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植物図鑑
🌿
松明の炎のような赤い花を咲かせたモナルダ(ベルガモット)
🌿 ハーブ

モナルダ

Monarda didyma Bee balm (Bergamot)

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は300〜800円

モナルダは、燃え立つ炎のような、ユニークな形の花を、夏に咲かせる、花も香りも楽しめる、人気の宿根ハーブです。和名を「タイマツバナ(松明花)」...

かんたんに言うと

モナルダ(ベルガモット/タイマツバナ)は、炎のような花を夏に咲かせる宿根ハーブ。葉はベルガモットに似た香りでハーブティーになります。丈夫で毎年咲き、蜜が多く蝶やミツバチを呼びます。高温多湿で蒸れるとうどんこ病が出やすいので風通しよく育てます。

Profile

基本情報

モナルダは、燃え立つ炎のような、ユニークな形の花を、夏に咲かせる、花も香りも楽しめる、人気の宿根ハーブです。和名を「タイマツバナ(松明花)」といい、そのとおり、細い筒状の花が、放射状に集まって咲く姿が、松明(たいまつ)の炎のように見えるのが特徴。

赤・ピンク・紫・白などの鮮やかな花色で、夏の花壇を、にぎやかに彩ります。葉には、柑橘のベルガモットに似た、さわやかな香りがあることから、「ベルガモット」の別名でも親しまれ、葉や花は、ハーブティーとして利用されます。北アメリカの先住民が、葉を煎じてお茶にしていたことから、「オスウェゴ・ティー」とも呼ばれ、紅茶のアールグレイに似た香りが楽しめます。

シソ科のハーブで、ミントの仲間に近く、丈夫で育てやすいのも魅力。一度植えると、毎年、地下茎で広がりながら、株を大きくして、夏に花を咲かせる多年草(宿根草)です。花は、蜜が豊富で、ミツバチやチョウ、ハチドリ(原産地)を引き寄せることから、英名を「ビーバーム(ミツバチの香油)」といい、虫を呼ぶ、庭の人気者。

日当たりと、適度な湿り気のある場所を好み、丈夫に育ちますが、高温多湿で蒸れると、うどんこ病が出やすいので、風通しよく育てるのがコツ。花の美しさ、香り、ハーブティー、そして虫を呼ぶにぎわいと、いくつもの楽しみを兼ね備えた、育てがいのあるハーブです。

シソ科
分類
ハーブ / 芳香・観賞
原産地
北アメリカ
別名
モナルダ、ベルガモット、タイマツバナ、松明花
適期
植え付けは4月
価格目安
苗は300〜800円

💡豆知識

モナルダの「ベルガモット」という別名は、葉の香りが、柑橘のベルガモットオレンジ(紅茶アールグレイの香りづけに使われる)に似ていることに由来します。ただし、植物としては、柑橘のベルガモットとは、まったく別のもの。シソ科のハーブで、香りが似ているために、同じ名で呼ばれるようになりました。

「オスウェゴ・ティー」の名は、北アメリカのオスウェゴ族をはじめとする先住民が、古くから、モナルダの葉を煎じて、お茶や薬草として利用していたことに由来します。アメリカ独立のきっかけとなった「ボストン茶会事件」で、紅茶が手に入らなくなったとき、その代わりに、このモナルダのお茶が飲まれた、という逸話も残っています。

英名「ビーバーム(Bee balm)」は、「ミツバチの香油」の意味で、その名のとおり、蜜の多い花が、ミツバチやチョウ、原産地ではハチドリを、たくさん引き寄せます。庭に植えると、夏に、虫たちでにぎわう、生き生きとした景色が楽しめるので、生き物を呼びたいナチュラルガーデンに、ぴったりのハーブ。花も香りも、お茶も、虫の訪れも楽しめる、多才な植物です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
追肥
5月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
追肥
5月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
7月は開花
追肥
5月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) 手軽

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
40〜120cm
株張り
30〜60cm
花のサイズ
筒状の花が放射状に集まり松明のように咲く(赤・ピンク・紫・白)

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-15℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
適度な湿り気を好む。土が乾いたらたっぷり。乾燥させすぎない。
肥料
緩効性化成肥料・有機質肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    置き場所・植え付け

    約7日

    モナルダは、日光を好む宿根ハーブなので、日当たりと、何より「風通し」のよい場所に植え付けます。風通しを重視するのは、後述のとおり、高温多湿で蒸れると、うどんこ病が出やすいため。植え付けの適期は、春(3〜5月)か、秋(9〜10月)。種からも育てられますが、苗を植え付けるのが手軽です。

    モナルダは、適度な湿り気のある土を好むので、極端に乾く場所より、ほどよく水もちのある場所が向きます。やせ地でも育ちますが、堆肥や腐葉土をすき込んだ、肥えた土のほうが、よく茂って、花つきもよくなります。地植えにすると、地下茎で、横へ横へと広がりながら、年々、株が大きくなって、毎年、夏に花を咲かせます。

