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植物図鑑
🪴
大きな矢じり形の葉を広げたアロカシア(クワズイモ)
🪴 観葉植物

アロカシア

Alocasia Alocasia

普通 難易度3(5段階中): 普通 💰 鉢植えは800〜8000円

アロカシアは、大きな矢じり形(やじりがた)や、ハート形の、つやのある葉と、葉脈の、はっきりとした模様が魅力の、トロピカルな観葉植物です。葉の...

かんたんに言うと

アロカシアは、矢じり形やハート形の彫りの深い葉と、はっきりした葉脈が魅力のトロピカルな観葉植物。クワズイモも仲間です。明るい日陰を好み、強い直射と乾燥・寒さが苦手なので、葉水で湿度を保つのがコツ。サトイモ科で毒性が強めなので誤食に注意。

Profile

基本情報

アロカシアは、大きな矢じり形(やじりがた)や、ハート形の、つやのある葉と、葉脈の、はっきりとした模様が魅力の、トロピカルな観葉植物です。葉の縁が、波打ったり、葉脈が、白く、くっきりと浮かんだりする、彫刻のような、彫りの深い葉姿が、エキゾチックで、おしゃれなインテリアグリーンとして、人気を集めています。

深い緑の葉に、銀白色の葉脈が、美しく走る「アロカシア・アマゾニカ」、巨大な葉の「オドラ(クワズイモ)」、金属光沢のある葉や、ベルベットのような質感の葉をもつ品種など、種類も豊富で、コレクション性も高い植物です。アロカシアは、サトイモ科の植物で、モンステラや、ポトス、フィロデンドロンなどの仲間。

日本でも、観葉植物として、おなじみの「クワズイモ」は、このアロカシアの仲間(オドラ種)で、太い茎(地下茎)が、特徴的です。東南アジアなどの、熱帯雨林が原産で、明るい日陰を好み、強い直射日光を嫌う、やや、デリケートな面もある植物。高い湿度を好み、乾燥や、寒さが、苦手なので、置き場所と、湿度の管理が、美しく育てる、ポイントです。

サトイモ科で、樹液に、毒性があり、とくにアロカシアは、毒性が強めなので、誤食に、注意が必要。彫りの深い、エキゾチックな葉姿で、空間に、トロピカルな存在感を、添えてくれる、人気の観葉植物です。

分類
観葉植物 / その他・草姿
原産地
東南アジア、熱帯アジア、ボルネオ
別名
アロカシア、クワズイモ、シマクワズイモ、アロカシア・アマゾニカ
価格目安
鉢植えは800〜8000円

💡豆知識

アロカシアの仲間で、日本で古くからおなじみなのが「クワズイモ(食わず芋)」。サトイモのような、大きな葉と、太い地下茎をもちますが、名前のとおり「食べられない芋」で、サトイモと違い、強い毒(シュウ酸カルシウムなど)を含むため、食べられません。

サトイモと姿が似ているので、間違えて食べると、口や、のどに、激しい刺激や、腫れを起こす、誤食事故が、報告されており、注意が必要です。クワズイモは、その、ずんぐりとした幹(地下茎)の姿が、縁起物として好まれ、「出世芋(しゅっせいも)」とも呼ばれ、上に向かって、葉を広げる姿から、運気を、上げる、縁起のよい観葉植物として、贈り物にも、人気があります。

アロカシアの、彫りの深い、エキゾチックな葉は、近年の観葉植物ブームで、人気が、急上昇。「アロカシア・アマゾニカ(深緑の葉に銀白色の葉脈)」や、葉が、金属のように光る品種、ベルベットのような質感の品種など、観賞価値の高い品種が、数多く流通し、コレクターの、人気を集めています。

アロカシアは、葉から、水滴を、ぽたりと垂らす「排水現象(ようすい)」という、おもしろい性質をもち、湿度が高いときなどに、葉の縁から、水のしずくを出すことがあります。これは、植物が、体内の、余分な水分を、排出する、自然な現象です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え替え
5月は植え替え
追肥
6月は追肥
8月は追肥
病害虫注意
7月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 普通
収穫・開花の早さ
手軽さ(コスト) 高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
20〜150cm
株張り
20〜100cm

