モンステラ
Monstera deliciosa Monstera / Swiss cheese plant
モンステラは、深い切れ込みや穴の空いた大きな葉が印象的な、観葉植物の大定番です。そのトロピカルで存在感のある葉姿はインテリアグリーンとして絶...
かんたんに言うと
モンステラは切れ込みのある大きな葉が魅力の定番観葉植物。耐陰性が高く明るい日陰で育てやすく、挿し木で簡単にふやせます。サトイモ科で樹液に毒性があるので誤食に注意。
Profile
基本情報
モンステラは、深い切れ込みや穴の空いた大きな葉が印象的な、観葉植物の大定番です。そのトロピカルで存在感のある葉姿はインテリアグリーンとして絶大な人気を誇り、リビングやカフェ、オフィスのシンボルプランツとして広く親しまれています。熱帯アメリカの森林が原産で、自生地では他の木に気根(きこん)を絡ませてよじ登るように育つつる性植物。
成長すると葉が大きくなり、特徴的な切れ込みや穴がはっきり現れます。この穴は、強い風や雨を受け流したり、下の葉にも光を届けたりするための適応だといわれています。耐陰性が高く、室内の明るい日陰でもよく育つため、初心者にも育てやすいのが大きな魅力。
ただし、まったくの暗がりでは間延びするので、レースのカーテン越しのような柔らかい光が当たる場所が理想です。生育旺盛で、大きく育つと存在感は抜群。茎を伸ばして暴れてきたら、剪定や仕立て直しで形を整えられ、切った茎は挿し木で簡単にふやせます。サトイモ科特有の有毒成分(シュウ酸カルシウム)を含むので、樹液に触れたり、小さな子どもやペットが葉をかじったりしないよう注意が必要。丈夫で見栄えがよく、空間を一気におしゃれに変えてくれる、インドアグリーンの王道です。
💡豆知識
モンステラの名は、ラテン語の「monstrum(怪物・奇怪なもの)」に由来するとされ、葉に空いた奇妙な穴や切れ込みの姿にちなんでいます。種小名の「deliciosa(おいしい)」は、自生地でモンステラがつける実が、熟すとバナナとパイナップルを合わせたような甘い味がして食用にされることに由来します(ただし未熟な実や他の部位には毒があり、観賞用の鉢植えではまず実りません)。
葉の切れ込みや穴は、若い株のうちはなく、成長して大きな葉になるにつれて現れるため、葉に穴が空くのは健康に育っている証でもあります。風水では、切れ込みのある葉が「邪気を払う」「金運を呼ぶ」とされ、縁起のよい観葉植物としても人気。ハワイなどでは、その葉の形がアートやファブリックの定番モチーフとして広く愛され、「モンステラ柄」としてインテリアや雑貨に取り入れられています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 6月は追肥 | 8月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 6月は追肥 | 8月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 追肥 | 6月は追肥 | 8月は追肥 | ||||||||||
| 病害虫注意 | 7月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 30〜200cm
- 株張り
- 30〜100cm
環境条件
- 日照
- 半日陰
- 耐寒温度
- 5℃
- 耐暑温度
- 35℃
- 土壌pH
- 5.5〜6.5
- 水やり
- 表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめ。過湿を避ける。
- 肥料
- 観葉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める
約7日モンステラを上手に育てる第一歩は、適した置き場所選びです。耐陰性が高く室内の明るい日陰でも育ちますが、まったくの暗がりでは茎が間延び(徒長)して葉の切れ込みも出にくくなります。理想は、レースのカーテン越しのようなやわらかい光が当たる、明るい室内。
直射日光は、とくに夏の強い日差しだと葉が茶色く焼ける「葉焼け」を起こすので避けます。エアコンの風が直接当たる場所は乾燥して傷むので避けましょう。生育適温は20〜30度ほどで、寒さにはやや弱く、冬は5度以上を保てる暖かい室内に置きます。春から秋は、戸外の明るい日陰やベランダに出してもよく育ちますが、その場合も直射と急な環境変化に注意します。葉の表面にほこりがたまると光合成が妨げられるので、時々葉を拭いてあげると、つやのある美しい状態を保てます。
💡レースカーテン越しの明るい日陰が理想。直射の葉焼けとエアコン風に注意します。
-
2
水やり
約30日モンステラの水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり」が基本です。観葉植物の枯れる原因で最も多いのが、水のやりすぎによる根腐れなので、常に土が湿った状態にならないよう、乾いてから与えるメリハリが大切です。受け皿にたまった水は必ず捨てます。
生育期の春から秋はよく水を吸うので、土の乾きを見てこまめに与えますが、生育が止まる冬は、水の吸収が減るため、水やりの回数をぐっと減らし、土が乾いてさらに数日たってから与えるくらい乾かし気味に管理します。冬の水のやりすぎは根腐れの大きな原因です。
また、モンステラは空気中の湿度を好むので、乾燥する室内では、霧吹きで葉に葉水(はみず)を与えると、葉のつやが保て、ハダニの予防にもなります。
💡乾いたらたっぷり、冬は乾かし気味に。受け皿の水は捨て、葉水で乾燥対策を。
-
3
肥料と植え替え
