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植物図鑑
🌸
フリル状に咲くピンクのナデシコ
🌸 花

ナデシコ

Dianthus Dianthus / Pink

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜500円

ナデシコ(撫子)は、縁がフリルのように細かく切れ込んだ、可憐で繊細な花を咲かせる多年草です。秋の七草のひとつに数えられる「カワラナデシコ」は...

かんたんに言うと

ナデシコは日当たりと水はけの良い場所を好む多年草で、花がらを摘み、梅雨前に切り戻して夏越しさせると長く楽しめます。

Profile

基本情報

ナデシコ(撫子)は、縁がフリルのように細かく切れ込んだ、可憐で繊細な花を咲かせる多年草です。秋の七草のひとつに数えられる「カワラナデシコ」は古くから日本人に愛され、清楚な美しさの代名詞「大和撫子」の語源にもなりました。ピンクを中心に、赤・白・複色と花色が豊富で、近年は四季咲き性で花期の長い園芸品種(ダイアンサス)も多く出回り、花壇や鉢、グランドカバーとして人気があります。

寒さに非常に強く、暑ささえしのげば多年草として数年楽しめるのが魅力。日当たりと風通しを好み、過湿を嫌う性質があります。育て方のポイントは、第一に日当たりと水はけの良い場所で育てること。第二に、咲き終わった花(花がら)をこまめに摘んで次の花を促すこと。

第三に、日本の高温多湿な夏が苦手なので、梅雨前に切り戻して風通しを良くし、夏越しさせること。やや弱アルカリ性の土を好むので、酸性土には苦土石灰を混ぜて中和すると良く育ちます。切り花(カーネーションも同じ仲間)としても親しまれ、丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめできる和洋どちらの庭にもなじむ花です。秋の七草として古くから日本人に親しまれてきた歴史を持ちながら、現代の庭でも花色や咲き方を選んで楽しめる、奥行きのある花です。

分類
花 / 多年草・宿根草
原産地
ユーラシア、日本
別名
撫子、ダイアンサス、カワラナデシコ
適期
植え付けは3・9〜10月
価格目安
苗は150〜500円

💡豆知識

ナデシコの名は、わが子を「撫でる」ように、いとおしく思える可憐な花であることに由来するといわれ、「撫子(なでしこ)」と書きます。清楚で慎ましやかな美しさから、日本女性の美称「大和撫子(やまとなでしこ)」の語源にもなりました。秋の七草のひとつである在来種「カワラナデシコ」は、その名のとおり河原や草地に自生します。

学名の属名「Dianthus」は、ギリシャ語の「Dios(神の)」+「anthos(花)」=「神の花」を意味し、その美しさが古くから称えられてきたことがうかがえます。母の日でおなじみのカーネーションも、じつは同じナデシコ属の仲間です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
10月は植え付け
開花
4月は開花
5月は開花
10月は開花
11月は開花
剪定
6月は剪定
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
開花
4月は開花
5月は開花
10月は開花
11月は開花
剪定
6月は剪定
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
3月は植え付け
9月は植え付け
開花
4月は開花
5月は開花
10月は開花
11月は開花
剪定
6月は剪定

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 普通
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜50cm
株張り
15〜30cm
花のサイズ
直径2〜5cm(縁がフリル状)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-10℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.5〜7.5
水やり
土の表面が乾いたら株元に。過湿を嫌うので控えめに。
肥料
緩効性化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け

    約1日

    ナデシコは苗から育てるのが手軽です。植え付け適期は、気候の穏やかな春(3〜4月)と秋(9〜10月)。寒さに強いので秋植えもよく、秋に植えると春にたくさん咲きます。日当たりと風通し、水はけの良い場所を選びます。過湿を嫌うので、水はけの悪い場所では一段高くして植えると安心です。

    ナデシコは弱アルカリ性〜中性の土を好むため、日本の酸性に傾きがちな土には、植え付け前に苦土石灰を混ぜて中和しておくと生育が良くなります。株間は15〜25cmあけて風通しを確保します。鉢植えは草花用培養土を使い、植え付け後はたっぷり水を与えます。

    💡やや弱アルカリ性の土を好むので、酸性土には苦土石灰を混ぜると良く育ちます。

  2. 2

    水やり

    約365日

    ナデシコは過湿を嫌うので、水のやりすぎは禁物です。土の表面が乾いてから、株元にたっぷりと与え、受け皿の水は溜めずに捨てます。常にじめじめした状態が続くと、根腐れや株の蒸れを招きます。花や葉、株元が混み合った部分に水をかけると、灰色かび病などの原因になるので、株元の土にそっと与えるのが基本です。

