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植物図鑑
🌸
鮮やかな赤いハイビスカスの花
🌸 花

ハイビスカス

Hibiscus rosa-sinensis Hibiscus

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は500〜1500円

ハイビスカスは、南国のリゾートを思わせる、大きく華やかな花を咲かせる常緑性の花木です。鮮やかな赤やピンク、黄、オレンジなどの花が、夏の青空に...

かんたんに言うと

ハイビスカスは南国ムードの夏の鉢花。日光が大好きでよく日に当てると次々咲き、寒さに弱いので冬は室内の明るい窓辺で越冬させるのがコツです。

Profile

基本情報

ハイビスカスは、南国のリゾートを思わせる、大きく華やかな花を咲かせる常緑性の花木です。鮮やかな赤やピンク、黄、オレンジなどの花が、夏の青空によく映え、ベランダや庭に置くだけで一気にトロピカルな雰囲気を演出してくれます。沖縄やハワイの花としておなじみで、暑い夏でも次々と花を咲かせる、夏の鉢花の代表格です。

花の一つひとつは基本的に「一日花」で、朝咲いて夕方にはしぼんでしまいますが、株が元気なら毎日のように新しい花が開き、夏のあいだ長く楽しめます。栽培のポイントは、第一に、熱帯原産で日光が大好きなので、よく日の当たる場所に置くこと。日照不足は花が咲かない最大の原因です。

第二に、寒さに弱く、最低気温が5〜10℃を下回ると傷むので、冬は室内の明るい窓辺に取り込んで冬越しさせること。鉢植えにしておくと移動が楽です。第三に、花期が長く次々咲くぶん肥料と水をよく使うので、生育期は肥料を切らさず、夏は水切れに注意することです。

冬越しの手間はありますが、夏のあいだ咲き続ける鮮やかな大輪は、見る人を元気にしてくれます。鉢を一つ置くだけで、ベランダや玄関先がたちまち南国リゾートのような明るい雰囲気に変わり、毎朝あらたに開く花を眺める楽しみもある、夏の主役にふさわしい花です。

分類
花 / 花木
原産地
熱帯・亜熱帯地域
別名
ブッソウゲ、仏桑花、ハワイアンハイビスカス
適期
植え付けは5月
価格目安
苗は500〜1500円

💡豆知識

ハイビスカスとして親しまれている花は、主に「ブッソウゲ(仏桑花)」という熱帯性の種で、原産地ははっきりしませんが、古くから世界の熱帯・亜熱帯で栽培されてきました。マレーシアの国花、ハワイ州の州花でもあり、南国を象徴する花として世界中で愛されています。

同じハイビスカスの仲間(フヨウ属)には、夏の和の花「ムクゲ」や「フヨウ」、観賞用の「モミジアオイ」、さらにオクラやお茶になる「ローゼル(ハイビスカスティーの原料)」まで含まれ、実は身近な植物と親戚同士です。花は一日でしぼむ一日花ですが、これは受粉を効率よく行うための性質。

近年は品種改良が進み、花が大きいもの、八重咲き、花もちの少しよいものなど、数千品種が生まれています。ハワイでは、女性が髪に飾る花としても知られています。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
植え替え
11月は植え替え
開花
6月は開花
8月は開花
9月は開花
剪定
4月は剪定
追肥
6月は追肥
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
植え替え
11月は植え替え
開花
6月は開花
8月は開花
9月は開花
剪定
4月は剪定
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
植え替え
11月は植え替え
開花
6月は開花
8月は開花
9月は開花
剪定
4月は剪定

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
40〜200cm
株張り
30〜100cm
花のサイズ
直径6〜15cmの大輪

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
5℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
生育期は乾かさないようたっぷり。夏は朝夕。冬は控えめに。
肥料
緩効性化成肥料・液肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け

