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植物図鑑
🌸
青く手まり状に咲くアジサイ
🌸 花

アジサイ

Hydrangea macrophylla Hydrangea

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は800〜2500円

アジサイは、梅雨の時期を彩る日本を代表する花木(落葉低木)です。青・紫・ピンク・白と豊かな花色で、こんもりと手まり状に咲く「ホンアジサイ」、...

かんたんに言うと

アジサイは半日陰でも育つ梅雨の花木で、水を切らさず、花が終わったら7月までに剪定すると翌年も咲く育てやすい植物です。

Profile

基本情報

アジサイは、梅雨の時期を彩る日本を代表する花木(落葉低木)です。青・紫・ピンク・白と豊かな花色で、こんもりと手まり状に咲く「ホンアジサイ」、外側だけに花が並ぶ「ガクアジサイ」、西洋で改良された華やかな「セイヨウアジサイ(ハイドランジア)」など種類も豊富。

日本原産のガクアジサイがヨーロッパで品種改良され、逆輸入された歴史を持ちます。半日陰でもよく育ち、暑さ寒さにも比較的強く、一度根づけば毎年見事に咲くため、庭木や鉢植えとして根強い人気があります。アジサイ最大の特徴は、土の酸度(pH)によって花色が変わること。

酸性土では青系、アルカリ性土ではピンク系に傾く性質があり、土壌改良で花色を調整する楽しみもあります(白い品種は土に影響されません)。育て方のポイントは、第一に乾燥に弱いので水を切らさないこと(「あじさい」の語源も「水が集まる」とする説があるほど水を好みます)。

第二に、花後すぐ(7月中〜下旬まで)に剪定すること。アジサイは夏に翌年の花芽をつくるため、秋以降に強く切ると翌年花が咲かなくなります。この剪定時期さえ守れば、毎年梅雨に美しい花を楽しめる、育てやすい花木です。地植えでも鉢植えでも育ち、ドライフラワーにも向くなど楽しみ方も幅広い、初夏を代表する人気の植物です。

分類
花 / 花木
原産地
日本
別名
紫陽花、ハイドランジア、ガクアジサイ
適期
植え付けは11〜12月
価格目安
苗は800〜2500円

💡豆知識

アジサイの花色が土の酸度で変わるのは、土に溶けたアルミニウムを根が吸収できるかどうかで決まります。酸性土ではアルミニウムが溶けて吸収され青系に、アルカリ性土では吸収されずピンク系になります(白花品種は色素がなく影響を受けません)。また、私たちが花びらと思っている部分は、じつは「萼(がく)」が変化した装飾花で、本物の花はその中心にある小さな粒です。

なお、アジサイの葉や茎には毒性があり、料理の飾りに添えて誤食する事故が報告されているため、口に入れないよう注意が必要です。花言葉には、移り変わる花色から「移り気」のほか、小花が集まる姿から「家族団らん」もあります。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
11月は植え付け
12月は植え付け
開花
6月は開花
7月は開花
剪定
7月は剪定
追肥
2月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
11月は植え付け
12月は植え付け
開花
6月は開花
7月は開花
剪定
7月は剪定
追肥
2月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
11月は植え付け
12月は植え付け
開花
6月は開花
7月は開花
剪定
7月は剪定
追肥
2月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ ゆっくり
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
50〜200cm
株張り
50〜150cm
花のサイズ
手まり状で直径10〜20cm

環境条件

日照
半日陰
耐寒温度
-10℃
耐暑温度
35℃
土壌pH
5.0〜6.5
水やり
乾燥に弱い。土が乾いたらたっぷり、夏は朝夕。
肥料
緩効性化成肥料・アジサイ専用肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け

    約1日

    アジサイは苗から育てるのが一般的です。植え付け適期は、休眠中の落葉期(11〜3月)か、花の終わった直後。真夏と厳寒期は避けます。半日陰でもよく育ち、むしろ西日の強い場所は乾燥や葉焼けを起こすので、午前中に日が当たり午後は日陰になるような場所が理想です。

    乾燥を嫌うので、水もちの良い土に植えます。鉢植えなら8号以上の鉢を使い、花色を青くしたいなら酸性のアジサイ専用土やピートモス入りの土、ピンクにしたいなら弱アルカリ性に調整した土を使います。植え付け後はたっぷり水を与えます。

    💡西日と乾燥が苦手。午前だけ日が当たる半日陰が理想です。

  2. 2

    水やり

    約365日

    アジサイは大きな葉から水分をどんどん蒸散させるため、非常に水を好み、乾燥に弱い植物です。水切れを起こすと、葉や花がぐったりとしおれてしまいます。土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水を与えます。とくに花の咲く初夏から夏にかけては乾きやすく、鉢植えは朝夕2回必要になることもあります。

    庭植えでも、夏の乾燥が続くときは水やりをします。株元をワラやバークでマルチングすると、乾燥防止に効果的です。しおれても、早めにたっぷり水を与えれば多くは回復します。

    💡水が大好き。夏の鉢は朝夕2回、マルチングで乾燥を防ぎます。

  3. 3

    花色の調整

    約1日

    アジサイならではの楽しみが、土の酸度(pH)による花色の調整です。一般に、酸性土では青系、アルカリ性土ではピンク系に花色が傾きます(白花品種は土に左右されません)。青く咲かせたい場合は、ピートモスや硫安、市販の「青色用アジサイ肥料」を使って土を酸性に保ちます。