    乾燥には比較的強いので、庭植えで根づいたあとは、極端な乾燥が続くとき以外は水やりはほとんど不要です。乾湿のメリハリをつけて管理することが、丈夫に育てるコツです。

    💡過湿が苦手。乾いてから株元へ。常に湿った状態を避けます。

  3. 3

    花がら摘み

    約200日

    ナデシコを長く咲かせるには、咲き終わった花(花がら)をこまめに摘み取ることが大切です。しおれた花を放置すると、種づくりに養分が取られて花数が減り、湿った花がらが病気の原因にもなります。花がらは、花のすぐ下ではなく、花茎を株元近くまでたどって、葉の上で切り取ると見た目もすっきりします。

    次々と咲くタイプは、こまめな花がら摘みで開花期間がぐっと延びます。たくさん咲いてひと段落したら、伸びた花茎をまとめて切り戻すと、再びわき芽が伸びて次の花が上がってきます。

    💡花がらは花茎ごと株元近くで。こまめに摘むと開花が長続きします。

  4. 4

    夏越しの切り戻し

    約1日

    ナデシコは寒さに強い一方、日本の高温多湿な夏が大の苦手です。梅雨から真夏にかけて、株が蒸れて下葉が枯れ込んだり、株元から傷んだりしやすくなります。これを防ぐため、梅雨入り前か、春の花がひと段落したころに、株全体を半分ほどの高さに切り戻します。

    風通しが良くなって蒸れを防げ、夏の間は半日陰の涼しい場所に移すか、地植えなら明るい日陰になるよう工夫すると、夏越しの成功率が上がります。涼しくなる秋には再び芽吹いて、秋の花を楽しめます。多年草として長く育てる最大のコツが、この夏越し対策です。

    💡梅雨前の切り戻しと夏の涼しい管理が、多年草として長く育てる鍵です。

  5. 5

    施肥・冬越し

    約90日

    肥料は、よく咲く春と秋の開花期に、緩効性の化成肥料や薄めた液体肥料を定期的に施します。花つきが悪くなったら肥料切れのサインです。一方、生育が緩む真夏と真冬は施肥を控えます。冬越しは、ナデシコは耐寒性が非常に強いため、ほとんどの地域で屋外でそのまま冬を越せます。

    地上部が傷んでも根は生きており、春に再び芽吹きます。鉢植えも屋外で管理できますが、北風の強い場所は避けると安心です。数年育てて株が大きくなり中心が混んできたら、春か秋に株分けで更新すると、再び花つきが良くなります。

    💡春秋に施肥、夏冬は控える。耐寒性が高く冬は屋外でOKです。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ナデシコの苗

    四季咲き性の園芸品種が長く咲く。

    150〜500円
  • 草花用培養土(14L)

    水はけの良いもの。

    400〜800円
  • 鉢・プランター (任意)

    鉢植えの場合。

    500〜1,500円
  • 草花用肥料・苦土石灰 (任意)

    追肥と土壌の中和に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 550〜1,300円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

病気

灰色かび病

時々

症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。

予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。

対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。

Flower meaning

花言葉

  • 「純粋な愛・大胆」

    ピンク

    可憐な花姿から純粋な愛を、鮮やかな色から大胆さを表すとされます。

  • 「器用・才能」

    繊細でフリル状の花の造形から、器用さや才能を象徴するとされます。

  • 「無邪気・純愛・しなやかな心」

    わが子を撫でるように愛らしい花という名の由来から、無邪気な純愛を表します。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 高温多湿の蒸れ

夏に下葉が枯れ込み株が傷みます。

原因: 日本の高温多湿、株元の蒸れ。

対策: 梅雨前に切り戻し、夏は涼しい半日陰で風通し良く管理します。

⚠ 過湿による根腐れ

株元から萎れて枯れます。

原因: 水のやりすぎ、水はけの悪い土。

対策: 乾いてから株元に水を与え、水はけの良い土に植えます。

⚠ 灰色かび病

花や葉に灰色のカビが出ます。

原因: 花がらの放置と多湿。

対策: 花がらをこまめに除去し、風通しを良く保ちます。

FAQ

よくある質問

高温多湿が苦手で、夏に蒸れて弱りやすいです。梅雨前に半分ほどに切り戻して風通しを良くし、夏は涼しい半日陰で管理すると夏越ししやすくなります。

やや弱アルカリ性〜中性で水はけの良い土を好みます。酸性に傾きがちな日本の土には、植え付け前に苦土石灰を混ぜて中和すると生育が良くなります。

咲き終わった花を花茎ごとこまめに摘み取ること、たくさん咲いたら切り戻すことです。四季咲き性の品種なら春から秋まで繰り返し咲きます。

耐寒性が非常に強く、多くの地域で屋外のまま冬を越せます。地上部が傷んでも根は生きており、春に再び芽吹く多年草です。

はい。カーネーションもナデシコ属(Dianthus)の仲間です。育て方も似ており、過湿と夏の蒸れを避けるのが共通のポイントです。

増やせます。数年たって株が大きくなったら、春か秋に掘り上げて、芽と根がつくように2〜3株に分けて植え直すと、株が若返り花つきも回復します。

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