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植物図鑑
🌸
ふわふわした青紫のアゲラタムの花
🌸 花

アゲラタム

Ageratum houstonianum Ageratum

初心者向け 難易度1(5段階中): 初心者向け 💰 苗は150〜350円

アゲラタムは、糸状の細かい花が集まって、ふわふわとした優しい質感の花房をつくる、夏から秋にかけて長く咲く一年草です。涼しげな青紫色を中心に、...

かんたんに言うと

アゲラタムはふわふわした青紫の花を夏から秋まで長く咲かせる一年草。暑さに強く、やや乾かし気味に育て、花がら摘みと切り戻しでこんもり咲き続けます。

Profile

基本情報

アゲラタムは、糸状の細かい花が集まって、ふわふわとした優しい質感の花房をつくる、夏から秋にかけて長く咲く一年草です。涼しげな青紫色を中心に、ピンクや白の花色があり、とくに夏花壇では貴重な青系の花として、暑さで疲れがちな庭に爽やかさを添えてくれます。

アザミに似た花姿から、和名は「カッコウアザミ(霍香薊)」。草丈の低い「矮性(わいせい)種」は花壇の縁取りや寄せ植えの前列に、高性種は切り花にも使えます。暑さに強く丈夫で、花期が初夏から秋の霜が降りるまでと非常に長く、こんもりと茂って咲き続けるため、初心者にも育てやすい花です。

栽培のポイントは、第一に、日当たりのよい場所を好みますが、夏の強い西日が避けられる半日陰でも育つこと。第二に、過湿を嫌うので、水のやりすぎに注意し、やや乾かし気味に育てること。第三に、咲き終わった花がらをこまめに摘み、株が乱れてきたら切り戻すと、わき芽が伸びて再びこんもり茂り、花つきがよくなること。

寒さに弱いので、暖かくなった5月以降に植えます。ふわふわした優しい花房が、夏から秋の花壇やプランターを、涼やかに長く彩ってくれます。暑さに強く花期も長いため、夏に色あせがちな庭に爽やかな青を添え続けてくれる、手間が少なく扱いやすい、夏花壇の頼れる名脇役です。

キク科
分類
花 / 一年草
原産地
中南米、メキシコ
別名
カッコウアザミ、霍香薊、オオカッコウアザミ
適期
種まき・植え付けは4〜5月
価格目安
苗は150〜350円

💡豆知識

アゲラタムの学名「Ageratum(アゲラタム)」は、ギリシャ語で「年をとらない」を意味する言葉に由来します。これは、咲いた花が長期間、色あせずに美しさを保つことにちなんで名づけられました。花期の長さは名前の通りで、初夏から霜が降りるまで休まず咲き続けます。

花のように見えるふわふわした部分は、糸のように細い筒状花が密集したもので、キク科らしい構造をしています。和名の「カッコウアザミ」は、花がアザミに似て、葉の香りがシソ科のカッコウ(霍香)に似ていることに由来するとされます。原産は中南米で、熱帯生まれのため暑さに非常に強い一方、寒さには弱い性質を持ちます。

なお、近縁の野生種「カッコウアザミ」や「オオカッコウアザミ」は、暖地で野生化して雑草となっていることもあり、繁殖力の強さもうかがえます。涼しげな青い花は、暑苦しくなりがちな夏の花壇に、クールな彩りを加えてくれる貴重な存在です。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
種まき
4月は種まき
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
8月は開花
10月は開花
追肥
7月は追肥
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
8月は開花
10月は開花
追肥
7月は追肥
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
5月は植え付け
開花
6月は開花
8月は開花
10月は開花
追肥
7月は追肥

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ 初心者向け
収穫・開花の早さ 早い
手軽さ(コスト) ほどほど

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
15〜60cm
株張り
20〜30cm
花のサイズ
花房の直径2〜4cm

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
5℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜6.5
水やり
やや乾かし気味に。表面が乾いたらたっぷり。過湿に注意。
肥料
緩効性化成肥料・液肥