環境条件

日照
日陰
耐寒温度
8℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
5.5〜6.5
水やり
生育期は乾いたらたっぷり。乾燥を嫌い葉水を好む。冬は控えめ。
肥料
観葉植物用肥料・緩効性化成肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所を決める(直射を避ける)

    約7日

    アロカシアは、熱帯雨林の、木陰で育つ植物なので、明るい日陰を好み、強い直射日光を、嫌います。直射日光に当たると、美しい葉が、葉焼けを起こして、茶色く傷むので、直射は、避けます。理想は、レースのカーテン越しの、やわらかい光が差し込む、明るい日陰。

    室内の、明るすぎず、暗すぎない場所が、最適です。耐陰性は、ある程度ありますが、極端に暗いと、葉と葉の間隔が、間のびしたり、生育が、弱ったりするので、適度な明るさは必要です。なお、日本で、観葉植物として、おなじみの「クワズイモ」は、アロカシアのなかでは、比較的、丈夫で、明るい日陰で、よく育ちます。

    アロカシアは、寒さに、やや弱いので、冬は、暖かい室内(最低でも8度以上、できれば10度以上)に置きます。冷え込む窓際や、エアコンの、冷たい風・暖かい風が、直接当たる場所は、葉が傷んだり、乾燥したりするので、避けます。また、アロカシアは、湿度の高い環境を好むので、乾燥しやすい場所より、適度に湿度のある場所が向きます。置き場所を、頻繁に動かすと、環境の変化で、葉が傷むことがあるので、よい場所を見つけたら、なるべく、落ち着いた場所で育てます。

    💡強い直射は厳禁(葉焼け)。レースカーテン越しの明るい日陰が理想。寒さに弱く冬は10度以上、冷気・乾燥風を避ける。クワズイモは丈夫。

  2. 2

    水やりと葉水(湿度を保つ)

    約30日

    アロカシアは、生育期の、春から秋は、よく水を吸い、乾燥を嫌うので、土を、乾かしすぎないようにします。水やりは、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで、たっぷりと与えます。とくに、生育おう盛な、夏は、水切れに注意します。ただし、過湿で、いつもじめじめした状態も、根や、地下茎を傷めるので、受け皿の水は捨て、水はけは確保します。

    生育の止まる冬は、水やりを、やや控えめにします。そして、アロカシアで、大切なのが「葉水(はみず)」。アロカシアは、空気の湿度が、高い環境を好むので、霧吹きで、葉の表と裏に、こまめに、水を吹きかけて、湿度を保ちます。とくに、エアコンで、乾燥する室内では、湿度が下がり、葉先や、葉の縁が、茶色く枯れ込んだり、ハダニ(乾燥で発生しやすい害虫)が、つきやすくなったりするので、こまめに、葉水を与えて、湿度を保つのが、葉を、美しく保つコツです。

    加湿器を、そばに置くのも効果的。なお、アロカシアは、湿度が高いときなどに、葉の縁から、水のしずくを、ぽたりと垂らす「排水現象」を起こすことがありますが、これは、自然な現象なので、心配いりません。

    💡乾燥を嫌うので乾かしすぎず、葉水をこまめに(葉先枯れ・ハダニ予防)。過湿は地下茎を傷めるので受け皿の水は捨てる。冬は控えめ。

  3. 3

    肥料と植え替え

    約14日

    肥料は、生育期の、春から秋(5〜9月)にだけ与えます。観葉植物用の、緩効性肥料を、土の上に置くか、薄めた液体肥料を、月に1〜2回程度、与えます。生育の止まる冬は、肥料を与えません。アロカシアは、生育期には、葉を、次々と展開して、よく育つので、生育期に、肥料を、切らさないようにすると、葉つきが、よくなります。

