ドラセナ
Dracaena fragrans Dracaena
ドラセナは、すっと立ち上がった幹の先に、すらりとした葉を、放射状に広げる、すがすがしい姿が人気の観葉植物です。なかでも、葉の中央に、黄色〜黄...
かんたんに言うと
ドラセナは、すらりとした立ち姿が人気の観葉植物。黄色い斑入りの「幸福の木(マッサンゲアナ)」は新築・開店祝いの定番です。丈夫で耐陰性があり、明るい室内でよく育ちます。寒さにやや弱く冬は暖かい室内へ。生育がゆるやかで樹形が乱れにくく長く楽しめます。
Profile
基本情報
ドラセナは、すっと立ち上がった幹の先に、すらりとした葉を、放射状に広げる、すがすがしい姿が人気の観葉植物です。なかでも、葉の中央に、黄色〜黄緑の、ふ(斑)が入る「ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ」は、「幸福の木(こうふくのき)」という縁起のよい流通名で知られ、新築祝いや、開店祝い、開業祝いの贈り物として、たいへん人気があります。
ドラセナには、ほかにも、細い葉が、こんもりと茂る「コンシンネ(細葉のドラセナ。赤い縁取りや、虹色の品種も)」、青々とした葉が美しい「ジェレ」「ソング・オブ・インディア(黄色い覆輪)」など、種類が豊富で、葉の色や形、姿の違いを楽しめます。ドラセナは、リュウゼツラン(キジカクシ)科の仲間で、熱帯アフリカや、熱帯アジアが原産。
暑さに強く、丈夫で、生育もゆるやかなので、置き場所を選ばず、長く、きれいな姿を保てるのが魅力です。耐陰性があり、室内の、明るい日陰で、よく育ちますが、葉色を、より美しく保つには、明るい場所が向きます。寒さには、やや弱いので、冬は、暖かい室内で管理します。
生育がゆるやかで、樹形が乱れにくく、すっきりとした立ち姿は、インテリアグリーンとして、リビングや、オフィスに、よく映えます。丈夫で育てやすく、縁起もよい、贈り物にも、自宅用にも人気の、定番観葉植物です。
💡豆知識
ドラセナ・マッサンゲアナが「幸福の木」と呼ばれるようになったのは、原産地のハワイで、この木を、家の前に置くと、幸せが訪れる、という言い伝えがあったことに由来する、といわれます。その縁起のよさから、日本でも、新築・開店・開業などの、お祝いの贈り物の、定番グリーンとして、広く親しまれています。
「ドラセナ(Dracaena)」という名は、ギリシャ語で「雌のドラゴン(竜)」を意味する言葉に由来します。これは、同じドラセナの仲間で、「竜血樹(りゅうけつじゅ)」と呼ばれる種類が、傷つけると、赤い樹液を出し、これが、竜の血のようだとして、古くから「竜血(ドラゴンズブラッド)」という、赤い染料・薬として、利用されてきたことに、ちなみます。
ドラセナは、種類が非常に多く、すらりと幹立ちする「幸福の木」タイプから、細い葉が茂る「コンシンネ」、葉に、鮮やかな色の入る品種まで、姿はさまざま。同じ「ドラセナ」でも、見た目が、まるで違うものも多くあります。生育がゆるやかで、生命力は強く、幹を切っても、その下から、新しい芽を吹くので、伸びすぎたら、好きな高さで切って、仕立て直せるのも魅力です。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 8月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 8月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 8月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 30〜200cm
- 株張り
- 20〜60cm
環境条件
- 日照
- 半日陰
- 耐寒温度
- 8℃
- 耐暑温度
- 38℃
- 土壌pH
- 5.5〜6.5
- 水やり
- 表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめに乾かし気味。
- 肥料
- 観葉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める
約7日ドラセナは、耐陰性があり、室内の、明るい日陰で、よく育ちます。レースのカーテン越しの光が差し込む、明るい窓辺が理想的。葉に、斑(ふ)や、色の入る品種は、明るい場所のほうが、葉色が、より鮮やかに、美しく保てます。日照が、極端に不足すると、葉色が、ぼんやりしたり、新しい葉が、間のびしたりするので、できるだけ明るい場所に置きます。
ただし、夏の、強い直射日光に、急に当てると、葉焼けを起こして、葉に、茶色い斑点ができるので、真夏の、直射が強い窓辺や、屋外に出す場合は、レースカーテンや、寒冷紗などで、光をやわらげます。とくに、ずっと室内に置いていた株を、急に屋外の直射に当てると、葉焼けしやすいので、注意します。
