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植物図鑑
🪴
深い切れ込みの入るつやのある葉をもつフィロデンドロン
🪴 観葉植物

フィロデンドロン

Philodendron Philodendron

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 鉢植えは800〜8000円

フィロデンドロンは、つやのある、個性的な形の葉が魅力の、種類豊富な観葉植物のグループです。深い切れ込みの入る、大きな葉の「セローム」や「クッ...

かんたんに言うと

フィロデンドロンは、個性的な葉の形と多彩な品種が魅力の観葉植物グループ。セロームやクッカバラ、ヒメカズラなど姿はさまざまです。耐陰性があり明るい日陰で育ち、丈夫で育てやすいのが魅力。寒さと過湿にやや弱く冬は暖かい室内で乾かし気味に。サトイモ科で樹液に注意。

Profile

基本情報

フィロデンドロンは、つやのある、個性的な形の葉が魅力の、種類豊富な観葉植物のグループです。深い切れ込みの入る、大きな葉の「セローム」や「クッカバラ」、ハート形の葉が、つるを伸ばして垂れ下がる「ヒメカズラ(ヒモ状に伸びるタイプ)」、赤や、ライムグリーン、黒っぽい葉色の、カラフルな品種まで、葉の形・色・姿が、実に多彩で、コレクション性が高く、観葉植物の、人気グループのひとつです。

サトイモ科の植物で、モンステラや、ポトス、アグラオネマなどの仲間。中南米の、熱帯雨林が原産で、木に、よじ登ったり、地面を這ったり、株立ちになったりと、種類によって、生育のしかたも、さまざま。多くは、耐陰性があり、明るい日陰の室内で、よく育つので、置き場所を選びにくく、丈夫で、育てやすいのが、大きな魅力です。

「フィロデンドロン」という名は、ギリシャ語で「木(デンドロン)を、愛する(フィロ)」という意味で、原産地で、木に、よじ登って育つ性質に、由来します。つる性のタイプは、ヘゴ支柱に這わせたり、ハンギングで垂らしたり、株立ちのタイプは、シンボルグリーンとして、と、姿に合わせて、楽しめます。

寒さと、過湿には、やや弱いので、冬は、暖かい室内で、乾かし気味に管理します。サトイモ科で、樹液に注意が必要。多彩な葉姿で、観葉植物の楽しみを、広げてくれる、頼れるグループです。

分類
観葉植物 / その他・草姿
原産地
中央アメリカ、南アメリカ、熱帯アメリカ
別名
フィロデンドロン、フィロデンドロン・セローム、ヒメカズラ、クッカバラ
価格目安
鉢植えは800〜8000円

💡豆知識

「フィロデンドロン」という名は、ギリシャ語の「フィレオ(愛する)」と「デンドロン(木)」を組み合わせた言葉で、「木を愛するもの」という意味。これは、原産地の熱帯雨林で、多くのフィロデンドロンが、大きな木の幹に、気根を絡ませながら、よじ登って育つ性質に、ちなみます。

フィロデンドロンは、サトイモ科のなかでも、特に種類が多いグループで、世界中に、数百種以上が知られ、園芸品種を含めると、その姿は、驚くほど多彩。日本で、古くから親しまれてきた「セローム(現在は別属のヒトデカズラに分類されることも)」や「クッカバラ」のような、大きく切れ込んだ葉の、株立ちタイプから、「ヒメカズラ」のような、つるを伸ばす、小型タイプ、近年人気の、赤や、ライムグリーン、黒っぽい葉色の、カラフルな交配種まで、コレクションする楽しみが、尽きません。

とくに、近年の観葉植物ブームでは、「フィロデンドロン・ピンクプリンセス(葉にピンクの斑が入る)」など、希少な品種が、高値で取引されることもあり、コレクターの、あこがれの的になっています。フィロデンドロンは、サトイモ科で、樹液に、シュウ酸カルシウムを含み、肌が、かぶれたり、口に入れると、刺激があったりするので、小さなお子さんや、ペットの、誤食には注意します。育てやすさと、多彩さをあわせもつ、奥の深いグループです。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
剪定
6月は剪定
追肥
7月は追肥
病害虫注意
8月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
剪定
6月は剪定
追肥
7月は追肥
病害虫注意
8月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
剪定
6月は剪定
追肥
7月は追肥
病害虫注意
8月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) 高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜150cm
株張り
20〜100cm

