ガジュマル
Ficus microcarpa Gajumaru / Chinese Banyan
ガジュマルは、ぷっくりと太った、ユニークな根や幹のかたちと、つやのある、こんもりとした葉が愛らしい、人気の観葉植物です。ぷくぷくとした、足の...
かんたんに言うと
ガジュマルは、ぷっくりした気根と幹が愛らしい人気の観葉植物。「多幸の木」として縁起もよく、丈夫で生育旺盛、初心者向きです。日光を好み明るい場所が理想ですが耐陰性もあり室内で育てられます。寒さにやや弱く冬は暖かい室内へ。挿し木でふやせます。
Profile
基本情報
ガジュマルは、ぷっくりと太った、ユニークな根や幹のかたちと、つやのある、こんもりとした葉が愛らしい、人気の観葉植物です。ぷくぷくとした、足のような気根(きこん)が、まるで動物の足や、ずんぐりした人形のように見えることから、親しみを感じさせ、その独特の姿で、観葉植物のなかでも、とくに人気があります。
沖縄など、日本の南西諸島から、東南アジアにかけて自生する、クワ科イチジク属の植物で、自生地では、20mを超える大木に育ち、幹や枝から、たくさんの気根を、地面に向かって垂らして、その気根が、やがて幹のように太くなって、林のように広がる、生命力あふれる木です。
沖縄では、ガジュマルに、「キジムナー」という精霊が宿るという言い伝えがあり、「多幸(たこう)の木」「幸せを呼ぶ木」として、縁起のよい木としても親しまれています。観葉植物としては、ぷっくりした根を、人参(にんじん)のように、土の上に出して仕立てた「ニンジンガジュマル」や、幹を編み込んだものなど、さまざまな仕立てが出回ります。
ガジュマルは、とても丈夫で、日光を好み、生育旺盛で、育てやすいのが魅力。明るい場所を好みますが、ある程度の耐陰性もあり、室内でも育てられます。寒さには、やや弱いので、冬は暖かい室内で管理します。挿し木でふやすこともでき、生命力が強いので、初心者にも育てやすい、縁起のよい観葉植物です。
💡豆知識
ガジュマルは、沖縄や奄美など、日本の南国に自生し、各地に、ガジュマルにまつわる伝説が残ります。とくに有名なのが、ガジュマルの古木に宿るとされる精霊「キジムナー」。赤い髪をした、子どものような姿の妖精で、キジムナーと仲良くなると、幸運がもたらされる、といった言い伝えがあり、ガジュマルが「幸せを呼ぶ木」「多幸の木」と呼ばれる由来にもなっています。
ガジュマルは、クワ科イチジク属で、じつはイチジクや、観葉植物のフィカス(ウンベラータ、ベンガレンシスなど)の仲間。自生地では、ほかの木に着生して芽生え、気根を、宿主の木に巻きつけながら成長し、ついには、もとの木を覆い尽くして「絞め殺しの木(しめころしのき)」と呼ばれることもある、たくましい生命力をもちます。
あの、ぷっくりとした、ユニークな根は「気根」が太ったもので、空気中から、水分や養分を取り込む役割があります。観葉植物として売られる、ずんぐりした株は、この気根を生かして、人参のように仕立てたもの。生命力が強く、幹を切っても、また芽吹くほど丈夫で、その強さも、縁起のよさにつながっています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 8月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 8月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え替え | 5月は植え替え | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 7月は追肥 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 8月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 15〜150cm
- 株張り
- 15〜60cm
環境条件
- 日照
- 半日陰
- 耐寒温度
- 5℃
- 耐暑温度
- 38℃
- 土壌pH
- 5.5〜6.5
- 水やり
- 表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめに乾かし気味。
