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植物図鑑
🌿
つやのある革質のローリエ(月桂樹)の葉
🌿 ハーブ

ローリエ

Laurus nobilis Bay laurel / Sweet bay

やさしい 難易度2(5段階中): やさしい 💰 苗は800〜3000円

ローリエは、煮込み料理に上品な香りを添える、料理に欠かせない定番ハーブです。和名を「月桂樹(げっけいじゅ)」、英名を「ベイリーフ(bay leaf)...

かんたんに言うと

ローリエ(月桂樹)は煮込み料理に使う常緑のハーブツリー。乾燥葉が香りまろやか。日当たりを好み丈夫で、鉢植えにすればベランダでも育てられます。やや寒さに弱い点に注意。

Profile

基本情報

ローリエは、煮込み料理に上品な香りを添える、料理に欠かせない定番ハーブです。和名を「月桂樹(げっけいじゅ)」、英名を「ベイリーフ(bay leaf)」「ローレル」ともいい、地中海沿岸を原産とする常緑の高木です。革のように厚くつやのある葉を乾燥させて使い、シチューやカレー、ポトフ、肉や魚の臭み消し、ピクルスやマリネの風味づけ、ブーケガルニの一員として広く活躍します。

生葉より、乾燥させたほうが渋みが抜けて香りがまろやかになるのが特徴です。庭木としては大きく育ちますが、生長はゆっくりで、鉢植えにすれば大きさを抑えてベランダでも育てられます。常緑なので一年中緑の葉を楽しめ、刈り込みに強く、トピアリー(仕立て物)やシンボルツリーとしても人気。

日当たりを好み、比較的乾燥に強く、病害虫も少なめで、一度根づけば丈夫で育てやすいのも魅力です。やや寒さに弱い面があるので、寒冷地では冬の防寒に配慮します。古代から「勝利と栄光」の象徴とされ、葉のついた枝で編んだ「月桂冠(げっけいかん)」は勝者にかぶせられてきました。

一鉢あれば、必要なときに摘んで使える、家庭で重宝する実用的なハーブツリーです。一鉢あれば必要なときに葉を摘んで使え、常緑の美しい姿も楽しめる、家庭で重宝するハーブツリーです。

分類
ハーブ / 料理用
原産地
地中海沿岸、南ヨーロッパ、小アジア
別名
月桂樹、ゲッケイジュ、ローレル、ベイリーフ
適期
植え付けは4月
価格目安
苗は800〜3000円

💡豆知識

ローリエ(月桂樹)は、古代ギリシャ・ローマで「勝利」「栄光」「名誉」の象徴とされ、競技や戦いの勝者、優れた詩人にその葉で編んだ「月桂冠」をかぶせて讃えました。現在もマラソンやスポーツの表彰、各国の紋章などに月桂樹の葉がデザインされているのは、この伝統に由来します。

ギリシャ神話では、太陽神アポロンに求愛された妖精ダフネが、逃れるために月桂樹に姿を変えたと語られ、ダフネ(Daphne)はギリシャ語で月桂樹を意味します。アポロンはこの木を自分の聖樹とし、葉の冠を身につけたとされます。学名「Laurus nobilis」の「nobilis」は「高貴な」を意味し、その格式の高さを物語ります。

料理に使う際、乾燥葉のほうが好まれるのは、生葉に含まれるやや強い苦味やえぐみが、乾燥によって和らぎ、上品な芳香が引き立つためです。葉のほか、果実から採れる油は石けんの原料にも使われてきました。

Calendar

育成カレンダー

全国の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
5月は開花
収穫
7月は収穫
剪定
3月は剪定
追肥
3月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意
関東の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
5月は開花
収穫
7月は収穫
剪定
3月は剪定
追肥
9月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意
近畿の月別育成カレンダー
作業 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え付け
4月は植え付け
開花
5月は開花
収穫
7月は収穫
剪定
3月は剪定
追肥
9月は追肥
病害虫注意
6月は病害虫注意

数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。

At a glance

ひと目でわかる特徴

育てやすさ やさしい
収穫・開花の早さ ゆっくり
手軽さ(コスト) やや高め

Specs

形態と環境条件

形態

草丈
100〜500cm
株張り
80〜300cm
花のサイズ
黄白色の小花

環境条件

日照
日なた
耐寒温度
-8℃
耐暑温度
38℃
土壌pH
6.0〜7.0
水やり
地植えは根づけば乾燥時に。鉢植えは表面が乾いたらたっぷり。
肥料
緩効性化成肥料・有機質肥料