環境条件

日照
日陰
耐寒温度
5℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
5.5〜6.5
水やり
表面が乾いたらたっぷり。冬は控えめに乾かし気味。葉水を好む。
肥料
観葉植物用肥料・緩効性化成肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める(耐陰性がある)

    約7日

    フィロデンドロンは、熱帯雨林の、木陰で育つ植物が多く、耐陰性が、ある程度あるので、室内の、明るい日陰で、よく育ちます。レースのカーテン越しの、やわらかい光が差し込む、明るい窓辺が理想的。耐陰性があるとはいえ、極端に暗い場所では、葉色が、ぼんやりしたり、つる性のタイプは、葉と葉の間隔が、間のびしたりするので、できるだけ、適度な明るさのある場所に置きます。

    一方、強い直射日光は、葉焼けの原因になるので、避けます。とくに、夏の、直射が強い窓辺や、屋外に出す場合は、レースカーテンなどで、光をやわらげます。葉色が、赤や、ライムグリーンの、カラフルな品種は、ある程度の明るさがあったほうが、葉色が、はっきりと出ます。

    フィロデンドロンは、寒さに、やや弱いので、冬は、暖かい室内(最低でも5度以上、できれば10度以上)に置きます。冷え込む窓際や、エアコンの風が、直接当たる場所は、葉が傷んだり、乾燥したりするので、避けます。種類によって、株立ち、つる性、と、姿が違うので、株立ちタイプは、床置きの、シンボルグリーンに、つる性タイプは、棚の上や、ハンギングで、と、姿に合わせて、置き場所を、選ぶと、より、美しく飾れます。

    💡耐陰性があり明るい日陰で育つ。暗すぎると間のび・葉色あせ。強い直射は葉焼け。冬は10度以上の室内、冷気を避ける。

  2. 2

    水やり

    約30日

    フィロデンドロンの水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで、たっぷり与える」が基本です。生育期の、春から秋は、生育旺盛で、よく水を吸うので、土が乾いたら、たっぷりと与えます。とくに、夏は、乾きやすいので、水切れに注意します。一方で、過湿による「根腐れ」に、やや弱いので、水のやりすぎには、注意が必要です。

    受け皿にたまった水は、必ず捨て、土が、常にじめじめした状態にならないようにします。生育が、ゆるやかになる冬は、水の吸収が、ぐっと減るので、水やりの回数を、減らし、土が乾いてから、数日おいて与えるくらいの、乾かし気味の管理にします。冬の水のやりすぎは、低温と相まって、根腐れの原因になるので、注意します。

    フィロデンドロンは、熱帯生まれで、空気の湿度が、高い環境を好むので、空気が乾燥する室内では、霧吹きで、葉に水をかける「葉水(はみず)」を、こまめに与えると、葉のつやが保て、ハダニなどの害虫の予防にもなります。つや葉のタイプは、葉に、ほこりがたまったら、ぬれた布で拭くと、つやよく、美しく保てます。

    とくに、つる性のタイプを、ヘゴ支柱(水苔を巻いた支柱)に這わせている場合は、支柱にも、水を吹きかけて、湿らせると、気根が、支柱に張りついて、よく育ちます。

    💡乾いたらたっぷり、受け皿の水は捨てる。冬は乾かし気味に(過湿で根腐れ)。葉水で湿度とつやを保つ。ヘゴ支柱は湿らせると気根が張りつく。

  3. 3

    肥料と植え替え

    約14日

    肥料は、生育期の、春から秋(5〜9月)にだけ与えます。観葉植物用の、緩効性肥料を、土の上に置くか、薄めた液体肥料を、月に1〜2回程度、与えます。生育の止まる冬は、肥料を与えません。フィロデンドロンは、生育旺盛なものが多く、根の張りも早いので、1〜2年に一度を目安に、植え替えをします。