- 肥料
- 観葉植物用肥料・緩効性化成肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
置き場所を決める(日光を好む)
約7日ガジュマルは、日光を好む植物です。観葉植物のなかでは、比較的、明るさを必要とするので、室内なら、レースのカーテン越しの光が差し込む、明るい窓辺が理想的。日光をしっかり浴びると、葉が、つやよく、こんもりと茂り、株ががっしりと、丈夫に育ちます。
日照が不足すると、枝が、ひょろひょろと間のびしたり、葉が、黄ばんで落ちたりしやすくなります。ある程度の耐陰性はあるので、明るい日陰でも育ちますが、できるだけ明るい場所に置くほうが、元気に育ちます。ただし、真夏の、強い直射日光に、急に当てると、葉焼けを起こすことがあるので、屋外に出す場合や、夏の窓辺は、レースカーテンなどで、やわらげます。
とくに、ずっと室内に置いていた株を、急に直射に当てると、葉焼けしやすいので、徐々に慣らします。暖かい季節(5〜9月ごろ)は、屋外の、明るい半日陰に出して、育てると、よりよく育ちます。寒さには、やや弱いので、気温が下がる秋には、室内に取り込みます。エアコンの風が、直接当たる場所は、乾燥して傷むので避けましょう。
💡日光を好むので明るい窓辺が理想(暗いと間のび・落葉)。真夏の急な直射は葉焼け注意。暖かい季節は屋外の明るい半日陰も◎。
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2
水やり
約30日ガジュマルの水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで、たっぷり与える」が基本です。生育期の、春から秋は、よく水を吸い、生育も旺盛なので、土が乾いたら、たっぷりと与えます。とくに、夏は、生育おう盛で、乾きやすいので、水切れに注意します。
ガジュマルは、もともと丈夫で、ぷっくりした根や幹に、ある程度、水分をためる力もあるので、多少、水やりを忘れても枯れにくい一方、水のやりすぎによる「根腐れ」には、注意が必要です。受け皿にたまった水は、必ず捨て、いつも土がじめじめした状態にしないようにします。
生育が、ゆるやかになる冬は、水の吸収が、ぐっと減るので、水やりの回数を減らし、土が乾いてから、数日おいてから与えるくらいの、乾かし気味の管理にします。冬の水のやりすぎは、根を傷める原因になります。空気が乾燥する室内では、霧吹きで、葉に水をかける「葉水(はみず)」を、ときどき与えると、葉のつやが保て、ハダニなどの害虫の予防にもなります。
💡乾いたらたっぷり、受け皿の水は捨てる。冬は乾かし気味に控える。葉水でハダニ予防とつや維持。
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3
肥料と植え替え
約14日肥料は、生育期の、春から秋(5〜9月)にだけ与えます。観葉植物用の、緩効性肥料を、土の上に置くか、薄めた液体肥料を、月に1〜2回程度、与えます。生育の止まる冬は、肥料を与えません。冬に肥料を与えると、根を傷める原因になります。ガジュマルは、生育旺盛で、根の張りも早いので、1〜2年に一度を目安に、植え替えをします。
鉢底から、根が出てきた、水の浸み込みが悪くなった、株が大きく育って、鉢とのバランスが悪くなった、などが、植え替えのサインです。植え替えの適期は、生育期の、5〜7月ごろ。古い土を、軽く落とし、傷んだ根や、伸びすぎた根を整理して、一回り大きな鉢に、観葉植物用の、水はけのよい土で植え替えます。
このとき、ぷっくりした気根を、土の上に出すように、高めに植えると、人参のような、ユニークな姿を、楽しめます。逆に、株を大きくしたくない場合は、根を整理して、同じ大きさの鉢に植え直します。植え替え後は、直射を避け、明るい日陰で養生させます。
💡肥料は生育期だけ(冬は不要)。1〜2年に一度、5〜7月に植え替え。気根を土の上に高く出すとユニークな姿に。
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4
剪定で形を整える
