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植物図鑑
🌸
空色に咲くネモフィラの花
🌸 花

ネモフィラ

Nemophila menziesii Baby blue eyes

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は150〜350円

ネモフィラは、澄んだ空色の小花をびっしりと咲かせ、地面を青いじゅうたんのように覆う、春を代表する一年草です。茨城県のひたち海浜公園の「みはら...

かんたんに言うと

ネモフィラは空色の小花が一面に広がる秋まき一年草。日当たりと水はけを好み、寒さに強く丈夫。移植を嫌うので直まきか根を崩さない植え付けがコツで、花壇やグランドカバーに向きます。

Profile

基本情報

ネモフィラは、澄んだ空色の小花をびっしりと咲かせ、地面を青いじゅうたんのように覆う、春を代表する一年草です。茨城県のひたち海浜公園の「みはらしの丘」を一面に染める青い花として全国的に有名になり、人気が一気に高まりました。北アメリカ西部が原産で、和名は「瑠璃唐草(るりからくさ)」。

直径2〜3cmほどの可憐な花を、こんもりと横に広がる株いっぱいに咲かせます。最もよく親しまれているのは、中心が白く澄んだ青色の「インシグニスブルー(ベイビーブルーアイズ)」ですが、黒い斑点が入る「ペニーブラック」、白地に紫の斑点が入る「マキュラータ」など、個性的な品種もあります。

秋にタネをまいて冬を越し、春に開花させる秋まき一年草で、比較的寒さに強く、こぼれ種でも増えるほど丈夫。日当たりと水はけのよい場所を好み、株が横へ這うように広がるので、花壇の縁取りやグランドカバー、ハンギングや鉢の縁から垂らす演出にも向きます。

移植をやや嫌うため、タネは直まきにするか、ポット苗を根を崩さずに植え付けるのがコツ。手をかけずとも一面に咲きそろう姿は圧巻で、春の庭づくりに欠かせない、さわやかな青い花です。青いじゅうたんのように一面に咲く景色は春のガーデニングの憧れで、一度は育ててみたい花のひとつです。

分類
花 / 一年草
原産地
アメリカ(北アメリカ西部)
別名
瑠璃唐草、ルリカラクサ、ベイビーブルーアイズ
適期
種まき・植え付けは10月
価格目安
苗は150〜350円

💡豆知識

ネモフィラという名は、ギリシャ語で「小さな森(nemos)」と「愛する(phileo)」を組み合わせた言葉に由来し、原産地で森のふちの明るい木陰などに自生することにちなむとされます。和名の「瑠璃唐草(るりからくさ)」は、瑠璃色(るりいろ=青色)の花と、細かく切れ込んだ唐草模様のような葉の形から付けられました。

英名の「ベイビーブルーアイズ(赤ちゃんの青い瞳)」も、中心が白く澄んだ青い花の愛らしさをよく表しています。日本では、ひたち海浜公園で約530万本ものネモフィラが丘を青く染める「ネモフィラハーモニー」が春の風物詩として知られ、空と海と花の青がつながる絶景を求めて多くの人が訪れます。一面に咲く青い花畑のイメージから、近年はガーデニングだけでなく観光や写真の題材としても広く親しまれています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
10月は種まき
植え替え
6月は植え替え
開花
4月は開花
5月は開花
追肥
3月は追肥
病害虫注意
4月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
10月は種まき
植え替え
6月は植え替え
開花
4月は開花
5月は開花
追肥
3月は追肥
病害虫注意
4月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
10月は種まき
植え替え
6月は植え替え
開花
4月は開花
5月は開花
追肥
3月は追肥
病害虫注意
4月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 普通
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
10〜20cm
株張り
20〜40cm
花のサイズ
直径2〜3cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-5℃
耐暑温度
30℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
表面が乾いたら与える。過湿を避ける。
肥料
緩効性化成肥料・液体肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    秋にタネをまく(または苗を植える)

    約14日

    ネモフィラは秋にタネをまいて冬を越し、春に咲かせる「秋まき一年草」です。タネまきの適期は涼しくなった9月下旬〜10月。発芽適温は20度前後で、暑すぎると発芽しにくいので、残暑が和らいでからまきます。ネモフィラは移植をやや嫌うため、花壇に直接まく「直まき」か、ポットにまいて根を傷めないよう植え付けるのが基本です。

    タネは好光性ぎみなので覆土はごく薄くし、発芽までは乾かさないように管理します。手軽に始めたい場合は、春先に出回るポット苗を購入してもかまいません。植え付け場所は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。株が横に20〜40cmほど広がるので、株間を15〜20cmあけて、広がるスペースを確保しておきます。

    💡移植を嫌うので直まきか根を崩さない植え付けを。覆土は薄く。

  2. 2

    冬越しと日当たり管理

    約90日

    秋にまいたネモフィラは、小さな苗の状態で冬を越します。比較的寒さに強く、霜が降りる程度の寒さなら戸外で冬越しできますが、苗のうちは強い霜や凍結で傷むことがあるため、寒冷地では不織布で覆ったり、鉢を軒下に移したりすると安心です。冬の間は生育がゆっくりですが、日当たりのよい場所に置いて、しっかり日光に当てることが大切です。

    日照不足だと、茎が間のびしてひょろひょろと弱くなり、春に締まった株になりません。水やりは、冬は土が乾いてから午前中に控えめに与えます。過湿は根を傷めるので注意します。日に当ててがっしりした苗を育てておくと、春に枝数の多い、こんもりと花数の多い株に育ちます。