約14日肥料は、生育期の春から秋(5〜9月)にだけ与えます。観葉植物用の緩効性肥料を置くか、薄めた液体肥料を月1〜2回程度。生育が止まる冬は肥料を与えると根を傷めるので、休ませます。モンステラは生育旺盛で根の張りも早いため、1〜2年に一度を目安に植え替えをします。
鉢底から根が出てきた、水はけが悪くなった、株がぐらつくなどは植え替えのサイン。適期は生育期に入る5〜7月です。一回り大きな鉢に、観葉植物用の水はけのよい培養土で植え替えます。植え替えのときに、伸びすぎた根や傷んだ根を整理し、株分けでふやすこともできます。
大きくしたくない場合は、同じ鉢に新しい土で植え直し、根を整理して大きさを保つ方法もあります。植え替え後は直射を避け、明るい日陰で養生させます。
💡肥料は生育期だけ。1〜2年に一度、5〜7月に一回り大きい鉢へ植え替えます。
-
4
仕立てと剪定
約7日モンステラは成長すると茎を伸ばし、自立しきれずに横へ倒れたり、暴れたように広がったりします。姿を整えるには、支柱仕立てと剪定が有効です。自生地では気根を他の木に絡ませて登るので、ヘゴ支柱(ヘゴ材の支柱)や、水苔を巻いた支柱を立てて、茎と気根を誘引すると、上へ向かって立ち上がる美しい姿に仕立てられます。
茎から伸びる気根は、切らずに支柱や土に誘導すると、株を支え水分も吸います。伸びすぎたり、バランスが悪くなったりした茎は、節(葉の付け根)の少し上で切り戻して整えます。切り取った茎は、後述する挿し木に使えるので無駄になりません。切るときは、サトイモ科特有の樹液に触れると皮膚がかぶれることがあるので、手袋をすると安心です。傷んだ葉や黄ばんだ下葉も、付け根から取り除くと見栄えがよくなります。
💡支柱に気根を誘引して立ち上げます。暴れたら節の上で切り戻し、樹液に注意。
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5
挿し木でふやす
約21日モンステラは挿し木(挿し芽)でとても簡単にふやせるのも魅力です。適期は生育期の5〜7月。茎を、葉と「気根」または「節(成長点)」が付くように、節の下で切り取ります。節がないと発根しないので、必ず節を含めて切るのがポイントです。切り口を少し乾かしてから、水を入れた容器に挿す「水挿し」にすると、明るい日陰で1〜数週間して根が出てきます。
根がしっかり伸びたら、観葉植物用の土に植え替えます。最初から土に挿す「土挿し」でも発根します。大きな葉が1枚付いた茎を水挿しにして、根が出る様子を観察しながら飾るのも人気の楽しみ方です。剪定で切り取った茎を捨てずに挿し木にすれば、株を増やしたり、友人に分けたりできます。発根後の若い株も、親株と同じく明るい日陰で乾かし気味に管理して育てます。
💡節を含めて切り、水挿しで発根。生育期の5〜7月が適期です。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓1,000〜8,000円
モンステラの鉢植え
サイズで価格が変わる。小苗から大株まで。
-
✓400〜1,000円
観葉植物用培養土
水はけのよい観葉用の土。
-
○500〜2,000円
ヘゴ支柱・水苔 (任意)
気根を誘引して立ち上げる仕立てに。
-
○400〜1,000円
観葉植物用肥料 (任意)
生育期の施肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
まれ症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 水のやりすぎで根腐れ
葉が黄ばみ、株元がぶよぶよして枯れます。
原因: 水のやりすぎ、受け皿の水のため込み、冬の過湿。
対策: 乾いてから水やりし、受け皿の水は捨てます。冬は乾かし気味に管理します。
⚠ 葉焼け
葉が部分的に茶色く焦げたようになります。
原因: 夏の強い直射日光。
対策: レースカーテン越しの明るい日陰へ移します。急に直射に当てないようにします。
⚠ 徒長して切れ込みが出ない
茎が間延びし、葉に切れ込みが出ません。
原因: 日照不足。
対策: より明るい場所に移し、生育期に肥料を与えてしっかり育てます。
FAQ
よくある質問
とても育てやすい観葉植物です。耐陰性が高く室内の明るい日陰で丈夫に育ち、挿し木で簡単にふやせます。水のやりすぎ(根腐れ)と冬の寒さにだけ注意すれば、初心者でも長く楽しめます。
明るい日陰でよく育ちますが、暗すぎると茎が間延びして葉の切れ込みが出にくくなります。レースのカーテン越しのやわらかい光が理想です。夏の強い直射は葉焼けの原因になるので避けます。
若い株や、日照不足・栄養不足のときは、切れ込みのない葉が出ます。切れ込みは成長して大きな葉になるにつれ現れるので、明るい場所で生育期に肥料を与え、しっかり育てると、特徴的な穴の空いた葉になります。
土の表面が乾いたらたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。生育期はこまめに、生育が止まる冬は乾かし気味に回数を減らします。水のやりすぎによる根腐れが枯れる最大の原因なので、乾いてから与えるのが基本です。
ふやせます。生育期に、節(成長点)と気根を含めて茎を切り、水挿しや土挿しにすると簡単に発根します。剪定で切った茎を挿し木にすれば、株を増やせます。節がないと発根しないので必ず節を含めて切ります。
あります。モンステラはサトイモ科で、葉や茎にシュウ酸カルシウムを含み、樹液に触れるとかぶれたり、口に入れると刺激や中毒を起こすことがあります。作業時は手袋をし、小さなお子さんやペットが葉をかじらないよう注意してください。
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