ロベリア
Lobelia erinus Lobelia
ロベリアは、青や、紫、白、ピンクの、小さな蝶(ちょう)のような花を、株いっぱいに、こんもりと、あふれるように咲かせる、春の、人気の草花です。...
かんたんに言うと
ロベリアは、青や紫の小さな蝶形の花を株いっぱいに咲かせる春の人気草花。すんだ青色が美しく、花壇の縁取りやハンギングに向きます。暑さに弱く春〜初夏に楽しむ一年草として育てるのが一般的。日当たり・風通しよく、花がら摘みと切り戻しで長く咲きます。
Profile
基本情報
ロベリアは、青や、紫、白、ピンクの、小さな蝶(ちょう)のような花を、株いっぱいに、こんもりと、あふれるように咲かせる、春の、人気の草花です。とくに、鮮やかで、すんだ青色の品種は、ほかの花には、なかなかない、美しさで、春の花壇や、寄せ植え、ハンギングバスケットを、涼やかに、彩ります。
一つひとつの花は、小さいですが、株を、おおいつくすように、無数に咲くので、満開のときは、株全体が、花の、クッションのように見え、たいへん、華やかです。和名を「ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)」「ルリチョウソウ(瑠璃蝶草)」といい、瑠璃色(るりいろ=あざやかな青)の、蝶のような花に、ちなみます。
ロベリアは、キキョウ科の植物で、南アフリカなどが原産。日本では、こぼれ種でも、ふえますが、暑さに弱く、夏前に、枯れることが多いため、秋まき、または、春に苗を植えて、春から初夏に、楽しむ「一年草」として、育てるのが、一般的です。こんもりと茂る、矮性(わいせい)タイプは、花壇の縁取りや、寄せ植えの、前面に、つるを、長く伸ばして、垂れ下がる、トレーリング(這性)タイプは、ハンギングバスケットや、コンテナから、こぼれるように、咲かせると、見事です。
日当たりと、風通しのよい場所を好み、花がら摘みや、切り戻しで、長く、花を、楽しめます。すんだ青の、小花が、こんもりあふれる、春の、人気の花です。
💡豆知識
ロベリアの、属名「Lobelia(ロベリア)」は、16〜17世紀の、フランドル(現在のベルギーあたり)出身の、植物学者で、医師でもあった、マティアス・デ・ロベル(Mathias de l'Obel)に、ちなんで、名づけられました。ロベリアの仲間(ロベリア属)は、世界中に、たいへん多くの種類があり、私たちが、花壇で楽しむ、小さな花の「ロベリア・エリヌス」のほかにも、すらりと、背高く伸びて、赤い、穂状の花を咲かせる「ベニバナサワギキョウ(カージナルフラワー)」や、湿地に育つもの、薬用に、利用されてきた、北アメリカの「インディアン・タバコ」など、姿は、実にさまざまです。
ロベリアの仲間には、有毒成分(ロベリンなど)を、含むものが、あり、欧米では、薬草として、利用された歴史も、ありますが、観賞用のロベリアも、口にするものではないので、小さなお子さんや、ペットが、誤って、口に入れないよう、注意します(観賞には、まったく問題ありません)。
ロベリア・エリヌスの、すんだ青色は、青い花の、少ない、ガーデニングの世界で、たいへん、貴重で、人気。同じ、青い花の、ネモフィラや、ブルーデージーなどと、組み合わせて、青の、グラデーションの、寄せ植えを、つくるのも、人気です。こんもり、あふれるように咲く、その、可憐さで、春の、寄せ植えの、名脇役として、欠かせない花です。
Calendar
育成カレンダー
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 9月は種まき | |||||||||||
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 9月は種まき | |||||||||||
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 |
| 作業 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 9月は種まき | |||||||||||