    💡冬もよく日に当てて丈夫な苗に。寒冷地は霜よけをします。

  3. 3

    春の生育期の水やりと追肥

    約60日

    暖かくなる春になると、ネモフィラは一気に生育して横へ枝を広げ、つぼみをたくさんつけ始めます。この時期は生育が旺盛になるので、水切れに注意します。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。とくに鉢植えやハンギングは乾きやすいので、こまめに確認します。

    ただし、ネモフィラは過湿と蒸れに弱いので、常に湿った状態は避け、水はけよく管理します。肥料は、生育・開花期に緩効性肥料を少量置くか、薄めの液体肥料を時々与える程度で十分です。ネモフィラは多肥を好まず、肥料を与えすぎると葉ばかり茂って花つきが悪くなったり、株が軟弱になって倒れたりします。控えめな施肥を心がけると、青い花が密に咲きそろう美しい株になります。

    💡春は水切れ注意。肥料は控えめに。多肥は花つきを落とします。

  4. 4

    開花と花がら摘み

    約60日

    春(4〜5月)になると、株いっぱいに澄んだ空色の小花を次々と咲かせます。地面を覆うように一面に咲く姿は圧巻です。花を長く楽しむには、咲き終わった花をこまめに摘み取る「花がら摘み」が効果的。しおれた花を放置すると、株が種を作ろうとして養分を使い、花つきが悪くなったり、湿気で傷んで灰色かび病などの原因になったりします。

    花数が多いのですべては難しいですが、傷んだ花や茶色くなった部分を時々整理するだけでも、株が長くきれいに保てます。茂りすぎて株の内側が蒸れてきたら、混み合った部分を軽く整理して風通しをよくします。気温が上がる初夏まで、こんもりと咲き続けます。切り戻すと再び花を咲かせることもあります。

    💡咲き終わった花や傷んだ部分を整理し、風通しをよく保ちます。

  5. 5

    花後の片づけとこぼれ種

    約14日

    ネモフィラは一年草なので、気温が上がる初夏(6月ごろ)になると花が終わり、株は次第に枯れていきます。高温多湿が苦手で、梅雨の蒸れで早く傷むこともあります。花が終わって株が乱れてきたら、抜き取って片づけます。一方、ネモフィラはこぼれ種でよく増える植物でもあります。

    花後に枯れた株をしばらく残しておくと、こぼれたタネが秋に発芽し、翌春また自然に花を咲かせてくれることがあります。意図的に種を採りたい場合は、花後にできる種が熟して茶色くなったら採取し、封筒などに入れて涼しい場所で秋まきまで保存します。場所を移したくない、または増やしたくない場合は、種ができる前に片づけます。毎年こぼれ種で咲く一角を作るのも、ネモフィラの楽しみ方のひとつです。

    💡初夏に枯れたら片づけ。こぼれ種で翌春また咲くこともあります。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ネモフィラの種

    直まきで一面に咲かせられる。

    200〜500円
  • ネモフィラの苗 (任意)

    春先に出回る。手軽に始められる。

    150〜350円
  • 草花用培養土(水はけ重視)

    水はけのよい土を好む。

    400〜1,000円
  • 緩効性肥料・液体肥料 (任意)

    控えめに与える。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 600〜1,500円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

灰色かび病

時々

症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。

予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。

対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。

Flower meaning

花言葉

  • 「どこでも成功・可憐」

    荒れ地でもたくましく一面に咲き広がる姿から、成功や可憐さを表すとされてきました。

  • 「清々しい心」

    澄んだ白い花の清らかさにちなむとされています。

  • 「I forgive you(許す)」

    西洋では澄んだ青い花姿から、相手を許す心を表す花とされてきました。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 徒長してひょろひょろになる

茎が間のびして弱々しく、株が締まりません。

原因: 日照不足、肥料の与えすぎ。

対策: 日当たりのよい場所に置き、肥料を控えめにします。冬もよく日に当てます。

⚠ 過湿・蒸れで枯れる

株元が傷み、葉が黒ずんで枯れます。

原因: 過湿、梅雨の蒸れ、水はけの悪さ。

対策: 水はけのよい場所で乾かし気味に管理し、混み合った部分を整理します。

⚠ 移植で根が傷み育たない

植え替え後に元気がなくなります。

原因: 移植を嫌う性質。根を傷つけた。

対策: 直まきにするか、ポット苗は根鉢を崩さずそっと植え付けます。

FAQ

よくある質問

育てやすい花です。寒さに強く丈夫で、秋にタネをまけば春に手をかけずとも一面に咲きそろいます。日当たりと水はけを確保し、移植を嫌う点と過湿に注意すれば失敗が少ないです。

ネモフィラは移植をやや嫌うので、花壇への直まきが向いています。タネから一面に咲かせると見事です。手軽に楽しみたい場合は、春先のポット苗を根を崩さずに植え付けてもよいでしょう。

秋(9〜10月)にまいて冬を越し、春(4〜5月)に開花します。秋まきの一年草で、冬は小さな苗で過ごし、暖かくなると一気に広がって青い花を咲かせます。

日照不足による徒長が原因です。とくに冬の生育期に日当たりが悪いと間のびします。できるだけ日当たりのよい場所に置き、肥料を与えすぎないようにすると、締まったこんもりした株になります。

越せません。一年草で高温多湿が苦手なため、初夏に花が終わると枯れていきます。花後は片づけますが、こぼれ種を残しておくと秋に発芽し、翌春また咲くことがあります。

日当たりと水はけのよい場所で育て、咲き終わった花や傷んだ部分をこまめに整理して風通しを保つことです。肥料は控えめにし、過湿を避けると、初夏まで青い花が咲き続けます。

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