カーネーション
Dianthus caryophyllus Carnation
カーネーションは、母の日に贈る花としておなじみの、フリルのように幾重にも重なった華やかな花が魅力の多年草です。鉢花や切り花として一年中出回り...
かんたんに言うと
カーネーションは母の日でおなじみの多年草。過湿と夏の蒸れに弱いので、水はけよく水を与えすぎず、梅雨前に切り戻して風通しよく夏越しさせるのがコツです。
Profile
基本情報
カーネーションは、母の日に贈る花としておなじみの、フリルのように幾重にも重なった華やかな花が魅力の多年草です。鉢花や切り花として一年中出回りますが、庭やベランダで育てることもでき、四季咲き性の品種なら、春をメインに秋まで繰り返し花を楽しめます。
ナデシコの仲間で、すらりとした青みがかった細い葉と、上品で甘い香りを持つ花が特徴。赤・ピンク・白・黄・複色と花色が非常に豊富で、母の日の贈り物の定番である赤いカーネーションをはじめ、贈る相手や場面に合わせて選ぶ楽しみがあります。栽培のポイントは、第一に、日当たりと風通しのよい場所を好み、何より「過湿を嫌う」こと。
高温多湿の日本の夏は苦手で、梅雨や夏の蒸れで株が傷みやすいので、水はけのよい土で、水を与えすぎないことが大切です。第二に、咲き終わった花をこまめに摘み、花が一段落したら切り戻すと、わき芽が伸びて次の花が咲くこと。第三に、夏越しのために、梅雨前に切り戻して風通しよくし、夏は涼しく管理することです。
母の日に鉢でもらったカーネーションも、上手に夏を越させれば、翌年もまた花を咲かせてくれます。香りよく華やかな、贈り物にも自家栽培にもうれしい花です。
💡豆知識
カーネーションを母の日に贈る習慣は、20世紀初頭のアメリカで、亡き母を偲んで白いカーネーションを捧げた女性の運動がきっかけで広まったとされ、やがて存命の母には赤、亡き母には白を贈る習慣が世界に広がりました。学名の種小名「caryophyllus」は、その花の香りがスパイスのクローブ(丁子)に似ていることに由来するといわれます。
ナデシコ属(Dianthus)の仲間で、属名は「神(ディオス)の花(アントス)」を意味し、古くから神聖で気高い花とされてきました。歴史は古く、古代ギリシャ・ローマの時代から栽培され、冠や装飾に使われてきました。花の色や模様、咲き方の品種は非常に多く、切り花の世界では世界中で最も生産量の多い花のひとつ。花持ちがよいため、切り花としても重宝されています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 3月は植え付け | 9月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 6月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 4月は追肥 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 3月は植え付け | 9月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 10月は開花 | ||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 4月は追肥 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 3月は植え付け | 9月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 10月は開花 | ||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 追肥 | 4月は追肥 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 20〜60cm
- 株張り
- 20〜30cm
- 花のサイズ
- 直径4〜7cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- -5℃
- 耐暑温度
- 33℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- やや乾かし気味に。表面が乾いたらたっぷり。過湿厳禁。
- 肥料
- 緩効性化成肥料・液肥
How to grow
育て方ステップ
-
1
苗の植え付け
約7日カーネーションは種からも育てられますが、苗や開花鉢から育てるのが手軽です。植え付け適期は、春(3〜5月)か秋(9〜10月)の涼しい時期。日当たりと風通しのよい場所を選びます。何より大切なのが「水はけ」。カーネーションは過湿を嫌うので、水はけのよい草花用培養土を使い、鉢植えなら鉢底石を入れ、地植えなら高めの場所に植えます。
株間は20〜25cm。母の日にもらった鉢植えは、根が回っていることが多いので、花が一段落したら、ひと回り大きな鉢か庭に植え替えると、その後の生育がよくなります。植え付け後はたっぷり水を与えますが、その後は乾かし気味に管理して根を張らせます。風通しを確保することが、後の夏越しの成功にもつながります。
💡涼しい春か秋に、水はけのよい土で日当たり・風通しのよい場所へ植えます。
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2
水やり(過湿に注意)
約30日カーネーションは過湿を嫌う植物なので、水のやりすぎが最大の失敗のもとです。水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと、やや乾かし気味を心がけます。常に湿った状態は、根腐れや、株元が蒸れて腐る原因になります。とくに梅雨どきや夏は過湿になりやすいので注意が必要です。
鉢植えは、受け皿にたまった水をこまめに捨てます。葉や花、株元に水がかかり続けると病気が出やすいので、株元の土に静かに水を注ぐのが基本です。肥料は、生育・開花期に緩効性肥料や液肥で追肥しますが、弱りやすい夏は控えめにします。日当たりと風通しのよい場所で、メリハリのある水やりをすることが、カーネーションを健康に保つ基本になります。
💡過湿厳禁。土が乾いてから株元に水やりし、受け皿の水は捨てます。
-
3
花がら摘みと切り戻し
約60日カーネーションを長く咲かせるには、花の手入れが大切です。咲き終わった花は、こまめに花茎ごと摘み取る「花がら摘み」をします。放置すると種を作ろうとして株が消耗し、次の花つきが悪くなるうえ、しおれた花から灰色かび病が出やすくなります。四季咲き性の品種は、最初の花が一段落したら、花のついていた茎を、下の葉のある節の上で切り戻します。