ドラセナは、暑さには強い一方、寒さには、やや弱いので、気温が下がる秋には、室内の、暖かい場所に置きます。冬の、冷え込む窓際や、エアコンの風が、直接当たる場所は、葉が傷むので避けます。生育がゆるやかで、樹形が乱れにくいので、いったん、よい置き場所を決めれば、長く、すっきりとした姿を、保てます。
💡明るい日陰〜明るい窓辺が理想(斑入りは明るめで葉色キープ)。夏の急な直射は葉焼け注意。冬は暖かい場所、冷気・エアコン風を避ける。
-
2
水やり(葉先枯れに注意)
約30日ドラセナの水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで、たっぷり与える」が基本です。生育期の、春から秋は、土が乾いたら、たっぷりと与えます。受け皿にたまった水は、必ず捨て、土が、常にじめじめした状態にならないようにします。ドラセナは、過湿による「根腐れ」に、やや弱いので、水のやりすぎには、注意が必要です。
生育が、ゆるやかになる冬は、水の吸収が、ぐっと減るので、水やりの回数を、減らし、土が乾いてから、数日おいて与えるくらいの、乾かし気味の管理にします。ドラセナで、よくある悩みが「葉先が、茶色く枯れ込む」こと。これは、空気の乾燥や、水切れ、または、根詰まりや、肥料のやりすぎなどが原因で起こります。
とくに、エアコンで乾燥する室内では、葉先が、枯れ込みやすいので、霧吹きで、葉に水をかける「葉水(はみず)」を、こまめに与えると、葉のうるおいが保て、葉先の枯れ込みや、ハダニの予防になります。葉先が、少し枯れた場合は、枯れた部分を、葉の形に沿って、ハサミで切り取ると、見た目を保てます。
💡乾いたらたっぷり、冬は乾かし気味。葉先の枯れ込みは乾燥・水切れが主因→葉水をこまめに。枯れた葉先は形に沿って切る。
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3
肥料と植え替え
約14日肥料は、生育期の、春から秋(5〜9月)にだけ与えます。観葉植物用の、緩効性肥料を、土の上に置くか、薄めた液体肥料を、月に1〜2回程度、与えます。生育の止まる冬は、肥料を与えません。肥料を、与えすぎると、葉先の枯れ込みや、根を傷める原因になるので、控えめにします。
ドラセナは、生育がゆるやかなので、植え替えの頻度は、それほど多くありません。2〜3年に一度を目安に、鉢底から、根が出てきた、水はけが悪くなった、株が、鉢に対して大きくなりすぎた、などのサインが出たら、植え替えます。適期は、生育期の、5〜7月ごろ。
古い土を、軽く落とし、傷んだ根を整理して、一回り大きな鉢に、観葉植物用の、水はけのよい土で植え替えます。鉢を、大きくしたくない場合は、根を整理して、同じ鉢に、新しい土で植え直します。植え替え後は、直射を避け、明るい日陰で養生させます。生育がゆるやかな分、根詰まりに気づきにくいことがあるので、水の浸み込みが悪くなったら、植え替えのサインと考えます。
💡肥料は生育期だけ・控えめに(多肥は葉先枯れの一因)。2〜3年に一度、5〜7月に植え替え。水はけのよい観葉用の土で。
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4
剪定で姿を整える
約14日ドラセナは、生育がゆるやかで、樹形が乱れにくいですが、長く育てると、幹が、高く伸びすぎたり、下の葉が落ちて、株元が、間のびしたりすることがあります。そんなときは、剪定で、好みの高さに、仕立て直せます。剪定の適期は、生育期の、春から初夏(5〜6月ごろ)。
ドラセナは、生命力が強く、幹を、好きな高さで、ばっさり切っても、その切り口の、少し下から、新しい芽を、いくつか吹いてきます。背が高くなりすぎた株を、低く切り戻すと、切ったところから、わき芽が出て、こんもりと、新しい姿に、仕立て直せます。切り戻しは、思い切って行っても、丈夫な株なら、芽吹くので、心配いりません。
切り取った、元気な茎は、後述の挿し木に利用できます。剪定で出た切り口は、放っておいても、自然にふさがりますが、気になる場合は、癒合剤を塗ると安心です。コンシンネなど、細葉のドラセナも、伸びすぎたら、同様に切り戻して、姿を整えられます。剪定で、株を、若々しく、好みの大きさに保ちながら、長く楽しめます。
💡5〜6月に剪定。生命力が強く、高すぎる幹をばっさり切っても切り口の下から芽吹く。切った茎は挿し木に使える。
-
5
挿し木でふやす・冬越し
約30日ドラセナは、挿し木で、比較的、簡単にふやせます。適期は、生育期の、5〜7月ごろ。剪定で切り取った茎や、元気な茎を使います。茎を、10〜15cmほどの長さに切り、観葉植物用の土や、赤玉土などに挿す「茎挿し」をします。葉のついた、茎の先のほうを挿す方法と、葉のない、茎の途中の部分を、横にして、土に半分埋める「管挿し(くだざし)」という方法があります。