How to grow

育て方ステップ

  1. 1

    苗木の植え付け

    約7日

    ローリエは種からも育てられますが発芽に時間がかかるため、家庭では苗木を購入して育てるのが手軽で確実です。植え付けの適期は、暖かくなる春(4〜5月)。やや寒さに弱いので、気温が安定してから植えます。苗は、葉の色が濃くつやがあり、枝ぶりのよいものを選びましょう。

    庭に植える場合は、日当たりと水はけのよい場所を選び、植え穴に堆肥を混ぜて植え付けます。大きく育つ木なので、十分なスペースを確保します。寒い地域や、大きさを抑えたい場合、移動して冬越しさせたい場合は、鉢植えがおすすめです。8号以上の鉢に、水はけのよい培養土で植えます。

    ローリエは常緑樹で、生長は比較的ゆっくりなので、鉢植えでも管理しやすく、ベランダでも育てられます。植え付け後はたっぷり水を与え、根づくまでは乾かさないようにします。

    💡苗木を春に植え付け。鉢植えなら大きさを抑え冬の移動もしやすいです。

  2. 2

    日当たり・水やり・肥料

    約120日

    ローリエは日光を好み、日当たりのよい場所でよく育って葉の香りもよくなります。半日陰でも育ちますが、日なたのほうが葉が締まって丈夫に育ちます。水やりは、比較的乾燥に強い常緑樹なので、庭植えで根づいた木は乾燥が続くとき以外ほとんど不要です。鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。

    ただし過湿を嫌うので、水はけは確保し、受け皿に水をためないようにします。肥料は多肥を必要とせず、春の芽出し前と初秋に、緩効性肥料や有機質肥料を控えめに施す程度で十分です。生長がゆっくりな木なので、肥料を与えすぎる必要はありません。常緑なので一年中緑の葉を保ち、必要なときにいつでも収穫できます。丈夫で病害虫も比較的少なく、一度根づけば手のかからない、育てやすいハーブツリーです。

    💡日当たりよく、乾燥に強いので水やり控えめ。肥料は春と秋に少量で十分。

  3. 3

    剪定で樹形を整える

    約7日

    ローリエは刈り込みに非常に強い木で、剪定して好みの形に仕立てられます。剪定の適期は、新芽が出る前の春先(3〜4月)か、生育が落ち着く初秋です。放任すると大きな高木になるので、鉢植えやコンパクトに育てたい場合は、毎年剪定して大きさと形を整えます。

    混み合った枝、内向きの枝、枯れ枝を整理して、樹の内部まで日光と風が通るようにすると、後述するカイガラムシなどの予防にもなります。刈り込みに強い性質を生かして、四角や球形に整える「トピアリー」や、生け垣に仕立てることもできます。剪定で切り取った枝についた葉は、捨てずに乾燥させて料理に使えるので無駄がありません。生長がゆっくりなので、剪定の頻度は年1〜2回程度で十分。樹形を整えることで、見た目も美しく、収穫もしやすい木に保てます。

    💡刈り込みに強く好みの形に。剪定で出た葉も乾燥して使えます。

  4. 4

    葉の収穫と乾燥保存

    約14日

    ローリエの葉は常緑で、一年中いつでも必要なときに摘んで収穫できます。生長した、革質でつやのある成葉を摘み取ります。料理には生葉も使えますが、ローリエは乾燥させたほうが、生葉のもつやや強い苦味やえぐみが抜けて、香りがまろやかで上品になります。

    乾燥のさせ方は簡単で、摘んだ葉を重ならないように広げ、風通しのよい日陰で1〜2週間ほど乾かすだけ。葉が平らに乾くよう、間に重しをのせて乾燥させると、きれいに仕上がります。からからに乾いたら、密閉容器に入れて湿気を避けて保存すれば、長く香りを楽しめます。

    シチューやカレー、ポトフなどの煮込み料理に1〜2枚加えると、肉や魚の臭みを消して上品な香りを添えます。使うときは、加熱の最初から入れてじっくり煮出し、食べる前に取り出すのが基本です。

    💡乾燥させると渋みが抜け香りまろやか。日陰で平らに乾かして保存します。

  5. 5

    カイガラムシ対策と冬越し

    約30日

    ローリエは丈夫で病害虫の少ない木ですが、枝が混み合って風通しが悪くなると「カイガラムシ」がつくことがあります。カイガラムシは枝や葉に付着して樹液を吸い、その排せつ物にすす病(葉が黒くなる)を併発させます。予防には、剪定で風通しをよくしておくことが大切。