    植え替えは、1〜2年に一度を目安に、生育期の、5〜7月ごろに行います。鉢底から、根が出てきた、水の浸み込みが悪くなった、株が、鉢いっぱいに育った、などが、サインです。古い土を、軽く落とし、傷んだ根を整理して、一回り大きな鉢に、観葉植物用の、水はけと、水もちのバランスのよい土で植え替えます。

    アロカシアは、乾燥を嫌うので、水もちも、ある程度ある土が向きます。アロカシアは、地下に、球根状の塊茎(かいけい)や、太い地下茎をもち、その周りに、子株(分球)ができることが多いので、植え替えのときに、子株を分ける「株分け」で、ふやせます。ここで、重要な注意。

    アロカシアは、サトイモ科のなかでも、毒性が強めで、樹液や、塊茎に、シュウ酸カルシウムなどを含み、肌が、かぶれたり、口に入れると、激しい刺激があったりします。植え替えや、株分けのときは、必ず、手袋をして作業し、作業後は、手をよく洗います。

    💡肥料は生育期だけ。1〜2年に一度、5〜7月に植え替え(水もちもある土)。子株(分球)を株分けでふやせる。毒性が強めなので手袋必須。

  4. 4

    葉を美しく保つ・毒性に注意

    約30日

    アロカシアの、いちばんの魅力は、彫りの深い、エキゾチックな、美しい葉。これを、きれいに保つには、前のステップのとおり、強い直射を避け、湿度を、しっかり保つことが、基本です。あわせて、つやのある葉に、ほこりがたまると、せっかくの、美しい葉脈の模様が、くすんで見えるので、ときどき、やわらかい、ぬれた布で、葉を、やさしく拭いてあげると、模様が、より、鮮やかに映え、つやも出ます。

    古くなって、傷んだり、枯れたりした下葉は、付け根から、ハサミで切り取ると、株が、すっきりして、新しい葉に、養分が回ります。次に、アロカシアで、いちばん、大切な注意が「毒性」です。アロカシアは、サトイモ科のなかでも、毒性が、強めの植物で、葉・茎・地下茎(塊茎)などに、シュウ酸カルシウムや、その他の有毒成分を含みます。

    誤って、口に入れると、口や、のどに、激しい刺激や、腫れ、痛みを起こす危険があり、とくに、クワズイモは、サトイモと、姿が似ているため、間違えて食べてしまう、誤食事故が、報告されています。アロカシアは、あくまで観賞用と心得て、絶対に食用にしないこと。

    小さなお子さんや、ペットが、葉や、茎を、口に入れない場所で育てること。剪定や、植え替えのときは、手袋をして、樹液に触れないようにし、作業後は、手を洗うこと。これらを守れば、彫りの深い、美しい葉で、空間を、トロピカルに彩ってくれる、魅力的な観葉植物です。

    💡葉をぬれた布で拭くと葉脈模様が映える。傷んだ下葉は切る。毒性が強めで、誤食厳禁・作業は手袋・子どもやペットの口に入らない場所に。

  5. 5

    冬越しと休眠の管理

    約120日

    アロカシアは、熱帯生まれで、寒さに、やや弱いので、冬の管理が、長く育てる、ポイントです。気温が下がる秋には、屋外の株は、室内の、暖かい場所に取り込みます。冬は、最低でも8度以上、できれば10度以上を保てる、暖かい室内で管理します。気温が、低すぎると、葉が、傷んだり、株が、弱ったりするので、冷え込む窓際や、暖房・冷房の風が、直接当たる場所は、避けます。

    冬は、生育が、ゆるやかになる、あるいは、止まるので、水やりを、乾かし気味に、ぐっと控えめにします。冬の、低温と、過湿が重なると、地下茎が腐り、枯れる原因になるので、冬こそ、水を、控えめにします。アロカシアのなかには、冬に、気温が下がると、地上部の葉を、すべて落として、地下茎(塊茎)の状態で、休眠するものもあります。

    葉が、なくなっても、地下茎が、しっかりしていれば、枯れたわけではないので、暖かく、乾かし気味に管理して、春を待ちます。この場合、休眠中は、ほとんど断水気味に、水を、ごく控えめにします。暖房で、空気が乾燥する冬は、葉のある株には、葉水を、ときどき与えて、湿度を保ちます。