すると、わき芽が伸びて新しい花茎が立ち上がり、次の花を咲かせます。これを繰り返すことで、春から秋(盛夏を除く)まで、繰り返し花を楽しめます。切り花にする場合も、節の上で切ると、その後の生育がよくなります。こまめな花がら摘みと切り戻しが、長く花を咲かせ、株を健やかに保つコツです。
💡咲き終わった花は花茎ごと摘み、一段落したら節の上で切り戻すと次の花が咲きます。
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4
夏越し(最大の難関)
約90日カーネーション栽培で最も難しいのが、高温多湿の日本の夏を越させることです。カーネーションは涼しく乾いた気候を好み、夏の蒸れに非常に弱いため、何も対策をしないと夏に株が傷んで枯れてしまうことがよくあります。夏越しのコツは、第一に、梅雨入り前に株全体を半分ほど切り戻して、風通しを良くしておくこと。
茂った状態で梅雨を迎えると、内部が蒸れて一気に傷みます。第二に、夏は雨の当たらない、風通しのよい半日陰の涼しい場所に置くこと。鉢植えなら移動できるので有利です。第三に、夏は水を控えめにし、肥料も止めて、株を休ませること。この夏越し対策をきちんと行えば、秋に再び花を咲かせ、翌年も楽しめます。母の日にもらった鉢を翌年も咲かせる鍵は、この夏の管理にあります。
💡梅雨前に半分切り戻して風通しを確保。夏は涼しく乾かし気味に、雨を避けて管理します。
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5
冬越しと植え替え・ふやし方
約14日カーネーションは多年草で、夏さえ無事に越せれば、秋にまた花を咲かせ、冬を越して翌年も楽しめます。寒さには比較的強いですが、霜や寒風の強い地域では、鉢植えは軒下に移すか、株元をマルチで保護すると安心です。冬は生育が穏やかになるので、水やりを控えめにします。
鉢植えは数年で根詰まりし、株も古くなって花つきが落ちてくるので、1〜2年に一度、春か秋に新しい土で植え替えると、生育が回復します。ふやしたい場合は、春か秋に、わき芽や切り戻した元気な茎を使って「挿し芽(挿し木)」ができます。湿らせた清潔な用土に挿しておくと発根します。挿し芽で株を更新しながら育てれば、お気に入りのカーネーションを長く楽しむことができます。
💡夏を越せば翌年も開花。1〜2年ごとに植え替え、挿し芽で株を更新できます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓300〜800円
カーネーションの苗・鉢花
四季咲き性の品種が長く楽しめる。
-
✓400〜1,000円
草花用培養土・鉢底石
水はけ重視。過湿を防ぐ。
-
✓400〜900円
緩効性肥料・液肥
生育・開花期の追肥に。
-
○600〜1,800円
鉢(夏の移動用) (任意)
夏に涼しい場所へ移せると有利。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
よく発生症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
ハダニ
時々症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。
予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。
対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。
灰色かび病
時々症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。
予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。
対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。
Flower meaning
花言葉
-
「母への愛・愛を信じる」
赤
母の日に存命の母へ赤いカーネーションを贈る習慣から、母への深い愛情を象徴するようになりました。
-
「感謝・温かい心」
ピンク
やわらかなピンクの花色が、相手への感謝と温かな思いやりを連想させることにちなみます。
-
「純粋な愛・亡き母を偲ぶ」
白
亡き母を偲んで白いカーネーションを捧げた逸話から、純粋な愛と追悼の意を表すとされます。
-
「友情・美」
黄
明るい黄色の花色から、友情や美しさを表すとされます。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 夏の蒸れで枯れる
梅雨〜夏に株元から傷んで枯れます。
原因: 高温多湿の蒸れ、過湿、風通しの悪さ。
対策: 梅雨前に切り戻して風通しを確保し、夏は涼しく乾かし気味に、雨を避けて管理します。
⚠ 過湿による根腐れ・灰色かび病
株が弱り、花や葉に灰色のカビが出ます。
原因: 水のやりすぎ、しおれ花の放置。
対策: 水はけのよい土で乾かし気味に管理し、花がらをこまめに摘みます。
⚠ 花つきが悪い
葉は茂るのに花が少ないです。
原因: 日照不足、花がら摘み・切り戻し不足、肥料切れ。
対策: 日当たりのよい場所で育て、花がら摘み・切り戻しと追肥を行います。
FAQ
よくある質問
花が一段落したら花がらを摘み、ひと回り大きな鉢か庭に水はけよく植え替えます。梅雨前に切り戻して風通しを良くし、夏は涼しく乾かし気味に管理すれば、夏を越して秋や翌年もまた咲きます。
高温多湿の蒸れが原因です。梅雨入り前に株を半分ほど切り戻して風通しを確保し、夏は雨の当たらない涼しい半日陰に置き、水を控えめにして株を休ませると夏越ししやすくなります。
過湿を嫌うので、土の表面が乾いてからたっぷりと、やや乾かし気味が基本です。常に湿った状態は根腐れや株元の腐敗を招きます。受け皿の水はこまめに捨てましょう。
四季咲き性の品種なら、花が一段落したあと、花茎を下の葉の節の上で切り戻すと、わき芽が伸びて再び花が咲きます。花がら摘みと切り戻し、追肥で繰り返し楽しめます。
多年草なので、難関である夏を無事に越せれば、秋や翌年もまた花を咲かせます。夏越しの管理(梅雨前の切り戻し・涼しく乾かし気味に)が、翌年も咲かせる最大の鍵です。
できます。春か秋に、わき芽や切り戻した元気な茎を使って挿し芽(挿し木)ができます。湿らせた清潔な用土に挿しておくと発根します。株が古くなったら挿し芽で更新しましょう。
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