約14日ガジュマルは、生育旺盛で、枝を、よく伸ばすので、剪定をして、好みの樹形に整えながら育てます。剪定の適期は、生育期の、春から初夏(5〜6月ごろ)。この時期に剪定すると、切ったあとの、芽吹きや回復が早く、すぐに、新しい枝葉が伸びてきます。伸びすぎた枝、混み合った枝、バランスを乱す枝などを、好みの位置で、切り戻します。
ガジュマルは、生命力が強く、太い幹を、ばっさり切っても、その下から、また新しい芽を吹くほど丈夫なので、思い切って、小さく、こんもりと、仕立て直すこともできます。枝を切ると、切り口から、白い樹液が出ます。この樹液は、クワ科特有のもので、人によっては、肌に触れると、かぶれることがあるので、気になる場合は、手袋をして作業し、切り口の樹液は、拭き取ります。
剪定で切り取った枝は、後述の挿し木に利用できます。剪定をくり返すことで、枝数がふえて、こんもりと、密に茂った、ボリュームのある株に、仕立てられます。ユニークな根の姿と合わせて、自分好みの、ガジュマルの樹形づくりを、楽しめます。
💡5〜6月に剪定すると芽吹きが早い。生命力が強く、ばっさり切っても芽吹く。切り口の白い樹液はかぶれ注意で拭き取る。
-
5
挿し木でふやす・冬越し
約30日ガジュマルは、生命力が強く、挿し木で、簡単にふやせます。適期は、生育期の、5〜7月ごろ。剪定で切り取った枝や、元気な枝を、10〜15cmほどの長さに切り、下のほうの葉を取り除きます。切り口から出る、白い樹液を、水で洗い流してから、観葉植物用の土や、赤玉土などに挿し、明るい日陰で、土を乾かさないように管理すると、数週間で、根が出てきます。
発根して、新しい葉が伸びてきたら、鉢に植え替えます。水に挿す「水挿し」で発根させることもできます。次に、冬越しについて。ガジュマルは、寒さに、やや弱く、冬の寒さに当たると、葉を落としたり、傷んだりします。気温が下がる秋(最低気温が10度を下回るころ)には、屋外の株は、室内の、暖かい、明るい場所に取り込みます。
冬は、5度以上(できれば10度以上)を保てる、暖かい室内で管理し、水やりは、乾かし気味に、ぐっと控えめにします。冬に、葉を、ある程度落とすことがありますが、暖かくして、乾かし気味に管理し、株が生きていれば、春に、また新しい芽を吹くことが多いので、あわてて、水をやりすぎないことが大切です。暖かくなる春に、再び生育を始めたら、徐々に、いつもの管理に戻します。生命力あふれる、縁起のよい観葉植物として、長く楽しめます。
💡5〜7月に挿し木で簡単にふやせる(樹液は洗う)。寒さにやや弱く冬は10度以上の室内で乾かし気味に。落葉しても春に芽吹くことが多い。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓500〜5,000円
ガジュマルの鉢植え
ニンジンガジュマルなど仕立てが選べる。
-
✓400〜1,000円
観葉植物用培養土
水はけのよい観葉用の土。
-
○500〜3,000円
鉢・鉢カバー (任意)
植え替えや飾りつけに。
-
○400〜1,000円
観葉植物用肥料 (任意)
生育期の施肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
アブラムシの予防・対処をくわしく見る →Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 日照不足で間のび・落葉
枝がひょろ長く伸び、葉が黄ばんで落ちます。
原因: 置き場所が暗い、日光不足。
対策: レースカーテン越しの明るい窓辺など、できるだけ明るい場所に移します。
⚠ 冬の寒さ・過湿で傷む
冬に葉を落とし、株が弱ります。
原因: 5度以下の低温、冬の水のやりすぎ。
対策: 冬は10度以上の暖かい室内で乾かし気味に管理します。
⚠ 根腐れ
株元がぶよつき、葉が次々黄ばみます。
原因: 水のやりすぎ、受け皿の水のため込み、水はけの悪い土。
対策: 乾いてから水やりし、受け皿の水は捨て、水はけのよい土に植え替えます。
FAQ
よくある質問