    鉢底から、根が出てきた、水の浸み込みが悪くなった、株が、大きく育って、鉢とのバランスが悪くなった、などが、植え替えのサインです。適期は、生育期の、5〜7月ごろ。古い土を、軽く落とし、傷んだ根を整理して、一回り大きな鉢に、観葉植物用の、水はけのよい土で植え替えます。

    フィロデンドロンは、サトイモ科で、植え替えのときに、根や、地下の茎を扱うと、樹液に、触れることがあります。この樹液は、シュウ酸カルシウムを含み、肌が、かぶれることがあるので、気になる場合は、手袋をして作業します。株立ちのタイプは、植え替えのときに、株が、大きく育って、子株ができていたら「株分け」で、ふやせます。

    つる性のタイプは、植え替えと同時に、伸びすぎたつるを、整理すると、姿が、すっきりします。植え替え後は、直射を避け、明るい日陰で養生させます。

    💡肥料は生育期だけ。生育旺盛で1〜2年に一度植え替え。樹液でかぶれることがあるので手袋を。株立ちは株分け、つる性はつるの整理を。

  4. 4

    種類に合わせた仕立て

    約30日

    フィロデンドロンは、種類によって、生育のしかたが違うので、それぞれの、姿に合わせて、仕立てると、より美しく楽しめます。「セローム」や「クッカバラ」のような、株立ちタイプは、株元から、深い切れ込みの入った、大きな葉を、放射状に広げて、こんもりと茂ります。

    床置きの、シンボルグリーンとして、存在感があり、大きく育つと、立派な姿になります。古くなった下葉が、枯れてきたら、付け根から、切り取って、すっきりさせます。一方、「ヒメカズラ」や、ハート形の葉の、つる性タイプは、つるを、長く伸ばします。これらは、棚の上や、ハンギングバスケットから、つるを、垂らして楽しんだり、ヘゴ支柱(水苔を巻いた支柱)に、這わせて、上に伸ばしたりできます。

    ヘゴ支柱に這わせると、つるが、気根を出して、支柱に張りつき、葉が、大きく育ちやすく、立派な姿になります。つるが、伸びすぎたり、間のびしたりしたら、好きな長さで、切り戻します。節(葉の付け根)の少し上で切ると、その下から、新しいわき芽が出て、こんもりと茂ります。

    切り取ったつるは、後述の挿し木に使えます。葉色が、カラフルな品種は、明るい場所に置いて、葉色を、楽しみます。種類ごとの個性を生かして、自分好みに、仕立てるのが、フィロデンドロンの、楽しみです。

    💡株立ち(セローム等)はシンボルグリーンに、古い下葉は切る。つる性はハンギングやヘゴ支柱に這わせる。間のびしたら節の上で切り戻す。

  5. 5

    挿し木でふやす・冬越し

    約30日

    フィロデンドロンは、つる性のタイプを中心に、挿し木で、簡単にふやせます。適期は、生育期の、5〜9月ごろ。つる性のタイプは、つるを、節(成長点や、気根の出る部分)を含めて、切り取ります。節がないと、発根しないので、必ず、節を含めて切るのが、ポイントです。

    切ったつるを、観葉植物用の土や、水に挿すと、明るい日陰で、1〜2週間〜1か月ほどで、根が出てきます。水に挿す「水挿し」でも、簡単に発根するので、コップなどに挿して、根が出る様子を、観察するのも楽しいです。発根して、新しい葉が伸びたら、鉢に植え替えます。

    株立ちのタイプは、植え替えのときに、子株を分ける「株分け」で、ふやせます。次に、冬越しについて。フィロデンドロンは、寒さに、やや弱いので、気温が下がる秋には、暖かい室内に置き、冬は、最低でも5度以上、できれば10度以上を保てる、暖かい場所で管理します。

