土)に植え替えます。過湿を嫌うので、水はけのよさが重要です。

    植え替えの際に、増えた子株を切り分けて「株分け」でふやすこともできます。植え替え直後は、根の傷が乾くまで数日〜1週間ほど水やりを控えてから、通常の管理に戻します。

    💡肥料は少なめ。1〜2年に一度、水はけのよい土で植え替えます。

  4. 4

    株分けでふやす

    約14日

    サンスベリアは、地下茎でつながった子株(わき芽)を次々と出して横に増えていきます。鉢が子株でいっぱいになったら、植え替えのタイミングで「株分け」をしてふやせます。適期は生育期の5〜8月。鉢から株を抜き、地下茎でつながった子株を、それぞれに根が付くように、清潔なナイフやハサミで切り分けます。

    切り分けた株は、切り口を半日〜1日ほど乾かしてから、水はけのよい土に植えます。植えた直後は、切り口から雑菌が入って腐るのを防ぐため、数日〜1週間は水やりを控え、その後通常の管理に戻します。株分けは、増えすぎた株を整理しながらふやせる、一石二鳥の方法です。

    模様の美しい斑入り品種(ローレンチなど)は、後述の葉挿しだと斑が消えて緑になってしまうので、斑を残したい場合は必ず株分けでふやします。

    💡子株を根付きで切り分け、切り口を乾かして植えます。斑入りは株分けで。

  5. 5

    葉挿しでふやす・冬越し

    約30日

    サンスベリアは「葉挿し」でもふやせます。健康な葉を1枚切り取り、5〜10cmほどの長さに切り分けます(どちらが上か分かるよう向きを覚えておきます)。切り口を1〜2日乾かしてから、上下を間違えないように、下側を水はけのよい土に挿します。明るい日陰で、土を乾かし気味にして待つと、1〜2か月ほどで根と新しい芽が出てきます。

    発根まで時間がかかるので、焦らず管理します。ただし、葉挿しでふやすと、斑入り品種でも斑のない緑の葉になってしまうので、葉挿しは緑葉系の品種に向きます。冬越しは、サンスベリアにとって最も大切な管理です。寒さに弱いので、冬は8〜10度以上を保てる暖かい室内に置き、前述のとおり水やりはほぼ断水にします。低温+過湿が最悪の組み合わせなので、冬の水やりさえ我慢すれば、丈夫に冬を越して翌春また元気に育ちます。

    💡葉挿しは上下を間違えず。斑入りは緑化するので株分けで。冬は断水で越冬します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • サンスベリアの鉢植え

    品種・サイズで価格が変わる。

    800〜5,000円
  • 観葉・多肉用培養土(水はけ重視)

    過湿を嫌うので水はけのよい土。

    400〜1,000円
  • 鉢(水はけのよいもの) (任意)

    植え替え用。

    500〜2,000円
  • 観葉植物用肥料 (任意)

    生育期に控えめに。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜6,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

まれ

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 水のやりすぎで根腐れ

株元がぶよぶよし、葉が倒れて溶けるように枯れます。

原因: 水のやりすぎ、冬の水やり、過湿。

対策: 乾かし気味に管理し、冬はほぼ断水。水はけのよい土に植え、受け皿の水は捨てます。

⚠ 冬の寒さで傷む

冬に葉が変色し、ぶよぶよになります。

原因: 8度以下の低温、低温時の過湿。

対策: 冬は8〜10度以上の暖かい室内へ。冬の水やりを止めて乾かして越冬させます。

⚠ 葉が倒れる・模様が薄れる

葉が立たずに倒れ、模様が薄くなります。

原因: 日照不足、根詰まり。

対策: より明るい場所に移し、根詰まりなら植え替えます。

FAQ

よくある質問

観葉植物のなかでも特に丈夫で、初心者に最適です。乾燥に非常に強く、水やりをほとんど忘れても枯れないほど。過湿(水のやりすぎ)と冬の寒さにだけ注意すれば、世話の時間がない人でも長く楽しめます。

とても控えめでよいです。生育期は土がしっかり乾いて数日たってからたっぷり、受け皿の水は捨てます。冬は生育が止まるので、ほぼ断水にします。枯らす原因のほぼすべてが水のやりすぎなので、「乾かし気味」が鉄則です。

寒さに弱いので、冬は8〜10度以上を保てる暖かい室内に置きます。そして水やりはほぼ止めて断水気味にします。低温と過湿が重なると一気に根腐れするので、冬は水を我慢するのが越冬の最大のコツです。

倒れるのは日照不足や根詰まりが原因のことが多く、明るい場所に移し植え替えます。葉がしわしわになるのは、まれですが極端な水切れか、逆に根腐れで水を吸えていないサイン。土の状態を確認し、過湿なら水を控えます。

ふやせます。子株を根付きで切り分ける「株分け」と、葉を切って挿す「葉挿し」があります。ただし葉挿しは斑入り品種でも緑葉になってしまうので、斑を残したい場合は必ず株分けでふやします。

はい、人気の置き場所です。サンスベリアは夜に気孔を開いて酸素を出す性質があるとされ、空気をきれいにする効果も報告されています。丈夫で乾燥にも強いので、寝室のインテリアグリーンとして向いています。

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