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗の植え付け・種まき

    約7日

    アゲラタムは種からも苗からも育てられます。手軽なのは苗からで、植え付け適期は十分暖かくなった5〜6月。寒さに弱いので、遅霜の心配がなくなってから植えます。種からまく場合は、4〜5月に育苗します。種は光を好む好光性なので、覆土はごく薄くします。

    日当たりのよい場所を好みますが、夏の強い西日が避けられる明るい半日陰でも育ちます。矮性種は株間15〜20cm、高性種は20〜30cmで植えます。過湿を嫌うので、水はけのよい草花用培養土を使います。矮性種は花壇の縁取りや寄せ植えの前列、鉢の寄せ植えに、高性種は花壇の中段や切り花用に向きます。

    植え付け後はたっぷり水を与え、根づくまで管理します。涼しげな青系の花は、ほかの暖色系の花とも、白い花とも相性がよく、夏の寄せ植えで活躍します。

    💡苗からが手軽。5〜6月に日当たり〜明るい半日陰へ。種は好光性で薄くまきます。

  2. 2

    摘心と水やり

    約30日

    苗が根づいて生育し始めたら、茎の先端を摘み取る「摘心(ピンチ)」をすると、わき芽が伸びて枝数が増え、こんもりとボリュームのある株になって、花数も増えます。本葉が数組になった頃に先端を摘みます。摘心をしないと、ひょろりと伸びて花つきがまばらになりがちです。

    水やりは、過湿を嫌うので、土の表面が乾いてからたっぷりと、やや乾かし気味を心がけます。常に湿った状態は、根腐れや株元の蒸れ、立ち枯れの原因になります。とくに梅雨どきや夏の長雨では過湿になりやすいので、鉢植えは雨の当たりにくい場所に置くと安心です。

    日当たりと風通しのよい場所で育て、込み合った部分は整理して風通しを保つと、丈夫に育ち、病気も防げます。肥料は、花期が長いので適度に追肥しますが、与えすぎは茎葉が茂って花が減るので控えめにします。

    💡摘心でわき芽を増やしこんもりと。過湿を避け、やや乾かし気味に育てます。

  3. 3

    開花と花がら摘み・追肥

    約90日

    アゲラタムは、初夏から秋の霜が降りるまで、ふわふわとした花房を次々と咲かせ続けます。長くきれいに咲かせるコツは、咲き終わった花房をこまめに摘み取る「花がら摘み」。しおれた花房を放置すると、見た目が悪いうえ、種を作ろうとして株が消耗し、次の花つきが悪くなります。

    花房のすぐ下で切り取ると、わき芽から新しい花房が上がってきます。また、花期が長く次々と咲くため、肥料をよく使います。植え付け時の元肥に加え、開花期は月に1〜2回、緩効性肥料や薄めた液肥で追肥を続けると、花つきがよくなり、株も元気に保てます。

    肥料が切れると花数が減ってくるので、定期的な追肥を心がけます。こまめな花がら摘みと追肥で、夏から秋まで、涼しげな花を長く楽しめます。名前の通り、長期間色あせずに咲き続けてくれる花です。

    💡咲き終わった花房はこまめに摘み、月1〜2回追肥。涼しげな花が夏秋まで長く咲きます。

  4. 4

    切り戻しと夏の管理

    約60日

    アゲラタムは生育旺盛で、夏になると株が間延びして草姿が乱れたり、茂りすぎて株元が蒸れたりすることがあります。そんなときは、株全体を3分の1から半分ほど切り戻すと、わき芽が伸びて再びこんもりと茂り、涼しくなる秋に向けて花をたっぷり咲かせ直します。

    切り戻しは、株のリフレッシュと、こんもりした姿を保つのに有効です。暑さには強い花ですが、真夏の強い西日が長時間当たる場所では、葉が傷むことがあるので、鉢植えは明るい半日陰に移すのも一つの方法。梅雨や夏の長雨では過湿による蒸れや立ち枯れに注意し、込み合った部分を整理して風通しを確保します。

