ゼラニウム
Pelargonium Geranium
ゼラニウムは、丈夫で四季を通じてよく咲き、初心者でも失敗が少ないことから、鉢花・ベランダガーデニングの定番として絶大な人気を誇るフウロソウ科...
かんたんに言うと
ゼラニウムは乾燥に強く四季を通じてよく咲く丈夫な多年草で、過湿を避け花がらを摘めば長く花を楽しめます。
Profile
基本情報
ゼラニウムは、丈夫で四季を通じてよく咲き、初心者でも失敗が少ないことから、鉢花・ベランダガーデニングの定番として絶大な人気を誇るフウロソウ科の多年草です。赤・ピンク・白・複色と花色が豊富で、ヨーロッパでは窓辺を彩る花としておなじみ。乾燥に強く、こまめな水やりがなくても育つほど丈夫で、条件が合えばほぼ一年中(真夏と真冬を除く)次々と花を咲かせます。
葉に独特の香りがあり、その香りが蚊などの虫を遠ざけるとされ、近縁の「蚊連草(カレンソウ)」とともに虫よけ目的でも親しまれています。育て方のポイントは、第一に、過湿を嫌うので水のやりすぎを避け、乾かし気味に管理すること(水のやりすぎによる根腐れが最大の失敗要因)。
第二に、咲き終わった花茎を根元から摘み取る「花がら摘み」をこまめに行うこと。第三に、高温多湿の日本の梅雨〜夏は苦手なので、梅雨前に切り戻して風通しを良くし、夏は半日陰の涼しい場所で蒸れを防ぐこと。寒さにもやや弱く、霜に当たると傷むので、冬は室内や軒下に取り込みます。
挿し木で簡単に増やせるので、気に入った株を殖やせるのも魅力。手間が少なく長く咲く、ベランダにひと鉢置きたい、丈夫で頼れる定番の花です。
💡豆知識
園芸でゼラニウムと呼ばれる植物の多くは、植物学的には「ペラルゴニウム属(Pelargonium)」で、南アフリカが原産です。じつは、近縁の「ゲラニウム属(Geranium、フウロソウ)」とは別属なのですが、かつて同じ属に分類されていた名残で、今も一般に「ゼラニウム」の名で親しまれています。
葉の独特の香りには虫を遠ざける効果があるとされ、とくに香り成分を強めた「蚊連草(カレンソウ/センテッドゼラニウムの一種)」は虫よけ植物として人気です。ヨーロッパ、とくに南ドイツやスイスでは、窓辺の花箱(ウィンドウボックス)を赤いゼラニウムで飾るのが伝統的な風景となっています。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | 5月は植え付け | ||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 6月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 6月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | 6月は開花 | 10月は開花 | |||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 | |||||||||||
| 病害虫注意 | 6月は病害虫注意 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 20〜60cm
- 株張り
- 20〜40cm
- 花のサイズ
- 花房で直径5〜12cm
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- 0℃
- 耐暑温度
- 30℃
- 土壌pH
- 6.0〜6.5
- 水やり
- 乾かし気味に。土がしっかり乾いてからたっぷり。過湿厳禁。
- 肥料
- 緩効性化成肥料・液体肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
苗の植え付け
約1日ゼラニウムは苗からの植え付けが手軽です。植え付け適期は気候の穏やかな春(4〜5月)か秋。過湿を嫌うので、日当たりと風通しが良く、水はけの良い場所を選びます。鉢植えなら、水はけの良い草花用培養土を使い、根が回りすぎない程度のやや小さめの鉢のほうが過湿になりにくく管理しやすいです。
横にも育つので、寄せ植えでは株間をあけて風通しを確保します。深植えにせず浅めに植え、植え付け後はたっぷり水を与えますが、以後は乾かし気味の管理に切り替えます。ヨーロッパ風に窓辺の花箱(ウィンドウボックス)に植えると、雰囲気のある演出ができます。
💡過湿が苦手。水はけの良い土と、やや小さめの鉢が管理しやすいです。
-
2
水やり
約365日ゼラニウム栽培で最も大切なのが水やりの加減です。乾燥に強い一方、過湿による根腐れが枯死の最大の原因になります。土の表面が乾いてさらに中までしっかり乾いたのを確認してから、鉢底から流れ出るまでたっぷり与える「乾いたらたっぷり」のメリハリが基本です。
受け皿に溜まった水は必ず捨てます。葉や花に水をかけると、灰色かび病など病気の原因になるので、株元の土にそっと与えます。とくに梅雨や夏の高温多湿期は蒸れやすいので、水やりは控えめにします。「水のやりすぎで枯らす」失敗が多い花なので、迷ったら控えるくらいでちょうど良く育ちます。
💡乾かし気味が鉄則。株元に与え、葉・花を濡らさないようにします。
-
3
花がら摘み