| 植え付け | 4月は植え付け | |||||||||||
| 開花 | 5月は開花 | |||||||||||
| 剪定 | 6月は剪定 |
数字は月を表します。色帯のある月がその作業の適期です。上のタブで地域を切り替えられます。
At a glance
ひと目でわかる特徴
Specs
形態と環境条件
形態
- 草丈
- 10〜30cm
- 株張り
- 15〜40cm
- 花のサイズ
- 小さな蝶形の花(径1〜2cm・青/紫/白/桃)
環境条件
- 日照
- 日なた
- 耐寒温度
- -3℃
- 耐暑温度
- 30℃
- 土壌pH
- 6.0〜7.0
- 水やり
- 土の表面が乾いたらたっぷり。過湿の蒸れと乾燥に注意。
- 肥料
- 緩効性化成肥料・液体肥料
How to grow
育て方ステップ
-
1
植え付け・種まき
約14日ロベリアは、種からも、苗からも育てられますが、種が、非常に細かく、発芽から、育てるのは、やや手間が、かかるので、初心者には、春に、園芸店で出回る、苗を、植え付けるのが、手軽で、おすすめです。苗の、植え付けの適期は、春(3〜5月)。種からまく場合は、秋(9〜10月)か、春(3〜4月)にまきます。
ロベリアの種は、光を、好む「好光性種子」で、たいへん細かいので、土を、かけずに、土の表面に、ぱらぱらとまき、乾かさないように、管理します。植え付け場所は、日当たりと、風通しのよい場所を選びます。ロベリアは、日光を、好み、よく日に当てると、花つきが、よくなります。
土は、水はけと、水もちのバランスのよい、肥えた土が向きます。植え付け前に、緩効性肥料を、元肥として、土に混ぜておきます。鉢や、プランター、ハンギングバスケットに植える場合は、草花用の培養土を使います。こんもりと茂る、矮性タイプは、花壇の縁取りや、寄せ植えの、前面に、つるが伸びる、這性タイプは、ハンギングや、コンテナの、ふちに植えると、垂れ下がる姿を、楽しめます。株間は、15〜20cmほど、あけて、植えると、こんもりと、広がります。植え付けたら、たっぷりと、水を与えます。
💡初心者は春に苗を植えるのが手軽(種は細かく好光性で覆土しない)。日当たり・風通しのよい場所へ。矮性は縁取り、這性はハンギングに。
-
2
水やりと肥料
約30日ロベリアの水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと与えるのが基本です。ロベリアは、株が、こんもりと茂り、たくさんの花を咲かせるため、生育・開花期は、よく水を吸います。とくに、鉢や、ハンギングバスケットは、土の量が少なく、乾きやすいので、水切れに、注意します。
水が、不足すると、株が、しおれたり、花つきが、悪くなったりします。一方で、ロベリアは、過湿による、株の、蒸れにも、やや弱いので、水のやりすぎや、いつもじめじめした状態は、避け、水はけは、確保します。「乾いたら、たっぷり」の、めりはりが、大切です。
とくに、株が、こんもり茂ると、株の内部が、蒸れやすいので、風通しのよい場所で、育てます。肥料は、ロベリアは、長期間、たくさんの花を咲かせ、肥料を、よく必要とするので、植え付け時の、元肥に加えて、開花中は、薄めの液体肥料を、定期的に(10日〜2週間に1回程度)、与えると、花つきが、よく保てます。
肥料が、切れると、花数が、減って、株が、貧弱になるので、開花中は、肥料を、切らさないようにします。ただし、与えすぎは、徒長や、蒸れの原因になるので、適量を、守ります。日光と、水、肥料を、バランスよく、与えて、こんもりと、花あふれる株に、育てます。
💡乾いたらたっぷり(鉢・ハンギングは水切れ注意)。過湿の蒸れも嫌うので風通しよく。よく咲くので開花中は薄い液肥を定期的に。
-
3
花がら摘みと切り戻し
約60日ロベリアを、長く、たくさん咲かせるには「花がら摘み」と「切り戻し」が、欠かせません。ロベリアは、小さな花を、無数に咲かせるので、一つひとつの、花がらを、摘み取るのは、たいへんですが、咲き終わった花を、そのままにしておくと、種づくりに、養分が、取られて、花つきが、悪くなったり、見た目が、悪くなったり、傷んで、蒸れの原因に、なったりします。