    冷え込む窓際や、暖房・冷房の風が、直接当たる場所は、避けます。冬は、生育が、ゆるやかになるので、水やりを、乾かし気味に、ぐっと控えめにします。冬の、低温と、過湿が重なると、根腐れを起こしやすいので、冬こそ、水を、控えめにします。暖房で、空気が乾燥する冬は、葉水を、ときどき与えて、葉のうるおいを保つとよいです。暖かくなる春に、新しい葉が、展開してきたら、徐々に、いつもの管理に戻します。多彩な葉姿で、長く楽しめる、頼れる観葉植物です。

    💡つる性は節を含めて切り挿し木・水挿しで簡単にふやせる。株立ちは株分け。寒さにやや弱く冬は10度以上で乾かし気味に。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • フィロデンドロンの鉢植え

    セローム・クッカバラ・ヒメカズラなど多彩。

    800〜8,000円
  • 観葉植物用培養土

    水はけのよい観葉用の土。

    400〜1,000円
  • ヘゴ支柱・ハンギング鉢 (任意)

    つる性を這わせる・吊るす仕立てに。

    300〜2,000円
  • 観葉植物用肥料 (任意)

    生育期の施肥に。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜9,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 冬の過湿・寒さで根腐れ・落葉

冬に葉が黄ばんで落ち、株元が傷みます。

原因: 冬の水のやりすぎ、5度以下の低温。

対策: 冬は乾かし気味にし、10度以上の暖かい室内に置きます。冷気を避けます。

⚠ つるが間のびする

つる性タイプで葉の間隔があき姿が乱れます。

原因: 日照不足。

対策: より明るい場所に移し、間のびしたつるは節の上で切り戻します。

⚠ 強い直射で葉焼け

葉が茶色く傷みます。

原因: 直射日光に当たった。

対策: 直射を避け、レースカーテン越しの明るい日陰に置きます。

FAQ

よくある質問

はい、フィロデンドロンは耐陰性があり、明るい日陰で育ち、丈夫で生育旺盛なので、育てやすい観葉植物です。明るい日陰に置き、土が乾いたら水をやり、冬は暖かい室内で乾かし気味にする基本を守れば、長く楽しめます。つる性のタイプは挿し木で簡単にふやせるので、増やす楽しみもあります。

はい、いずれもフィロデンドロンの仲間として親しまれています(セロームは現在、別属に分類されることもあります)。深い切れ込みの入った大きな葉を放射状に広げる株立ちタイプで、シンボルグリーンとして人気です。フィロデンドロンには、ほかにつる性のヒメカズラや、カラフルな葉色の品種など、多彩な種類があります。

耐陰性があるので、レースカーテン越しの光が差す明るい日陰が理想です。暗すぎるとつるが間のびしたり葉色がぼんやりしたりします。強い直射は葉焼けの原因になるので避けます。カラフルな葉色の品種は明るめの場所で発色がよくなります。寒さにやや弱いので冬は10度以上の暖かい室内へ。

つる性のタイプは、伸びすぎたら好きな長さで切り戻します。節(葉の付け根)の少し上で切ると、その下から新しいわき芽が出てこんもり茂ります。切り取ったつるは、節を含めて土や水に挿すと簡単に発根し、挿し木でふやせます。ヘゴ支柱に這わせると、気根が張りついて葉が大きく育ちます。

つる性のタイプは、つるを節(気根や成長点の出る部分)を含めて切り、土や水に挿す挿し木で簡単にふやせます。節がないと発根しないので必ず節を含めて切ります。株立ちのタイプは、植え替えのときに子株を分ける株分けでふやせます。適期はいずれも生育期の5〜9月です。

フィロデンドロンはサトイモ科で、樹液にシュウ酸カルシウムを含み、肌が触れるとかぶれたり、口に入れると刺激があったりします。剪定や植え替えで気になる場合は手袋をし、小さなお子さんやペットが葉を口に入れない場所に置くと安心です。通常に飾って眺める分には問題ありません。

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