    広がりすぎると困る場合は、鉢植えにするか、地中に仕切りを入れて、広がりを抑えます。株間は、大きく育つので、30〜50cmほど、ゆったりとあけて、風がよく通るようにします。日当たりが悪いと、花つきが悪くなり、徒長して、病気も出やすくなるので、できるだけよく日の当たる、風通しのよい場所を選ぶことが、モナルダ栽培の出発点です。

    💡春か秋に、日当たりと風通しのよい場所へ。株間30〜50cmとゆったり。適度な湿り気のある肥えた土に。

  2. 2

    水やりと肥料

    約30日

    モナルダは、北アメリカの、やや湿り気のある草地などに育つ植物なので、適度な湿り気を好みます。水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと与え、極端に乾燥させないようにします。とくに、生育の盛んな初夏から、花の咲く夏は、水をよく必要とするので、乾燥が続くと、葉が傷んだり、花つきが悪くなったり、うどんこ病が出やすくなったりします。

    鉢植えは、地植えより乾きやすいので、夏は、水切れに注意します。一方で、過湿で、常にじめじめした状態も、根を傷めたり、蒸れたりするので、水はけのよさは保ちます。「適度な湿り気を保ちつつ、過湿にはしない」のが、モナルダの水やりのバランスです。肥料は、芽が出る春と、花が咲く前に、緩効性肥料を、少量与えると、よく茂って花つきがよくなります。

    ただし、ハーブ全般にいえることですが、肥料、とくに窒素分が多すぎると、葉や茎が軟弱に育って、うどんこ病などの病気が出やすくなるので、肥料は控えめを心がけます。丈夫な宿根草なので、肥料は、それほど多くなくても、毎年元気に育って、花を咲かせてくれます。

    💡適度な湿り気を好むので乾燥させすぎない。過湿も避ける。肥料は春と開花前に控えめに(多肥は病気のもと)。

  3. 3

    うどんこ病・蒸れを防ぐ

    約60日

    モナルダを育てるうえで、最大の注意点が「うどんこ病」です。モナルダは、高温多湿の環境で、株が蒸れると、葉の表面が、白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」に、非常にかかりやすいハーブ。とくに、梅雨から夏にかけて、株が混み合って、風通しが悪くなると、発生しやすくなります。

    うどんこ病を防ぐ、いちばんの対策は「風通し」です。株間を広くとり、混み合った枝や葉を、適度に間引いて、株の中まで風が通るようにします。地下茎で広がって、込み合ってきたら、株分けして、密度を下げるのも効果的。あわせて、肥料、とくに窒素分の与えすぎを避け、軟弱に育てないこと、過湿を避けることも、予防になります。

    それでも、うどんこ病が出てしまったら、初期のうちに、白くなった葉を取り除き、広がりを防ぎます。ひどい場合は、ハーブとして利用するなら、薬剤を避けて、株を大きく切り戻して、風通しのよい新しい芽を出させる、という対処もあります。また、花が終わったあと、夏の暑さで株が傷んできたら、地際で切り戻すと、秋に、きれいな葉が再び茂り、株もリフレッシュします。風通しを意識した管理が、モナルダを健康に保つ、最大のコツです。

    💡うどんこ病に非常にかかりやすい。株間を広く、間引き・株分けで風通しを確保。多肥と過湿を避ける。

  4. 4

    花とハーブティーを楽しむ

    約60日

    モナルダは、夏(6〜8月ごろ)に、松明の炎のような、個性的な花を咲かせます。赤・ピンク・紫・白などの鮮やかな花は、夏の花壇のアクセントになり、蜜が多いので、チョウやミツバチが、たくさん訪れて、にぎやかな景色をつくります。花を長く楽しむには、咲き終わった花がらを、こまめに摘み取ります。

    花がら摘みをすると、次の花が上がりやすくなり、見た目もよく、病気の予防にもなります。モナルダは、花だけでなく、葉や花が、ハーブティーとして楽しめるのも魅力。生育期に、葉を摘み取り、生のまま、または乾燥させて、お湯を注ぐと、ベルガモット(アールグレイ)に似た、さわやかな香りのお茶になります。

    「オスウェゴ・ティー」として、古くから親しまれてきた飲み方です。花も、エディブルフラワー(食用花)として、サラダや、お茶に浮かべて、彩りに使えます。乾燥させた葉や花は、ポプリにも。収穫は、香りが高い、晴れた日の午前中がおすすめ。たくさん収穫できたら、葉を日陰で乾燥させて保存すれば、長く香りを楽しめます。花の美しさ、虫の訪れ、そしてハーブティーと、いくつもの楽しみを、一度に味わえるのが、モナルダの魅力です。

    💡夏に松明状の花。花がら摘みで長く咲く。葉や花はハーブティー(オスウェゴ・ティー)や食用花に。

  5. 5

    冬越し・株分けでふやす

    約120日

    モナルダは、丈夫な宿根草(多年草)で、冬越しも簡単です。耐寒性が強く、冬になると、地上部は枯れますが、地下の根や地下茎は生きていて、春になると、また新しい芽を出して、毎年、花を咲かせます。地上部が枯れたら、枯れた茎を、地際で刈り取って、片付けておきます。