そこで、ロベリアでは、一つひとつ摘むより「切り戻し」が、効果的。株が、ひととおり、咲いて、花が、少なくなってきたり、株が、間のびして、乱れてきたり、したら、株全体を、半分ほどの高さに、思い切って、切り戻します。すると、切り口の下から、新しい、わき芽が、たくさん伸びて、再び、こんもりと茂り、しばらくすると、また、たくさんの花を、咲かせます。
切り戻しのときに、お礼肥として、液体肥料を、与えると、再生が、よくなります。この、切り戻しを、開花期に、何度か、くり返すことで、株を、若々しく保ち、春から初夏まで、長く、花を、楽しめます。とくに、株が、蒸れてくる、梅雨前の、切り戻しは、株の、風通しを、よくして、夏越しの、助けにも、なります。こまめな、切り戻しが、ロベリアを、長く、美しく咲かせる、いちばんのコツです。
💡小花が多いので花がらは一つずつでなく「切り戻し」が効果的。咲き終わりや乱れたら半分に切ると、わき芽が伸びて再び満開に。梅雨前の切り戻しは蒸れ対策にも。
-
4
開花を楽しむ(寄せ植え・ハンギング)
約60日ロベリアは、春から初夏(4〜6月ごろ)にかけて、青、紫、白、ピンクの、小さな、蝶のような花を、株いっぱいに、こんもりと、あふれるように咲かせます。とくに、すんだ青色の品種は、ほかの花には、ない、美しさで、満開のときは、株全体が、花の、クッションのように見え、たいへん、華やか。
ロベリアは、その、こんもりと茂る性質と、小花の、可憐さを生かして、寄せ植えや、ハンギングバスケットで、楽しむのが、いちばんです。こんもりタイプは、花壇の、縁取りや、寄せ植えの、前面に植えると、株元を、青い小花で、彩り、ほかの花を、引き立てます。
つるが伸びる、這性タイプは、ハンギングバスケットや、背の高い、コンテナの、ふちに植えると、青い小花が、こぼれるように、垂れ下がって、見事です。ロベリアの、すんだ青は、同じ、青い花の、ネモフィラや、ブルーデージー、白い、スイートアリッサム、黄色い、ビオラなど、ほかの草花と、組み合わせると、互いを、引き立て合い、美しい、寄せ植えに、なります。
とくに、青と白、青と黄色の、組み合わせは、爽やかで、春らしい、人気の配色です。ロベリアを、主役に、あるいは、名脇役に、春の、寄せ植えを、楽しめます。花を、長く、楽しむには、前述の、花がら摘み(切り戻し)と、肥料切れを、防ぐことが、大切です。
💡春〜初夏に青の小花がこんもり満開。寄せ植えの前面やハンギングに映える。白・黄の草花と合わせると爽やか。長く咲かせるには切り戻しと施肥を。
-
5
夏越しと冬越し(一年草扱いが基本)
約90日ロベリア(ロベリア・エリヌス)は、本来は、多年草ですが、日本の、高温多湿の、夏に、たいへん弱いため、多くの場合、夏前〜夏に、枯れてしまい、春から初夏に、花を楽しむ「一年草」として、育てるのが、一般的です。夏越しに、挑戦する場合は、梅雨前に、株を、半分ほどに、切り戻して、風通しを、よくし、夏は、直射日光を、避けた、風通しのよい、涼しい、半日陰に、移して、水を、控えめにして、できるだけ、涼しく、過ごさせます。
それでも、暑さで、枯れることが、多いので、夏越しは、難しい、と、考えておくのが、無難です。多くの人は、花が、咲き終わって、株が、傷んでくる、初夏〜梅雨ごろに、花を、楽しみ終えて、株を、片づけ、また、秋まきや、翌春の苗で、新しく、育てます。寒さには、比較的、強く、苗のうちは、霜よけをすれば、冬を越せるので、暖地では、秋に、苗を植えて、冬を、越させ、春に、早くから、咲かせる、という、育て方も、できます。
ロベリアは、こぼれ種で、ふえることも、あるので、株を、そのままにしておくと、こぼれ種から、翌春、芽を出すことも、あります。基本は「春から初夏に、こんもりと、青い小花を、思い切り、楽しむ、一年草」と、割り切って、毎年、新しい株で、その、美しい青を、楽しむのが、おすすめです。
💡高温多湿の夏に弱く、春〜初夏に楽しむ一年草扱いが基本。夏越しは梅雨前に切り戻し、涼しい半日陰で水控えめに(難しめ)。こぼれ種でふえることも。