    暖かくなる春に、新しい葉が、展開してきたら、生育シーズンの始まり。徐々に、水やりを、いつものペースに戻します。彫りの深い、エキゾチックな葉で、長く楽しめる、トロピカルな観葉植物です。

    💡寒さに弱く冬は10度以上で乾かし気味に(低温+過湿で地下茎が腐る)。冬に落葉して塊茎で休眠する種は断水気味に管理し春を待つ。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • アロカシアの鉢植え

    アマゾニカやクワズイモなど多彩。

    800〜8,000円
  • 観葉植物用培養土

    水はけと水もちのバランスのよい土。

    400〜1,000円
  • 霧吹き・加湿器・手袋 (任意)

    葉水と湿度管理に。作業時の手袋は必須。

    300〜5,000円
  • 観葉植物用肥料 (任意)

    生育期の施肥に。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜9,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

まれ

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

よく発生

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 毒性が強く誤食の危険

誤食で口やのどに激しい刺激・腫れを起こします。

原因: クワズイモをサトイモと誤認、子ども・ペットの誤食。

対策: 観賞用と心得て食用にせず、口に入らない場所で育て、作業は手袋で行い手を洗います。

⚠ 乾燥で葉先・葉縁が枯れる

葉の先や縁が茶色く枯れ込みます。

原因: 空気の乾燥、葉水不足、エアコンの風。

対策: 葉水をこまめに与え加湿し、冷暖房の風を避けます。

⚠ 冬の低温・過湿で地下茎が腐る

冬に株が弱り、地下茎が腐ります。

原因: 8度以下の低温、冬の水のやりすぎ。

対策: 冬は10度以上の暖かい室内で乾かし気味(休眠株は断水気味)に管理します。

FAQ

よくある質問

アロカシアは彫りの深い葉が美しい一方、強い直射・乾燥・寒さが苦手で、湿度の管理がやや必要なので、観葉植物のなかではやや手のかかる部類です。明るい日陰に置き、葉水で湿度を保てば楽しめます。なお、日本でおなじみの「クワズイモ」はアロカシアのなかでは比較的丈夫で、初心者にも育てやすいです。毒性が強めなので誤食には注意します。

クワズイモはアロカシアの仲間(オドラ種)です。名前のとおり「食わず芋」で、サトイモに似ていますが強い毒を含み、食べられません。間違えて食べると口やのどに激しい刺激や腫れを起こす危険があり、誤食事故が報告されています。観賞用と心得て、食用にせず、子どもやペットが口にしない場所で育てます。

おもに空気の乾燥が原因です。アロカシアは湿度の高い環境を好むので、葉水をこまめに与え、加湿器を使うなどして湿度を保ち、土を乾かしすぎないようにします。エアコンの風が当たる場所は避けます。枯れた部分はもとに戻らないので、葉の形に沿ってハサミで切ると見た目を保てます。

はい、それは「排水現象」というアロカシアの自然な性質です。湿度が高いときなどに、植物が体内の余分な水分を、葉の縁から水のしずくとして排出します。病気ではないので心配いりません。むしろ株が元気に水を吸っているサインでもあります。垂れた水滴で家具が濡れる場合は受けを工夫します。

アロカシアは地下に塊茎や太い地下茎をもち、その周りに子株(分球)ができるので、植え替えのとき(生育期5〜7月)に子株を分ける「株分け」でふやせます。ただし毒性が強めなので、作業は必ず手袋をして行い、作業後は手をよく洗います。子どもやペットが触れない場所で作業すると安心です。

必ずしも枯れたとは限りません。アロカシアには、冬の低温で地上部の葉を落とし、地下茎(塊茎)の状態で休眠するものがあります。地下茎がしっかりしていれば、枯れていないので、暖かく(10度以上)乾かし気味に、ほぼ断水気味で管理して春を待つと、また新しい葉を出します。冬の水のやりすぎは地下茎の腐れを招くので注意します。

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