明るい日陰で、土を乾かさないように管理すると、数週間〜1か月ほどで、根や、新芽が出てきます。発根して、新しい葉が伸びたら、鉢に植え替えます。水に挿す「水挿し」でも、発根させられます。次に、冬越しについて。ドラセナは、暑さには強い一方、寒さには、やや弱いので、気温が下がる秋(最低気温が10度を下回るころ)には、屋外の株は、室内の、暖かい場所に取り込みます。
冬は、できれば10度以上を保てる、暖かい室内で管理し、水やりは、乾かし気味に、ぐっと控えめにします。冷え込む窓際や、エアコンの風が、直接当たる場所を避け、葉が乾燥しすぎないよう、ときどき葉水を与えます。寒さで、葉が傷んでも、暖かくして、株が生きていれば、春に、また回復することが多いです。暖かくなったら、徐々に、いつもの管理に戻します。丈夫で、縁起もよく、長く付き合える観葉植物です。
💡5〜7月に茎挿し・管挿し・水挿しでふやせる。寒さにやや弱く冬は10度以上の室内で乾かし気味に。冷気・エアコン風を避け葉水を。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓1,000〜8,000円
ドラセナの鉢植え
幸福の木やコンシンネなど種類が選べる。
-
✓400〜1,000円
観葉植物用培養土
水はけのよい観葉用の土。
-
○500〜3,000円
鉢・鉢カバー (任意)
植え替えや飾りつけに。
-
○400〜1,000円
観葉植物用肥料 (任意)
生育期の施肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
まれ症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 葉先が茶色く枯れ込む
葉の先端から茶色く枯れていきます。
原因: 空気の乾燥、水切れ、根詰まり、肥料の与えすぎ。
対策: 葉水をこまめに与え、根詰まりは植え替え、肥料は控えめに。枯れた葉先は形に沿って切ります。
⚠ 冬の寒さで葉が傷む
冬に葉が黄ばみ、垂れて傷みます。
原因: 10度以下の低温、冷たい窓際やエアコンの冷風。
対策: 冬は10度以上の暖かい室内に置き、冷気・冷風を避けます。
⚠ 根腐れ
株元が傷み、葉が次々黄ばんで落ちます。
原因: 水のやりすぎ、受け皿の水のため込み。
対策: 乾いてから水やりし受け皿の水は捨て、冬は乾かし気味にします。傷んだ根を整理して植え替えます。
FAQ
よくある質問
はい、ドラセナは丈夫で耐陰性があり、生育がゆるやかで樹形も乱れにくいので、初心者でも育てやすい観葉植物です。明るい室内に置き、土が乾いたら水をやり、冬は暖かい室内で乾かし気味にする基本を守れば、長くきれいな姿を保てます。「幸福の木」として縁起もよく、贈り物にも人気です。
葉の中央に黄色〜黄緑の斑が入る「ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ」が、「幸福の木」の流通名で親しまれています。原産地ハワイで家の前に置くと幸せが訪れるという言い伝えに由来し、新築・開店・開業祝いの定番グリーンです。ドラセナには他にコンシンネなど多くの種類があります。
空気の乾燥、水切れ、根詰まり、肥料のやりすぎなどが原因です。とくにエアコンで乾燥する室内で起こりやすいので、葉水をこまめに与えて葉のうるおいを保ちます。根詰まりなら植え替え、肥料過多なら控えめにします。枯れた葉先は、葉の形に沿ってハサミで切ると見た目を保てます。
はい、ドラセナは生命力が強く、生育期(5〜6月)に幹を好きな高さでばっさり切っても、切り口の下から新しい芽を吹きます。高くなりすぎた株を低く切り戻すと、わき芽が出てこんもりと仕立て直せます。切り取った元気な茎は挿し木に使えるので、ふやす楽しみもあります。
生育期(5〜7月)の挿し木でふやせます。茎を10〜15cmに切って土に挿す「茎挿し」、葉のない茎を横にして土に半分埋める「管挿し」、水に挿す「水挿し」などがあります。明るい日陰で乾かさないように管理すると、数週間〜1か月で根や新芽が出ます。剪定で切った茎を活用できます。
ドラセナは寒さにやや弱いので、気温が下がる秋(最低気温10度を下回るころ)に室内の暖かい場所へ取り込みます。冬はできれば10度以上を保ち、水やりは乾かし気味に控えます。冷え込む窓際やエアコンの風が直接当たる場所を避け、乾燥するときは葉水を与えます。寒さで葉が傷んでも春に回復することが多いです。
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