    約7日

    ハイビスカスは苗から育てるのが一般的で、春から初夏(5〜6月)に、よく出回る開花株や苗を購入して植え付けます。熱帯原産で寒さに弱いので、十分暖かくなってから植えます。日光が大好きなので、一日中よく日の当たる場所を選びます。鉢植えが基本で、苗より一回り大きい鉢に、水はけのよい草花用培養土で植えます。

    鉢植えにしておくと、寒くなったときに室内へ移動させやすく、冬越しがぐっと楽になります。温暖な地域(沖縄など霜の降りない所)では地植えもできますが、それ以外では鉢植えが安心です。植え付け後はたっぷり水を与え、根づくまで日当たりのよい場所で管理します。生育期は驚くほど旺盛に育ち、夏に向けてつぼみをつけ始めます。

    💡日光が大好き。5〜6月によく日の当たる場所へ。冬の移動を考え鉢植えがおすすめ。

  2. 2

    水やり・追肥

    約120日

    ハイビスカスは、生育・開花する春から秋にかけて、水と肥料をたくさん必要とします。とくに夏は、大きな葉から水分が盛んに蒸散するので、土の表面が乾いたらたっぷりと、暑い盛りは朝夕2回の水やりが必要になることもあります。水切れするとつぼみが落ちてしまうので注意します。

    肥料は、花を次々咲かせるためによく使うので、生育期は緩効性肥料を置き、さらに液肥を月1〜2回与えると、花つきがよくなります。肥料が切れると花が咲かなくなったり、つぼみが落ちたりします。日当たりも非常に重要で、日照不足は花が咲かない最大の原因。よく日に当て、水と肥料を切らさないことが、夏じゅう花を咲かせ続ける三つの柱です。

    💡夏は水切れ厳禁(朝夕の水やりも)。花期は肥料をよく使うので月1〜2回追肥します。

  3. 3

    花がら摘みと開花

    約120日

    ハイビスカスの花は、ほとんどが朝に開いて夕方にはしぼむ「一日花」です。しぼんだ花をそのままにしておくと見栄えが悪く、灰色かび病などの原因にもなるので、しぼんだ花はこまめに摘み取ります。一日花ですが、株が元気で日当たり・水・肥料がそろっていれば、毎日のように次々と新しい花が開き、夏のあいだ途切れることなく咲き続けます。

    花が咲かない場合は、日照不足・肥料切れ・水切れ・つぼみを食べる害虫などが原因なので、置き場所や管理を見直します。つぼみのうちに落ちてしまう「つぼみ落ち」は、水切れや急な環境変化、害虫が原因のことが多いので、安定した環境で育てます。次々と開く鮮やかな大輪は、夏のベランダや庭を華やかに彩ります。

    💡花は一日花。しぼんだ花はこまめに摘み取り。日当たり・水・肥料がそろえば毎日咲きます。

  4. 4

    冬越し(室内取り込み)

    約14日

    ハイビスカス栽培の最大のポイントが冬越しです。熱帯原産で寒さに弱く、最低気温が5〜10℃を下回ると弱り、霜に当たると枯れてしまいます。そのため、温暖地以外では、気温が下がる前の10〜11月に、鉢を室内のよく日の当たる暖かい窓辺に取り込みます。

    室内では、生育が穏やかになるので水やりを控えめにし、乾かし気味に管理します。肥料は冬は与えません。15℃以上を保てる明るい場所なら、冬でも少しずつ花を咲かせることもあります。葉を落としても、枝や株元が生きていれば春にまた芽吹きます。暖かくなったら(5月以降)戸外に戻します。この冬の室内管理さえできれば、毎年夏に花を楽しめます。鉢植えなら移動が楽なので、冬越しがしやすくなります。

    💡寒さに弱いので、10〜11月に室内の明るい窓辺へ。冬は水控えめ・肥料なしで管理します。

  5. 5

    剪定・植え替え・挿し木

    約7日

    春、戸外に出す前後(4〜5月)に剪定をします。ハイビスカスは、その年に伸びた新しい枝の先に花をつけるので、春に枝を切り戻すと、勢いのよい新枝が出て花つきがよくなります。込み合った枝や、冬に傷んだ枝、間延びした枝を整理し、全体の形を整えます。