Checklist
育てる前のチェックリスト
-
✓200〜500円
ロベリアの苗
春に出回る。矮性・這性タイプがある。
-
○400〜1,000円
草花用培養土 (任意)
水はけと水もちのよい土。
-
○300〜1,500円
鉢・ハンギングバスケット (任意)
寄せ植えや垂らす仕立てに。
-
○400〜1,000円
液体肥料 (任意)
開花中の追肥に。
Pests & Diseases
かかりやすい病害虫
アブラムシ
時々症状: 新芽が縮れる、葉がべたつく、すす病を誘発。
予防: 風通しを良くし、窒素過多を避ける。シルバーマルチで忌避。
対処: 見つけ次第捕殺、牛乳スプレーや薬剤で防除。
灰色かび病
時々症状: 花弁や果実が褐変し灰色のカビに覆われる。
予防: 枯れ花をこまめに除去、密植を避ける。
対処: 罹病部を処分し殺菌剤を散布。
Flower meaning
花言葉
-
「謙遜・いつも可愛らしい」
青
こんもりと控えめに、可憐な小花を咲かせる姿にちなむとされます。
-
「悪意のなさ・上品」
紫
澄んだ青紫の小花の清楚な印象にちなむとされています。
-
「純粋・清らかさ」
白
清らかな白い小花の姿にちなむとされます。
Common mistakes
失敗あるある TOP3
⚠ 高温多湿の夏に枯れる
夏前〜夏に株が弱り、枯れます。
原因: 高温多湿が苦手なため。
対策: 春〜初夏に楽しむ一年草扱いが基本。夏越しは梅雨前に切り戻し涼しい半日陰で水控えめに。
⚠ 蒸れ・過湿で傷む
株の内部が蒸れて傷み、灰色かびが出ます。
原因: 茂りすぎ、風通しの悪さ、水のやりすぎ。
対策: 風通しのよい場所で育て、切り戻して内部の風通しを確保し、過湿を避けます。
⚠ 肥料切れ・水切れで花が減る
花数が減り、株が貧弱になります。
原因: 開花中の肥料切れ、鉢・ハンギングの水切れ。
対策: 開花中は薄い液肥を定期的に与え、乾いたらたっぷり水やりします。
FAQ
よくある質問
はい、春に苗を植えれば、こんもりと長く咲き、寄せ植えやハンギングに映えるので、初心者にもおすすめです。日当たり・風通しのよい場所に植え、水切れと過湿の蒸れに注意し、花がら摘み(切り戻し)と肥料切れを防げば、春から初夏まで長く花を楽しめます。種は細かく難しいので、苗からが手軽です。
咲き終わって花が減ったり、株が間のびして乱れたりしたら、株全体を半分ほどに切り戻すのが効果的です。小花が多く一つずつ摘むのは大変なので、切り戻しでまとめてリセットすると、わき芽が伸びて再び満開になります。切り戻し時にお礼肥を与え、開花中は薄い液肥を定期的に与えて肥料を切らさないことも大切です。
ロベリアは高温多湿の夏に弱く、夏前〜夏に枯れることが多いので、春〜初夏に楽しむ一年草として育てるのが一般的です。夏越しに挑戦するなら、梅雨前に半分に切り戻して風通しをよくし、夏は涼しい半日陰で水を控えめにしますが、難しめです。多くは初夏に楽しみ終えて、また秋まきや翌春の苗で育て直します。
ロベリアのすんだ青は、青い花の少ないガーデニングで貴重です。白いスイートアリッサムや黄色いビオラと合わせると、青×白、青×黄の爽やかな配色になります。同じ青系のネモフィラやブルーデージーと合わせて青のグラデーションも素敵。こんもりタイプは寄せ植えの前面、這性タイプはハンギングの縁に植えると映えます。
こんもり茂る性質上、株の内部が蒸れやすく、とくに梅雨〜高温期に傷みやすいです。風通しのよい場所に置き、株が茂りすぎたら切り戻して内部の風通しをよくします。水のやりすぎや過湿を避け、傷んだ部分や花がらを取り除きます。梅雨前の切り戻しは、蒸れ対策と夏越しの助けになります。
ロベリアの仲間には、ロベリンなどの有毒成分を含むものがあり、観賞用のロベリアも口にするものではありません。観賞には問題ありませんが、小さなお子さんやペットが誤って葉や花を口に入れないよう注意してください。作業後に手を洗えば、ふつうに育てて飾る分には心配いりません。
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