    とくに防寒は不要なことが多く、寒冷地でも、地中で冬を越せます。鉢植えの場合も、屋外で冬を越せますが、極端に寒い地域では、霜よけや、軒下への移動をすると安心です。モナルダは、地下茎で、年々、横へ広がって、株が大きくなり、込み合ってきます。込み合うと、株の中心が蒸れて、うどんこ病が出やすくなったり、花つきが悪くなったりするので、2〜3年に一度を目安に、株分けをして、株をリフレッシュさせ、密度を下げるのがおすすめ。

    株分けの適期は、芽が動き出す前の早春か、秋。掘り上げた株を、芽のついた状態で、いくつかに切り分けて、植え直します。株分けは、同時に、株をふやす方法にもなるので、増えた株を、庭のいろいろな場所に植えたり、人に分けたりできます。こうして、株分けで更新しながら、モナルダは、毎年、夏の庭を、炎のような花で彩ってくれます。

    💡耐寒性が強く冬は地上部が枯れて春に再生。2〜3年に一度、早春か秋に株分けして更新・ふやす。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • モナルダの苗

    春・秋に出回る。花色の品種が豊富。

    300〜800円
  • モナルダの種 (任意)

    種からも育てられる。

    200〜500円
  • 草花・ハーブ用培養土 (任意)

    適度な水もちと水はけのある土。

    400〜1,000円
  • 緩効性肥料 (任意)

    春と開花前に控えめに。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 300〜800円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

病気

うどんこ病

よく発生

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
12kcal
ビタミンC
微量
ビタミンA
微量
ビタミンK
微量
葉酸
微量
微量
カルシウム
微量
カリウム
微量
食物繊維
微量

旬・味: 夏が花と葉の収穫期。葉・花はベルガモット(アールグレイ)に似たさわやかな香りで、主にハーブティーや食用花として香りを楽しむ。

保存: 生葉・花は湿らせた紙に包み冷蔵で数日。乾燥葉・花は日陰で乾かし密閉容器で保存すれば長く香りを楽しめる。

🍴 ハーブティー(オスウェゴ・ティー)🍴 食用花(サラダ・お茶に浮かべる)🍴 ポプリ🍴 ハーブウォーター

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ うどんこ病で葉が白くなる

葉の表面が白い粉をまぶしたようになります。

原因: 高温多湿・蒸れ・風通しの悪さ、多肥による軟弱化。

対策: 株間を広く、間引き・株分けで風通しを確保し、多肥を避けます。白い葉は早めに除きます。

⚠ 乾燥で葉が傷み花つきが悪い

葉が傷み、花が少なくなります。

原因: 適度な湿り気を好むのに、乾燥させすぎた。

対策: 乾いたらたっぷり水やりし、極端な乾燥を避けます。

⚠ 株が込み合って蒸れる

株の中心が蒸れ、病気や花つき低下が起きます。

原因: 地下茎で広がり、株が密になりすぎた。

対策: 2〜3年に一度、早春か秋に株分けして密度を下げます。

FAQ

よくある質問

はい、モナルダは丈夫な宿根草で、一度植えれば毎年、夏に花を咲かせる育てやすいハーブです。花も香りもハーブティーも楽しめ、蝶やミツバチも呼びます。注意点は、高温多湿で蒸れるとうどんこ病が出やすいこと。日当たりと風通しのよい場所に、株間を広くとって植えるのが、健康に育てるコツです。

うどんこ病です。モナルダは非常にかかりやすく、高温多湿・蒸れ・風通しの悪さで発生します。白くなった葉を早めに取り除き、混み合った枝を間引いて風通しをよくします。ひどい場合は株を大きく切り戻すと、風通しのよい新芽が出ます。予防には、株間を広く、多肥と過湿を避けることが大切です。

はい、葉や花を、生のまま、または乾燥させてお湯を注ぐと、ベルガモット(紅茶アールグレイ)に似たさわやかな香りのお茶になります。北アメリカ先住民が飲んでいた「オスウェゴ・ティー」として知られます。花は食用花としてサラダやお茶に浮かべても。収穫は香り高い晴れた日の午前中がおすすめです。

はい、モナルダは耐寒性の強い宿根草(多年草)で、冬に地上部が枯れても、春に芽を出して毎年咲きます。地下茎で年々広がって株が大きくなります。込み合うと蒸れて病気が出やすいので、2〜3年に一度、株分けして更新すると、健康に咲き続けます。

モナルダは地下茎で横に広がるので、地植えでは年々範囲が広がります。広げたくない場合は、鉢植えにするか、地中に仕切り板を入れて広がりを抑えます。広がった株は、株分けで整理でき、増えた株は別の場所に植えたり人に分けたりできます。

はい、モナルダは蜜が豊富で、英名を「ビーバーム(ミツバチの香油)」というほど、チョウやミツバチをよく引き寄せます。夏に花が咲くと、虫たちでにぎわう生き生きとした景色が楽しめるので、生き物を呼びたいナチュラルガーデンにぴったりです。

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