    同時に、鉢植えは根詰まりするので、1〜2年に一度、ひと回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。剪定で切った元気な枝は、「挿し木」でふやすことができます。葉を数枚つけた枝を、湿らせた清潔な用土に挿しておくと、暖かい時期なら発根して新しい株になります。春の剪定・植え替えと、挿し木での更新を行えば、株を若く保ちながら、毎年元気なハイビスカスを楽しめます。

    💡春に切り戻すと新枝に花つき良好。1〜2年ごとに植え替え、切り枝は挿し木でふやせます。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ハイビスカスの苗・開花株

    好みの花色・咲き方の品種を選ぶ。

    500〜1,500円
  • 草花用培養土

    水はけのよい土。

    400〜800円
  • 鉢(冬の移動用)

    室内取り込みを考え鉢植えに。

    600〜1,800円
  • 緩効性肥料・液肥

    生育期の追肥に。

    400〜900円
初期費用の目安(必須のみ) 1,900〜5,000円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

よく発生

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

よく発生

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

害虫

コナジラミ

時々

症状: 株を揺らすと白い虫が舞う、すす病を誘発。

予防: 黄色粘着トラップを設置、風通しを確保。

対処: 薬剤を散布、天敵を活用。

Flower meaning

花言葉

  • 「新しい恋・勇敢」

    南国で情熱的に咲く赤い大輪から、新たな恋の始まりや勇気を表すとされます。

  • 「華やか・しとやかな恋」

    ピンク

    やわらかなピンクの花色が、華やかさと上品でしとやかな恋心を連想させることにちなみます。

  • 「輝き・きらめき」

    太陽のように明るい黄色の花色から、輝かしさやきらめきを表すとされます。

  • 「艶やか・しとやか」

    清楚な白い花が、艶やかさと落ち着いた上品さを併せ持つことにちなむとされます。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 花が咲かない

葉は茂るのに花が咲きません。

原因: 日照不足、肥料切れ。

対策: よく日の当たる場所に置き、生育期は月1〜2回追肥します。

⚠ 冬に枯れる

寒さで葉を落とし枯れてしまいます。

原因: 熱帯原産で寒さ・霜に弱い。

対策: 10〜11月に室内の明るい暖かい窓辺へ取り込み、水控えめで越冬させます。

⚠ つぼみ落ち・ハダニ

つぼみが落ち、葉がかすれて色あせます。

原因: 水切れや環境変化、ハダニ・アブラムシの発生。

対策: 水やりを安定させ、葉裏に葉水をしてハダニを防ぎ、害虫は早めに対処します。

FAQ

よくある質問

最も多い原因は日照不足です。ハイビスカスは日光が大好きなので、一日中よく日の当たる場所に置きます。ほかに肥料切れ、水切れも花が咲かない・つぼみが落ちる原因になります。

寒さに弱いので、気温が下がる10〜11月に室内のよく日の当たる暖かい窓辺に取り込みます。冬は水やりを控えめにし、肥料は与えません。鉢植えにしておくと移動が楽です。

ハイビスカスの花は朝咲いて夕方にしぼむ「一日花」で、これは正常です。株が元気なら毎日のように次々と新しい花が開くので、しぼんだ花を摘み取りながら長く楽しめます。

「つぼみ落ち」は、水切れ、急な環境変化(置き場所の移動など)、害虫(アブラムシ等)が主な原因です。水やりを安定させ、つぼみのつく時期は環境を急に変えず、害虫を防ぎます。

沖縄など霜の降りない温暖地では地植えもできますが、それ以外の地域は冬越しのため鉢植えが安心です。鉢植えなら寒くなったら室内に取り込めます。

できます。春から夏の暖かい時期に「挿し木」でふやせます。葉を数枚つけた元気な枝を、湿らせた清潔な用土に挿しておくと発根します。春の剪定で切った枝を利用すると無駄になりません。

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