はい、ガジュマルは丈夫で生育旺盛、生命力が強く、観葉植物のなかでも育てやすい部類です。日光を好むので明るい場所に置き、土が乾いたら水をやり、冬は暖かい室内で乾かし気味にする、という基本を押さえれば、初心者でも安心。挿し木でも簡単にふやせ、「多幸の木」として縁起もよい人気の一鉢です。
ガジュマルは日光を好むので、レースカーテン越しの光が差す明るい窓辺が理想です。日照が不足すると枝が間のびし、葉が落ちやすくなります。ある程度の耐陰性はありますが、できるだけ明るい場所へ。真夏の強い直射は葉焼けの原因になるので、急に当てず徐々に慣らします。暖かい季節は屋外の明るい半日陰も適します。
日照不足、寒さ、急な環境変化、水のやりすぎや水切れなどで葉を落とすことがあります。とくに冬の寒さや、置き場所を変えた直後に落葉しやすいです。明るく暖かい場所で、乾かし気味に管理し、株(幹)がしっかりしていれば、春に新しい芽を吹くことが多いので、あわてず様子を見ます。水のやりすぎには注意します。
はい、ガジュマルは生命力が強く、生育期(5〜6月)に剪定すると、すぐに新しい芽を吹きます。伸びすぎた枝や混み合った枝を切り戻して、好みの形に整えられます。太い幹を切っても芽吹くほど丈夫です。切り口から出る白い樹液はかぶれることがあるので、手袋をして拭き取り、切った枝は挿し木に使えます。
生育期(5〜7月)の挿し木で簡単にふやせます。元気な枝を10〜15cmに切り、下葉を取り、切り口の白い樹液を洗い流してから、土に挿して明るい日陰で乾かさないように管理すると発根します。水に挿す水挿しでも根が出ます。剪定で切った枝を活用できるので、増やす楽しみも味わえます。
ガジュマルは寒さにやや弱いので、気温が下がる秋(最低気温10度を下回るころ)に室内の暖かい明るい場所へ取り込みます。冬は5度以上(できれば10度以上)を保ち、水やりは乾かし気味にぐっと控えます。冬に落葉することがありますが、暖かく乾かし気味に管理すれば春に芽吹くことが多いので、水のやりすぎに注意します。
Guides
ガジュマルの育て方に役立つガイド
葉が黄色くなる原因と対策|病気じゃない生理障害の見分け方
葉が黄色くなる原因の多くは病気ではなく「水のやりすぎによる根腐れ・水切れ・日照や温度・肥料の過不足・根詰まり・自然な老化」といった生理的なもの。どの葉が黄色いか(下葉か新芽か)と、土が乾いているか湿っているかを見れば原因を絞り込めます。
🔧 お悩み解決観葉植物が枯れる原因と対策|室内で弱らせない4つのポイント
観葉植物が枯れる原因のほとんどは「水のやりすぎによる根腐れ・日照不足・冬の寒さ・エアコンの風による乾燥」。とくに“良かれと思って毎日水やり”が最多の失敗です。土が乾いてから与え、明るい場所に置き、冬の寒さと冷暖房の風を避けるのが基本です。
📘 育て方ガイド植え替えのサインとやり方|時期・鉢の選び方・手順をやさしく解説
植え替えの基本は「1〜2年に1回・春〜初夏に・ひと回り大きな鉢へ」。鉢底から根が出てきたら植え替えのサインです。大きすぎる鉢は根腐れのもとなのでサイズアップは少しずつ、植え替え後は明るい日陰で休ませ肥料は2〜3週間後から。
📘 育て方ガイド水やりの基本|頻度・量・タイミングのコツをやさしく解説
水やりの基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり」。決まった曜日ではなく“土の乾き”で判断するのがコツです。鉢植えは季節で頻度が大きく変わり、夏は早朝・冬は暖かい日の午前が基本。受け皿に溜まった水は捨てます。
🍃 季節の手入れ植物の夏越し|暑さ・水切れ・葉焼けから守る基本のコツ
夏越しの基本は「水切れ・葉焼け・蒸れを防ぐ」こと。水やりは涼しい早朝にたっぷり、置き場所は真夏の強い直射と西日・地面の照り返しを避けて風通しよく、肥料は控えめに。暑さに弱い植物は明るい半日陰へ移すのが安全です。
🔧 お悩み解決植物が徒長する原因と対策|ひょろひょろ伸びるのを防ぐには
茎ばかりひょろ長く伸びる「徒長」のいちばんの原因は日照不足。ほかに水や肥料(とくにチッ素)の与えすぎ、密植、夜の高温も原因になります。すでに伸びた茎は戻らないので、明るい場所へ移し、切り戻しで仕立て直すのが基本です。
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