約200日ゼラニウムを次々と咲かせ続けるには、花がら摘みが欠かせません。ゼラニウムの花は、小さな花が集まった「花房(はなふさ)」になっており、房全体が咲き終わったら、花茎を根元から手で折るか切り取って取り除きます。咲き終わった花房を残しておくと、種づくりに養分が使われて花数が減り、湿った花がらが灰色かび病の原因にもなります。
花茎を根元から取ることで、株がすっきり保たれ、養分が次の花に回って、長く咲き続けます。あわせて、黄ばんだ古い葉も取り除いて、株元の風通しを良く保ちます。これがゼラニウムを長く美しく咲かせる基本のお手入れです。
💡咲き終わった花房は花茎ごと根元から除去。株がすっきりし長く咲きます。
-
4
切り戻し(蒸れ対策)
約1日ゼラニウムは高温多湿の日本の梅雨〜夏が苦手で、株が蒸れて下葉が枯れ込んだり、徒長して姿が乱れたりします。これを防ぐため、梅雨入り前や、株が間延びしてきたタイミングで、全体を3分の1〜半分ほどに切り戻します。風通しが良くなって蒸れを防げ、わき芽が伸びて再びこんもりと咲き直します。
切り戻し後は、薄めの液肥で回復を助けます。夏の間は、半日陰の涼しい場所に移すか、明るい日陰で管理し、水やりを控えめにして蒸れを防ぐと、夏越しの成功率が上がります。涼しくなる秋には再び勢いよく咲き始めます。切り取った枝は挿し木に利用できます。
💡梅雨前の切り戻しと夏の涼しい管理が、夏越しの最大のコツです。
-
5
冬越し・挿し木
約1日ゼラニウムは寒さにやや弱く、霜に当たると傷み、0℃を下回ると枯れることがあります。冬は、鉢植えを室内の日当たりの良い窓辺や、軒下の霜の当たらない場所に取り込みます。室内では、水のやりすぎに注意し、乾かし気味に管理します。暖地では戸外で冬を越せることもあります。
ゼラニウムは挿し木でとても簡単に増やせるのも魅力。春か秋に、勢いの良い枝を10cmほど切り、切り口を少し乾かしてから水はけの良い土に挿すと、2〜3週間で発根します。古くなって木質化した株は、挿し木で更新すると若々しい株を保てます。気に入った花色の株を、挿し木で殖やして楽しめます。
💡冬は室内・軒下で霜よけを。挿し木で簡単に増やせ、株の更新もできます。
Checklist
育てる前のチェックリスト
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✓300〜800円
ゼラニウムの苗
花色・香り(蚊連草等)を選ぶ。
-
✓400〜900円
草花用培養土(水はけ重視)
過湿を避けるため水はけ良く。
-
✓500〜1,500円
鉢(やや小さめ)
過湿になりにくいサイズを。
-
○400〜900円
草花用液体肥料 (任意)
開花期の追肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
灰色かび病
時々症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。
予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。
対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。
コナジラミ
時々症状: 株を揺らすと白い虫が舞う、すす病を誘発。
予防: 黄色粘着トラップを設置、風通しを確保。
対処: 薬剤を散布、天敵を活用。
Flower meaning
花言葉
-
「君ありて幸福・決意」
赤
窓辺を彩り暮らしに寄り添う花姿から、幸福や決意を表すとされます。
-
「決心・愛情」
ピンク
やさしいピンクの花色から、あたたかな愛情を象徴するとされます。
-
「尊敬・信頼・真の友情」
長く寄り添うように咲き続ける姿から、信頼や友情を表すとされます。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 過湿による根腐れ
株元が黒ずみ、株全体が弱って枯れます。
原因: 水のやりすぎや水はけの悪さ。
対策: 乾かし気味に管理し、受け皿の水を捨て、水はけの良い土に植えます。
⚠ 梅雨〜夏の蒸れ
下葉が枯れ込み、徒長して姿が乱れます。
原因: 高温多湿による蒸れ。
対策: 梅雨前に切り戻し、夏は涼しい半日陰で水を控えめに管理します。
⚠ 冬の寒さで傷む
霜や低温で葉が傷み枯れます。
原因: 耐寒性がやや低い(霜・0℃以下に弱い)。
対策: 冬は室内や軒下に取り込み、霜を避けて管理します。
FAQ
よくある質問
最も多いのは過湿による根腐れと、梅雨〜夏の蒸れ、冬の寒さ(霜)です。乾かし気味に管理し、梅雨前に切り戻し、冬は室内に取り込むと長持ちします。
四季咲き性で、真夏と真冬を除けばよく咲きます。花がらをこまめに摘み、夏の蒸れと冬の寒さを避ければ、長期間にわたって花を楽しめます。
とても簡単に増やせます。春か秋に勢いの良い枝を10cmほど切り、切り口を少し乾かしてから水はけの良い土に挿すと2〜3週間で発根します。
葉の香りが虫を遠ざけるとされ、とくに香りを強めた「蚊連草(カレンソウ)」は虫よけ植物として人気です。効果には個体差があります。
寒さにやや弱く霜で傷むので、冬は鉢を室内の明るい窓辺や軒下に取り込みます。室内では水を控えめにし、乾かし気味に管理します。
花がらの放置、日照不足、株の老化・蒸れが原因です。花がらを摘み、よく日に当て、間延びしたら切り戻し、古い株は挿し木で更新しましょう。
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