    ピンクに咲かせたい場合は、苦土石灰などで土を弱アルカリ性に調整し、「赤色用肥料」を使います。色の変化はすぐには現れず、花芽ができる前から計画的に土づくりをしておく必要があります。地植えは土の影響を受けやすく、鉢植えのほうが色をコントロールしやすいです。

    💡青は酸性、ピンクはアルカリ性の土に。鉢植えのほうが色を管理しやすいです。

  4. 4

    花後の剪定(最重要)

    約1日

    アジサイ栽培で最も大切なのが剪定の「時期」です。アジサイは、その年の夏(8月ごろ)に翌年咲く花芽をつくります。そのため、秋・冬・春に枝を強く切ると、せっかくの花芽まで落としてしまい、翌年花が咲かなくなります。剪定は必ず、花が咲き終わった直後〜7月中旬ごろまでに済ませます。

    咲き終わった花の2節ほど下で切り戻すと、そこから伸びた枝に翌年花が咲きます。大きくなりすぎた株を低くしたい場合も、この時期に行います。「花後すぐ・遅くとも7月まで」を守ることが、毎年花を楽しむ最大のコツです。

    💡剪定は花後すぐ〜7月中旬まで。それ以降に切ると翌年咲きません。

  5. 5

    増やし方・施肥

    約30日

    アジサイは挿し木でとても簡単に増やせます。適期は梅雨どき(6月)で、その年に伸びた緑の枝を2節ほどの長さに切り、葉を半分に切って蒸散を抑え、水はけの良い土に挿して明るい日陰で管理すると、1か月ほどで発根します。肥料は、花の咲いたあとに株の体力回復のための「お礼肥」と、冬〜早春に翌年に向けた「寒肥」を施します。

    このとき、青系・ピンク系それぞれの花色に合った肥料を使うと、色も保てます。落葉期には、枯れ枝や混み合った古い枝を整理して風通しを良くしておくと、病害虫の予防になります。

    💡梅雨の挿し木で簡単に増やせます。お礼肥と寒肥の年2回が施肥の目安です。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • アジサイの苗

    品種・花色を選ぶ。

    800〜2,500円
  • アジサイ用培養土(花色別)

    青用は酸性、赤用はアルカリ性。

    500〜1,200円
  • 鉢(8号以上) (任意)

    鉢植えの場合。

    800〜2,500円
  • アジサイ専用肥料(花色別) (任意)

    お礼肥・寒肥に。

    500〜1,200円
初期費用の目安(必須のみ) 1,300〜3,700円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

病気

うどんこ病

時々

症状: 葉表が白い粉をまぶしたようになる。

予防: 風通しと日当たりを確保、過湿を避ける。

対処: 罹病部を除去し、重曹スプレーや殺菌剤を散布する。

Flower meaning

花言葉

  • 「辛抱強い愛・移り気」

    花色が移り変わる性質から「移り気」、長く咲き続ける姿から「辛抱強い愛」とされます。

  • 「元気な女性・強い愛情」

    ピンク

    あたたかなピンクの花色から、明るくおおらかな愛情を表すとされます。

  • 「家族団らん・和気あいあい」

    小さな花が寄り集まって咲く姿から、家族の結びつきを象徴します。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 翌年花が咲かない

葉は茂るのに花が咲きません。

原因: 秋以降の剪定で花芽を切った、日照不足。

対策: 剪定は花後すぐ〜7月中旬までに行い、適度な日当たりを確保します。

⚠ 乾燥による葉のしおれ

葉や花がぐったり垂れ下がります。

原因: 水切れ(アジサイは乾燥に弱い)。

対策: たっぷり水を与え、マルチングで乾燥を防ぎます。早期なら回復します。

⚠ 花色が思った色にならない

青やピンクが安定して出ません。

原因: 土の酸度(pH)が狙いと合っていない。

対策: 青は酸性、ピンクはアルカリ性に土を調整し、花色用肥料を使います。

FAQ

よくある質問

土の酸度で変わります。酸性土では青系、アルカリ性土ではピンク系に傾きます(白花は影響を受けません)。専用肥料や土壌改良で計画的に色を調整できます。

花が終わった直後〜7月中旬までです。アジサイは夏に翌年の花芽をつくるため、秋以降に強く切ると翌年花が咲かなくなります。

前年の秋以降に剪定して花芽を切った、日照不足、寒さで花芽が傷んだ等が原因です。剪定は花後すぐに行い、適度な日当たりを確保しましょう。

簡単に増やせます。梅雨どき(6月)に、その年伸びた緑の枝を2節ほどに切り、葉を半分にして水はけの良い土に挿すと1か月ほどで発根します。

乾燥(水切れ)が主な原因です。アジサイは水を非常に好むので、土を乾かさないようたっぷり水を与え、株元をマルチングして乾燥を防ぎましょう。

育ちます。むしろ強い西日は乾燥や葉焼けの原因になるので、午前中に日が当たり午後は日陰になる場所が理想的です。

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