    見つけたら、歯ブラシなどでこすり落とすか、被害のひどい枝を切り取ります。アブラムシがつくこともあるので、新芽を時々観察します。冬越しについては、ローリエはやや寒さに弱く、強い霜や氷点下が続く寒さで葉が傷んだり枝枯れしたりすることがあります。

    暖地では戸外で冬を越せますが、寒冷地では、鉢植えを日当たりのよい軒下や室内に取り込むと安心です。庭植えで寒さが心配な場合は、株元をマルチングし、幼木は寒冷紗で覆って防寒します。常緑樹なので、冬も緑の葉を保ちます。

    💡風通しよくしてカイガラムシを予防。やや寒さに弱いので寒冷地は防寒します。

Checklist

育てる前のチェックリスト

  • ローリエの苗木

    葉につやのある元気な苗を選ぶ。

    800〜3,000円
  • ハーブ・果樹用培養土

    水はけのよい土。

    400〜1,200円
  • 鉢(8号以上) (任意)

    鉢植えで育てる場合。冬の移動にも便利。

    800〜2,500円
  • 緩効性肥料・有機質肥料 (任意)

    春と秋に控えめに。

    400〜1,000円
初期費用の目安(必須のみ) 1,200〜4,200円

Pests & Diseases

かかりやすい病害虫

害虫

アブラムシ

時々

症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。

予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。

対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。

害虫

コナジラミ

時々

症状: 株を揺らすと白い虫が舞う、すす病を誘発。

予防: 黄色粘着トラップを設置、風通しを確保。

対処: 薬剤を散布、天敵を活用。

Nutrition

栄養と食べ方

エネルギー
314kcal
ビタミンC
46mg
ビタミンA
309μg
ビタミンK
0μg
葉酸
180μg
43mg
カルシウム
834mg
カリウム
529mg
食物繊維
26g

旬・味: 一年中収穫可能。乾燥させると渋みが抜け、上品で清涼感のある芳香になる。

保存: 葉を日陰で平らに乾燥させ、密閉容器で湿気を避けて長期保存。香りが長く保たれる。

🍴 シチュー・カレー・ポトフ🍴 肉・魚の臭み消し🍴 ブーケガルニ🍴 ピクルス・マリネ

Common mistakes

失敗あるある TOP3

⚠ カイガラムシ・すす病

枝や葉に虫がつき、葉が黒くなります。

原因: 風通しの悪さによるカイガラムシの発生とすす病の併発。

対策: 剪定で風通しをよくし、カイガラムシをこすり落とすか被害枝を切ります。

⚠ 冬の寒さで葉が傷む

冬に葉が茶色く傷んだり枝枯れします。

原因: やや寒さに弱い性質、強い霜。

対策: 鉢は冬に軒下・室内へ。庭植えはマルチングや寒冷紗で防寒します。

⚠ 過湿で根が傷む

葉が黄ばみ元気がなくなります。

原因: 水のやりすぎ、水はけの悪さ。

対策: 乾燥に強い木なので水やりは控えめに。水はけのよい用土に植えます。

FAQ

よくある質問

乾燥葉が一般的です。生葉はやや苦味やえぐみが強く、乾燥させると渋みが抜けて香りがまろやかで上品になるためです。摘んだ葉を日陰で乾かして保存し、煮込み料理に使うのが定番です。

育てられます。生長がゆっくりな常緑樹なので、8号以上の鉢で大きさを抑えて育てられ、ベランダでも栽培できます。鉢植えなら、やや寒さに弱いローリエを冬に軒下や室内へ移して防寒しやすい利点もあります。

丈夫で育てやすい木です。日当たりを好み、乾燥に強く、病害虫も比較的少なめ。一度根づけば手がかかりません。常緑で一年中葉を収穫できるので、一鉢あると料理に重宝します。

枝や葉につくカイガラムシと、その排せつ物による「すす病」です。風通しが悪いと発生しやすいので、剪定で枝を整理します。カイガラムシは歯ブラシでこすり落とすか、被害枝を切り取ります。

刈り込みに非常に強いので、好みの形に仕立てられます。春先や初秋に、混み合った枝を整理して樹形を整えます。トピアリーや生け垣にも向きます。剪定で出た葉も乾燥して料理に使えます。

やや寒さに弱く、強い霜や氷点下が続くと葉が傷むことがあります。暖地では戸外で越冬できますが、寒冷地では鉢を軒下・室内に取り込むか、庭植えはマルチングや寒冷紗で防寒します。常緑なので冬も緑を保ちます。

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