    こうした夏の管理をすれば、暑い時期も大きく崩れることなく、秋まで長く花を楽しめます。切り戻したときの茎は、挿し芽に利用することもできます。

    💡間延びや蒸れが気になったら半分に切り戻すと秋にまた咲きます。真夏は明るい半日陰でも可。

  5. 5

    季節の終わりと採種

    約14日

    アゲラタムは熱帯原産で寒さに弱いため、日本では一年草として扱われます。秋が深まって気温が下がると花が終わり、霜に当たると枯れるので、株を片づけます。花が終わったあと、花房のなかには小さな種ができるので、採種して翌年まくこともできます。種は非常に細かいので、丁寧に集めて乾燥させ、密閉して保存します。

    こぼれ種から、翌年自然に芽が出てくることもあります。ただし、市販の交配種(F1)から採った種は、親と同じ花が咲くとは限らないので、その場合は楽しみのひとつと考えるとよいでしょう。寒さに弱く、温暖地でも戸外での冬越しは難しいので、長く楽しみたい場合は、毎年初夏に新しい苗を植えるのが手軽で確実です。涼しげな夏の青い花を、種をつないだり苗を植えたりして、毎年楽しめます。

    💡寒さに弱い一年草。花後に細かい種が採れ、翌年まいて育てられます。毎年の苗植えも手軽です。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • アゲラタムの苗・種

    矮性種(花壇前列)・高性種(切り花)から選ぶ。

    150〜350円
  • 草花用培養土

    水はけのよい土。

    400〜800円
  • 緩効性肥料・液肥

    花期の追肥に。

    400〜900円
  • プランター・鉢 (任意)

    ベランダ栽培や寄せ植えに。

    500〜1,200円
初期費用の目安(必須のみ) 950〜2,050円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

ハダニ

時々

症状: 葉に白いかすり状の斑点、ひどいと葉が枯れる。

予防: 葉裏への葉水で乾燥を防ぐ。

対処: 葉裏への葉水を継続し、専用の殺ダニ剤を使用する。

Flower meaning

花言葉

  • 「信頼・安楽」

    長く色あせず咲き続ける性質から、変わらぬ信頼や心の安らぎを表すとされます。

  • 「幸せを得る・信頼」

    落ち着いた紫の花色と長い花期から、幸福や深い信頼を連想させることにちなみます。

  • 「信頼・清らかさ」

    清楚な白い花が、清らかさと相手への信頼を連想させることにちなみます。

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ 過湿で立ち枯れ・蒸れ

株元が傷んで枯れ込みます。

原因: 過湿、風通しの悪さ、夏の長雨。

対策: やや乾かし気味に管理し、風通しを確保。梅雨・長雨は雨を避けます。

⚠ 花が少ない・間延び

花が減り、ひょろ長く乱れます。

原因: 摘心・花がら摘み・切り戻し不足、肥料切れ。

対策: 摘心と花がら摘みを行い、切り戻して追肥するとこんもり咲きます。

⚠ アブラムシ・ハダニ

新芽に虫がつき、葉がかすれます。

原因: 害虫の発生、高温乾燥。

対策: 見つけ次第取り除き、葉裏に葉水をして予防します。

FAQ

よくある質問

寒さに弱いので、十分暖かくなった5〜6月が適期です。日当たりのよい場所を好みますが、夏の強い西日が避けられる明るい半日陰でも育ちます。

苗のうちに本葉が数組になった頃、先端を摘心するとわき芽が増え、こんもりして花数も増えます。花後の切り戻しでも、わき芽が伸びて再びこんもりと茂ります。

花がら摘みと追肥の不足が主な原因です。咲き終わった花房をこまめに摘み、開花期は月1〜2回追肥します。間延びしたら半分ほど切り戻すと、秋にまたたっぷり咲きます。

過湿による蒸れや立ち枯れが考えられます。やや乾かし気味に管理し、風通しのよい場所で育てます。梅雨や夏の長雨では、鉢植えは雨の当たりにくい場所に移すと安心です。

育ちます。日当たりのよい場所が基本ですが、夏の強い西日が避けられる明るい半日陰でも花を咲かせます。むしろ真夏は半日陰のほうが葉が傷みにくいこともあります。

熱帯原産で寒さに弱く、霜で枯れるため一年草として扱います。温暖地でも戸外での冬越しは難しいので、長く楽しむなら毎年初夏に新しい苗を植えるのが手軽です。種を採ってまくこともできます。

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